ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅣ』
遠藤保仁(えんどう・やすひと)●’80年鹿児島県出身。背番号7/ポジションMF。横浜フリューゲルス、京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)を経て、’01年にガンバ大阪へ加入。類まれな戦術眼と高い技術でチームの主軸として活躍し、 数々のタイトル獲得に貢献しているだけでなく、’03年からJリーグベストイレブンに10年連続で選出された。また、日本代表では“日本の心臓”と称されるほど、なくてはならない存在になっており、昨年10月には日本代表Aマッチ最多出場記録を更新した。
【ガンバ大阪 ホームゲーム】
『J2リーグ戦』
Pコード592-080
発売中
▼5月19日(日)16:00〈vs ザスパクサツ群馬〉
▼6月1日(土)16:00〈vs 栃木SC〉
▼6月22日(土)18:00〈vs ファジアーノ岡山〉
▼6月29日(土)19:00〈vs 徳島ヴォルティス〉
6月15日(土)チケット一般発売開始
▼7月14日(日)18:00〈vs ギラヴァンツ北九州〉
▼7月20日(土)18:00〈vs ヴィッセル神戸〉
▼8月11日(日)18:00〈vs アビスパ福岡〉
▼8月18日(日)18:00〈vs コンサドーレ札幌〉
▼9月1日(日)18:00〈vs V・ファーレン長崎〉
BOX-S席-5000円 SS席-3500円
SM席(自由席)・大人-3000円
小・中学生-1500円/ほか
万博記念競技場
ガンバ大阪[TEL]06-6875-7744
チケット購入はコチラ
※チケットぴあの店頭および、サークルK・サンクス、セブン-イレブンでも購入できます。
【ガンバ大阪 アウェイゲーム】
『J2リーグ戦』
▼5月26日(日)19:30〈vs 愛媛FC〉
ニンジニアスタジアム
▼6月8日(土)18:00〈vs ギラヴァンツ北九州〉
北九州市立本城陸上競技場
▼6月15日(土)18:00〈vs 水戸ホーリーホック〉
ケーズデンキスタジアム水戸
※チケットの発売情報についてはコチラでご確認ください。
第1回(3月9日更新)はコチラ
第2回(3月30日更新)はコチラ
第3回(4月20日更新)はコチラ
第4回(4月27日更新)はコチラ
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第6回(6月1日更新)はコチラ
第7回(6月22日更新)はコチラ
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第18回(11月22日更新)はコチラ
第19回(12月27日更新)はコチラ
番外編1(5月13日更新)はコチラ
番外編2(5月27日更新)はコチラ
『ガンぴあ』の更新が途絶えている間に、現在、ガンバが戦っているJ2リーグ戦は第14節まで終了。優勝候補にあげられているガンバですが、初顔合わせのチームが多く、対ガンバ戦において120%の力を出してくるため、チーム初のJ2での戦いにやや苦戦を強いられています。とはいっても、5月6日に行われたヴィッセル神戸戦で負けるまで開幕から12試合負けなしを記録。5月12日の福岡戦は3-2で勝利し、再び2位に浮上しています。第14節終了時点で首位・神戸との勝点は3差になっており、ここからの巻き返しに期待したいところです。
そんな期待を込めつつ、今回は『ガンぴあ』番外編として、今シーズンよりキャプテンとしてチームを引っ張る遠藤選手のインタビューをお届けします。
初めて戦うJ2リーグはJ1と大差なし
――遠藤選手にとって初のJ2リーグ戦を戦っているわけですが、これまでJ1との違いを感じることはありますか?
「大きくは変わらないですよ。違いは地方の試合が増えるっていうくらいで。確かにプレーの質とかそういうのはJ1の方が高いでしょうけど、どのチームもしっかりと組織的に戦ってくるんで、この点は全然違うって感じることはないですね」
――以前、「成長したい気持ちがあれば、どこでも成長できる」と言っていましたが、J2というカテゴリーで何か成長できていると感じている部分はありますか?
「試合って90分しかないですし、それ以外の時間をいかに有効に使うかが大事だと思っています。試合で成長するのが一番いいと思いますけど、試合以外でもやるべきことはたくさんありますし、それ以外の部分でいかに意識を高く保ってやれるかだと思います。それを意識すればどこでも成長できると思っていますし、その意識が高いまま試合に臨めれば一番いい。J2であろうが成長できるとは思っていますね」
――なるほど。それにしても昨シーズンはガンバにとって苦しいもの(J1リーグ戦18チーム中17位)になりました。
「ああいう状況っていうのはここ最近のガンバにはなかったので。あれを経験したことで、チーム全体が勝つ難しさだったり、勝つ喜びっていうのを感じたいってすごく思いました。J2降格は本当は経験したくない経験ですけど、こうなった以上はこの経験を次に繋げていかないと。『いい経験だった』とは言えないですけど、ゆくゆくはそう言えるようにみんなで活かしていきたいと思っています」
――今シーズンよりガンバの指揮を長谷川健太さんが執っています。
「監督が変わるとやり方も変わりますし、全ての面で勉強できると思っています。監督が変わることで、チームを良くしていきたいと思います。慣れれば、また慣れた時に考えればいいと思いますけど、ここまではしっかりと色んな練習をしているので、新鮮な練習が出来ているかなと思います」
――今シーズン、プロになって初のキャプテンに就任しました。
「もともとまとめる立場にあったので、キャプテンになったからといって特別変えることはありませんし、みんながキャプテンだと思ってやれたらいいと思います」
――キャプテンとして、若い選手に接する機会も多いと思います。チームが進化するためには、彼らの成長も必要になってくるわけで。若い選手がチャンスを掴む、成長するために、もう少し自信だったり、気持ちの切り替えをうまくなって欲しいというのはありますか?
「多少のミスでチームに迷惑をかけてしまったって思う若い選手が多いと思いますけど、誰もそんなことは気にしていないですし、1人で責任を背負い込むっていうのは団体スポーツではないと思うので。自信を持ってプレーするためにも、日々努力を忘れずにやって欲しいなって思います。ガンバには良いお手本になる選手が多いですし、毎日直に接せられると思うので、そういう中から学ぶことは学んで。すべてを吸収するっていうのはなかなか難しいので、少しずつ吸収していきながら、常に試合に出たいっていう思いを練習から出していれば必ずチャンスは来ると思います。そのチャンスを掴めるか掴めないかは個人の努力次第ですけど、チャンスを掴めるように僕らもうまくサポートしてあげたいと思っているので、チームにためにも全力でプレーして欲しいなと思います」
遠藤選手の武器の1つはメンタルの強さ
――遠藤選手の切り替えの早さ、ポジティブなメンタルはもともとの性格なのですか?
「もともと持っていたものもあるとは思いますけど、経験の積み重ねでそうなった部分もあると思います。ただ、自分では意識していないところなので、うまく説明はできないですけど……。そもそも、クヨクヨしてもいいことないですし、ミスを引きずってもその映像が自分の頭の中にあるだけなので。反省は試合が終わったあとにすればいいので、ピッチ上にいる限りは常にいいことをイメージしながら、その状況をいかに打開していくかっていうことしか考えていないので、過ぎ去った時間はピッチの上では忘れています」
――それでも、へこんだり、心が揺れることはないですか?
「ないっすよ。へこんで得することは何もないと思いますし。プロである以上はミスを慰められても評価が上がるわけじゃないので、それなら自分の力で打開していくしかない。それしか考えてないですね」
――もし、一般の人が遠藤選手のようになろうと思ったら、経験を積み重ねるしかないのでしょうか?
「本当に緊張感のある中で仕事をしているか、していないのかの差だと思います。 いかに自分が背負っているものが大きいか、大きくないかなどで変わってくると思います」
――背負っているものの大きさですか。代表として日の丸を背負っている遠藤選手ですが、10年後はどうなっていたいですか?
「普通に健康であればいいです。サッカーをしているかしていないか分からないですし、サッカーをやっている期間よりもやっていない期間の方がこれから遥かに長くなっていくと思うので。健康であればそれでいいっすね。楽しくやっているとは思います」
(C)GAMBA OSAKA
――カズ(三浦知良)さんは46歳のいまでも現役ですが、ああいう風には……。
「ならないっすよ(笑)。可能性がゼロとは言い切れないですけど、ならないでしょうね。カズさんはカズさんで尊敬できますし、あの年齢になっても向上心を持ってやるっていうのはなかなかできないですし、過去にもいないですからね。すごいなと思います。自分自身は強くなりたいとか、うまくなりたいって思っている間はまだプレーしたいなと思っているので、もちろん受け入れ先がなければ終わりですけど、そういう気持ちがある限りはプレーしているんじゃないかなと思います。自分の気持ちが途切れない限りは」
――代表に関しても呼ばれ続ける限り……という意識ですよね?
「そうですね。自分から代表を引退したいとは全く思わないですし、代表が一番注目されますし、レベルが高い試合が続くので。呼んでもらえるのであれば、何歳になっても行きたいなと思っています」
――まだまだJ2リーグ戦は始まったばかりですし、6月にはW杯最終予選・コンフェデレーションズカップが待っています。最後にメッセージをお願いします。
「チームはようやくって言ったら変ですけど、ケンタさん(長谷川監督)の考えているサッカーといままで自分たちが持っていたものがうまく絡み合うようになりました。やっぱり一番の目標は1年でJ1に戻ること。今年いい結果を出してJ1へ戻るっていうのが大事なことなので。それを達成しつつチームの完成度を高めていきたいなと思います。代表の方も次のオーストラリア戦でしっかりW杯出場を決めたいと思いますし、その先にコンフェデ杯だったり色んな試合があるので、代表の方もより成長していいチームを作っていきたいなと思います」
――勝てばワールドカップ出場が決まるオーストラリア戦は、ホームゲームになります。大一番、さらにホームということもあって戦いづらさとかはありませんか?
「オーストラリアの方が窮地に立たされていますし、向こうも勝ち点3が欲しいと思っているでしょうから、今回に関してはそんなにやりづらいっていうのはないのかなとは思います。ただ、どうしても点を獲るところをみんな観たいと思うので、それに応えるためにリスクを冒しすぎて前に行くっていうのが一番危険なことだと思う。それはみんな十分分かっていると思うので、そうならないように気をつけなきゃいけないと思います。日本でW杯出場が決まることを誰もが望んでいると思いますし、僕らも1試合でも早く決めたいなっていう思いもあるので。いい準備をして、いい結果で決められれば一番いいなと思います」
――大きな舞台ですが、若い選手も世界を経験しているのでそんなに心配もないですか?
「そうですね。色んな経験をした選手が多いので心配はしていないですけど、意志統一はしっかりしないといけないので。直前に1試合挟みますし、色んな面で確認しあってやっていきたいなと思います」
【おまけ】
シーズン開幕前に行われたオフィシャルパーティより、普段とは違う選手の写真をお届けします。
倉田 秋/背番号6・ポジションMF 「個人の目標として20ゴールっていうのを掲げていて、それを目標にがんばっています。がんばるので応援してください。よろしくお願い致します」 |
岩下敬輔/背番号8・ポジションDF 「個人としての目標は『全部試合に出る』だったんですけど、ケガで出来なくなったので……とにかく万博では7~8割は勝てるチームになりたいなって思います。まだまだ結果としては満足いっていないですけど、これからどんどん良くなるゲーム、良くなっていっているチームっていうのを感じてもらえたら嬉しいです」 |
西野貴治/背番号26・ポジションDF 「神戸戦は負けちゃったんですけど、切り替えて勝ち続けていくんで。サポーターの人の応援も力になるので、スタジアムに来て、応援よろしくお願い致します。そろそろ点も取りたいですし、点を取るので、そこも注目してください!」 |
岡崎建哉/背番号25・MF(写真左) 「とりあえずゴールを取れるように。取れるようになったらもっともっと取りたいです。サッカー自体、楽しいと思うし、がんばっているっていう感動だったり、心動くものを感じられると思うので、1回でも観に来てください」(川西) |
田尻 健/背番号31・GK 「今年中には試合に出ることが目標なので、それを実現できたらなと思っています。J2はJ2でしか味わえない面白さがあるので、それをスタジアムでぜひ味わってもらいたいなと思います。なのでぜひチケットを買って足を運んでください!」 |
二川孝広/背番号10・ポジションMF 「個人的な目標は10得点なんですけど、まだ1得点なんで情けないです(苦笑)。監督にも「まだ1得点」って言われました(笑)。攻撃的で魅力的な試合をして、たくさんゴールを取れるようにやっていきたいですし、たくさんの人が応援に来てくれた方が選手のモチベーションも上がるので、これからも応援よろしくお願い致します」 |
佐藤晃大/背番号20・ポジションFW 「チームとしてはJ2優勝で、個人ではまず試合に出ることを目標に。チーム内競争もあって復帰しても出られるか分からないので、もっともっとコンディションをあげて、ケガをする前よりももっとパワーアップした姿にしないといけないと思っています。出られたらやっぱり得点を目指して、ここからでも去年のゴール数(11得点)を上回りたいと思います。出ている選手からすると声援が本当に力になるので、ぜひスタジアムに足を運んで、僕たち選手の背中を押すような声援をしてくれたらうれしいです」 |
取材・文 金子裕希
撮影 長谷波ロビン
(5月13日更新)