ホーム > 魂のランキングルメ~たまラン~ 「ケンドーコバヤシのたまらない店」

「美味さ」と「魂」を兼ね備えた飲食店を紹介し続けている本企画が
「ケンドーコバヤシのたまらない店」としてWEBで復活してから早や3年。
お馴染みの人気芸人たちと共に、関西のたまらん店を月イチでお届けします。
今回は昔話に花を咲かせられる、日本酒&魚が旨い店を紹介します!!

取材・文:鈴木“GORI”秀明、木南鼓
撮影:木南鼓、村瀬高司
協力:よしもとクリエイティブ・エージェンシー

PROFILE

すでに11年以上も『魂のランキングルメ~たまラン~』の評議委員長を務める、よしもと屈指の美食家。今企画をまとめた本『ケンドーコバヤシのたまらない店』シリーズが現在好評発売中。『にけつッ!!』(読売テレビ)などTV、ラジオなどレギュラー出演番組多数あり。

NSC大阪7期生。高校時代の親友・河本栄得とともに漫才コンビ、河本・高山を結成し、NSC卒業後の1988年5月に「ベイブルース」と改名。数々の新人賞に輝くも相方・河本の突然の死により、ベイブルース活動休止。以降は「ベイブルース高山」としてピン芸人を続け、2001年に和泉修と漫才コンビ「ケツカッチン」を結成。個人名を「高山知浩」から「高山トモヒロ」に改名する。相方・河本の死去から15年を経て、ともに過ごした日々などをつづった同名小説を、自ら監督を務めて映画化した『ベイブルース~25歳と364日~』が現在大ヒット上映中!

MOVIE

『ベイブルース~25歳と364日~』
25年の短くも熱い人生を生き抜いた
伝説の漫才師・河本栄得の壮絶なる実話を
相方の高山が初メガホンをとった感動作

ベイブルース~25歳と364日~
(C)『ベイブルース~25歳と364日~』製作委員会

TOHOシネマズなんば他にて絶賛上映中!
http://bayblues.jp/

BOOK

過去の連載を一冊にまとめた
たまらない店シリーズの

最新刊が現在大好評発売中!



『ケンドーコバヤシのたまらない店』
発売中
税込680円
ぴあ


EVENT REPORT

たまラン連載10周年を記念して
なんばグランド花月で開催された
最初で最後(?)のプレミアイベントの
一部始終をレポート!!

たまラン記事一覧

 

第32回 昔話に花が咲く!日本酒&魚が旨い店

おいしい日本酒と魚を愉しみながら
ベイブルース時代の思い出話に花が咲く…
今語られるコバ委員長と河本の意外なエピソードとは?

コバ「高山さん、お久しぶりです!」
高山「久しぶりやな」
コバ「まさか、高山さんに出ていただけるなんて(汗)」
高山「『ベイブルース』(現在公開中の高山トモヒロ初監督作品の映画)の宣伝してくれるって言うから来たわ」
コバ「もちろんさせていただきますよ。端折るもしれませんけど」
高山「端折るんかい!」
コバ「しかし、『ベイブルース』評判いいですよね。自分はまだ見れてないんですけど、(高山役の)波岡がすごくいいって皆言ってますよ。映画見てたらだんだん高山さんに見えてくるって」
高山「めっちゃ研究してくれたみたいやわ」
コバ「波岡の演技を礼二(中川家)が絶賛してましたよ」
高山「そうやって芸人が見たら感じてくれる部分があると思うけど、芸人のことを認めてくれてない人が見たら全く面白くない映画やと思うわ」
コバ「監督業はハマりそうですか?」
高山「あのしんどさはハマるな」
コバ「今回、高山さんの思い描いていたものが撮れたんですか?」
高山「そうなんやけど、撮影できない場所や再現できない場所とかもあって。2丁目劇場の楽屋なんか独特やったやろ」
コバ「あんな雰囲気の楽屋、全国探してもどこにもないでしょうね。壁に穴が空いてましたから。でもあの穴って、それこそ河本さん(高山の元相方)が空けたんですよね」
高山「舞台ですべったら壁叩いて穴空けてたもんな」
2人「(爆笑)」
コバ「宝くじ売り場みたいな穴がずっと空いてましたよ」
高山「それやのに『この楽屋汚いねん!オマエらキレイにせえや!!』って。自分が穴空けてるんやろ!って」
コバ「本当に勝手な人ですね」
高山「もう、めちゃくちゃやで」
コバ「一度、河本さんにめちゃくちゃ怒られたことがあるんですよ」
高山「そうなんや」
コバ「現場作業のバイトが押して、舞台にそのままの格好で上がったら『汚い』って怒られてたんですよ。もちろん自分が悪かったんですけど、最後は屋上でココから落としたろかって押さえられつけられましたから(笑)」
高山「めちゃくちゃしとるな(笑)」
コバ「ボクが『スミマセンでした!』って言い倒したら、『じゃ、今から行くぞ』って飲みに連れて行ってくれたんですよ。あんなツンデレな人いませんよ」
2人「(爆笑)」
高山「アイツなりのフォローやったんやろうな」
コバ「でも、その優しさに救われましたよ。明日から楽屋行かれへんって思ってましたから。男ってこういうことなんやろうなって思いましたよ」
高山「今考えたら、オレにもめっちゃ厳しかったし、後輩の前でもよう怒ってたけど、この歳になってふと冷静に思い返してみたら、アイツ優しかったんやなぁって思うことあるわ」
コバ「そうなんですよ!」
高山「アイツひとりで勝手に売れることもできたやろうけど、自分の同級生の今後のことも考えて誘ってくれて。オレが飯食えるようにって考えてくれてたんかなって」
コバ「なるほど」
高山「逆にオレがお笑いの才能めっちゃあって、できへん相方連れてこの世界入ってもうたら、ある程度道具として扱って自分が売れることしか考えてなかったかもしれへんし」
コバ「屋上から落とされかけたにも関わらす、最後の思い出は優しい人でしたからね。カリスマってああいう人のことですよね」
高山「なんかムカつくねんけど(笑)。アイツは結構後輩に大盤振る舞いするけど、結構オレやなるみから金借りてたから。ホンマええ格好しいやねん」
コバ「でもベイブルースさんの後輩で、自分の先輩芸人だった人がみんな言ってたのは『油断するなよ。高山さんが怒ったら河本さんより全然怖いから』って」
高山「(爆笑)」
コバ「昔、高山さんとあいはらさん(メッセンジャー)と浦井さん(元やるじゃねぇーかーず)と自分の4人でやることになったユニットコントの打ち合わせに、浦井さんが遅れて来た時、高山さんがちょっとキレていたのを覚えてます。あ、コレのことかって思いました(笑)」
高山「その話、パラちゃん(あいはら)にも言われたわ」
コバ「キラー高山の片鱗の見ましたよ。そのコントの中身なんか全然覚えてないけど」
2人「(爆笑)」
高山「でも、絶対手は出してないやろ」
コバ「そうですけど、詰め寄ってPRIDEの試合前みたいになってましたからね」
高山「覚えてないな~」
コバ「昔、2丁目劇場の事務所に、高校球児時代の高山さんのパネルが飾ってあったんですけど、バッターボックスに立っている時の目を見たら、あ、やっぱりそういう人なんやなって」
高山「こっちは真剣に野球やっとったんや!」
コバ「あのパネルを見てた頃なんて、自分はそりゃもう野良犬みたいな存在でしたからね」
高山「そんな芸人が多かった時代やもんな」
コバ「自分なんて野良犬中の野良犬で、しかもヨゴレでしたから」
高山「わざとそっち方向に進んでたやん!」
コバ「(爆笑)あの時はちょっとおかしかったですね。自分は大阪時代はガチの汚れ芸人で、東京行ってからは突然スケベなこと言う変なオジサンですから、全くチヤホヤされるタイミングとかなかったんですよ。イベントや番組でガラガラガラ…ってワゴンを持ってくるバニーガールのアシスタントの子と友達になったこともないですから」
高山「(爆笑)平成の前半、確かにそんなバニーガールのガラガラワゴンの子めっちゃおったな」
コバ「ハリセンだけワゴンで持ってくるとかありましたよね(笑)。でもああいう子たち、オレみたいな野良犬芸人には挨拶すらしてくれないんですよ」
高山「そんなことないやろ」
コバ「高山さんは人気コンビの2枚目の方でチヤホヤされて、結婚して子供も授かって安定して、すべてを手に入れてるから野良犬芸人の気持ちが分からないんですよ」
高山「でも、コバなんか誰も持ってないキャラを持ってて、芸人として羨ましいけどな。オレなんてどこいっても普通やから」
コバ「オレはウサギ食べたことないですけどね」
高山「オレだってないわ! って、そろそろ店に行かなアカンのとちゃうの?」
コバ「今日は日本酒と魚が旨いお店に行くので、楽しみにしていてください」
高山「コバは日本酒好きなん?」
コバ「痛風やってからは、飲むお酒はもっぱら焼酎とウイスキーですけど、やっぱりこの時期は日本酒飲みたくなりますね」
高山「オレも最近痛風になってもうてん」
コバ「高山さんもですか!(笑)」
高山「今もちょっとヤバそうな感じやわ」
コバ「では、この続きはお店で白子でも食べながら日本酒でも飲みますか」
高山「それ一番アカンやつやって!」

 


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