若旦那家康 (舞台の隙間産業)

所属している劇団、コトリ会議が年末の公演をします。12/29(月)･30(火)に京都のKAIKAで。「年末にやるってことだけを念頭にしたのにタイトルは「社会のまど開放戦線、秋」。出演します。今年の見納めにどうか。とりあえず年末ですからイベントを紹介しつつも、みなさん色んな忘年会に繰り出して、来年の新しい出会いの種まきをしましょう。

▼たゆたう12周年･干支一周感謝祭
『瞬く間に！』
12/12(金)　 Urbanguild　前売2000円＋1ドリンク
前売り予約は12名先着で1200円ていうのにこだわりを感じますが、音楽は頑固なこだわりはなさそうです。京都の夜をしっぽり、たゆたうでたゆたいましょう。

▼第38回やみいち行動「アンコロイドは缶入りしるこの夢をみるか？」
12/26(金)～28(日)　京都大学文学部学生控室(ブンピカ)　無料(消費税8％)
深夜の大学で行われる、もういい加減な大人が繰り広げる何のためにもならないコントです。深夜0時開演ですから夜中のテンションで何も観ても笑うでしょう。京都市内じゃないとみんな帰れないので寒さ対策だけは必要ですね。やっぱり京都大学は懐が深い。

合計　2000円＋1ドリンク

池内美絵 (美術家)

ヤスデと暮らしています。12月はKOBE喫茶探偵団の報告会とおはなし会、三条富小路書店に出没します。http://www014.upp.so-net.ne.jp/ike/

▼木藤純子『Winter Bloom』
12/6(土)～21(日)　兵庫県立美術館　ギャラリー棟1階アトリエ1ほか　無料
兵庫県立美術館学芸員の注目作家を紹介する展覧会シリーズ。今回はいつも繊細でささやかで派手で大掛かりな展示を見せてくれる木藤さん。冬の凛とした空気にぴったりな気がします。22日(月)の冬至には、屋外から見える特別展示もあるそうです。

▼震災から20年『震災 記憶 美術』
12/16(火)～　BBプラザ美術館　一般400円
来年で阪神･淡路大震災から20年。関連イベントが多数開催されると思います。この展覧会もそのひとつ。見ながらこの20年とこれからを考えたい。来年はトークイベントもあります。3/8(日)まで。

▼あくあぴあ芥川企画展『今、なぜ標本なのか！』
12/20(土)～　あくあぴあ芥川　無料
ポスターに入っている「博物館に標本があると何がいいのか／どんな役に立つのか／標本がなければどうなのか」全て気になります。そう思っている人も多いのでは？こういう硬派な企画展ももっとあると嬉しい。2/1(日)まで。

合計　400円

吉村祥(FOLK old book store店主)

北浜にある古本と新本、雑貨とご飯のお店の店主です。12/3(水)ロフトプラスワンWESTで行われる「関西本屋ナイト」に呼んでいただきました。漫画の話が楽しみです。

▼ヒトリトビオ･ヘスペシャンカ Wレコ発
12/7(日)　ムジカジャポニカ　前売2000円
お店に届いたナイスフライヤーから。出演のヒトリトビオもヘスペシャンカも沢田ナオヤさんも店でヘビーにかけてます。かっこよくて気持ちいい。ビールが進みそうです。フライヤーはまちこ！さん作。

▼ぼくの勝負セーター
12/13(土)　喫茶ゆすらご　1500円＋1ドリンク
こちらもナイスフライヤーから。てんしんくん、Hi,how are you?原田くん、福西悟一くんが出演。若手の良い感じに力の抜けた3名がそれぞれソロでどんな音を出すのか聴きに行きたい。喫茶ゆすらごも行ってみたいです。ナイスフライヤーは福西悟一くん作。

▼第68回 全日本赤犬歌謡祭パート2
12/20(土)　千日前ユニバース
前売り2800円(ドリンク別)(Pコード：246-697）
赤犬ワンマンは、ステージが始まる前からもう本番。18時～19時で飛び入り大歓迎の豪華カラオケ大会、赤犬メンバー鬼気迫る演舞スーパーエキセントリックスタンツ…濃厚な夜を味わいに味園ユニバースに行きたい。年末感がすごい！ちなみに60歳以上と未就学児童は入場無料の太っ腹。時代感がわからなくてくらくらくるフライヤーはグッチさん作。

合計　6300円＋ドリンク代

竹内厚 (編集者)

アートフリーペーパー『FLAG』に糸川燿史さんのこと書きました。11月に行われた、糸川さんの生誕80年祭も最高にハッピーだった。

▼よしもと漫才劇場 お披露目公演
12/1(月)～７(日)　よしもと漫才劇場　前売1000円(1公演)
漫才を冠してリスタートする、よしもとの劇場。THE MANZAIだ、オールザッツだの大騒ぎの前に、よりヤバい芸人を求めて足を運びたい。せっかく地元だしね。全20回予定されている、お披露目公演の膨大な出演者リストは見てるだけで頭がクラクラ。まだ見ぬ新鋭芸人が山ほど揃ってます。

▼ふたりのうた 山本精一、長谷川健一
12/13(土)　なんばベアーズ　2500円
18日にカバーアルバムの発売が控えている長谷川健一がベアーズへ。山本精一は一人弾き語りフォーク集『なぞなぞ』が好きなので。

▼フィオナ･タン まなざしの詩学
12/20(土)～　国立国際美術館　900円
国際的に活躍する映像作家、フィオナ･タンについてなにか言えるほど作品を見たことがない。けど、だからこそこの展覧会を待っていた！ 3/22(日)まで。

▼アール･ブリュット ゾーン パルコ
12/25(木)まで　大津PARCO　無料
昨年も拝見した大津パルコでのアール･ブリュット展。モール内での無料展示にしては、作家セレクトも展示構成も本気だな～と思っていたら、今年はさらにチラシビジュアルからパワーアップ。超老人としておなじみ、宮間英次郎さん(チラシの方)との写真撮影会なんて企画もアツい。

合計　4400円

山口良太 (音楽と演劇の年賀状展)

年賀状の展覧会を毎年企画しているのがきっかけで、年賀状を作るワークショップをしませんかと声をかけていただきました。でもよく考えたら展覧会と言っても他人に書いてもらった年賀状を展示するイベントであって、僕が自分で年賀状を作るわけじゃないんですが…とは言えませんでした。どきどき。12/6(土)･13(土)伊丹アイホールにて。
詳細→http://www.aihall.com/growup/saturday.html

▼TAKEO PAPER SHOW 2014「SUBTLE」
12/4(木)～7(日)　ナレッジキャピタル イベントラボ　 無料
ファインペーパーの老舗･竹尾の新作の紙を使い、そうそうたる面々が遊びに遊んだ作品(と紙)の展示会。いちおう自分も本業はグラフィックデザインなもんで、紙は大好きだし、自分もこんなデザインがしたいー！ ぐぐぐ、と自分の非力さと刺激をビシビシ感じる予定。

▼宮内優里「遊山にて」
12/7(日)　奈良･遊山ゲストハウス　前売2500円＋1ドリンク代500円
築80年の日本家屋を改装した奈良のゲストハウスで、宮内優里のワンマンライブ。宿の雰囲気もとてもよさげだし、この季節のぴんと冷たい空気の中、奈良で宮内優里なんてとてもきもちよさそう。

▼演劇ラボラトリー 上田一軒プロジェクト「女珍団パラリラ」
12/20(土)･21(日)　伊丹･アイホール　前売1500円
演劇初心者のための演劇講座の発表会…と思いきや、脚本はiaku横山拓也の書き下ろし新作、演出はスクエア上田一軒の、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの黄金コンビ。いまの横山さんの作風からは想像もつかないド直球なコメディに去年も笑いころげ(演劇でここまで笑ったのはひさしぶりだった)、今年もめちゃ楽しみ。しょぼくれた温泉旅館でレディース暴走族の同窓会、って物語の設定を想像しただけで笑える。

▼Patch「観音クレイジーショー」
12/24(水)～30(火)　インディペンデントシアター2nd　 前売3800円(Pコード:439-478)
正直、ただのイケメンを集めた劇団なんじゃないのと、勝手な先入観で食わず嫌いだったのだけど、伏兵コード･稲田真理 作･演出「逆さの鳥」を観てびっくりした。演技も、演出も、脚本も、おそろしい必然性に満ちた世界があって、想像以上に彼らはまっとうな演劇を作ろうとしている。悪い芝居･山崎彬による今回の公演も、どんな仕上がりになるのかまったく想像がつかないけど、どろどろと胸に残る濃厚な作品に期待。

合計　8300円

西尾孔志 (映画監督)

12月は映画『キッチンドライブ』の上映で函館のイルミナシオン映画祭へ！ 函館名物「ラッキーピエロ」のハンバーガー(美味！)と地ビール「社長のよく飲むビール」(濃厚！)が今から楽しみ。

▼京都ヒストリカ国際映画祭
12/6(土)～14(日)　京都文化博物館･京都みなみ会館
当日1200円など(イベントにより別)
「歴史映画」に特化したマニアックな京都の映画祭も今年で6回目。パトリス･ルコント監督が来場したりと華やかな面も持ちつつ、ディープなのが『るろうに剣心』関連イベント。アクション監督の谷垣健治さんセレクトによる、映画におけるアクションの変遷を知る企画は、無声映画時代のキートンからジャッキーや勝新に至るまで、『るろうに剣心』のルーツを網羅！　それと「ウクライナ版･座頭市」ってのも予告だけですごく面白そう！ めっちゃ渋いし熱いわ、この映画祭。

▼エレン･エイリアン「AGILE feat. ELLEN ALLIEN」
12/12(金)　CIRCUS　前売2500円
ドイツのテクノ女番長とでも申しましょうか(って書いたらwikiにもそう書いてあった(笑))。美人モデルでファッションデザイナーで名門テクノレーベルのオーナーで、クラブでは通からビギナーまでもを渋い選曲で唸らせながら踊り人形にしてしまうDJ、エレン･エイリアンが今年も来日！ 姉さん、ついて行きますぜ！

▼NUUAMMレコ発ライブ
12/18(木)　梅田 Shangri-La
12/19(金)　京都 UrBANGUILD　どちらも前売2500円
青葉市子とGEZANのマヒトゥ･ザ･ピーポーによるユニット、といえば事の重大さに驚く人もいるだろう。僕もそうだ。こんな奇跡みたいなユニットが知らぬ間に誕生していたとは！ この世のものとは思えない彼岸から聞こえてくるような、それでいて日常の街の音のような、そんな限りなく優しい歌声。静かな革命を目撃しに行く。

▼こんがりおんがく会
12/27(土)　梅田SHANGRI-LA　前売2000円(Pコード：246-944)
個人的な話だが、私が監督した2本の映画でDODDODOさん(『ソウルフラワートレイン』)と白い汽笛さん(『キッチンドライブ』)に音楽を提供してもらい、おかげで名場面となった。そんな彼･彼女らが所属するレーベル「こんがりおんがく」の年末イベントにはオシリペンペンズにneco眠るはもちろん、脱力天才女の子ユニット･CASIOトルコ温泉も出るとなると、こりゃ呑んで踊って大騒ぎやな。

▼ひとはどうしてヒッチコック主義者でありうるのか
12/27(土)･28 (日)　神戸映画資料館　1日通し券2000円
硬派なタイトルで敬遠してしまいそうだが、ヒッチコック映画を語り合う時、人はどうしてもエヘラエヘラと快楽の表情を浮かべてしまうものである。ってことで、28日のトーク「ヒッチコック映画の撮られ方」は参加メンバーに若手最重要監督の濱口竜介氏の名もあることだし、これで映画館納めにしてもいいかな。

合計　10200円

河合カズキラングレー (スカマー)

関西スカムを牽引できない存在としてバンド･DJ･コスプレなどで広く活動中。最下層音楽がキーワード。ウルトラファッカーズ、アメリカンバッドボーイ、アマリリス改、DJ河合カズキラングレー。http://centralscum.lostfrog.net/
今年はライブ予定終了！ オーガナイザー･ブッキングの皆様来年もよろしくお願いします。

▼V-ZONE番外編
『トラッキング野郎 爆走三倍速』
12/1(月)　ロフトプラスワンウエスト　前売1500円
11月にロフトプラスワンウエスト初めて出演させていただきました。きれいなお店で個性も強くおもしろいっす。で、気になっていたイベントV-ZONE。ビデオテープのみしか無い作品を鑑賞する会のようで、そりゃあおもしろいでしょう。DVDやVODになってない作品は本当に多い！ビデオソフト販売店もめっきり減り、YouTubeの底をさらうようにして日々探していますのでこういうイベントは同好の士を探すのにもよさそう。この日はテレビ番組篇らしい。

▼浅尾典彦の“ブレイン･コンカッション” ～vol.5『耳で聴くクトゥルー』～
12/2(火)　ロフトプラスワンウエスト　前売1500円
暗黒神話大系の青心社オフィシャル企画だそうで。クトゥルー神話朗読会……って耳で聴いて怖いのか笑ってしまうのかどうなってしまうのか判断が付きませんが、正しい発音を知りたいのであります。

▼大阪編えろ漫画家ピクピクン･トークライブ
『キミのクリで一本締め♪2014年最後のねっちょりドックン会☆』
12/7(日)　ロフトプラスワンウエスト　前売2500円
ネット上で有名なイケメン、ピクピクン先生ですが不勉強のため氏のエロマンガを読んだことがありません。しかし司会がはかせ(IOSYS)！ IOSYSチームには無限の敬意を払っておりますので観に行く充分な理由と動機があります。

▼新漫画党編集会議
12/9(火)　なんば紅鶴　前売1000円
紅鶴界隈は漫画の情報が豊富で、今アツい漫画、少し前の漫画だがノーチェックだったもの、有名ドコロの漫画の小ネタ、などあらゆる情報が手に入ります。通常営業時でその状態のところをこの日はイベントとして精鋭メンバーが語る！ということですので過剰に期待してよいでしょう！

▼『V-ZONE～廃盤、絶版ビデオ祭り～Part.5』年末スペシャル！
12/13(土)　なんば紅鶴　前売1500円
こちらが本編のV－ZONE。70年代後半～90年代前半のおかしなビデオ作品の上映会。テレビで妙な洋画放映がなくなった昨今、予期せぬトラウマを得るために深夜にわざわざ出かけましょう。

▼ヲタトゥーnights：初冬編
12/21(日)　日本橋wktkシアター･アインスノイン　前売3000円
オタク文化＋タトゥーのクロスオーバーイベント。アニつるでタッグを組んだことのある彫紅さんの関わるイベント。氏はGAINAXのトップをねらえ！愛好家でAbletonLive遣いの彫師さんです。

合計　11000円

太田明日香 (編集者)

フリーランス編集者。淡路島出身。オオタ編集室、島の情報室。12月なかばに鳥取で編集イベントする予定です。内容は個人が作りたいものをどう作るか、地方からのメディア発信とかについてになりそうです。

▼「ヨルチャ de オモチャ」～屋根裏玩具博覧会～
開催中～12/14(日)　yolcha　無料
ふだんは職人やアーティストとして活動する作家たち12名が、オリジナルオモチャを制作。中崎町の秘密基地みたいなギャラリーyolchaを舞台に、大人のためのオモチャ展を開催。遊び心くすぐるものから美術品のような完成度の高いものまで、時間を忘れて遊べます。

▼性と生－多様な性のあり様を考える－
12/4(木)～　水平社博物館　500円
世の中には、生まれた性別に違和感をもったり、同性を恋愛の対象とする人もいるということは知られていますが、それはテレビの中だけのことじゃなくて、身近な人が人知れず悩んでいることかも。12/13(土)にはセクシャルマイノリティのHIV予防調査で第一人者の日高庸晴さんの講演も。4/5(日)まで。

▼相撲と芸術 作曲家･野村誠と学ぶ「相撲セミナー2」
12/9(火)　 HAPSオフィス1F　1000円
野村さんの動きはナゾだ。ダンサーの砂連尾理さんとの「復興ダンゴ」では老人ホームに行っていたし、淡路島では「瓦の音楽」をやって地域起こしみたいなことをやっている。そして、作品はバリバリに現代アートっぽかったりする。それで今度は相撲ときた。何が出るかはわからないけど、野村さんならと、期待大。

▼スーパーローカルヒーロー
12/13(土)～19(金)　神戸アートビレッジセンタ―　1700円
尾道のレコード屋「れいこう堂」店主の日々を追いかけた田中トシノリ監督によるドキュメンタリー。中森圭二郎監督による、鳥取で本屋をやろうとするモリテツヤ君の日々を追いかけたドキュメンタリー映画も面白かったので、他の地方にも発掘されていない逸材がいるはずだ！ みんなどんどん自分の地方のおもしろい人物を撮っていったら、かなりゆかいことになるんじゃないかと思う。初日には監督の舞台挨拶も。

▼2014 忘年会企画 村上大樹の『アナーキストの楽しい社会研究』
出版記念パーティー
12/21(日)　月夜と少年　無料(参加は招待者のみ)
尾道に遊びに行ったという友人がいちばんインパクトがあったというのが「チイサイカイシャ」。ググッたところ、代表の村上さんの新刊が出るそうな。その名も『アナーキストの楽しい社会研究』。自分のウンコで作った肥料で野菜を育てるみたいな、ばかばかしくてできないことを真面目に大研究！ そこからどんな社会が見えてくるのかはお楽しみ。イベントは招待制なので、行きたい人はがんばって村上さんか月夜と少年さんとお友達になってくださいな～。

▼241FM 凡どどラジオ presents
「日本の出版業界どないやねん！？
物書きと出版社出て来いや！スペシャル
12/14(日)　ロフトプラスワンウエスト　1500円
自分でインターネットラジオ講座を企画するくらい、インターネットラジオにはまったけど、そのおもしろさと可能性について気づかせてくれたのがこの「凡どどラジオ」。もともとは街なかで行われていた、韓国や中国に対する嫌悪感を抱かせるスピーチを行う団体に反対するための番組。今回は、『ネットと愛国』を書いたジャーナリスト安田浩一さんをゲストに、嫌韓･中本を出す出版業界について考えます。

▼糸の妄想 by しましまい
12/13(土)～21(日)　あしたの箱　無料
「日常生活にチクッと刺激のあるもの」をテーマにする手芸ユニット「しましまい」さんの個展。今回はニットがテーマ。ちょっと過激！？くらいの方が、寒い冬を乗り切るのにパワーをもらえそう。初日はパフォーマンス&オープニングパーティーも。

合計　4700円

保山ひャン (芸術家)

12月は、自他ともに認める冬だというので調子に乗って、随分と寒いのである。外に出ると面白いことがいっぱい待っているのに、家で冬眠するなんてもったいない。北風と太陽の寓話のように、寒い気候になればなるほど、北風のそんな思惑を跳ね飛ばしてイベントで楽しみたい今日この頃です。

▼かえってきた小沢団子展
12/1(月)～14(日)　浜崎健立現代美術館　無料
頭足人とか、モノアイちゃんとか、首長ちゃんとか、可愛いと怖いが手に手をとって襲い掛かってくる作品を作る小沢団子。単眼ちゃんとか、かつてテレビで見た「悪魔くん」のテイストで、かすかにトラウマかすってる。

▼第8回親鸞賞記念シンポジウム「日本人の智恵 京都から世界へ」
12/2(火)　東本願寺東山浄 苑　嘉枝堂本堂　無料
第8回親鸞賞の受賞作は、木内昇の『櫛挽道守』と、和田竜の『村上海賊の娘』だった。第一部は、授賞式。第二部は、記念シンポジウムで、大谷暢順の基調講演の後、パネラーに親鸞賞受賞者のふたりと、選考委員の加賀乙彦、黒井千次、中西進が顔を並べる。これって、かなり豪華な顔ぶれじゃない？ パネラーの名前の頭文字で、和木、加黒中→わき、かくな→脇、掻くな、と覚えよう！

▼学術講演会「集団主義」という蜃気楼
―文化ステレオタイプの危険な誘惑―
12/5(金)　関西大学第3学舎ソシオAVホール　無料
『「集団主義」という錯覚』などの著書がある高野陽太郎教授の講演。日本人は集団主義的だというけど、ほんとかね。集団主義だと思い込むことで、どんなことになってるかね、というような内容になる、と思う。集団というものになじまない僕はきっと何度もうんうんとうなずく予定なので、今から首を鍛えておく。

▼電車公演「ノイズ･トレイン」
12/6(土)　京阪電車貸切電車内　前売2500円
中之島駅から樟葉駅折り返しでなにわ橋駅までの約1時間半の旅。京阪電車貸切で伊東篤宏(美術家、OPTRONプレーヤー)、鈴木昭男(サウンド･アーティスト)、和田晋侍(ミュージシャン、ドラマー)の3人がライブパフォーマンスする。鉄道マニアにとっても貴重な旅になっているらしい。電車はスマホを見るための箱ではないのである。

▼サブカルフェスタ
12/6(土)･7(日)　湊町リバープレイス　無料
アイドル、コスプレ、DJ、ローカルヒーロー等々。サブカルという言葉を前面に押し出した勇気に感心した。親鸞賞のシンポジウムでは、京都から世界へ日本人の智恵を発信するもくろみがあったが、このサブカルフェスタは「大阪から世界へサブカルの波を」とキャッチフレーズがついている。どちらにしても、東京を目指していないのが、関西らしくていい。

▼電子音楽映画祭2014
12/6(土)～12(金)　元町映画館、SANSEIDO GALLERY　一般1700円
元町映画館では、ドキュメンタリー映画『Life, Laughter & Loops ジャン＝ジャック･ペリー』の上映、SANSEIDO GALLERYでは、「Jean-Jacques Perry レコード展～a Record of the Records」の展示。週末にはトークやライブのイベントもある。年末は電子音楽にぴったりの気候とみえる。

▼パロマンポルノポスター展
12/6(土)～13(土)　10W gallery　500円
10人の写真家の作品をもとに、東學が架空のロマンポルノのポスターに仕上げてしまう作品展。前回もそのタイトルやキャッチコピーに大爆笑したので、今回はさらに悪ノリしているのが予想される。

▼関西学院大学キリスト教文化センター主催講演会 　黙示録の功罪
～氾濫するイメージたち
12/9(火)　関西学院大学図書館ホール　無料
岡田温司による講演。タイトルからもうかがわれるように、美術史の観点から、黙示録を考えてみるものになるだろう。在学中、キリスト教学の授業を真剣に受けておかなかったのは、実にもったいなかった。溺れるものはワラをもつかむ、というけど、手をさしのべているのにその手をつかまないケースがある。そのとき、どうするのか、というのは、当時のキリスト教学の先生から出された問いであり、いまだに答えは出ていない。

▼電子音楽入門－テクノじゃない電子音楽？
12/12(金)　アートエリアb1　無料
江南泰佐の公開ラジオ「快音採取 世界の音旅」のプログラムの１つ。音楽批評家(そんな肩書きだったのか！)の川崎弘二さんをゲストに招いての回。ああ、これでまた電子音楽のファンが増えるのである。

▼AKM(あくま)で冬眠しません！
～「鮭鮭鮭」リリース記念mini LIVE TOUR
12/13(土)　HMVグランフロント店、タワーレコード難波店　無料
くりか(DJ)とまき(盛り上げ役)にあゆみ(歌うたい)が加入して3人になった「あゆみくりかまき」のリリースイベント。グランフロントでは13:00、15:30。タワーレコードでは20:00。キタとミナミの縦断ツアーに、熊の尻尾みたいにくっついていこう。

▼津川まぁ子&黒猫2015年カレンダー×奇人じょにー
1年アー写共同展イベント
12/13(土)　デジタルカフェスクリプト　1000円
絵描きの津川まぁ子と、黒猫が来年のカレンダーを共同製作。そして、アーティストの奇人じょにーのアーティスト写真を1年通じて撮影した作品もあわせて、千日前味園ビルのデジタルカフェスクリプトで展示する。展示期間は12/13(土)から21(日)までだが、初日は20時からイベントがあるようだ。上記の値段は、1ドリンク、１おつまみ、１おみくじつきの価格。

▼日本音楽即興学会第6回大会
12/13(土)･14(日)　京都精華大学　2500円
アトムの音を作った大野松雄、さらには、Haco、ガイ･ハリーズ＆ユミ･ハラ、Jai(高橋哲男、石上和也などによる研究発表、演奏。これはさながら室内型のフェスである。僕は1日だけ参加できるので、上記の金額。両日参加だと、割引になる！

▼第36回ぴあフィルムフェスティバル
12/13(土)～19(金)　京都シネマ　
12/20(土)～23(火･祝)　神戸アートビレッジセンター　前売800円
PFFアワード2014のコンペティション部門の作品を中心に上映される。今回は、招待作品部門が「SF･怪奇映画特集」でソ連の名作が並ぶ。これがコンペティション部門とほぼ同等の力の入れ具合になっているのが面白い。

▼未来トーク第15回「真のグローバル化とは、平和とは何か」
12/15(月)　大阪大学コンベンションセンター　無料
元国連事務次長の明石康の講演。グローバルな人材は主体性･積極性、異文化へのあくなき好奇心を必要とする、という内容らしい。うれしいのは、中之島の佐治敬三メモリアルホールでもライブ中継を見ることができるそうなので、僕は近くのサテライト会場に行ってみるかな。

▼現代音楽コンサート「鉄道と音楽の夕べ」
12/19(金)　アートエリアb1　前売2000円
鉄道芸術祭にちなんで、シャルル＝ヴァランタン･アルカン《鉄道》(山根明季子編曲、弦楽四重奏版)、ピエール･シェフェール《鉄道のエチュード》(電子音楽)、スティーヴ･ライヒ《ディファレント･トレインズ》(弦楽四重奏＋テープ)が演奏される。ヴァイオリンは岡田真実、中村仁美。ヴィオラは中村公俊。チェロは大西泰徳。ディレクターとエレクトロニクス演奏は、有馬純寿、トークゲストは江南泰佐。鉄道音楽は心地よいので、くれぐれも居眠りしないように気をつけたい。

▼大江慶之個展「Yアトリエ」
12/20(土)まで　TEZUKAYAMA Gallery　無料
体育少年は、型にはめられる窮屈さから、退屈し、可笑しなことを想像して現実を半歩逃避する。と、いうのが、自分の体育の時間の過ごし方だったが、その思い出を痛いほど突いてくるのが、大江慶之の作品だ。二度と戻りたくないのに、甘酸っぱい思いを存分に味わいたい。

▼増田真結×山口茜　モノオペラ「ひとでなしの恋」
12/20(土)　京都芸術センター　前売2000円
江戸川乱歩の『人でなしの恋』を、増田真結の作曲と山口茜の脚本･演出で作品化。カウンターテナーの藤木大地とダンサーの松尾恵美がこれを実演。人でなしをどうやって体現するのか、興味津々。

▼『アメリカ(階級関係)』とストローブ近作集
12/20(土)･21(日)　神戸映画資料館　1200円
ストローブ＝ユイレの「アメリカ(階級関係)」(カフカが原作)と、ダニエル･ユイレ亡きあと、ジャン＝マリー･ストローブが撮った2011年、2012年の作品を特集上映。ストローブの近作は、「ある相続人」「ジャッカルとアラブ人」「慰めようのない者」「母」の4本。20日には渋谷哲也氏の講演「カフカを読むストローブ(とユイレ)」もある。年に1度はストローブ＝ユイレを見ないと、身がひきしまらない。

▼夢の波動を愛でる
12/21(日)　cafe_futuro　500円＋オーダー
LAFMS(Los Angeles Free Music Society)の映像と音楽を中心に、聞いたこともないような音楽が洪水のように流れるはず。正午開催で、午後4時頃まで。なお、会場futuroは、「フツロー」ではなく、「フュテュロ」と読みます。

▼ESSE HAPPY STYLE X'MAS
12/23(火･祝)　千林暮らしエール館フェニックスホール　前売2000円
クリスマスは、やっぱり、多幸感にあふれるクリスマスイベントで過ごしたい。ESSEアカデミーのイベントは、それでなくても、「ああ、極楽はここにあったのか！」と思わせるハッピーなものなので、クリスマスイベントとなると、まさに昇天。リア充がどうとか言うことが、ちっぽけなことに思えることうけあい。

▼超アナログ！でも3D？のぞきこみシアター
開催中　ナレッジキャピタルThe Lab　無料
凸版印刷と梅花女子大学が組んで、19世紀英国の仕掛け本(ピープショウ･ブック)を、スキャニングなどで現代化。見る方法は、もとのアナログ方式で。もとの仕掛け本は50センチほど蛇腹で伸ばして見るのだが、今回の展示では、なんと奥行き3メートルになっているという。これは面白そう。1/31(土)まで。

合計　16700円

うにうにこ (会社員)

音楽とお酒が大好きな会社員です。京都のGATTACAというライブハウスに行ったら、ドリンクメニューにベルギービールが！ エモいライブを観ながら飲むベルギービールは相性◎ 音楽ジャンルによって飲み物を変えるスタイルに突入しそうです。

▼『わたしたちに許された特別な時間の終わり』
12/13(土)～　第七藝術劇場　前売1300円(Pコード：465-739)
先月『スーパーローカルヒーロー』を観に行った時に流れてた予告編の映像が胸に突き刺さりました。音楽で食べていく夢と現実の厳しさ、趣味としての音楽活動、そして自殺。全てがすごくリアルで、自分の環境にもリンクするところもあって、うまく言えないけど絶対に観なきゃいけない映画だなと思いました。

▼524式展スペシャル2014
12/14(日)　難波BEARS　当日2000円
HOSOMEやLARGE400で活動するシッキーと、524524(ごにょごにょ)先生のイベント。岡山VS大阪のような明るいライブに、フード、出張スナック、恋愛相談室もある～！ ライブの楽しさをホステスと共有し、感極まって524先生に恋愛相談してしまうコースをお勧めします◎

▼サム･プレコップ＆アーチャー･プルウィット2人展
12/17(水)～27(土)　トランスポップギャラリー　無料
The Sea And Cakeのサムとアーチャーの2人展。サムの写真と、アーチャーのスケッチ・原画の展示になるのかな？先月の来日公演の時に写真集売ってたけど、かっこ良かったからちゃんと展示で見たい◎ ソフボーイのグッズもあると嬉しいな…。

▼アンドレアス･ドラウ JAPAN TOUR 2014
12/22(月)　北堀江club vijon
前売4000円(Pコード:248-617)
Neue Deutshe Welle の代表的アーティストAndreas Dorauの初来日公演！ デビューから30年以上経って初来日ってほんと奇跡としか言いようがない。でも渋くてかっこいい音楽なら50歳になっても深みがあるんだけど、めちゃヘッポコなポップスだから、なんかスカムになっちゃいそうだな…という一抹の不安も込みで本当に楽しみです。共演のAUTORAも久しぶりに観れて嬉しい。

▼HOKAGE COUNTDOWN FREE LIVE
12/31(水)　HOKAGE　1ドリンク代
毎年恒例HOKAGEのカウントダウンフリーライブ！ メンツも相変わらずで(笑)賑やかにバカ笑いしながら年を越したいな～！ どのバンドのライブ中に年を越すのか、MC中にカウントダウンしてきちんと年を越せるのか、数年前みたいに演奏中に年越しちゃってザワザワしないか、とても楽しみです◎ ライブ後は向かいの神社で初詣！

合計　7300円+ドリンク代

ぴあ関西版WEB編集部

12/13(土)～19(金)＆1/3(土)～9(金)京都シネマ、12/20(土)～23(火･祝)神戸アートビレッジセンターにて、今年も《ぴあフィルムフェスティバル》が開催されます。アワード作品とSF怪奇映画特集の上映、ミニマル映画製作「ワンピース」体験なんかもできます。ご注目ください！

▼「忌野清志郎展～手塚治虫ユーモアの遺伝子～」
開催中　手塚治虫記念館2階　入館料700円
手塚治虫記念館で忌野清志郎展って、どういう繋がりかな？ と思ったら、接点はないけど「愛と平和」という同じメッセージをかがけていたということで開催されているとのこと。清志郎さんの絵、観に行きたいなぁ。2/20(金)まで。(A)

▼graf presents セリとセールの感謝祭
12/2(火)～8(月)　 THE (COMMON) PLACE GALLERY　買い物代
graf家具のオークション(競り)と雑貨セールに、grafとつながりのあるデザイナーらによるガレージセールも。このガレージセールの出品者が、グラフィックアーティストの伊藤桂司さん、フードディレクターの野村友里さん、現代美術作家のヤノベケンジさんなどなど超豪華！　面白いものがいっぱいありそう。(A)

▼NRQ「解体と実験の大阪ツアー」
12/6(土)音凪酒場
12/7(日)北浜雲州堂　3000円＋1ドリンク(別途要)
時間も場所も越境する最高のインストバンド・NRQ(New Residential Quarters)。大阪ではほとんどライブを観る機会のない彼らがなんと2日連続で！　6日(土)は各メンバーのソロやデュオなど“解体ショー”、7日(土)はシンガーソングライターの良元優作と、歌謡デュオの泊(ヴォーカルの笹山鳩は、漫画「あれよ星屑」の作者･山田参助の別名義でもある)を迎えた“実験ショー”。(W)

▼京都ヒストリカ国際映画祭
12/6(土)～14(日)　京都文化博物館・京都みなみ会館
前売り1000円～(プログラムにより異なる)
今年で第6回目の開催となる、歴史をテーマとした国際映画祭。多彩な映画上映はもちろん、オープニングセレモニー＆トークショーにパトリス・ルコント監督が登場するなどゲストも豪華。香港ノワールの注目監督、ウォン･ジンポーの『悪戦』トークショーでは、監督とともに、芸能界きってのカンフー映画マニア･飯星景子が登場。(W)

▼GOMA 講演会とアコースティックライブ
12/7(日)　堺市立健康プラザ　無料
2009年に追突事故に遭い、後に記憶を失う高次脳機能障害と診断されたミュージシャンGOMA。彼の過去と現在を映した3Dドキュメンタリー映画『フラッシュバックメモリーズ3D』も話題になった。そんなGOMAの講演会とアコースティックライブがなんと無料で。行ける人は行くべき！(A)

▼冨田ラボ×細馬宏通 トークイベント『ナイトフライのしくみ』
12/12(金)　スタンダードブックストア心斎橋　1500円(1ドリンクつき)
冨田恵一『ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法』の刊行記念トークイベント、初の大阪開催は、お相手に『うたのしくみ』の著者･細馬宏通を迎えてのスペシャルな一夜。ともに2014年のベスト音楽書と呼ぶべき著書を上梓した2人が、ドナルド･フェイゲンの名盤『ナイトフライ』についてたっぷりと語るほか、冨田ラボ関連作を本人とともに分析するとか…！？(W)

▼山崎まどか×多屋澄礼トーク『オリーブ少女ライフ』
12/18(木)　恵文社一乗寺店コテージ　1500円
山崎まどかさん著『オリーブ少女ライフ』の刊行を記念したトークイベント。ぴあ関西が企画したミランダ･ジュライの短編上映会でトークゲストに来てくださった山崎まどかさんと『フランシス・ハ』のレビューページに寄稿していただいた多屋澄礼さんのお話。めちゃくちゃ興味あるけど平日か…。行けるかなぁ。(A)

▼花と乙女
12/29(日)まで　ちせ　入場無料＋買い物代
花と香りをテーマにした展示。フラワーアクセサリーも素敵そうだし、食堂souflleさんの花の焼き菓子が気になる！(A)

合計　7700円＋買い物代