ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅣ』
寺田紳一(てらだ・しんいち)●'85年、大阪府茨木市出身。ポジションMF/背番号13。ガンバ大阪Jrユース~ガンバ大阪ユースを経て、2004年にトップに昇格。2010年からは期限付き移籍したJ2の横浜FCで経験を重ね、今季3シーズンぶりにガンバに復帰を果たした。攻撃的MFとして2列目で起用されることが多いが、ボランチもこなせる存在としてスタメン争いに名を連ねている。「点を決めたい」と常々口にしており、今後の活躍に期待したい存在だ。
ガンバ大阪・オフィシャルサイト
http://www.gamba-osaka.net/
ガンバ大阪応援番組
『ガンバTV~青と黒~』
毎週月曜・深夜1:35~ MBSにて放送中
※放送時間は変更の場合あり
【ガンバ大阪 ホームゲーム】
Pコード592-080 発売中
『J1リーグ戦』
▼6月30日(土)19:00〈vs 柏レイソル〉
▼7月14日(土)19:00〈vs 横浜F・マリノス〉BOX-S席-5000円 SS席-3500円 SM席(自由席)・大人-3000円 小・中学生-1500円/ほか
万博記念競技場
ガンバ大阪[TEL]06-6875-7744
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【ガンバ大阪 アウェイゲーム】
『J1リーグ戦』
▼7月7日(土)18:30〈vs FC東京〉
味の素スタジアム
▼7月28日(土)19:00〈vs ヴィッセル神戸〉
ホームズスタジアム神戸
※チケットの発売情報についてはコチラでご確認ください。
2009年に在籍していたブラジル人FWレアンドロが、期限付きながら3シーズンぶりにガンバに復帰!! 公式戦への出場は登録ウインドウが開く7月20日以降となりますが、6月27日の名古屋戦後に行われた会見では「前のように点を獲って、いい形でチームの勝利に貢献したい」と意気込みを語ってくれました。今後の活躍に期待ですね!
↑ポーズを取るレアンドロ選手。雰囲気は3年前と変わっていない……ですよね?
第1回(3月9日更新)はコチラ
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6月23日にアウェイで行われたコンサドーレ札幌戦は、パウリーニョ選手、倉田選手、遠藤選手、武井選手にゴールが飛び出し、リーグ戦7試合ぶりの勝利を飾ったガンバ。
6月27日にホームで行われた名古屋戦では先に2点を奪われるも、中澤選手の流れを変える気迫のゴール、そして、この日が32歳の誕生日だった二川選手のバースデー弾で同点に。試合は2-2のドローに終わりましたが、アグレッシブな攻撃で相手ゴールを何度も脅かすなど、強いガンバが戻りつつあることを見せてくれました。これからの巻き返し、期待できそうですよ!
さて今回はプライベート編でダルがりということが発覚した寺田選手のサッカー編をお届けします。
――寺田選手がサッカーをはじめたきっかけは何だったんですか?
「近所にイモ畑があるんですけど、そこでみんなでサッカーをして遊んでいたのが面白くて。その中にサッカーが上手かったお兄ちゃんがいて、そのお兄ちゃんが行っていたチームに『僕も行きたい』って言って小1から始めました」
――ちなみに、サッカー以外にやっていたスポーツってありますか?
「水泳と地域のソフトボールですね」
――その中でサッカーがいちばん面白かった?
「そうですね。水泳は3歳くらいからやらされていたんですけど、めっちゃ嫌いで。自分の番が回ってくる度に、先生に『トイレに行ってきていいですか?』って言ってたんですね。だからトイレに行くペースがすごく早くて。それを見かねたオカンが『あんた何してんの?』って。多分、その時は4歳か5歳くらいかな? めっちゃ嫌いやったからオカンに、『プールなんかしたくないんじゃ!クソばばあ!』って言ったらしいんですよ(苦笑)。いまだにそれはオカンに言われます。ありえへんって(苦笑)。でも、水泳に通っていたおかげで個人メドレーとか出来るようになったんですけどね(笑)」
――いまだに覚えているっていうことは、お母さん余程ショックだったんでしょうね(笑)。そんな時期もありつつ、続けていたサッカーではガンバのジュニアユースに加入。これはセレクションか何か受けたんですか?
「いや、一応、推薦みたいな。とくにそんなに行く気はなかったんですよ。普通に中学でやってもいいな~って感じだったんですけど、やっぱりレベルが高いし、小学校の時の監督に『行ったらいいんちゃうか?』って言われて。それで入ったんですけど、来てよかったです」
――推薦っていうのも凄いですね。そんな寺田選手がプロになりたいと思い出したのはいつだったんですか?
「なりたいって思ったのは小学校からです。多分、七夕の短冊とかにも書いています。Jリーガーになりたいって。プロになりたいっていう漠然とした夢は小学校のときからです」
――その夢をトップに昇格した2004年に見事叶えたわけで。ただ、2010年から横浜FCに期限付き移籍をしていますよね? これはご自身が希望して?
「そうですね。ちょっと出場機会も減りだした年だったので、色々と自分でも考えて。今季戻ってきた丹羽も福岡とかに行っていて、そういう移籍した選手に色んな話を聞いたんですね。そしたら、外の世界を見た方が絶対に幅が広がるっていう同じ意見をみんなに聞いたので。ガンバに居ても出場機会が少なかったし、そういう意味でひとまず外に出てみようかなって。正直、横浜FCには行こうとは思っていなかったんですけど、監督がわざわざ大阪まで来てくれたりめっちゃ熱心に誘ってくれたんで。あと、憧れていたカズさん(三浦知良選手)がいたので決めたっていうのはあります」
――カズさんに会ってどうでした?
「当分の間はけっこうミーハーな気持ちで接していました。サインをもらって、写真を撮ってもらって(笑)。最後の方は普通に喋っていましたけど(笑)」
――サインに写真まで(笑)。実際に向こうに行って良かったなっていう部分はありました?
「J2ですけど試合に出られ続けられたっていうのは経験ですし、あとはでかいケガしたのも…これも経験っていうのかな? あんまりしたくなかったけど、初めてでかいケガをしたっていうのも……ただ、あんなに苦しいとは思わなかったです」
――ケガをしたことでより競技に対して真摯になれた…というようなことを口にされる方もいますが……
「ないです(笑)。なんかみんな言うじゃないですか。『ケガをして何かが見えたので結果、良かったです』みたいな。見えるかもしれないですけど、ケガなんか絶対にしない方がいい。ケガはもう絶対にしたくないです。めっちゃキツかったですもん」
――ちなみに、ケガをしたことで柔軟をよりやるようになったりとかしました?
「僕は筋トレを全然しなかったんですけど、ケガをして患部をカバーするために筋トレとかもやるようになりました。あとは、サッカーの試合で接触シーンを見ると心が痛みます」
――大きなケガを経験したからこそ、の心境ですよね。ほかにも、こういう部分が成長した?っていうのはありますか?
「なんかこう……大人に…なった…と、思う。自分で言うのもなんですけど (笑)。サッカーに対する考え方が大人になって、色んなものが広く見えるようになりました(笑)。みんな一生懸命やっているし、サッカーが好きで色んな立場で頑張っているのとか、そういうのが客観的に見えるようになったというか。昔ならそういうの気にせんと自分の好きなようにやっていたんですけど。そういう部分では成長したと思います」
――なるほど。さて、横浜FCから今季3シーズンぶりに戻ってきましたが、久しぶりのガンバっていかがでした?
「そんなに大きくは変わってないですね。選手は半分くらい変わりましたけど、ガンバ自体はそんなに変わってないです。だから、すぐに溶け込めました」
――そうなんですね。戻ってきて、今シーズンもやるぜ!っていう感じだったと思うのですが、厳しい出だしになりました。
「みんな予想出来ていない感じだと思うんですけど、まぁ、色んな経験が出来るっていう意味ではいいんじゃないかなって思いますけど。こういう苦しい時期を味わっておかないと」
――この厳しい流れを変えるべく中断期間にキャンプが行われましたよね。行く前に『めっちゃキツそう』って言っていましたけど…
「まぁ、キャンプはそういうもんなんで心していきましたけど、やっぱりキツかったです(笑)。台風で荒れるって聞いていたんですけど、結局、練習やっている間はずっと晴れていて。良かったですけど、とりあえず暑かったです(笑)」
――(笑)。今季途中から監督が変わりましたけど、寺田選手から見た松波監督っていかがでしょう?
「サッカーが好きで、サッカーに詳しいっていう、選手のときのイメージしかまだないですね。とにかくサッカーが好きなんで、サッカーに対する姿勢っていうのは凄いと思いますし、好きやからサッカーにも詳しいんで。マツさんがやろうとしているサッカー…そんなに西野さんがやっていたときとガラっと変わるっていうのはないかもしれないですけど、選手みんなでやりたいサッカーっていうのを理解していけたら。選手としてガンバでやっていたので、みんなギャップはないと思うのでやりやすさはあると思います」
――選手時代に一緒にやっていて、今は監督だから不思議な感じもするでしょうね~。
「そうですね(笑)」
――さて、熾烈なポジション争いが繰り広げられていますが、ここまでのご自身の評価はいかがですか?
「前のポジションで出ているのに、ゴールの数字を残せていないっていうのは一番の不満というか、不甲斐ない部分だと思います。そういう数字の部分でとれていたらチームの結果も変わったやろうし、迷惑をかけているなって危機感はあります。しんどいキャンプもがんばってきたんで、ここから良いように転がっていくようにしていきたいですね」
――常々、ゴールを決めたいって言っていますもんね。試合での注目ポイントも教えていただけますか?
「攻撃が好きなので、攻撃での色んなイマジネーションだったりを見てもらえたら…と思います」
――分かりました。それでは、今後への意気込みをお願いします。
「中断までのガンバっていうのは、ホント、ファンの人にとってもストレスがたまる試合ぶりだったと思うし、やっている本人たちがいちばんストレスがたまっているっていうのもありますし。こういうつもりじゃなかったっていうので。そういうものを中断明けからぶつけていって。気迫が…負けた試合でも気持ちの入った試合やったら負けてても拍手とかしてもらうこともあると思うので、そういう気持ちの入った試合っていうのを毎試合見せられるよに。勝つことが一番大事ですけど、そういう試合を続けてしていけれるようにしていきたいと思うので万博まで応援よろしくお願い致します」
――最後に寺田選手のサッカー選手としての夢を教えてください。
「夢なぁ……27歳になって、けっこう……。ワールドカップに出たいって言っておこうかな?(笑)」
――なんですか、そのやや投げやりな感じは(笑)。
「あはは(笑)。ほんま現実を見たらそんなにないじゃないですか。次のブラジル大会ぐらいが最後じゃないですか(笑)。夢かぁ…… 一生サッカーに携わって死にたいです(笑)。そういうのを許してくれる奥さんを見つけて、子供とサッカーをして。現役を辞めてからもサッカーを教えたりして、一生サッカーに携わっていきたいですね」
早めの反抗期など、様々な一面が垣間見られた寺田選手編はいかがだったでしょうか??
寺田選手と話をしていて個人的に感じたことなのですが、どことなく雰囲気…と言いますか、話し方と言いますか、それが橋本選手(現ヴィッセル神戸)に似ているなと思いました。
では、また来月の更新をお待ちください。(7月中旬ごろ更新予定)
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(取材・文 金子裕希)
(6月29日更新)