MC「それではですね、次は…」

増子「それではじゃないだろ？　まだアンコールもあるだろ？」

MC「今回28公演を振り返ってみたいと…」

増子「おい！」

シミ「振り返ろう、振り返ろう」

MC「ちょっと時間のこともあるので…(笑)」

増子「おい、『歩きつづけるかぎり』も…。違うよ、最後の時に1曲増やしたんだよな？　これ。な。増やしたっていう話だよな。いい曲なんだよ」

シミ「ツアー中、いろんなことがあったっていうことで」

増子「28公演な。はいはい」

MC「まず初日は5月19日(日)に神奈川の横浜ベイホールから始めました。ベイホールは初めてだったんですけど…」

増子「ベイホールは初めてやったんだけど、ベイホールで覚えていることは、楽屋に恵比寿マスカッツのサインがあって、そこに紛れて奥野のサインがあったことは覚えてる。あいつ、何やってくれてんだ!?って。あいつはやっぱり面白いね。ベイホールでやった時は最初の最初だからさ、アレだったね」

友康「いい会場だったよね」

増子「いい会場だった。隣で地下プロレスみたいなのやってて。ちょっとヤバイ感じのやっててね」

友康「ちょっと悪そうな」

増子「悪そうな。奴らはみんな友達っていうな。でもさ、横浜でやった時はアレだったね、最初だったから…」

シミ「まだ硬い感じで」

増子「硬いね。ね、坂さん。ね！」

坂詰「……だいぶ硬かったと思いますですね」

増子「坂さんは俺が言ったことを録音してしゃべってるから」

MC「坂さん、どうですか？　前半で思い出に残っているところはありますか？」

坂詰「うーん、それはもちろんやっぱり、ベイホールですよね！」

増子「嘘をつくな！」

坂詰「これから……みたいな。意気込みと期待感！」

シミ「初めて行ったところは…」

増子「いっぱいあるよ。浜松の窓枠だってさ、初めて。窓枠なんかアレなんだよ、名前だけ見て小さいところかと思ってたの。あんなに立派なところとは思わなかった」

MC「福井も初めて」

増子「福井もすごかったね。テキサスみたいな。ブルース･ブラザースの映画の中で、テキサスかどっかで、瓶をバンバン投げられるような雰囲気のところだったね」

シミ「投げられなくてよかった」

MC「奈良では増子さんの…」

増子「ズボンな！　あれはなぁ…」

シミ「1曲目でズボンをはき忘れる」

注：奈良で、ライブ開始早々、増子さんのズボンが破けるというアクシデントが。

増子「そう、まさかのね！　あー！って。俺も大分、耄碌してるな。ズボンね、あれはびっくりした！　3曲やらなきゃいけないからやったんだけど、あれはなぁ、やっぱり破けるね、ズボンはね。ストレッチ素材が入っているものじゃないとダメだね、要するに。ね？」

友康「そうだね！」

シミ「あと前半で特筆すべきはやっぱり久慈だよね。『あまちゃん』の舞台になってる。あれはうれしかったな」

増子「いや、あれはだって、最初によ、久慈にツアーで行きますよって決まった時はさ、何？　久慈ってどこ？みたいなさ。それが『あまちゃん』始まっちゃってよ…。坂さん、興味ないの？」

坂詰「いや、その、久慈に行けるんだ!!って思ってね！」

シミ「坂さん、『あまちゃん』見てないよ」

増子「『あまちゃん』いっこも見てないじゃん。朝6時とかに起きてるくせに」

MC「坂さんだけは『あまちゃん』を見てなくて…」

シミ「『おしん』で止まってるから」

MC「坂さんは『おしん』の再放送を見ていました」

増子「そう、『おしん』の再放送見てた」

坂詰「『おしん』は橋田壽賀子を先生と言いたくなります」

増子「坂さん、今のこれ、会場の静まり具合、どういうこと？」

シミ「坂さんがしゃべると区切りがついていい」

増子「これ、やっぱりね、いい時期に行けたと思うよ。めちゃ盛り上がってる時期に行けたじゃない。打ち上げも最高だったなぁ。会場の向かいのスナックみたいなところ。接客もよかったし、ウニがうまかったね」

MC「増子さんはウニ弁当」

増子「ウニ弁当、食ったよ。即完だって言うから、7時半から発売で即完するって言うから、俺もう、7時に行ったんだよ。で、15分に覗いたら1個だけあって、やべぇ!!って思って急いで買ったら、最初の1個だった(笑)。行けんじゃねぇかよ！って」

シミ「じぇじぇ！っつった？」

増子「じぇじぇ！っつったよ！　ほんと俺、マジか!?と思って。並んでんの俺だけだったもん。ほっかほかだったから。シミが“全然、後からゆっくりと買えたよ”って言ってて。うまかったけどね」

MC「久慈で前半が終わって、山梨から。甲府も初めてだったんですけど」

増子「前半、弘前も初めて行ったよ。奈良さんのさ、でっかい犬のオブジェ。コンビニにさ、夜に買い物に行って見つけてさ。奈良さん弘前（出身）だから、写メ送って。“犬、いましたよ～”っつって。そしたら奈良さんが“弘前に来てくれてありがとうなん”つって。“それ、登って写真撮ってください”みたいなこと言って」

シミ「ツルツルなんだよ」

増子「ツルツルだよ。一応、俺も登れるかなと思ったけど絶対登れない」

シミ「俺、友康さんに押してもらっても無理だった」

増子「それでも無理だったべ？　あんなもん一人じゃ無理だよ」

友康「無理だよね」

増子「無理だよ。コンビニのお茶とか持ってんだから。結構夜だよ、例えば登ったとするわ、警察とかに“これ、何やってんですか？”って言われて、“奈良さんに登れって言われて”って言ったら完全に気が狂ってるでしょ。じゃあ、ちょっと、署で聞くからってなる。これ、でも、奈良さんのよかったよね」

MC「そうですよねー」

シミ「じゃ、後半で」

MC「シミさん、後半で覚えているところはありますか？　結構暑いところが多かったと思うのですが」

増子「ウィンターランドだろ」

シミ「神戸」

増子「ステージ上もだけど、（終わった後）会場がちょっと水溜ってるみたいになってたもん」

シミ「楽器が壊れたの、どこだっけ？　音がね、あんまり暑いとモコモコになっちゃって」

増子「木が湿っちゃうんだよな」

シミ「ベースも音があんまり分かんなくて」

増子「やっぱり暑かったって！　マジで」

友康「暑いと、ギター弾くのに力づくでぐーって弾いちゃうから、弦が切れることがあって。滋賀で切れて」

シミ「今回よく弦を切ったね」

増子「暑いだけで体力が減るからね。まあ、当たり前なんだけども」

坂詰「熱中症っちゅうのは室内でも…。気づいたら熱中症」

増子「坂さんいっつもさ、塩分、塩分、塩分、塩分言ってるよね」

坂詰「言ってますね～」

増子「ウィンターランドが暑くてさ、これ、最高記録だよなって話してたべ。今まででな。“U★STONEも暑いけど、もっと暑い”って言ってたじゃない。で、U★STONEに行って、すみませんでしたって言うくらい暑かったな。あれ、なんだ、構造かね？　エアコンはついてたよな？」

MC「それちょっと、調べときます」

シミ「新しい切り返しだな！」

増子「俺、ちっちゃい送風機を置いてんじゃん。あれなんか、熱風が来るだけだから。熱風が来るだけだ、あれは。いかん！」

MC「島根では、出雲蕎麦を食べたり」

シミ「島根はこれ、蕎麦もおいしかったんだけど…坂詰さんが…」

増子「アーっ!!!っつって」

シミ「坂詰ストップ」

増子「“ワン、ツー、ス、アーっ!!!!”って奇声を発して。あれ何で？　間違えちゃったわけ？　あれ何で？　どういうこと？　忘れ物した？」

坂詰「ほんっとに分からないんです」

増子「それちょっとヤバイでしょ。いや、マジでヤバイでしょ」

坂詰「あらゆるいろんなものが集まってたんでしょう」

増子「集まってねぇよ」

シミ「八百万の神が」

坂詰「滅相もないですけど」

増子「あれ、何で？」

坂詰「自分でも…俺もヤバイなって(笑）)

シミ「あれ、2、3回続いたらいよいよ病院」

増子「病院に行った方がいい。びっくりしたもんね。急に奇声上げて曲止めて」

友康「一番いいところだったよね」

増子「ね。80年代のハードコアパンクかっちゅー話」

友康「『砂上の楼閣 part.2』が終わって、ここはおしゃべりとかしないでいこうよっていう、一番いいところで…。だから、ほかのところだったらやっていいところがいっぱいあったんだけど！　ここでやらなくても」

増子「俺はね、俺はちょっとあきれたね。あれはすごいと思ったもん。たまにあるよね？　自分がなんだかわからなくなること」

坂詰「いやっ、うーん…」

MC「あと今回、後半でバンド内流行が」

増子「ああ、“ワッショイ！”ね」

MC「あれは神戸から鹿児島に移動する時ですね」

増子「神戸から鹿児島か。いや、神戸から鹿児島は長かったな。移動よ、移動。神戸から鹿児島の移動はハードだったね」

友康「遠いよね」

増子「遠い。まあ、機材車で揺られていくわけだけども、いや～、これはね、大変だ！」

MC「“ワッショイ”の説明を…」

友康「“ワッショイ”はね、機材車で移動してて、結構、ラーメンとか立て続けに食べてて。また次あったら行こうぜとか行ってて。もっと行けちゃうんじゃないの!?　ワッショ～イ！とかいう流れのノリで」

増子「それがさ、今回は体悪くするんじゃないのっていうくらい、ラーメン食べたわ。いや～食った」

MC「また話がそれる…」

増子「ラーメンで思い出したけど、いやちょっとね、今回は無茶したね。1日3ラーメンは当たり前だったでしょう。朝昼晩。さすがの俺も具合が悪くなってきた」

友康「神戸から鹿児島に移動する時に、博多で降りてラーメン食って」

増子「行っちゃう!?なんつってな。ラーメンだけ食ってまた高速乗ってね」

友康「そうそう」

シミ「坂さん4玉くらい食べたもんね」

増子「坂さん一番好きなのどこ？」

坂詰「『元祖長浜屋』ですね。あそこだけは常に食いたい欲が」

シミ「見て分かるとおり、坂さん、がんがん太ってきてたから」

増子「これでもさ、相当ラーメン食ったよね。和歌山も食ったし、あれだ、徳島でもラーメン食ったな。さすがに高松はうどんだったな。あと、あれだね、どこで食ったかな」

MC「ラーメンのことはメンバーのブログを…」

増子「神戸だ、神戸！　『丸高』！　和歌山で食うよりうまいっていう、和歌山ラーメン最高！　夏はあれなんだよね、早寿司がないんだよね。夏は早寿司がないの」

シミ「待ってる間に食べる小さいお寿司なんだよね」

増子「そう。あれないのかって、残念だった」

MC「その後、久しぶりに高崎と千葉もやって、今に至るという感じですよね！」

増子「何、まとめてんの!?」

そしてトークライブはどんどん深くなっていき…宴もたけなわへ…。最後は増子兄ィが締めました！

増子「ツアーも無事、皆さん健康で回ってこれました。でもこのツアー、最終日は武道館なので！　それまでみんな、病気や怪我をしないで、我々もそうだけど、元気で行きましょう！　我々怒髪天と俺たち界隈だけの幸せを願って(笑)、乾杯！」

 

（取材・文　岩本和子）

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