ホーム > 怒髪天 増子直純のナニワ珍遊道
どはつてん
’84年に札幌で結成。増子直純(vo/通称兄ィ)を中心に上原子友康(g/通称 王子)、清水泰次(b/通称シミさん)、坂詰克彦(ds/通称坂さん)の4人組で活動中。オトコくさくも人情味溢れる独特の音世界に支えられた圧巻のライブアクトで人気急上昇中のロックバンド。
オフィシャルサイト http://dohatsuten.jp/
『怒髪天が語った1082+10の真実
怒髪級!!』
1714円+税
ぴあ株式会社
怒髪天のことが何でもわかる必読書!
怒髪天に1082の質問を投げかけた怒髪天初の単行本『怒髪天が語った1082+10の真実 怒髪級!!』。バンドの歴史かこれからのこと、音楽観に人生観、はたまた個人的な趣味嗜好まで何でも聞いた1082問! 写真はオール撮り下ろし、ロードムービー風の大阪ロケからかっこよさ炸裂のスタジオ撮影、そして“オッサンのグラビア”と見どころ満載! さらには各方面で大好評、ドラムス坂詰克彦氏の常軌を逸脱した驚きエピソードを全10話収録!
『怒髪天が語った1082+10の真実 怒髪級!!』はぴあBOOKSHOP、セブンネット、Amazon、楽天BOOKS、または、全国の書店で絶賛発売中!
怒髪天×SCOOBIE DO コラボレーション盤
『恋のレキシカン・ロック / おんな』
¥1,500(税込)/ TRJC-1008
<収録曲>
恋のレキシカン・ロック(新曲)/ 怒髪天 feat.レキシ
夕焼けのメロディー(オリジナル:SCOOBIE DO)/ 怒髪天
おんな(新曲)/ SCOOBIE DO
労働CALLING(オリジナル:怒髪天)/ SCOOBIE DO
め組のひと(オリジナル:ラッツ&スター)/ 怒髪天×SCOOBIE DO
ALBUM『Tabbey Road』
¥2,800(税込)/ TECI-1326
<収録曲>
押忍讃歌
もっと…
歩きつづけるかぎり
ホトトギス
ナンバーワン・カレー
夢と知らずに
愚堕落
そのともしびをてがかりに
雪割り桜
YO・SHI・I・KU・ZO・!
<イベント>
『MARK’E Rolling 60』
発売中
Pコード:174-362(8/26(日)23:59まで販売)
▼8月29日(水) 18:00
大阪城ホール
指定席-5960円
[出演]浅井健一/阿部真央/TOKIE/上中丈弥
/中納良恵+森雅樹/OKAMOTO’S/奥田民生/
川西幸一/クハラカズユキ/横山剣+小野瀬雅生
/斎藤有太/佐藤タイジ/川上洋平/Superfly/
中川敬+奥野真哉/チバユウスケ/Char/Chara/
照井利幸/TAKUMA/GAMO+北原雅彦+谷中敦
/増子直純+上原子友康/ウエノコウジ/難波章浩
/
山中さわお/ROY/ムッシュかまやつ/YO-KING
/吉井和哉/RIZE/PES/Leyona/中村達也
※未就学児童は入場不可。
[問]公演事務局[TEL]06-7732-8880
<イベント>
矢沢永吉
発売中
Pコード:168-481(8/29(水)23:59まで販売)
▼9月1日(土) 18:00
日産スタジアム
S席-10000円 A席-7000円 B席-5000円
[オープニングアクト]マキシマム ザ ホルモン
/The Birthday/ギターウルフ/怒髪天/
ザ・クロマニヨンズ
※雨天決行。荒天の場合は9/2(日)に順延(日程変更による払戻しなし)。未就学児童は入場不可。学割あり。その他、学割・注意事項に関する詳細は、矢沢永吉公式HPまで。チケットは1人4枚まで。
[問]キョードー横浜[TEL]045-671-9911
『矢沢永吉公式HP』
http://www.eikichiyazawa.com/
<フェスティバル>
『OTODAMA’11-’12~音泉魂~』
発売中
Pコード:167-957(9/7(金)まで販売)
▼9月8日(土) 11:00
泉大津フェニックス
1日券-6300円(整理番号付)
[出演]奥田民生/木村カエラ/クリープハイプ/
子供ばんど/佐野元春&THE COYOTE BAND
/THEラブ人間/SCOOBIE DO/DOES/怒髪天
/トモフスキー/ねごと/フラワーカンパニーズ/
星野源/真心ブラザーズ/レキシ/
KING BROTHERS
/がりーぱみゅぱみゅ(入浴宣言)/レイザーラモンRG(入浴宣言)
※雨天決行・荒天中止。小学生以下は無料(入場券をお持ちの保護者の同伴が必要)。出演者変更に伴う払戻し不可。
[問清水音泉[TEL]06-6357-3666
※9/9(日)公演もあり。詳しくはこちら。なお、2日間通し券は販売終了。
『TODAMA’11-’12~音泉魂~』
http://www.shimizuonsen.com/
otodama/1112/
<イベント>
『風とロック芋煮会2012@猪苗代湖』
福島県 猪苗代スキー場ろっくんろーるひろば
発売中
Pコード:176-927(9/13(木)23:59まで販売)
【ライブ】
▼9月15日(土)11:00
ライブ入場券-6000円
[出演]andymori/石崎ひゅーい/富澤タク/
おお雨/音速ライン/亀田誠治/かりゆし58/
黒猫チェルシー/栗本ヒロコ/スネオヘアー/
高橋優/怒髪天/Number the./パスピエ/
→Pia-no-jaC←/BRAHMAN/
THE PREDATORS/松田晋二/箭内道彦/
渡辺俊美/他
【翌朝祭】
▼9月16日(日)8:00
翌朝祭入場券-2000円
[出演]音速ライン/坂詰克彦/paionia/
バンドじゃないもん!/箭内道彦/他
[問]G・I・P[TEL]022-222-9999
※両日ともチケットは1人4枚まで。未就学児童は入場無料。
『風とロック芋煮会2012@猪苗代湖』
http://kazetorockimonikai.jp/
<イベント>
『第5回 したまちコメディ映画祭 in 台東』
発売中
Pコード:550-043(9/16(日)15:00まで販売)
〈クロージングセレモニー&イベント
ザ・ドリフターズ リスペクトライブ〉
▼9月17日(月・祝) 14:00
上野恩賜公園 不忍池水上音楽堂
全席指定-3300円
[出演]浅草ジンタ/OKAMOTO’S/怒髪天/
ポカスカジャン/ホフディラン/レキシ
※ライブ終了後、クロージングセレモニーあり。チケットは1人4枚まで。詳細は問合せ先まで。
[問]したまちコメディ映画祭in台東事務局[TEL]03-6663-8891
『したまちコメディ映画祭in台東』
http://www.shitacome.jp/2012/
<ワンマン>
『OK! Let's Go TOUR2012 夢追道中』
追加公演
8月25日(土)10:00~一般発売
Pコード:176-986(各公演日前日まで販売)
▼9月19日(水) 19:00
club SONIC iwaki
▼9月22日(土・祝) 18:30
KLUB COUNTER ACTION MIYAKO
スタンディング-3500円(ドリンク代別途必要)
※チケットは1人4枚まで。
[問]G・I・P[TEL]022-222-9999
<イベント>
『DRAGON DELUXE 2012』
発売中
Pコード:169-937(9/28(金)23:59まで販売)
▼9月29日(土) 18:00
クラブダイアモンドホール
前売-3800円(整理番号付・別途ドリンク代必要)
[出演]フラワーカンパニーズ/怒髪天/POLYSICS
[問]ジェイルハウス[TEL]052-936-6041
<イベント>
『怒髪天 presents “響都ノ宴”5周年特別企画』
磔磔
9月15日(土)10:00~一般発売
Pコード: 178-872
各日4500円(ドリンク代別)
スタンディング(10/4・7・8)、全自由(10/5・6)
▼10月4日(木)18:30「10 VS 天」
[共演]10-FEET
▼10月5日(金)18:30「いやんなるわけない!」
[共演]木村充揮
▼10月6日(土)17:30「40代しゃべり場」*トーク&ライブ
[共演]リリー・フランキー/宮藤官九郎
▼10月7日(日)14:30「響都ロック名鑑」
[共演]ギターウルフ/GARLICBOYS/DOES/
BUGY CRAXONE
▼10月8日(月・祝)15:15「自己完結ロックFes」
[共演]各メンバーソロバンド(転換中各メンバーDJ)
※未就学児童は入場不可。販売期間中は1人1公演2枚まで。
[問]夢番地[TEL]06-6341-3525
<イベント>
『怒髪天 presents トーキョー・ブラッサム
“アフロ・アフロ・アフロ”』
9月8日(土)10:00~一般発売
Pコード:178-682
▼10月17日(水)~19日(金) 19:00
CLUB QUATTRO
立見-4000円(ドリンク代別途必要)
[出演]怒髪天/他
※チケットは1公演につき2枚まで。
[問]ホットスタッフ・プロモーション
[TEL]03-5720-9999
『THE SOLAR BUDOKAN』
9月8日(土)10:00~ 一般発売
Pコード:175-948
▼12月20日(木)18:30
日本武道館
全席指定-6900円
[出演]佐藤タイジプロジェクト/
LOVE PSYCHEDELICO/Salyu/斉藤和義/
増子直純/和田唱/仲井戸“CHABO”麗市/他
[問]ホットスタッフ・プロモーション
[TEL]03-5720-9999
女性自身WEB連載 増子直純の「男子たるもの」
http://blog.jisin.jp/dht/
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--今回、アルバムのテーマに「みんなで歌う」というものがありますが、その辺はどうでしたか?
増子「これ、みんなで歌えるものにしようというのはさ、俺、本当、今回やって、みんなで一緒に歌ってもらったりして、聴いててさ、思ったんだけど、全編歌えるように作ったから逆に難しいね。どこでマイクを引いたらいいのかなとか。どこって、別にどこでもいいんだけど、そこが難しかったね。最初のサビはちゃんと歌ってくれってメンバーから言われてて。“最初は見本としてちゃんと歌ってちょうだいね”ということをさ。やっぱりそれがあって、最初は歌うようにはしてるけどね。俺の仕事としては本来、全編歌わなきゃいけないんだけど。でもやっぱり『雪割り桜』とかいいよね」
友康「『雪割り桜』とか『歩きつづけるかぎり』とか、歌ってくれると嬉しいですね。ツアーが始まって、初めて歌ってくれているのを見た時、嬉しかったですね」
増子「これ、本当にさ、自分たちで作った歌が受け入れられてる……。初日の大阪城野音の時に“おっさんコーラス隊”が入ったじゃない? あの時もグッと来ちゃってさ。普段の作業着で来てくれて、その人達の生活の中に自分たちの歌がちゃんと役に立ってるんだなって思ったらグっと来るものがあったよ」
友康「いろんな職業の方がいて、そういう姿を見てすごく嬉しかったですね」
と、ここでツアートークは一旦終了。続いては“新人Hの面白かったコーナー!”へ。ここでは司会進行のスタッフHさんが起こした数々の“逸話”が披露されました。
増子「Hがね、大阪から出てきていろいろと頑張ってくれているんだけど」
シミ「新しいスタッフとして、ここ1、2年で急成長を遂げているという噂の…」
増子「だけど鬼のような上司がいて…」
シミ「坂さん、上司の次に偉い人は!?」
坂詰「副上司(腹上死)」
増子「はい。坂さん、自費で東京に帰ってください。だから、なかなか大変だと思うんだ。だけどいろいろやってもらってて」
シミ「頑張ってくれている中でのエピソードなんですが」
増子「超ワイルドだからね」
シミ「まずは、友康さんのエフェクターを壊す!」
増子「どういうこと?」
友康「シェルターでのライブの日に会場に行ったら、ノリがすごいニヤニヤして“Hが一言あるみたいですよ”って。え?って思って“どうしたの?”って聞きに行ったら、エフェクターを両手で持って“壊シチャイマシタ…”って。まあ、壊したって言ってもつまみが折れたぐらいで、エフェクターっていうのはちょっと折れてもいじれるものだから、“大丈夫、大丈夫”って言って。で、リハになって使おうとしたんだけど、あの、ちょっとつまめたらいいんだけど、何やってもつまめなくて」
増子「そう、根元からないんだよね。根こそぎやられた」 友康「もうへっこんでるの」 増子「よくそんなに折ったなって。俺の予想ではペンチか何かで引っこ抜いたと思うんだけど、落としたんだよな?」 --あの…地面に落としちゃいました。もう、この世の終わりだと思いました。 |
増子「でもその前にもっとこの世の終わりがあるからな。アンプもね、運んでくる時に同じようにつまみを割ってきたからね」
友康「そうそう、ツアーが始まる前に、フェンダーのアンプを買ったんですけど、それが初めてやってきた時に、一番最初につまみを割ったの」
増子「しかも最初、すごいことに“私じゃない”って言ったんだよ」
シミ「私じゃありまへん。割ってまへんって言ってた」
増子「“最初からなってた”って言って、“じゃあ、ちょっと見てこいや”ってなって、駐車場に行ったら、ちょうど降ろしたところに破片があったというね」
--私でした。
増子「犯人しか知り得ない情報があったというね。まあ、これで友康は2回、やられてる」
シミ「さらに、ここにあるのはね、坂さんにマイクをぶつける。これは何ですか?」
増子「リハだったんだよね、面白おじさんの。面白おじさん自体、水戸の楽屋で思いついたんだよな。適当に歌ってて、“これ、面白いからやるか!?”って」
友康「『押忍讃歌』の振り付けもマンネリ化してきてて、何か新しい風がほしいねってなって」
ここで説明しよう。“面白おじさん”とは、ツアー中、坂詰さんが『押忍讃歌』の振付をレクチャーするコーナーの前に行われた、坂詰さんの小ネタコーナーのことである。その始まりは6月26日、水戸LIGHT HOUSE。スカ調のサウンドに乗せて増子兄ィが“面白おじさんやってきた~♪”と歌いながら坂さんの趣味嗜好等を暴露、そして坂さんは歌に続く小ネタ披露でウケるまで、“面白おじさん”として舞台を縦横無尽に駆け巡ったり、“真央ちゃんポーズ(スパイラル)”をするというものである。
増子「それでなくてもつまんないのに、なんか作業っぽくなってるなってことで、じゃあってことで歌をつけてやるかってなって、リハやってる時にね、Hがね、坂さんにガーン!って」
シミ「しかも、ちょっと怒るくらいの勢いだったもんな」
増子「最高だったね!」
坂詰「その前に、新星堂のイベントの時もゴンって」
増子「でも、坂さん、全然、前歯折れてないよね」
坂詰「折れてナーイ!」
増子「折れてナーイ!(笑)」
坂詰「で、二度とそういうことがないだろうと思ったら、ありましたね」
増子「しかもね、怒ってたもんね。すーごいむっとして」
坂詰「もしかしたら、マジでやったのかもって」
増子「俺、アレ見たとき、キャーーーー!!ってなったもんね(笑)。テンション上がっちゃって」
シミ「俺も、俺以外に坂さんを怒らせる人がいるんだって安心したもん」
増子「あれね、でもね、マイクが当たったら痛いんだよ。今回のツアーでも2カ所くらい、前歯が欠けてるよ。ツアーやると大体ね、差し歯のところが当たる。必ず当たるから。前の方に突っ込んで行った時、わーって手ぇ上げた時にガンっとか」
坂詰「俺も壊されたヤツ、あるけどな」
増子「そうだ。沖縄に来る時ね。坂さんのペダルを入れるケースがあるんだけど、肩から掛けるヤツ。それ、肩紐を留めるプラスチック製の留め具がついてるんだけど、それ壊しちゃってただの紐がついた袋になっちゃって」
友康「掛けられなくなっちゃって(笑)」 増子「Hっていいところを折るんだよな。俺、アレ見た時もすーごいテンション上がったもん」 友康「そういうことが多いんだよ」 増子「多いよね」 友康「出鼻をくじかれることがすごく多い」 |
増子「(笑)。俺はね、坂さんとHは素晴らしい師弟コンビだと思ってるんだけど、その集大成が一番出ていたのが、今回のZepp(7/16 Zepp DiverCity)の面白おじさんのコーナー。最っ高だったね。だってね、アレ、いろんな俺の友達が観に来てくれてたけど、“何やってるか分からない”って。事務所に帰ってからもスタッフから“あれは成功なんですか?”って聞かれて。アレ、俺的には成功なんだけど、あれね、坂さんが歌っているところをみんなに見てもらうために、坂さんに台の上に乗って歌ってもらおうと。で、その台をくるくる回すっていう話だったんだけど、下にコードがいろいろあるから回らないと。じゃあ、その台を左右に動かそうと」
シミ「あの時、Hは忍者の格好だったんだよね。何であんな格好したのか説明してみろ」
坂詰「アレを買ったのはドン・キホーテかい?」 --はい。 増子「ドン・キホーテだよな。アレな、鬼のような上司に“お前、仕事できないんだったらキャラクターくらいどうにかしろよ”ってな? 言われたんだよな? で、九の一の格好したんだよな。あの面白おじさんは多分、面白かったのはメンバーだけだったと思うんだけど、あれは最高だったな!」 |
シミ「あれやってんの、恥ずかしくないの?」
増子「いいんだよな? あれ、リハの時さ、急に台を動かしたら坂さんが落ちちゃって、それが面白かったからやろうぜって話だったんだけど、坂さんが本番で結構、頑張っちゃって落ちないんだよね。それでいっこも面白くなくなっちゃった」
坂詰「揺れが頻繁に来てるもので…」
増子「しかも揺れるたびに自分で言ってること忘れちゃって、どんどんどんどんコーナーの時間が延びていったでしょ。あれ、銃社会だったら撃たれてるよ。あれはね、ツアーでの面白おじさんコーナーの集大成だったと思うよ。すごい、びっくりするくらいのプロか、ド素人じゃないとできない」
友康「だって、ステージ上が楽しいのは分かったって言われたもん」 増子「そう」 友康「何かやってるのは分かるんだけど、見えないし、何か寒いしって」 シミ「そうやって言われればいいけど、全く触れられないこともあったよ」 増子「だってオールスタンディングだから後ろなんか何やってんだか見えなかったんだから」 |
友康「全っ然、見えなかったらしい」
増子「ね、坂さん」
坂詰「まったくだ!ハハハ」
--そんな面白おじさんの誕生秘話は?
増子「まあ、水戸でさ、俺が“面白おじさんやってきた~♪”って楽屋で歌って、坂さんが何か踊ってて。友康が“それいいじゃん、それやろうよ”っつって。“じゃあ、やりますか”って。坂さんのいいところは“じゃあ、やりますか”って大体呑んでくれるの。提案をね」
シミ「当初は放送禁止の歌詞があったりね」
増子「あの、一番ね、リハの時に歌っている面白おじさんの歌詞が一番面白いんだけど、絶対言えないよね」
シミ「絶対言えない」
増子「まあ、坂さんの住所とかなんだけどね。個人情報ダダ漏れだからね。リハの時は本当に面白いんだけど、本番では言えないじゃない。さすがの坂さんも“それだけは勘弁してくれ”って真顔で言うから。そういうことを歌っているんだよね。これ、水戸から始めたから沖縄までで9回、面白おじさんのコーナーをやったんだけど、“面白おじさんやって来た~♪”って歌ってるけど、今のところ1回もやって来てないからね、面白おじさん。パラドックスだよね。全然、面白くないおじさんがやってくるからね」
シミ「本人は面白いつもりなんだよな」
坂詰「本人は大爆笑!」
増子「面白おじさんだけはリハでさ、必ず最後までやってたよね」
友康「そう。全部やるんですよ」
増子「他の曲は要所要所しかやらないんだよ。長いツアーでもう、できるようになってるから。でも面白おじさんのコーナーだけは丸ごとちゃんとやるんだよ。それはハコの方に“こういうことをやりますよ”と見せようかなという思いもあって。まあ、全然、見せなくていいコーナーなんだけどね」
友康「Zeppの時に面白おじさんのリハをすごく長くやっちゃって。終わってから結構、慌しかったよね(笑)。“なんでこんなに時間がかかったのかな~”って考えて、“あ、面白おじさんか”と」
増子「しかもZeppでさ、坂さんが乗ってたチャリンコね、あれ、Zeppのチャリンコだからね。“入り口のところにチャリンコあったな、アレ借りようぜ”ってなって。チャリンコのかごに入れた花も、その時、贈ってもらった花だからね。でもアレだよ、今回の面白おじさんで一番面白かったのは打ち上げの後だね。Zeppでのライブが終わって、俺とシミと坂さんが同じタクシーに乗って帰ったの。俺が最初に乗って、次にシミが乗って隣に座って。で、坂さんが前に乗ったの。その時、シミがいい加減、酔っ払っててさ、“坂さん! ね、あれ、面白おじさん。何でやったの? どうしてやったの? 何で!?”って聞くんだよ、坂さんに。“いや、どうしてってもなぁ…”って坂さんが言うんだけど、坂さんは打ち上げで1回酔っ払ってピークを過ぎてたんだよね。ちょっと素面に戻ってるところだったの。シミはべろんべろんに酔っ払ってて、“何でやったの? どうしてやったの?”って聞くんだよ。坂さんも“いや、どうしてって…。いや、やっぱり…やるからさ…”とか言ってんの。そこでシミがちょっと声を荒げて“どうしてやったのかを聞いてんの!”ってまた絡んできて。その時、坂さん、“ノリにやれって言われた流れで…”だって(笑)。そしたらシミが“そういうことを聞いてんじゃないんだ!! リハが終わってから少しでも面白くしようって考えたか!?”って言うんだよ。坂さんも“いや、曲をやるのにいっぱいいっぱいで、面白おじさんのこと、考えられなかった…”って。そしたらシミがさ、“お前なぁ、お前……、お笑いナメてんのか!?!?!?”って激昂よ。それさ、タクシーの運転手さんも聞いてるわけじゃない。俺、もう、恥ずかしくなっちゃって…!」
シミ「いやいや、あれは、“何をするにしても、もうひと工夫、考えようよ”ってことを言いたかったの」
坂詰「もう耳栓しようかなと思った」
増子「でも坂さんもまじめに答えてたよ。坂さんも“曲をしっかりやることで頭の中がいっぱいだった”って。それでシミが、“演奏はできて当たり前。そこからさらに何ができるかっていうことが今、求められてるんだよ”って。“ちゃんと考えてくれないと困る”って言ったら、そしたら坂さん“いや……、俺も、ちょっと認識が甘かった…”って。(笑)アホじゃないか!? いや、ホント、びっくりした。“認識が甘かった”!」
友康「それで反省して、昨日は新しい面白おじさんを見せたの」
坂詰「あれはね、結構前から練ってて。沖縄で新しい詞を歌いたいなって」
増子「歌えるって思っちゃうところがいいよね」
坂詰「そしたら声がこもっちゃって、全然聴こえなかった」
増子「新しい歌詞も何も分かんなかった。そこも含めて俺は評価したい!」
そうしてトークは一旦終了。続いては恒例のテーブルトークへ。こちらは7、8人掛けの1テーブルにメンバー1人が訪れ、束の間のトークを楽しむというもの。メンバーがどのテーブルに座るかはくじ引きで決定、会場は今年も狂喜乱舞の大盛り上がりでした。
そして、さらにヒートアップ! 何と坂詰さんが「一人一杯おごります!」と宣言。増子兄ィもそんな坂さんを支援して、お客さん全員に1ドリンクが振舞われたのでした。よっ太っ腹! 坂詰氏に大きな拍手!! 鳴り止まない坂詰コール!!! 男・坂詰の本気を見ました。
続いて更なるコーナー。友康さんのギターに合わせてメンバー一人一人とデュエットするという沖縄でのトークライブでは初の企画を。その権利を得られるのは4名のみ。座っている椅子の裏に当たりの札が貼ってあるそうで、何ともラッキーな4名様がメンバーとのデュエットを楽しみました。
まず増子兄ィはNさんと『二人の愛ランド』を熱唱。合いの手番長は坂さん、会場は一気に大宴会の様を呈しました。「いよいよ俺と坂さんの職業が何なのか分からなくなったわ!」とは歌い終わっての増子兄ィ。 |
続いては友康さんとのデュエットを。友康さんとOさんは『カナダからの手紙』を歌いました。切ない大人の恋を綴った楽曲ですが、ここでは一転、オイオイコールで盛り上がりました。 |
お次はシミさん、浴衣姿のKさんと“銀恋”こと『銀座の恋の物語』を。シミさんとKさん、肩寄せ合うもいかんせん“銀恋”は昭和36年(1961年)に発表された楽曲。往年のデュエットソングとはいえ、お若いKさんは知る由もなく…Kさんのパートのほとんどを増子兄ィが歌っていました。フランク永井ばりの低音ボイスで聴かせるシミさん、サビでは「ぁひとつ!」と増子さんの合いの手、妖しげに回るミラーボールと、昭和の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気になっていました。 |
そして大トリはもちろんこの方、坂詰大先生! しかし、「これ、デュエットソングじゃないですね。このおじさんが歌ってみせたいんだよ。坂さんのただの十八番だよね。それに付き合ってくれます」と増子兄ィ。歌うは世良公則さんの『あんたのバラード』!。デュエット権を獲得したWさんも歌うのですが、サビ以外はほぼ坂詰先生の独唱、絶唱。あまりにも坂さんがマイクを独占するので、増子兄ィによるパート分けの指導も。それでもやはり最終的には坂詰先生のものになっていました。 |
楽しかったひと時もやがて過ぎ行き、トークライブはクライマックスへ。恒例のプレゼントジャンケンです。メンバー一人一人の私物や思い出の品をジャンケンで勝ち抜いたお客様にそれぞれお1人ずつ、プレゼントします。今年のプレゼントはというと、増子さんからは「沖縄で買ったハット、サイン入り」。 |
友康さんは、「ツアーで使っていた『夢と知らずに』の歌詞カード」というレアアイテムにサインを入れて。プラス、坂さんに絵を描いてもらった“島ぞうり”と『沖縄魚図鑑』の豪華3点セットをご提供。 |
シミさんはツアー中に着用していたTシャツを。「ちょっと臭うかもしんない(笑)」。 |
最後、坂さんからのプレゼントは…「皆さん、お察しのとおり、コレです!」と着ているムームーをヒラヒラさせる坂さん。勝ち抜いた方へは生着替えからのお渡しに。坂さんの温もりも合わせてお届けと、今宵一番のプレミア・アイテムとなりました。 |
そして最後はメンバーそれぞれ、一言ずつご挨拶を。まずは坂詰さんからです。
坂詰「というわけで! 本当に、『Tabbey Road』、『OK! Let's Go TOUR2012 夢追道中』、無事、ここで、あの~まあ、一つの……。一つの完結とは言いませんが、区切りとしてこうやって、沖縄で皆さんと弾けられて、私も嬉しい!! ありがとうございます! 毎年恒例の…、毎年恒例の…、一本締めをさせていただいてもよろしいでしょうかっ!! というわけでっ!!」
増子「一本締めじゃねーよ、一人一言ずつだよ! じゃあ次、シミ!!」
シミ「そうですね、今回のツアーでこの先もずっと怒髪天というバンドが長く続いていくことがよく分かったので、また次回も頑張っていこうと思います。いろいろありがとうございました!」
友康「今日は本当にありがとうございました! ほんっとに最高のツアーで、今日ももう、最っ高のファイナルというか、すごくいい夜です。本当に嬉しかったです。また、いい曲を作って、いいツアーをまたやって、また来年、ここに来れたらいいなと思ってます! 怒髪天、まだまだ頑張ります! よろしくお願いします!」
増子「みんなでこうして近い距離でいろいろ話したりできる機会をさ、これからも絶対に作っていくから。ね。嬉しい。楽しい。何よりみんなの私服が見られるのが嬉しいね。普段、大体Tシャツだからね。まあ、ツアーは一区切りだけど、まだまだここから続いて行くから。ね。いい曲を作っていいライブをやるということをやっていきますので、今後ともよろしく! ありがとう!!!」
そして最後の一本締めへ。司会進行でトークライブを盛り上げたスタッフのHさんが音頭を取り、『OK! Let's Go TOUR2012 夢追道中 特別追加公演 加齢なるおじさんカーニバル』を締めくくったのでした!
(文 岩本和子)
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