ホーム > 怒髪天 増子直純のナニワ珍遊道

2011年夏、日本各地のロックフェスに出演した怒髪天
その思い出を界隈一のお祭り男・坂詰克彦が振り返る!

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Profile

怒髪天

どはつてん
’84年に札幌で結成。増子直純(vo/通称兄ィ)を中心に上原子友康(g/通称 王子)、清水泰次(b/通称シミさん)、坂詰克彦(ds/通称坂さん)の4人組で活動中。オトコくさくも人情味溢れる独特の音世界に支えられた圧巻のライブアクトで人気急上昇中のロックバンド。

オフィシャルサイト http://dohatsuten.jp/

Live

●初の全国ホールツアー開催!
怒髪天&THE JOE-NETS
『LIVE ALIVE TOUR 2011
"GOLDEN MUSIC HOUR"』

2010年10月に行われた、東京3DAYS公演の九段会館と東京キネマ倶楽部のライブ映像がオフィシャルYouTubeにアップされています! このライブでは、ホーン隊やキーボードなどを取り入れて展開。怒髪天&THE JOE-NETSのライブの原点のようなものとなります。このホールツアーがいかなるものになるのか、その片鱗をお楽しみください!

怒髪天オフィシャルYOUTOBE
http://www.youtube.com/user/
DoTube102010

ライブ映像のほかに怒髪天のメッセージ動画もあります!

THE JOE-NETSメンバー!
GTR:カトウタロウ
TP:田中和
TB:福島忍
T-SAX:田浦健
B-SAX:飯島誓
KEY:奥野真哉
KEY:クジヒロコ、
CHO:うつみようこ
CHO:鈴木由紀子
and more…
会場によりTHE JOE-NETSの編成が異なります。各会場詳細は後日! 怒髪天公式サイトでご確認を

いずれもチケット発売中!

▼11月4日(金) 19:00
NHK大阪ホール
全席指定4200円
<THE JOE-NETSメンバー>
GTR:カトウタロウ、TP:田中和、TB:福島忍、
T-SAX:田浦健、B-SAX:飯島誓、
KEY:奥野真哉、CHO:うつみようこ、
CHO:鈴木由紀子(BUGY CRAXONE)、
CHO:菜花知美(detroit7)
※3歳以上は有料。
[問]夢番地[TEL]06-6341-3525

▼11月7日(月) 19:00
NHKホール
全席指定4200円
<THE JOE-NETSメンバー>
GTR:カトウタロウ、TP:田中和、TB:福島忍、
T-SAX:田浦健、B-SAX:飯島誓、
KEY:奥野真哉、CHO:うつみようこ、
CHO:鈴木由紀子(BUGY CRAXONE)、
CHO:菜花知美(detroit7)
[問]ホットスタッフ・プロモーション
[TEL]03-5720-9999

▼11月11日(金)19:00・12日(土)18:00
道新ホール
全席指定4200円
<THE JOE-NETSメンバー>
GTR:カトウタロウ、TP:田中和、TB:福島忍、
T-SAX:田浦健、B-SAX:飯島誓、
KEY:クジヒロコ、
CHO:鈴木由紀子(BUGY CRAXONE)、
CHO:菜花知美(detroit7)、and more
[問]WESS[TEL]011-614-9999

▼11月19日(土) 18:00
中京大学文化市民会館 プルニエホール
全席指定4200円
<THE JOE-NETSメンバー>
GTR:カトウタロウ、TP:田中和、TB:Coh、
T-SAX:田浦健、B-SAX:飯島誓、
KEY:奥野真哉、CHO:うつみようこ、
CHO:鈴木由紀子(BUGY CRAXONE)、
CHO:菜花知美(detroit7)
[問]ジェイルハウス[TEL]052-936-6041

▼11月25日(金)18:30
ももちパレス 大ホール
指定席4200円
GTR:カトウタロウ、TP:田中和、TB:福島忍、
T-SAX:田浦健、B-SAX:飯島誓、
KEY:奥野真哉、CHO:うつみようこ、
CHO:鈴木由紀子(BUGY CRAXONE)、
CHO:菜花知美(detroit7)
[問]BEA[TEL]092-712-4221

●なんと「響都ノ宴」追加公演が決定!

怒髪天presents "響都ノ宴" 追加公演
「水島さん還暦ノ宴」
▼12月13日(火)18:30
京都 磔磔
4200円(ドリンク代別)
※チケットぴあでの取り扱いなし。チケットの販売方法については怒髪天公式サイトをご覧ください!
http://dohatsuten.jp/

ほかにもライブ情報も盛りだくさん! 
全国の怒髪天ライブはこちらから!

Release

●配信中!
怒髪天&THE JOE-NETS名義の新曲2曲+
怒髪天楽曲リアレンジバージョン1曲配信
01. D&Jのテーマ
02. 情熱のストレート
03. 東京衝撃


【PC】OTOTOY
http://ototoy.jp/feature/index.php/
20110905

● MP3 単曲200円 / まとめ購入600円
● WAV 単曲250円 / まとめ購入700円
※全て歌詞付
★まとめ購入の方には、特典で怒髪天& THE JOE-NETSの画像をプレゼント!

【携帯&スマートフォン】music.jp
music.jp
● 各曲200円
※携帯は全曲歌詞付
★スマートフォン方は、配信アプリ「music.jp」をダウンロードしてください。
※配信端末:android
★携帯の方は「music.jpフル」へアクセス!

 

●好評発売中!
Music VideoコンプリートDVD
『MV-D "Music Video Collection"』

MV-D "Music Video Collection"

TEBI-25189
¥2,500(税込)
<収録曲>
01. 美学
02. 酒燃料爆進曲(インディーズVer.)
03. サンセットマン
04. 蒼き旅烏
05. 愛の嵐 ~風速2004メートル~
06. 宿六小唄 ~ダメ男に捧ぐ~
07. 傷跡のバラッド
08. 俺たちは明日を撃つ!
09. はじまりのブーツ
10. 酒燃料爆進曲
11. 不惑 in LIFE
12. ドンマイ・ビート
13. 全人類肯定曲
14. NO MUSIC, NO LIFE.
15. 労働CALLING
16. GREAT NUMBER
17. オトナノススメ
18. ド真ん中節
19. 真夏のキリギリス
20. Merry X'mas Mr. Lonelyman

 

●ベストアルバム好評発売中!
ライブ定番楽曲の完全コンプリートアルバム
『D-N°18 LIVE MASTERPIECE』

D-N°18 LIVE MASTERPIECE

TECI-1301
¥2,500(税込)
2枚組 / 全20曲収録
<DISC 1>
01. キタカラキタオトコ
02. 喰うために働いて 生きるために唄え!!(新録バージョン)
03. オトナノススメ
04. ド真ん中節
05. GREAT NUMBER
06. 労働CALLING
07. 全人類肯定曲~豪華管楽器隊参戦編~
08. セバ・ナ・セバーナ
09. NO MUSIC, NO LIFE.

<DISC2>
01. 酒燃料爆進曲
02. ドンマイ・ビート
03. はじまりのブーツ
04. トーキョー・ロンリー・サムライマン
05. ビール・オア・ダイ
06. ありがとな
07. 俺達は明日を撃つ!
08. 男は胸に・・・
09. 宿六小唄~ダメ男に捧ぐ~
10. ロクでナシ
11. つきあかり

 

●i-Tunes限定配信盤ALBUM!
ライブセットの肝となる楽曲を集めた全18曲
『D-N°18 LIFE MASTERPIECE
(i-Tunes)』

01. あえて荒野をゆく君へ
02. F・B・H・L
03. サンセットマン
04. 吠-HOEROU-郎
05. 旅路
06. ゆきてかへらず
07. 夢と現
08. 実録!コントライフ
09. 孤独くらぶ 10. むしけらブンブン
11. フーテン悪ツ
12. 傷跡のバラッド
13. 枯レ葉ノ音
14. オトコミチ・ケモノミチ
15. 泣いてばっかのオマエに…
16. 青の季節
17. なんかイイな
18. よりみち

Link

女性自身WEB連載 増子直純の「男子たるもの」
http://blog.jisin.jp/dht/

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第25回目の「怒髪天 増子直純のナニワ珍遊道」は、なんとあの名物ドラマー坂さんこと坂詰克彦氏による「怒髪天 坂詰克彦のニッポン行脚」をお届けします! 増子兄ぃよりエリアの規模が大きくなっているとはこれいかに…という若干の疑問も残しつつ、この夏、全国各地のロックフェスを盛り上げた怒髪天の軌跡を坂さんが辿ります。フェスに参加された方も、そうでない方も今一度、過ぎ去ってしまった2011・夏に思いを馳せて、かつて過ごした灼熱の一日を思い出していただければと思います! それでは坂さん、お願いいたします!

 

7月24日(日)
『SETSTOCK'11』広島

(C)SETSTOCK'11


2011年、我々怒髪天にとってこの夏最初のフェスだったためもあり、気合いの入り様も半端ではなかった。
雨による時間の遅れもあったが、そんなコトも何の問題もなく、熱いLIVEが出来たのではないだろうか。
この日、今年の夏フェスのスタートを終えて、まだまだこれからだなと初心忘るるべからずを実感出来た素晴らしいフェスだった。
出番が終われば、冷たいビールと美味しいご飯、と云うコトで、毎回こちらのケータリングの素晴らしさには恐縮させられている。
肉類も充実だし鰻も強烈だったが、胡瓜の串刺しがとても美味しく、五本くらいいただいてもうた。
トマトもデカイのを丸ごとだ。そのみずみずしさに、すっかりリフレッシュさせて貰ったのである。
また、全くの個人的なコトであるが、フェスやイベントなどLIVEで広島行きが決まった時にまず思うのが「メロンパン…」である。
(有)メロンパンのメロンパン。必須アイテムである。

 

8月12日(金)
『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2011 in EZO』北海道

2年ぶりのRSRF、前回と同じくEARTH TENTの出演で、とても楽しませていただいた。お客さんの愛を熱く感じる一時だった。バックヤードではピロウズの皆さんと一緒で、非常にリラックス出来た。
気温も高く蒸し暑く、北海道に押し寄せる温暖化の波を改めて実感するに至った。
2日目は、red star cafeにてアコースティック・セットで演奏させてもらった。
とても雰囲気の良いLIVEだった。RSRFに2日連続でLIVE出演というのはなかなかないコトだと思うので、貴重な体験だった。そして何より楽しませていただいたことに感謝である。
また、タワーレコードのブースにて握手会を。お客さんと身近に接することができ、沢山の生の声が聞けた。今後の指針のヒントをいただいた感じである。
LIVEの後は、ケータリングエリアでアルコールや食事を皆でゆっくりといただいた。
焼肉の煙と夏の蒸し暑さのコラボに相変わらずの最強さを感じる夜だった。
大きな花火も、何とも言えなくノスタルジーで、毎度そうであるが、ティーンネイジャーの頃にタイムスリップする感覚を味わわせて貰ったのである。
自分はフェスの楽しみ方の一つとして、気になるバンドをステージ袖などの至近距離から勉強させていただだいているのだが、今回のThe Most Importantは3Gであった。ポンタさんの演奏をこんな位置で?と、かなり気分が高まったのを覚えている。多大なる貴重な時間だった。

 

8月28日(日)
『ARABAKIROCK FEST.11』宮城

今年は、ARAHABAKIに出演させていただいた。
例年は4月の開催であるが、今年は震災の影響により真夏の開催となった。
自分としては、雨に降られて寒いイメージが強かったのだが、夏の暑さの中でのARAHABAKIに対する違和感などは全くなかった。
LIVEはお客さんの熱い声にこちらも絶好調だった。
アンコールでは、ずみちゃんメークのヒダカさんが参加してくれて、大変盛り上がった。
それは、フェスのワクワク的部分でもある。セッションなども素晴らしかった。
LIVE後の居酒屋ロケがまた楽しく、ミュージシャン同志の深い絆を感じる一日だった。
また、ここでも皆でバーベキューをいただいた。
夏はやはりこれなんだろう。

 

9月2日(金)
『SunSetLive 2011』福岡

大型台風がかなり接近しており風が強く、時々雨も降って来ていた。
『SunSetLive』は初の参加である。場所がビーチのそばで素晴らしい雰囲気が漂っていた。夏以外のナニモノデモナイと云った感じか。
LIVE前にマッサージをしていただいた。かなり若い美人の方だったが、バリバリのプロフェッショナルだったので、焦った。
LIVEは曲順を間違えるという自分のミスで、皆に多大な迷惑をかけてしまい、ただただ後悔と謝罪だけの日。

 

9月3日(土)
『OTODAMA'11』 大阪(荒天のため中止に)

去年に引き続き2度目の出演予定だったが、大変残念ながら台風の為に中止になってしまった。
来年は必ずリベンジに伺いたいと思っているので、期待して待っていていただきたいと思う。

 

9月14日(水)~19日(月)
『LIVE福島 風とロック SUPER野馬追』福島

9月14日(水)
1日目:奥会津(丘の上の自然ステージ)アコースティックセット

この日から始まる歴史的なフェスへの6日連続出演の初日である。
この日は、アコースティック・セットでのLIVEだった。
ステージが丘の上に作られていて、それこそアコースティックな雰囲気で、非常にリラックス出来た。
なかなか交通の便などもスムーズではなさそうな場所ではあったが、1500人ものお客さんが集まってくれていた。
LIVE後、皆で食事を。自分と何人かが地鶏塩焼き定食をオーダー。
初めに自分のがウェイトレスの方によって、音もなくすぅっと静かに運ばれて来て、鉄板のプレートに盛り付けられたその料理が自分の前に置かれた。
そのすぐ後に、残りのオーダー分のプレートが運ばれて来た。
その全部が「ジュワァ~!」っと音を立て、熱く焼かれた鉄板よろしく次々とテーブルに。
軽く煙なども上がり「アツアツの鉄板だね~」という感じを醸し出していた。
自分のも冷めていたわけではない。
ジュワァ~の違いこそあれ、地鶏は美味しくいただいた。

 

9月15日(木)
2日目:会津若松(お城をバックにしたステージ)アコースティックセット、セッション

城をバックにしたステージで、素晴らしいロケーションだった。
時間があったので、怒髪天ベーシスト・清水くんと2人で城に潜入、天守閣まで制覇した。
歴史の勉強もバッチリ収めさせて貰ったのである。
この日もアコースティック・セットだった。
そして、なんと →Pia-no-jaC←と共演。
素晴らしい共演だった。
リハーサルでかなりのヤバさを感じ、本番では大変なコトになるだろうとワクワクしていたのだが、正にその通り。爆発した。必ずまたやろうと固く握手を交わしたのであった。
ゆべしとママドールが非常に美味い!

 

9月16日(金)
3日目:猪苗代(湖のほとり)

猪苗代湖のほとりのホテルを利用したステージ。
この日は、エレキ・セットである。
かなり力の入ったLIVEだった。
2日続けてアコースティックだったので、その反動か。
いや、共演者の皆さんの熱量の半端なさがそうさせたのかもしれない。
楽屋として使わせて頂いたホテルの部屋から見える猪苗代湖がとても美しかった。

 

9月17日(土)
4日目:郡山

規模としてはこの日が最大であった。
大物アーティストも何組かご出演されたのである。
我々もいつもの如く気合バリバリ and アクセル全開で挑んだ。
お客さんも熱く応えてくれて非常に素晴らしいLIVEが出来たはずだ。
そして、特筆すべきは、西田敏行さんによる『もしもピアノが弾けたなら』と新曲。
あまりに素晴らしく、文句なしで目頭が熱くなった。
そしてもうひとつ、ドラマーとして逃せないのは、福山雅治さんのバンドのドラマー、山木秀夫さんの演奏をバッチリ勉強させていただいたコトである。
これは、RSRFのポンタさんに続き、鳥肌ものの体験だった。
この日、フェスが始まる前に、自分とTHE BACK HORNの松田くんで地元の神輿の激しい練り歩きに参加させていただいた。
宮本の方達はとても優しく、安心して参加するコトが出来、個人的にも非常に楽しませていただいたのであった。

 

9月18日(日)
5日目:相馬 アコースティックセット

5日目に突入である。少し離れたところに瓦礫が果てしなく積まれていた。
この日は、アコースティック・セットだった。4曲のセットだったが、その3倍はやっていたい雰囲気だった。また、全箇所そうではあるのだが、この日は特に全ての一体感がリアルに感じられて物凄く大きな「存在」を感じ、勢いでビールも進んでしまった。
芋煮もとても熱く優しくデリシャスだった。

 

 

9月19日(月・祝)
6日目:いわき

あっという間の最終日である。
後半、雨が降っていたが、全く関係なかった。
この6日間、各会場オーラスに『I love you & I need you ふくしま』を出演者全員で歌ったのだが、流石の最終日のこの日は、震えるほどに素晴らしいオーラスだった。
何と言ったらいいのか難しいが、日毎にどんどんと大きくなって行く不思議なフェスだった。
そして、何にも代え難い最も重要な素晴らしい6日間だった。
もしかしてこれがそうなんだ、これが「ロック」なんだろうと、強く感じたのである。
夏フェスは自分を磨く場である。
だがまだまだ磨かれている段階。
そして、その過程こそに夏フェスに参加する意味があるのだ。
リアルな話になるが、もし夏フェス会場を宇宙から衛星キルリアン写真撮影をしたら、物凄いパワーのオーラの柱が、宇宙空間へと真っ直ぐに発せられている画像が撮れるだろう。
その時そこは、宇宙レベルのパワースポットとなっているのである。

(文/怒髪天 坂詰克彦)


 

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