今季Jリーグ初勝利を飾った川崎戦に続いて、清水戦も勝利！　今季初の完封こそ逃しましたが、攻守にわたってアグレッシブなプレーをみせるなど、徐々にガンバのサッカーを取り戻しています。気温の上昇と共に、調子をあげてきたガンバのこれからに期待ですよ！

さて、今回は倉田選手の後半・サッカー編をお届け。将来の夢も教えてもらいました。

 

――倉田選手がサッカーをはじめたきっかけは？

｢きっかけは、通っていた幼稚園にサッカー部？っていうのがあって。たぶん、親に入れられて、気付いたらずっとやっていました｣

――幼稚園にサッカー部があるんですねぇ。何だか珍しいような。

｢幼稚園のサッカー大会もあって、オレの時にそれで初めて優勝したんですよ｣

――優勝に導いたんですね!?

｢優勝に導きました(笑)｣

――やりますねぇ！(笑)　ちなみに、サッカー以外のスポーツって何かやっていました？

｢水泳をやっていましたね。あとはスポーツじゃないですけど、習字も習っていました。字は汚そうな感じにみられるかもしれないですけど、人並みくらいのうまさです(笑)｣

――(笑)。他のことを習いつつも、幼稚園から始めたサッカーでプロになったわけで。昔からサッカー選手を目指していたんですか？

｢そうですね。小学校の頃は目指すっていうよりは、ただサッカーをやっていた感じなんですけど、ガンバのジュニアユースに入ってからは、“ここで頑張ったらプロに行けるんちゃうん？”って思ったので頑張って｣

――努力した結果がプロでの活躍。素晴らしいですね。職業になったサッカーですが、辞めたいって思ったことはなかったんですか？

｢小学校のときも周りにサッカー好きなやつが多かったので、ずっと学校が終わってからもやっていて。中学の時はもうガンバに入ったので、辞めることは…できなくなりましたね(笑)。学校終わってみんなが遊びに行く中ですぐに練習場に向かっていたので、遊びにいけていいなぁって思ったことはありますけど、辞めたいと思ったことはないですね｣

――辞めたいと思わせないほど、倉田選手を虜にしたサッカーの魅力って何だったんでしょう？

｢なんですかね？　ゴールを取ったときの快感が半端ないです。それから、1対1で抜く感じとかも好きですね｣

――ああ、今のプレースタイルに繋がっている感じがします。ポジションは昔から前だったんですか？

｢小学校の時がFWで、中学でガンバに入ったときは何かしらんけどサイドバックをやらされて(苦笑)。そこからトップ下とか、ボランチとか…色々やっていますね｣

――色々なポジションを経験してきたんですねぇ。さて、今季3年ぶりにガンバに戻ってきたわけですけど、久しぶりのガンバはいかがでした？

｢そんなに変わったっていうイメージはないですね。ガンバが変わったっていうか、自分が変わったというか。外に出たことで試合にも出られて、ゴールも決められて、自信がついたというか｣

――他のチームを経験して良かった？

｢そうですね。それがなかったら今の自分はないと思っているので。千葉に行って、セレッソに行って、いちばん良かったんじゃないですか。千葉にいかなかったら前のポジションをやっていないかもしれないですし。ガンバの時はボランチやったんで。それが千葉に行って前のサイドを経験して点が取れるようになって、良い感じでセレッソに行って2列目として試合に出られたので｣

――レギュラーとして活躍していましたもんねぇ。今季はちょっとケガで出だしが遅れましたけど…

｢最初はヒザをケガして、最悪や…と思って(苦笑)。でも、今はヒザも治って試合もちょこちょこ出られるようになったんですけど、プレーが全然思ったとおりに出来てないので。まだ納得いってないです｣

――納得いかない中、チームも序盤は勝利から遠ざかっていましたしね…

｢(苦笑)。でも、これからですね。監督が松波さんになって、やりたいサッカーがはっきりしたし。最初はコーチから監督になってどんな感じになるんやろっていうのがあったんですけど、ピリっとした感じもあるし、一体感もあって良い形になっていると思います｣

――そうですね。あの、松波監督のことは何て呼んでいるんですか？

｢なんて呼んでいるんやろ……松波さんかな(笑)｣

――急には変えられませんよね(笑)。倉田選手が知る松波監督の人柄を教えて頂けますか？

｢オレが高3のときに引退した松波さんがユースのコーチになったんですよ。その時の『クラブユースサッカー選手権大会』で日本一になったんかな。印象に残っているのが、その決勝の時に『これを勝つのと負けるのとでは人生が変わる』って言っていて。それが妙に今もずっと残っているんですよ。それで優勝できたんかなって思うし、松波さんは何か持っているんかな？って。だって、引退の年にJリーグで優勝しているし、ユースでも優勝したし、何かタイトルに恵まれている感じがあるので、すごいっすね｣

――そう言われたらタイトルに縁がある方かもしれませんね。ユースの監督時代には『Jユースカップ』で優勝していますし。ヘッドコーチの實好さんはいかがですか？

｢いつもふざけています(笑)。ふざけた中にも真剣にやって楽しくっていう、選手が生き生きとできる環境を作ってくれるのでやりやすいです。練習は相当きついですけどね(笑)｣

――確かに練習を見ていると楽しそうであり、きつそうです(笑)。
それでは、今後に向けて意気込みを聞かせてください。

｢調子はまだあまり良くないですけど、ここで終わるチームじゃないので。絶対に上位に、早く上位に食い込んでいきたいと思うので、応援よろしくお願いします｣

――ちなみに、倉田選手の試合中の注目ポイントは？

｢前のポジションをやっているので、点に絡む仕事を観て欲しいですね。点を取って、アシストもバンバンやって、ガンバが勝てるようにしたいです｣

――ゴールやアシストに関して、目標の数字はあったりしますか？

｢ゴールは去年10点とったのでそれ以上を取りたいですね。結果が大事だと思いますし、毎年進化していきます！｣

――進化し続ける倉田選手から目が離せませんね！　では、最後に将来の夢も教えてください。

｢サッカー選手としての夢は……世界中で知られるようになることかな。できるなら海外でもプレーしてみたいですね。人生の夢は…地主っス。家賃収入での生活が理想です(笑)｣

――ああ、それ最高ですね！(笑)

｢マンションとビルを建てたいので頑張ります(笑)。それで、サッカーの監督とかコーチが出来たらいいなって。サッカーには関わっていたいですし、サッカーから離れたら何をしていいのか分からないです。みんなサラリーマンとして働いていますけど、話を聞いたら大変そうですもん。上からガミガミ言われて大変って言っていましたし、それを聞いてオレ絶対無理やと思って(笑)。ほんまサッカー選手になって良かったです(笑)。一番合っている仕事につけたかなって思います(笑)｣

 

今季最初に登場してくれた倉田選手編はいかがでしたか？
ガンバを勝利に導くゴール、プレーに注目してくださいね！
さて、来月も選手に登場して頂こうと思っているので、次回更新までしばしお待ちください。

 

新コーナー 【今月のベスト？カット】 取材で、これは！と思う自己満足写真が撮れた場合のみ紹介します。 ←女性誌とかでありそうなカットだと思うのですが、いかがでしょう？　ポーズを要求したわけでもなく、話を聞いている最中に撮れた１枚でした。

 

（取材・文　金子裕希）

（4月27日更新）

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