ホーム > 怒髪天 増子直純のナニワ珍遊道
どはつてん
’84年に札幌で結成。増子直純(vo/通称兄ィ)を中心に上原子友康(g/通称 王子)、清水泰而(b/通称シミさん)、坂詰克彦(ds/通称坂さん)の4人組で活動中。オトコくさくも人情味溢れる独特の音世界に支えられた圧巻のライブアクトで人気急上昇中のロックバンド。
オフィシャルサイト http://dohatsuten.jp/
Single『オトナノススメ』
11月4日(水)発売
インペリアルレコード
初回生産限定盤<CD+DVD>
3000円 TECI-193
通常盤<CD>
1000円 TECI-194
<CD収録曲>
1.オトナノススメ
2.武蔵野流星号
赤坂BLITZのライブ映像と、今回はなんとツアー移動や楽屋裏までマル秘密着大公開!? 超濃厚なライブ映像&大爆笑必至な珍道中、全80分抱腹絶倒大満足間違いなし!
<DVD収録曲>
1.GREAT NUMBER
2.労働 CALLING
3.マン・イズ・ヘヴィ
4.うたのうた
5.サムライブルー
6.全人類肯定曲
7.NO MUSIC, NO LIFE.
8.セバ・ナ・セバーナ
9.よりみち
10.酒燃料爆進曲
完売御礼!!
『響都ノ宴』
▼10月2日(金) 19:00/3日(土) 18:30
▼10月4日(日) 18:00
夢番地■06(6341)3525
『怒髪天結成25周年特別企画 “オールスター男呼唄 秋の大感謝祭 -愛されたくて…四半世紀-”』
▼10月29日(木) 19:00
渋谷AX
出演:怒髪天+怒髪天にゆかりのあるゲスト多数
全身全霊をかけた激しいステージングが魅力の孤高のロックバンドTHE BACK HORNが満を持して登場!
【THE BACK HORNライブデータ】
『YOUNG FLAG 09』
発売中 Pコード332-907
▼9月19日(土) 18:00
Zepp Osaka
オールスタンディング3969円
2F指定3969円
[出演]BEAT CRUSADERS/lego big morl/
THE BACK HORN
※未就学児童は入場不可。
キョードーチケットセンター■06(7732)8888
チケットの詳細はコチラ
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 |
第5回 | 第6回 | 第7回 | 第8回 |
第9回 | 第10回 | 第11回 | 第12回 |
第13回 | 第14回 | 第15回 | 第16回 |
第17回 | 第18回 | 第19回 | 第20回 |
第21回 | 第22回 | 第23回 | 第24回 |
第25回 | 第26回 | 第27回 | 第28回 |
第29回 | 第30回 | 第31回 | 第32回 |
第33回 | 第34回 | 第35回 | 第36回 |
第37回 | 第38回 | 第39回 | 第40回 |
第41回 |
永らくお待たせいたしました!! 『怒髪天 増子直純のナニワ珍遊道』、ライブレポート以来の“取材モノ”です! こんなにお待たせてしてしまって申し訳ない! ということで、今回は連載初のメンバー全員集合、町から町へと旅ガラス的な皆さんが、旅情たっぷりの話を聴かせてくれました。そして、気がつけばまさかの坂さん大特集にもなってます。我らが坂さんの底知れぬ面白さを、とくとご覧ください!
-- 今回は皆さんへの差し入れに「551の蓬莱」の肉まんを持ってきました。
増子「これは昔から大好き!」
坂詰「ホライ…」
増子「知らないの坂さん!?」
坂詰「あ…蓬莱?」
増子「何年間、食ってるの!?」
坂詰「すみません、これはホライだと思ってました。袋がオシャレで…」
増子「袋がオシャレだって言ったって、蓬莱でお土産を買ったらこれだよ!? 大阪に初めて来た時から食べてるよ」
-- そんな坂さんには…
坂詰「もしかして!」
-- 野菜です!
坂詰「これは嬉しいです!」
友康「いいな~」
増子「肉まん、うまい! これさ、いっつもさ、新大阪で買って帰ろうとしても並んでて買えないよね」
友康「そうそうそう、買えないよね」
増子「絶対、人が並んでんのよ。駅構内じゃなかったら買えるんだけどさ。…うまっ! まじうめえ。ほんと、うまいね」
-- 坂さんも食べていらっしゃいますが、お肉を食べるようになったんですか?
増子「最近ね、調子こいて食ってる」
坂詰「よく食ってます」
増子「もう死にたいんだって。ほんのりね、自殺願望があるみたい。でも100歳まで生きるって」
坂詰「…イエス」
増子「でも本当、大阪に来てこんなにうまい肉まんを初めて食ったよ。こんなにうまいのかってビックリした」
坂詰「塩がまたおいしい。いい塩、使ってますよね」
増子「…何、言ってんの!? ほんと、ツッコミづらいというか、絡みづらいというか」
-- 冷えてませんか? 大丈夫ですか?
増子「全然、大丈夫。もっと冷えてるのを食ったことある。お客さんに差し入れでもらって、ライブが終わったあとにヒエヒエに冷えたのをよく食ってたよ。それでもうまい! うん、うまい。うまいわ」
清水「うまいねぇ…」
増子「大阪の味だね! ホライだね! ホライの肉まん! 坂さんは目をむいて食ってますけど」
坂詰「ハハハ」
友康「おいしそうだね」
増子「ホント、ジジイだよ。ホライだね! 今日からもう、坂さんのこと、ホライって呼ぶから。ホント、うまいね。何だろうってくらいうまいね」
-- 中華モノといえば関東にも、横浜のシュウマイがありますよね。
増子「横浜ね。あのね、横浜の崎陽軒のシュウマイ弁当がうまい。実によくできたバランス」
-- シュウマイが結構、入ってますよね。
増子「筍とね。うまいんだ、あれが。でも、アレがわかんないよね、杏。あれ、どのタイミングで食えばいいのかわかんないんだよ(笑)。しかし、うまいな~、ホライ。坂さん、見たことないって言うんだから。「何これ!?」だって! いつもこの袋で、何回も差し入れもらってるのに」
友康「坂さん、パッケージには全然、興味ないよ」
増子「何回も自分で空けて食ってるよ?」
坂詰「そうか…」
-- 大阪の人は“蓬莱”より“551”って言いますね。“551”とお伝えした方が分かりやすかったかもしれませんね。
増子「そうだよね。でも坂さんは“ホライ”」
清水「新しい!」
増子「マクドみたいに、「ホライ食べたいな!」って、ないわ…。あそこで食ったのが初めてだな。なんばの店」
-- 本店ですね。
増子「肉まんが違うよね。よく、学校帰りにあんまんとか肉まんを食ってたけどさ、そういうのとはモノが違う」
坂詰「違いますね~」
増子「出た、オウム返し」
清水「坂さんの秘技だよ」
坂詰「やっぱりね、調味料が違います。素材が違う」
増子「やっぱ中華街の肉まんだよね、感覚が。横浜の中華街に行ったときも、こういう肉まんだったよね」
友康「北海道で食べてたやつは、ちょっとおやつっぽい」
増子「そう、おやつなの。これだったら、ちょっと主食っぽい。ボリュームもあるしね。辛子をつけて食うのとか、そういうのもいいじゃない。中国とかだったら黒酢つけて食うんだよね。……坂さん、眉毛がまた、繋がりそうになってるな」
坂詰「カットしなきゃ…」
(異音発生)
増子「今、お腹がギューって言ったよ」
坂詰「肉が肉を吸収している」
増子「今回の大阪では金龍に行ったの?」
坂詰「いやいや!」
増子「うそでしょ。今日は?」
坂詰「今日はうどん食った」
友康「俺も食った」
増子「俺はあそこ行ったよ、マドラス。ケータリングではよく届けてもらうんだけど。お店に絶対行ったほうがいいよ、シミ。超うまいよ! あの辛さもいい。大盛りにすればよかった…」
清水「増子さんが言うくらいだから少ないの?」
増子「いや、ちょうどいいよ」
-- シミさんの今日のご飯は何だったんですか?
清水「今日はコンビニで」
増子「蕎麦ばっかり食ってんの、最近」
清水「なんか…酔って…」
増子「酔って軽めに記憶をなくしてる。大阪の飲みメンバーが揃って、揃った時点で記憶がないって言うから」
清水「友達が来て、そっから記憶ない…」
増子「結構早い時間から飲んだらしいんだけど」
清水「20時くらいから飲んで、記憶がなくなったのは0時前後」
増子「0時前後に帰ってきてるはずなんだよね、ホテルには」
清水「はずなんだよ。どうやって帰ったのか…。まあ、ちゃんと寝てたし、怪我もしてない」
増子「それが普通だよ。今日のホテル、すげえな」
友康「中は意外と普通じゃない?」
増子「ロビーがすごい。部屋はまあまあ。風呂が広くていいよね。でも俺たちの記録は破られなかったよな」
友康「あれは一生、破られないだろうね」
増子「そう、一生、破られないホテルの記録があるんだよ。あそこ行ったときね、長崎のハウステンボス。ハウステンボスの年越しイベントに呼ばれて出たんだけど、その時に泊まったホテルが1人5万円だかなんだかで、とんでもねえの。ガチャって入ったら……。あれもな、1人1室じゃなくていいんだって。寝るだけなんだもん」
清水「しかもツインなんだよ」
増子「そう、ツインなんだよ。で、ガチャって入ったら、テーブルの上に静物画でよく描くようなフルーツ盛り合わせがあったんだよ。バスケットか何かに入って」
友康「完全にヨーロッパか何かだよね」
増子「そう、何しろ取っ手から蛇口からみんな、真鍮みたいなさ。トゥーマッチ過ぎるわ。泊まる意味がない。ただ酔っぱらって寝るだけなのに」
友康「年越しは1人で泊まって寂しかったよ」
増子「ホントだよ。あれだったら相部屋の方がまだよかった。あのホテルが最高だったね。あれから、あんなトゥーマッチなところ、泊まったことがない」
-- ちなみに一番最低はありますか?
増子「名古屋のホテルかな。1泊3000円かな? 今、1500円くらいまで下がったっていう話も聞いたよ。交渉次第で下げられる(笑) 風呂ももちろん共同で、雑魚寝なんだけど。布団は湿ってるしね。押入れがベッドみたいになってて。布団がタダゴトじゃないよね、あの湿り方! ファンダンゴの楽屋の布団と同じだもん。何ともいえない宿なんだけどね。シャワーは何度やっても当たらないしね」
友康「安いホテルってシャワーヘッドの中心部から水が出ないのが多いんだよね」
増子「しかもシャワーヘッドが軽くてさ、水を出しても何回も、ぐるぐる回っちゃうの。あれ、もうちょっと重くしてもらわないと。ホルダーに挿しても浴びれないからね。あと、ホースが金属のヤツもイヤだよね。あれも一定方向にしか行かないし。こないだもね、熱湯と水が交互に出るっていう状態で。あれも最悪だったよね。アチ! アチチ!って。何でなのかわからないんだけど。全くお湯と水が混じってないっていうかさ。ほんと、腹立つよね(笑)。あれは金沢か。……坂さん、話、全然聞いてない」
坂詰「ありがとうございます!」
増子「ありがとうございますじゃないよ、取材中だよ」
坂詰「いや、大丈夫」
増子「大丈夫って、こっちが大丈夫じゃないよ」
清水「ホテルに戻りたいでしょ、もう」
坂詰「いや、大丈夫! スイッチ入りました!」
増子「遅いよ!」
-- じゃあ、坂さんの集中力が途絶えないうちに…。
坂詰「さささっとお願いします!」
友康「角砂糖とかあったらいいね」
-- では、以前、大阪でのトークイベントのときに、増子さんが坂さんのことを「許容範囲やキャパが広い」ということで、「何でも許せる男」というキャッチフレーズを付けられたんですが。そこで、そんな坂さんでも許せない話ってありますか?
増子「ない! よくね、いろいろ怒ったりなんかしてるけど、結局許さざるを得ない。最近、怒ったことある? 坂さん」
坂詰「いや、怒ってるのは24時間。怒っていないときはないぐらいだよ」
-- 例えば、どういうときですか?
増子「いや、小さいことだよ」
清水「何で怒るんだろう」
坂詰「常に怒っていないと想像力が掻き立てられないんですよ」
増子「何にも想像してないじゃん」
坂詰「怒りをパワーにしてロックを作り上げるというね、私のポリシーです」
増子「まるで怒ってないもんね」
友康「怒るようなことがない」
増子「最近、怒ったことある?」
坂詰「いや、特に…、まあ、四六時中」
増子「……それ、そのまま文章にしたらおもしろい?」
坂詰「いや…。怒ることはないですよ。別に政治もどうでもいいし」
(一同)爆笑
増子「ひでーなー!」
友康「ダメな大人だ(笑) 」
坂詰「地球温暖化も特にピンと来ないし」
増子「坂さん、芸能関係のニュースをよく読んでるじゃない? スポーツ新聞をバッチリ、朝から読んでんじゃん。無駄な情報をいっぱい持ってるけどさ、そういうところで怒ったことなはい?」
坂詰「……特に芸能界で怒ることはないですね。芸能界はいろんなことがあるわ、ぐらいで」
増子「ホントにね、どうでもいいことばっかり知ってる」
-- では、最近の一番の芸能ニュースがあれば。
坂詰「最近ですか? 最近…まあ…何ですかね」
増子「ただ右から左へ」
清水「印象に残ってないんじゃないの? 坂さん、官能小説ばっかり読んで」
増子「朝っぱらからエロコーナーのところをビッチリ読んでるもんね」
坂詰「いや、そんなことはない! ……まあ、情報収集です」
増子「坂さんってほんとう、最悪だ…」
坂詰「僕に(話を)振らない方がいいかもしれないですよ。活字にできない。ページがもったいない!」
増子「ページってそんな、1ページも使わないよ、坂さんに。まあ、坂さんは怒ることはあんまりないね」
坂詰「怒ると後々が面倒くさいですからね」
増子「イヤな大人だね、これ。でも、タクシーの運転手さんとかには失礼だからね」
清水「坂さんはめちゃめちゃ内弁慶だからね」
増子「昨日も失礼なくらい、確認したからね、行き先。わかる? わかる?って。わかるっつってんのに」
坂詰「あの運転手、ちょっとね、やばかったんですよ」
清水「坂さんの方がやばいよ」
増子「助手席で地図を見ながら、何回も住所を言ってたからね。わかってるだろ!って(笑)。あんなわかりやすい場所なのにね」
坂詰「意外と簡単に着いたんですよね」
増子「昨日は坂さんがリーダーになって、名古屋駅から大阪のホテルまで引率してくれて」
坂詰「ほとんど仕事してないんですけどね」
増子「そりゃ、そうでしょうね。ただ名古屋駅から新幹線に乗って、新大阪に着いたらタクシーに乗ってホテルに行くだけだから。名古屋駅までも車で送ってもらってるわけだから。名古屋駅で新幹線に乗るまでと、降りてからタクシーに乗るまでの引率だからね。だいぶドキドキしてみたいだけどね」
坂詰「だいぶ、あっちか?こっちか?ってなりました」
-- なぜ、坂さんがリーダーに?
増子「いや、あまりにも働いてないから、そこはもう坂さんに。あれ、ちょっとした小学生でも楽勝クリアだったよ」
清水「初めての修学旅行だよね」
坂詰「ずっと方位磁石を握り締めてました」
増子「……ボケが古いもんね、やっぱり。でもそういうの、大事だよね。それぞれがそれぞれの役目を果たすっていうのは大事だなってことで、今回は坂さんに。まあ、結果、今回はタクシーの運転手さんに失礼なことになってしまって」
坂詰「持ちつ持たれつでね。私もようやく大人への階段を1段、昇りました!」
増子「「タクシー代、払った?」って聞いたら、「ああ!」ってなってたけどね。「領収書もらった?」「もらう!!」って慌てちゃって。すぐテンパるからね」
坂詰「テンパったはいいけど、なかなかツモらない」
増子「……はい。本当にねぇ、何にも言いたくなくなる」
-- では、坂さん、もう一ついいですか? 坂さんは友康さんのギターがすごくお好きだと聞きまして。友康さんのギターの魅力を語っていただけますか?
坂詰「なかなか難しい質問だ、これは! まあ、とにかく、フレーズから何から、根底に持ってらっしゃるものが非常に…」
増子「大敬語だな」
友康「同い年なんだけど(笑) 」
坂詰「要するに音ですね。全部こう、ぐっと来ちゃうんですよね」
増子「何の説明にもなってない。感情論だろ」
清水「俺のベースは嫌い?」
坂詰「いやいや、ヤスも…」
増子「どういうところが好きなの?」
坂詰「ギターを体の一部として…。で、ギターそのものを自分の一部として同化してしまって…」
増子「坂さんがどうかしちゃってる」
坂詰「ギターに命を与えていらっしゃる。サウンドがやっぱりこう…炸裂。生きて…炸裂…」
清水「錯乱してるよね」
増子「長い! 一言で言うと?」
坂詰「一言で言うと、僕にとってはファンキー・ブルース・ギター。僕が最も好きな……、好きな……分野」
増子「分野って(笑)。学問かよ」
坂詰「これで大丈夫ですか?」
増子「友康といるから一緒にバンドやってるようなもんで。俺のことは小うるさいジジイだと思ってる」
坂詰「いやいや、何を言ってるんですか!」
増子「シミにいたっては犬か何かだと思ってる」
友康「ハハハ!」
坂詰「いやいや。やっぱり4人の核融合をね!」
増子「俺とシミのことなんか眼中にないよ」
坂詰「いやいや、何を言っているんですか! 実際はもう尊敬すべき方でいらっしゃり」
増子「ウソくせえな~。何が「いらっしゃり」だよ。全然心が入ってない。ね?」
坂詰「いや…。それもやっぱり…愛のある表現というんですか」
増子「まあ、おざなりの表現しか言わない。ほんと、友康のギターが好きでバンドにいるようなもんで。あと、「抜ける」って言ったら怒られるから、いるようなもんで(笑) 」
坂詰「恐ろしいですね!」
増子「辞めるって言ったら怒られるから」
坂詰「言った途端、逃げなきゃいけない!」
増子「もう四半世紀、そうだよ(笑) 」
清水「人生で一番面倒くせえことになってるよ」
増子「ね!」
坂詰「かろうじて!!」
(次号に続く)
(取材・文 岩本和子)
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