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祝!ニューアルバム『ドリーム・バイキングス』発売!
アルバムインタビュー&増子さんスペシャルグラビア
“全然いけちゃう増子どの”をお届け!!

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Profile

怒髪天

どはつてん
’84年に札幌で結成。増子直純(vo/通称兄ィ)を中心に上原子友康(g/通称 王子)、清水泰次(b/通称シミさん)、坂詰克彦(ds/通称坂さん)の4人組で活動中。オトコくさくも人情味溢れる独特の音世界に支えられた圧巻のライブアクトで人気急上昇中のロックバンド。

オフィシャルサイト http://dohatsuten.jp/

Release

ニューアルバム
『ドリーム・バイキングス』

発売中

ドリーム・バイキングス

*初回限定盤(CD+DVD):¥3500(税込)/ TECI-1360
*通常盤(CD):¥2800(税込)/ TECI-1361

<収録曲>
01. 威風怒道~愛と栄光のテーマ~
02. 独立!俺キングダム
03. 神様は小学生
04. ドリーム・バイキング・ロック
05. 濁声交響曲
06. あたし、SUPERツラい…
07. 砂上の楼閣 part.2
08. WAZAN
09. ロックバンド・ア・ゴーゴー
10. 男、走る!
11. 愛の出番だ!

★初回限定盤特典DVD
2014年1月12日(日・祝日前夜)日本武道館公演まで続く<DOHATSUTEN三十路(ミソジ)まえ>ツアーのひとつ、2013年1月14日(月・祝日)、大雪の中、SHIBUYA-AXにて行われた初日のライブ全曲(約100分)を収録!
<収録曲>
男、走る! / ホトトギス / 愛の嵐 / 宿六小唄 /
ロクでナシ / 生きててイイですか? /
オレとオマエ / ナンバーワン・カレー /
なんかイイな / 愚堕落 / むしけらブンブン /
俺ころし / 蒼き旅烏 / 旅路 / 歩きつづけるかぎり
/ 雪割り桜 / オトナノススメ / 押忍讃歌 /
酒燃料爆進曲 / サムライブルー /
ニッポン・ワッショイ

 

シングル
『日本列島ワッショイ計画』

発売中

*初回限定盤(CD+DVD):¥1800(税込)/ TECI-299
*通常盤(CDのみ):¥1000(税込)/ TECI-300

<収録曲>
男、走る!
ニッポン・ワッショイ

 

MUSIC VIDEO
『ニッポン・ワッショイ』

『日本列島ワッショイ計画』特設サイト

 

DVD
『Tabbey Road the film -夢追道中紀』

発売中

DVD2枚組:¥5,500- (税込) /
TEBI-55235~6
テイチクエンタテインメント/インペリアルレコード

 

ALBUM『Tabbey Road』
発売中

Tabbey Road

¥2,800(税込)/ TECI-1326

Live

<ツアー>
『DOHATSUTEN三十路(ミソジ)まえ
“夢街道四人五脚”』

▼5月19日(日) 横浜 BayHall 
▼5月21日(火)
HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 VJ-3
▼5月23日(木) 浜松 窓枠 
▼5月25日(土) 岐阜 CLUB ROOTS
▼5月26日(日) 福井 CHOP
▼5月28日(火) 奈良 NEVER LAND
▼5月30日(木) 和歌山 CLUB GATE
▼6月1日(土) 高知 X-pt.
▼6月2日(日) 高松 DIME
▼6月7日(金)
山形 MUSIC SHOWA Session
▼6月9日(日)
新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
▼6月13日(木) 郡山 HIP SHOT JAPAN
▼6月15日(土) 弘前 Mag-Net
▼6月16日(日)
岩手・久慈 LIVE HOUSE UNITY
▼6月23日(日) 甲府 CONVICTION
▼6月25日(火) 神戸 WYNTERLAND
▼6月27日(木) 鹿児島 SR HALL
▼6月29日(土) 熊本 DRUM Be-9 V1
▼6月30日(日) 長崎 DRUM Be-7
▼7月2日(火) 滋賀 U★STONE
▼7月6日(土) 富山 MAIRO
▼7月7日(日) 金沢 AZ
▼7月14日(日) 松江 canova
▼7月15日(月・祝) 岡山 IMAGE
▼7月21日(日) 高崎 Club FLEEZ
▼7月22日(月) 千葉 LOOK
▼8月3日(土) 沖縄 桜坂セントラル
▼8月4日(日) 沖縄 桜坂セントラル

 

★来る初!日本武道館公演!!
『怒髪天結成30周年記念日本武道館公演
“ほんと、どうもね。”』

発売中
Pコード:190-395
▼2014年1月12日(日)18:00
日本武道館
指定席-5000円
着席指定席-5000円(立見不可)
指定席 A席-3500円
[問]ホットスタッフ・プロモーション
[TEL]03-5720-9999


<フェス>

『FUJI ROCK FESTIVAL'13』
6月15日(土)10:00~一般発売
Pコード201-289
▼7月26日(金)~7月28日(日)
新潟県湯沢町苗場スキー場
※詳細はオフィシャルホームページまで
http://www.fujirockfestival.com/

『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2013』
▼7月28日(日) 11:00開場/12:30開演
万博記念公園 もみじ川芝生広場
[出演]怒髪天/家入レオ/[Champagne]/
秦 基博/back number/flumpool/三浦大知/

※FM802の無料招待イベント。
詳細はオンエアをチェック!
http://funky802.com/meet/

『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013
in EZO』

発売中 Pコード780-474
▼8月16日(金)10:00開場/15:00開演
▼8月17日(土)10:00開場/12:30開演
2日間通し券-18000円
16日入場券-9000円
17日入場券-12500円
石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
※怒髪天RSR 石狩鍋Specialで出演!
詳細はオフィシャルホームページまで
http://rsr.wess.co.jp/
[問]WESS
[TEL]011-614-9999

『風とロック宮城 LIVE福島 CARAVAN日本』
発売中
Pコード:201-065(8/28(水)23:59まで販売)
仙台Rensa
〈映画上映&Talk Show〉
▼8月31日(土) 11:30
全席自由-1800円
※チケットぴあでの前売り券完売。
〈LIVE〉
▼8月31日(土) 15:00
全自由-5000円
映画+LIVE セット-6500円(全席自由)
※8/31(土)15:00公演画面にて、映画+LIVE セットの販売あり。
※未就学児童は入場無料。席が必要な場合はチケット必要。
[問]G・I・P
[TEL]022-222-9999

『風とロック岩手 LIVE福島 CARAVAN日本』
発売中
Pコード:201-069(9/5(木)3:59まで販売)
岩手県公会堂
〈映画上映&Talk Show〉
▼9月8日(日)11:30
全席自由-1800円
〈LIVE〉
▼9月8日(日)15:00
全席自由-5000円
映画+LIVE セット-6500円(全席自由)
※9/8(日)15:00公演画面にて、映画+LIVE セットの販売あり。
※未就学児童は入場無料。席が必要な場合はチケット必要。
[問]G・I・P
[TEL]022-222-9999

Magazine

『怒髪天が語った1082+10の真実
怒髪級!!』

1714円+税
ぴあ株式会社

怒髪天のことが何でもわかる必読書!
怒髪天に1082の質問を投げかけた怒髪天初の単行本『怒髪天が語った1082+10の真実 怒髪級!!』。バンドの歴史かこれからのこと、音楽観に人生観、はたまた個人的な趣味嗜好まで何でも聞いた1082問! 写真はオール撮り下ろし、ロードムービー風の大阪ロケからかっこよさ炸裂のスタジオ撮影、そして“オッサンのグラビア”と見どころ満載! さらには各方面で大好評、ドラムス坂詰克彦氏の常軌を逸脱した驚きエピソードを全10話収録!
『怒髪天が語った1082+10の真実 怒髪級!!』はぴあBOOKSHOPセブンネットAmazon楽天BOOKS、または、全国の書店で絶賛発売中!

Link

女性自身WEB連載 増子直純の「男子たるもの」
http://blog.jisin.jp/dht/

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待ちに待った怒髪天のニューアルバム『ドリーム・バイキングス』が発売されました! 第31回の『ナニワ珍遊道』では、アルバムを中心としたインタビューをお届けします! また、増子兄ィが今、進めているゲームについてもお伺いしています! そして、怒髪天読本『怒髪天が語った1082+10の真実 怒髪級!!』でもおなじみ、渡邉一生さんに増子兄ィを撮ってもらいました! ロケ地はアメリカ村。テーマは“全然いけちゃう増子どの”。めちゃくちゃカッコイイ写真を撮っていただきましたので、こちらもどうぞお楽しみください! なお、インタビューはツアー前に行いました。

 

--『ドリーム・バイキングス』リリース、おめでとうごうざいます! 制作はいつ頃から?

増子「ツアーの前から作ってたからさ。『響都ノ宴』が終わってから作ってたんだ。で、やいのやいのやって正月持ち越して、新春ツアーやって、7本ね。その間にさらに詰めて、ツアーが終わってからすぐレコーディングだったから。いや~、タイトだったね。今までで一番、タイトだったかもしれない。でもアレだよね、短い制作期間での作業の進め方が、やっぱり長年やって何枚も出しているだけあってさ、効率よくなってるし、今回はね、ちょっと新しいやり方をさらに見つけたから」

--“やり方”というのは技術的なことですか?

増子「今までは曲先(きょくせん)で作ったものに仮歌詞を入れていってて。そうすると、“もうちょっと、こういうものの方がいいな”とかっていうのがあったりするじゃない。みんなが望んでいるものが。で、(歌詞を)1曲で2、3パターン、1コーラスずつ作っていって、“これとこれだったらどっち?”とかってやってて。俺の中で“絶対にこれにしてくれ”っていうのもあるけど、それはでもね、10曲中2曲くらいしかないかな、いっつも。それで、選ばれなかったものを今までストックしてたんだけど、もったいないから。せっかく(歌詞を)作ったんだから曲を作ろうって、今回は詞先(しせん)の曲を3曲くらい作ったんだ」

--それはどの曲ですか?

増子「『神様は小学生』(M3)と、『WAZAN』(M8)と、『独立!俺キングダム』(M2)もそうだ。『独立!俺キングダム』の頭の部分は、友康がずっとやりたいイメージがあったんだけど、それとこの歌詞が合って。これはARBっぽいサウンドを意識して。それこそJAPANIESE 80'S ROCKだもんね。今回はだから、曲の候補も、歌詞の候補も、結構あったんだよね。短期間でもダーッと作ったから。何しろさ、1コーラスずつ作るのはね、そんなに難しくない。友康がバンバン作って、曲はバンバンできるんだわ。それに歌詞を乗っけるのに、1コーラスぐらいずつ作る分にはさ、そんなに難しくない。元ネタじゃないけど、原型を作るのはそんなに難しくはないんだ。毎日、暮らしてて、言いたいことはいっぱいあるから。歌詞のネタはあるんだよ。そうなんだけど、そっから完全な形にするのに、それをまとめていく作業に時間がかかって。だから、今回に関しては短期間でよく頑張った。よくやったなって。曲を作るスキルは上がったね」

--『ドリーム・バイキングス』は全体的に、いわゆるR&Eとか、泣きのメロディとか、怒髪天を形容する上での分かりやすい楽曲は少ないにも関わらず、すべて怒髪天の音ですよね。ここ5年間ぐらいがぎゅっと凝縮されているようにも思います。

増子「そうだね、去年、『Tabbey Road』っていう集大成的な、すごい名盤を作ったと思ったんだよね。だから今回、正直さ、アレを超えるものを作れるのかなと思ってて。ただ、超えなくても別の方向で楽しいものを作ろうかなと思ってたの。だけどね、いざやり始めると、すっごいいい曲がいっぱいできて。ものすごくいいものができたからね。で、泣きメロを入れるっていうのはさ、まあ、“ストレート”って言えば聴こえはいいけどさ。まあ、芸はないわな。もっとこう、“あれ? なんでこれでグッと来るのかな”っていうものを入れていこうと。そういうことをちょっとやっていこうかなと思って。で、結果的にすごくいいものができた。普遍的だと思うし、誰でも聴けるものだと思うし。……震災があってから短い期間で『Tabbey Road』を出したわけじゃない? で、それ以降、また自分の見えているものとか、これからやるべきことがさらに進んで、もっと大きなものになってくるわけじゃない? 『ドリーム・バイキングス』はそれによってできたアルバムだから、我々の言いたいことは明確に、そしてより大きくなっているんだよね」

--なるほど。怒髪天は一歩先を行っているなぁという感じがします。

増子「大きなテーマに取り組めば取り組むほど、受け手にとってよりパーソナルなものになるということが分かって。すごく不思議なんだけど、大きなことを歌えば歌うほど、受け取る人のすごく個人的なところに伝わるんだよね。だから作っていて、すごい面白かったね。本当にいいものができたから。サウンド的なことで言うとさ、鍵盤であったりとか、ラッパであったりとか、友康が今、頭の中でイメージしているものをより精度を上げて作ってくれる人がいて。奥野(真哉)であったり、YOKANさんであったりっていうね。いろんな人との出会いがあったから、友康が求める完璧な音により近いものができるようになって。だから友康もすごい喜んでるよ」

--では、友康さんの頭の中で鳴っている音が…

増子「そう、さらにクオリティ高くなってるよ。こういうふうにしたいって伝えたものをさらに良くしてくれて。俺は俺で、ここ数年はレコーディングでも結構、歌い方に神経を尖らせてたところが大きかったんだけど、今回はそれ以上にもっと熱というかさ、俺が歌っていることに意味があるということにOKを出そうかなと思って。音符に歌を当てに行くのではなく、ライブに近いというかさ。当然、曲に合った歌い方はあるんだけど、『愛の出番だ!』(M10)のようないわゆるソウルフルであったりとか、パンキッシュであったりというものだけに寄らないというかね。自分なりの解釈で、多少かっこ悪くても俺がやっている意味を考えて作ったというのもあるね」

--その『愛の出番だ!』で言うと、『Tabbey Road』の最後に収録されている『YO・SHI・I・KU・ZO・!』で「これは愛じゃないか?」と疑問符で終わっていたものが、今回、断定に変わっていますよね。

増子「自分を含めた人の動き--震災後の行動であったりとか、生きている中での家族のつながりであったりとか、友達であったりとか、恋人同士であったりとか、何しろ人を動かす原動力っていうか…、何て言うのかな、今まで絵空事で感じていたことがよりリアルになったっていうかさ。もう、愛っていうもののでかさっていうかね…、いわゆるラブソングではなく、もっと大きなものだよね」

--「愛」という言葉が明確に出てきたのが『Tabbey Road』からだと思うのですが、増子さんの中で、「愛」という言葉の受け止め方やアウトプットの仕方が変わったのかな?と思ったんですが…。

増子「そうだね。“愛”っていう言葉に対して諦めたっていうのもあるね。ずっと“愛”以外の表現があるんじゃないかと思ってたんだけど、愛は愛でしかない(笑)。愛は“愛”と表現するのが一番分かりやすいし。いやほんと、そうなんだわ。いろんな愛があるけど、全部含めてなんだよね。そういうことについての諦めがついたっていうか、“これは愛なんだな”って自分が引き受けることができたというのもあるね」

--よりパーソナルの部分に届くようになったというのは、そういうこともあるんでしょうね。また、あのソウルフルな楽曲に、いつもの増子さんの声を乗せているのが実験的ですね。

増子「昔だったら歌い方をもっと曲に合わせてると思うんだよね。でも、それをあえてやらなかった。やっぱり何かの真似になっちゃったら、あんまりやらなくなるだろうなって思って、あえてロック寄りにして」

--それが見事に真骨頂で。

増子「これもライブでやると、絶対いいと思うんだよな~」

--そうですね! そして『ドリーム・バイキング・ロック』(M4)がシングル『歩きつづけるかぎり』『男、走る!』の三部作で。歩いて、走って、ついに海に出ちゃいましたね。

増子「海原にね。さらに“夢食べ放題”だからね(笑)。貪欲であり、前向きであり、突き進む姿であったり、“もっと行っちゃう?”っていうさ。何て言うんだろうな、本当、それは一つの最終的な答えだよね。あとね、曲のタイトルがとんでもないでしょ(笑)。曲ができあがってから、みんなで“タイトル、どうする?”って話し合ったんだけど、録り終わって非常に満足して、テンションが高い状態で考えたから、テンションが高いものをつけちゃったよね(笑)。『あたし、SUPERツラい…』とか、ヤバイでしょ、どこかで聞いたことあるっていうね(笑)」

--最初、タイトルだけ見た時は、女の人の歌かと思って…。

増子「江戸っ子だよね(笑)。あたしゃね!」

--思いっきりビールのコマーシャルに寄せられましたね(笑)。

増子「でもここは絶対、無理だからね(笑)! 福山(雅治)さんがいるから。真逆だからね! タダゴトじゃない。でもいい曲だよ。働いているといろいろあるじゃない? ね。結構大変なことだからね。長年、そういう目に遭っていた知り合いがいて、よく愚痴を聞いてたから。いっつも“マジか、おい!?”って言いながらビール飲んでて。結局、その会社、辞めたもん。だから、アイツのために1曲作ってやろうと思って」

--あのリアリティはそういうところから来ているんですね。

増子「すごく我慢強くてね、真面目によく働く男なんだよ? もう、正直者が馬鹿を見るじゃないけど、割を食うことも多いじゃない? それでもやってかなきゃいけないっていうか、やってこうぜって、そういうことだよね。何でもうまくはいかないけどさ、でも一抹の希望だけは捨てないで行こうよって」

--その流れで言うと、『ロックバンド・ア・ゴーゴー』(M9)なんかも希望の一つというか…。

増子「作業服でスタジオ入って。友康はネクタイで、ずっとバンド続けてきたからね。東京に行ってからは、リハが終わったら西荻の庄やに毎回、行ってた(笑)。ほんと、ミーティングなんかしてなかった。人のボトルばっかり飲んでた(笑)」

--そしてニヤっとなったのが『砂上の楼閣 part.2』ですね。“パリーン”!

増子「最初にグラスの割れる音が入っているのがタダゴトじゃないでしょ! ビリー・ジョエル以来だよ。これはね、できればジュリーにカバーしてもらいたいな~! 歌謡曲テイストでクオリティの高いものを作れるかチャレンジしてみたかったんだよね。ほんとは、できれば友康に歌ってもらいたかったんだけど、今回もっちゅうわけにはいかないからさ(笑)」

--楽曲も完全に“友康節”ですね。

増子「完全にそうだね。大映あたりのドラマの主題歌にありそうだよね(笑)。イントロとアウトロのフレーズ、ハンパねぇからね。“初めて聴くのに懐かしい”(笑)」

--『WAZAN』もカッコイイですね。

増子「これはさっきも言ったけど、詞先だからね。だから、歌詞の世界観とバンドサウンドの組み合わさり方が新しいよね。このタイプの歌詞がウエットに聴こえないのがいいよね。」

--ライブで聴きたい一曲ですね。

増子「絶対いいと思う!」

--坂さんのドラムソロから入るというのも、珍しいですね。

増子「珍しい。最初はさらに長いソロがあったんだけど、ちょっと噴き出しそうになるからやめたんだよね。カット!!(笑)。これもすごくいい。友康の曲のふり幅、広いからさ。あと、結構細かいことをいろいろやってるからね。作ってて、すごい面白かったよ。まあ、坂さんは大変だったと思うけど(笑)。やることが広がって、よりリズムが大事になってるから」

--坂さんはレコーディングで何かおっしゃってましたか?

増子「大変だったって言ってたけど、毎回大変だったって言ってる(笑)。ドラムは大変だと思うよ。求められるものが大きいからさ。レコーディングも一番最初じゃない? ドラムがないと上に(音を)乗っけていけないから。ということは、練習期間が一番短いわけじゃない? 解釈する時間が一番短いし、なんつっても解釈する力が一番弱いからね(笑)。でも、みんなで一丸となって、いろいろ話し合って作れたから、レコーディングも楽しいね。すごい楽しい」

--リリースから3週間後にはツアーが始まります。

増子「そうだね。今回はだいぶん、練習しないといけないからね。坂詰さんは特にね。もう本当、きわっきわで頑張ってレコーディングして。もうげっそりしてた(笑)。泣きそうだったもん。坂さんには頑張ってもらわないと。年々、坂さんの負担がでかくなってるからね。やっぱりロックバンドはドラムですよ。ね! しかも今回、初回盤がタダゴトじゃないでしょ! どういうこと!?っていうさ。700円でライブ丸々一本分のDVDがついてくるんだよ! すごくない!? その辺のラーメン屋のラーメン1杯分の値段でDVDがついてくるんだよ。ねぇ! 恐ろしいよ。びっくりしたもん、俺。DVD出すんだと思ってから、つくの!?って。あの日(2013年1月14日@渋谷AX)はほら、大雪で会場に来れなかった人もいたからね。あの日の曲は全部、入ってるよ」

--そして気がつけば30周年プレイヤーも序盤が過ぎようとしていますが、健康面など、いつも以上に気を遣われてますか?

増子「そうだね。2月は丸々、レコーディングしたりなんだりで、その間にいろいろ働いて。ただ、タイトなスケジュールだったんだけど、意外と作詞の作業が巻いて。久々にゲームをやる時間を作れたから。よっしゃ!と思って。溜まってるからね、ゲームがね。やらないと」

--ちなみに今は何のゲームをされているんですか?

増子「今ね、『Fallout 3』。2008年のゲーム・オブ・イヤーを獲ったゲームなんだけど、核戦争後のワシントンD.C.が舞台で。まあ、すごいよ! レイダーつって、『北斗の拳』の悪者みたいなヤツがいっぱいいてさ。いわゆるミュータントだよね。突然変異した悪者とガンガン闘って。このゲームの中では悪人になっても、善人になってもいいんだよ。それによってカルマが上がるか下がるかだけだから。ただ、カルマが下がると行く先々で人の態度が冷たくなるとか、いろんなものに関わってくる。お店に入ってお金がなかったら強奪してもいいんだよ。でもそうすると町人には警戒される。物はいろいろ手に入るけど攻撃されやすくなって。逆に、カルマを上げて善良にやっていくと、今度は“スピーチ”っていって説得が上手くなるんだよね。だから交渉がうまくなる。俺は今、非常にカルマが上がってる状態だよ!」

--徳を積んでるんですね。

増子「やっぱりね…悪いことはできない!(笑)」

--ゲームの中でも。

増子「ゲームの中でも(笑)。やっぱり悪いことはあんまりできない! 敵には容赦ないけどね! これ、すっごいボリュームがあるゲームでさ、まぁ多分、全部クリアするには丸々1年ぐらいかかるだろうね。すごく面白い。もう、ずーっとやってたい! ゲーム仲間には“今頃!?”って言われるんだけど、長いゲームだって分かってるとなかなかできないじゃない。まとまった時間がないとさ。だから、5月頭までにどこまで進められるかだよね。ツアーに出るまでに」

--今はどのくらいまで進んでいるんですか?

増子「まだまだだね。本編とダウンロードコンテンツを入れると5本あるんだよね。大体ね、1本で100時間はかかるだろうな。だから全部で500時間として、今、どのぐらいいったかなぁ…。まだ30時間ぐらいだろうな…。結構がんばってるんだけどなぁ! 1本目の3分の1まで来たぐらいかな。核シェルターの居住区からいなくなった父親を探しに荒野に出たんだよね。ま~頭がおかしいヤツがいっぱいいるんだよ。2277年の話だから。2077年に核戦争が起こって地球がほぼダメになって。そっから200年後の話で。まぁいろいろヤバイゲームだよ(笑)」

--それを5月までに進めて…。

増子「多少進めてツアーに出ると。本当、やり始めたら面白いからな~。持って歩けないしなぁ。持って歩けてもツアー中はできないからな~。『モンハン(モンスター・ハンティング)』ですらできないからね、なかなか。まあ、今頃かよっていうね。だから、ガイド本も新品で売ってないよね。古本で探すしかない。でも俺、ジャケットに描かれてる装備もまだ揃ってないから。最終的に『スター・ウォーズ』のストーム・トルーパーぐらいの鎧がないと生きていけないよ、あの世界じゃ。今、俺が着てるのは警備会社の制服だもん。一応、アーマーで、それにバイクのヘルメット被ってる(笑)。こないだまではツナギに肩パットつけてた。あとアレだ、レイダーっていう悪いヤツらがかぶってた皮できた変な帽子かぶってた。頭やられたらお仕舞だよね。ほんと、レイダーは怖いんだよな。“どこ隠れてんだよ~、お肉ちゃ~ん!”って言われるんだから! 恐ろしいんだよ!!」

--(笑)。ツアーもゲームも、道中お達者で!! 今日はありがとうございました!

 

☆ スペシャルグラビア“全然いけちゃう増子どの!”

 

2013年、怒髪天、怒涛のライブ情報!

新春ツアー『DOHATSUTEN三十路(ミソジ)まえ“蛇の道はHEAVY TOUR 2013”』
▼1月14日(月・祝)SHIBUYA-AX
▼1月17日(木)広島クラブクアトロ
▼1月19日(土)ボトムライン
▼1月25日(金)BIGCAT
▼1月27日(日)DRUM LOGOS
▼2月1日(金)仙台Rensa
▼2月3日(日)ペニーレーン24

ツアー『DOHATSUTEN三十路(ミソジ)まえ“カムバック・サーモン2013 男の遡上”』
▼3月17日(日)北海道・余市 宇宙記念館 -スペース童夢-
▼3月18日(月)北海道・札幌市ポプラ若者活動センター
▼3月20日(水・祝)北海道・留萌 LIVE STUDIO NEWPORT
▼3月23日(土)北海道・千歳市民文化センター 中ホール

ツアー『DOHATSUTEN三十路(ミソジ)まえ “夢街道四人五脚”』
▼5月19日(日)横浜 BayHall
▼5月21日(火)HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 VJ-3
▼5月23日(木)浜松 窓枠
▼5月25日(土)岐阜 CLUB ROOTS
▼5月26日(日)福井 CHOP
▼5月28日(火)奈良 NEVER LAND
▼5月30日(木)和歌山 CLUB GATE
▼6月1日(土)高知 X-pt.
▼6月2日(日)高松 DIME
▼6月7日(金)山形 MUSIC SHOWA Session
▼6月9日(日)新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
▼6月13日(木)郡山 HIP SHOT JAPAN
▼6月15日(土)弘前 Mag-Net
▼6月16日(日)岩手・久慈 LIVE HOUSE UNITY
▼6月23日(日)甲府 CONVICTION
▼6月25日(火)神戸 WYNTERLAND
▼6月27日(木)鹿児島 SR HALL
▼6月29日(土)熊本 DRUM Be-9 V1
▼6月30日(日)長崎 DRUM Be-7
▼7月2日(火)滋賀 U★STONE
▼7月6日(土)富山 MAIRO
▼7月7日(日)金沢 AZ
▼7月14日(日)松江 canova
▼7月15日(月・祝)岡山 IMAGE
▼7月21日(日)高崎 Club FLEEZ
▼7月22日(月)千葉 LOOK
▼8月3日(土)沖縄 桜坂セントラル
▼8月4日(日)沖縄 桜坂セントラル
詳細は左枠【Live】参照

ツアー『DOHATSUTEN三十路(ミソジ)まえ“七色の虹をかける野郎ども”』
▼10月9日(水)横浜 BLITZ
▼11月2日(土)福岡 DRUM LOGOS
▼11月3日(日)広島 CLUB QUATTRO
▼11月8日(金)札幌 Zepp Sapporo
▼11月10日(日)仙台 Rensa
▼11月16日(土)名古屋 Zepp Nagoya
▼11月17日(日)大阪 なんばHatch
詳細は後日

『怒髪天結成30周年記念日本武道館公演“ほんと、どうもね。”』
4月29日(月・祝)10:00~一般発売
Pコード:190-395
▼2014年1月12日(日・祝日前夜)18:00
日本武道館
指定席-5000円
着席指定席-5000円(立見不可)
指定席 A席-3500円
[問]ホットスタッフ・プロモーション
[TEL]03-5720-9999
詳細は左枠【Live】参照


(取材・文 岩本和子/撮影 渡邉一生(SLOT))


 

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