「歌ってることに恥じない15年を4人で過ごしてこれたのかなと」 徹底的に今と向き合う執着と、出会ってきた全ての人との歓びを 感情を歌にするSUPER BEAVERのイズムとリアルを刻んだ 『突破口/自慢になりたい』全員インタビュー
SUPER BEAVERが激動の2020年に世に問うたのは、メジャーレーベルとの再契約を果たしたシングル『ハイライト/ひとりで生きていたならば』、そして、10月21日にリリースされた最新作『突破口/自慢になりたい』。これぞSUPER BEAVERと言わんばかりの言葉と音で突っ走る、アニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』第2クールのオープニングテーマ『突破口』、イントロの時点で名曲の予感漂うシンプルなビートに数奇な人生を刻んだ『自慢になりたい』。この15年間、年間100本以上のライブを行い、通算100曲以上の楽曲をリリースしてきたSUPER BEAVERだったが、今年の1本、1曲に込めた意地と覚悟と、現実から目をそらさないリアルの濃度は、彼らと出会った全ての人の感情を確実に動かしつつある。抜け道ではなく正面突破を、自慢したい人生より、自慢になりたい人生を――。報われなかった努力とかなわなかった夢をも背負って、歩み続ける4人が語る。SUPER BEAVER全員インタビュー。
純粋に4人で音を出すだけで楽しかったあの感覚を
もう1回思い出すきっかけになった
――コロナ禍のビーバーは、事前収録の無観客ライブ&ドキュメント映像を配信したり、中止になったツアーのチケットを払い戻さなかった人に向けて限定でアコースティック配信ライブをして、音源をプレゼントしたり…いろいろと新しい試みをやってきて。言ってしまえばチケットの払い戻しなんて、別にコロナに関係なく今までも起こり得たわけだけど、人力とアイデアでまだまだやれることがあったんだなって、ビーバーのやり方で気付かされるというか。こういう気持ちの交換ができるんだなって。
渋谷(vo) 「でも、何か新しいことをやってみようというよりも、自分たちのやりたいこととか気持ちの表し方を考えていくと結果そうなった、と言った方が感覚的には近いかもしれないです。やっぱり、自分がチケットを取ってライブを見に行ってる経験がすごくデカいんですよね。例えば3000円というお金がチケットになった時点で、3000円以上の価値が自分の中に出てきちゃったりするんですよ。あのドキドキだったりワクワクへの期待値込みで3000円だから、ただお金が戻ってくるだけだと等価交換にならない気がして。あのスペシャリティを自分たちがどういう形で回収できるのかを考えたとき、思い付いた方法を行動に移してみた感じですね。ただ、これってどっちかと言うとインディーズっぽい動きだと思うので、そのわがままを聞いてくれたメジャーレーベルと、物理的な作業をしてくれた事務所のスタッフがいたからこそ実現したと思うんですよね」
柳沢(g) 「本当は4月に東京の代々木公園でフリーライブをやって、そこでメジャー再契約の発表をしようとしてたのに(コロナ禍で)できなくなったあのときから、ずーっと思考が止まってないというか。できることがどんどん少なくなっていったからこそ新しい選択肢を増やしたかったし、生のライブの代わりなんて何1つないとは思うんですけど、その気持ちの行き場をみんなで話し合いながら見つけて、探しながら生み出していく。全部の動きがつながってる感覚は、この一連の流れですごく感じるところですね」
上杉(b) 「単純に、どうやったらお客さんとちゃんと向き合うことができるのかをみんなで考えたら、こういう形になっただけなのかなぁって。今、奥さん(=筆者)が言ってくれたみたいに、それが新しいことに見えたかもしれないけど、俺たち的にはそれをずっと考えて…いつの間にかもう秋になっちゃった、って感じですけどね(笑)」
――なるほどね。じゃあ次は、藤…藤…?
柳沢 「アハハ!(笑)」
藤原(ds) 「“藤原だよ!”っていう(笑)。これ、しばらく引っ張れそうだなと思って(笑)」
※ここ最近、渋谷が藤原にMCを振る際に頻繁に行われる鉄板のやりとり(笑)。
――で、どうですか?(笑)
藤原 「いやぁ~もう必死ですよ! やっぱり今までとはいろんなことが違うし、配信ライブもやったことがなかったし…アコースティックで音源を作るのも初めてだったり。まぁ、ですけど時間があって、メンバーもいて、待ってくれてる方の気持ちを思い描きながら、何かできないかなって考えて。で、気付いたら秋になってた感じです(笑)」
柳沢 & 上杉 「アハハ!(笑)」
――4人で音を出してる姿は本当に楽しそうだったし、そういうことも改めて感じたんじゃないですか?
渋谷 「それは本当に不幸中の幸いではありますね。ずっと年間100本とかライブをやり続けてきたので、どこかで当たり前になっちゃってた部分もあったと思うし。日常化することはいい側面もあるとは思うんですけど、忘れちゃいけないもの…純粋に4人で音を出すだけで楽しかったあの感覚を、もう1回思い出すきっかけになったんじゃないのかなって。それを15年やってきたタイミングで味わうことができてよかったなと思いますね。“初心忘るべからず”じゃないですけど、この経験がこの先のバンド活動にしっかりと活かせたらいいなって」
――ここまで活動してきたら高い目標とか背負うものがあって当然だけど、すごく根源的なところで、バンドの楽しさという原点を感じられたのは尊いね。あと、月並みなことを聞くけどメジャー再契約以降、何か変わった?
渋谷 「インディーズで10年活動して見てきた境界線というか、俺らだけではここまで来られなかっただろうなと思うことが今はできてる感覚があるので…ちゃんとメジャーを謳歌してる感じがする(笑)。自分たちからやりたいと言ったことを、すごく大事にしてもらいながら活動できてると思いますね」
今このタイミングでSUPER BEAVERが歌うことによって
ものすごく説得力や強さを発揮するんじゃないかって
――前作『ハイライト/ひとりで生きていたならば』は、コロナ云々関係なく書いていた曲だったけど今回は?
VIDEO
柳沢 「今回も2曲ともコロナの前ですね。『突破口』(M-1)は今年に入ってから書きましたけど、アニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』のオープニングテーマというのはありつつ、いつもと同じように、SUPER BEAVERの歌いたいところと、どこがリンクするのかを探る作業から始めました」
――『突破口』のこのイントロ、このギター、この声=これぞSUPER BEAVERという完璧な形というか。
柳沢 「嬉しいですね。これを書いたときに“今をやめない”っていうフレーズが一番最初に出てきて、その言葉にサウンドとかアレンジの雰囲気もついてきた感じはします。なので推進力とか勢いみたいなものは、この楽曲が出来上がっていく過程からすごくありましたね。まさに歌詞通りというか、曲の作り方としても歌いたいこととしても、真正面から向かって行った感じはあります」
藤原 「“正面突破”っていう歌詞の感じから、普段よりフレーズや手数も増やして」
上杉 「ずっとやってきたことの積み重ね、以上! みたいな(笑)、歌とメッセージが芯にあるシンプルなバンドサウンドで、みんなでせーので録って、“これがバンドだよね、気持ちいいよね”という曲にはなったんじゃないかな」
――あと、この曲からは徹底的に今にこだわる姿勢を感じますね。
柳沢 「まさにというか、“執着”みたいなものは楽曲を作っていく上でのテーマとしてありましたね」
渋谷 「こういう状況だからこそ響く歌があるのも事実だとは思うんですけど、個人的には、こういう状況じゃなくても響く歌を歌いたいなと思って。今一度SUPER BEAVERの在り方みたいなものは考えましたね。今までは曲に状況を加味してこなかったところを反映させるのか/させないのか…初めてそういうことを考えたかもしれないですね」
――あと、“「今」と今向き合って”っていうフレーズがちょっと気になって。
柳沢 「確かに言葉としてはちょっと不思議なんですけど、明確に“今この瞬間”と思うというか…例えば、何か問題が起きたときでも、ボーッとしてたら簡単に2~3日が過ぎてしまうじゃないですか。今日起きたことは今日考えたいというか、1分1秒とかよく言いますけど、そこにどれだけ自覚的であるかが重要だと思っていて。それをより強く曲で提示するために、そういうワードになったのかなと」
――極めつけは、“証明するよ もう前例になるよ”というフレーズで。背負ってるなと思うし、インタビューとかではなく曲でここまで言っちゃったことってあったっけと。
柳沢 「ここまで明らかにSUPER BEAVERという視点で回ってる曲はなかったと思います。過去の楽曲でも言い切ることによって自分たちをピリッとさせる側面はあったと思うんですけど(笑)、そういった意味でも、今このタイミングでSUPER BEAVERが歌うことによって、ものすごく説得力や強さを発揮するんじゃないかって、自覚して入れた言葉ではありますね。メジャー再契約を発表するときに、
ぶーやん(=渋谷)が書いた言葉 も1つの宣言みたいなものだと思うし、そういったものを示していくのがやっぱりSUPER BEAVERだよなって、自分でも思う部分はあるので」
渋谷 「小細工ができたらやってたのかもしれないですけど、幸か不幸かできなかったのが歌に表れてる(笑)。正面からどうするかを考えながらやってきた実感はあるし、『突破口』で歌ってることに恥じない15年を4人で過ごしてこれたのかなと思いますね。まぁね、ズルは…できなかったなぁ。人間なんで、やりたかった瞬間もあったと思うんですが、その術を知らなかったですね(笑)」
――でも、そこがビーバーの愛すべきところで。
渋谷 「あと、同じような想いの人たちが周りに集まってくれた感じはしますね。人に恵まれたのは、SUPER BEAVERの唯一誇れるところと言っても過言じゃないんで」
“頑張れば夢はかなうんだよ”とか
“信じていれば絶対にどうにかなる”とか言うのは
何かうさんくさいなと思ったんですよね
――そして、『自慢になりたい』(M-2)はそのタイトル自体、第三者がいないと生まれない気持ちで。
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柳沢 「本当にそうですね。やっぱり10年インディーズをやってからの再契約というこの動きも正直、めちゃくちゃきっかけになったなぁと思ってて、こういった感情をちゃんと歌にしたいなと。これまでもいろんなところで節目はあったと思うんですけど、今回の状況の変化は…知らぬ間に変わったというよりも、自分たちで選択したので。自分たちが能動的に選択して起こる変化って、やっぱりすごく考えさせられるというか、もらうものがあるなって」
――“自慢したい”じゃなくて“自慢になりたい”と言えるのも、素晴らしい人生だね。
柳沢 「SUPER BEAVERというバンドの感覚的にはですけど、自慢したいことがバンド内にはなかったと思うんですよ(笑)。だから、さっきぶーやんも言ってたように周りの人に恵まれたのを自慢したいなとか、カッコいい友達がいるとか…やっぱりそれは第三者がいてこそ思えることなので」
――あと、“努力は 時に 僕らを 裏切ろうとする”という1行目にはドキッとさせられたし、掴まれました。
柳沢 「これは完全にぶーやんのMCからの言葉だと思うんですよね。会場がデカくなればなるほど言ってたような覚えがある。ある意味、すごくリアルな話なんですけど、自分たちも20代前半で一度夢が消えかけた経験があって、そこから武道館とかアリーナに挑戦させてもらえるぐらいになってから、ぶーやんがそういうワードをMCでよく言葉にしてたなって。“ほらね、努力って報われるんだよ”とは言わなかった。それは年齢もあると思うし、何なら『自慢になりたい』とは下手すると対極にあるワードなんですけど、スーッと曲の中に入ってきましたね」
渋谷 「こういうご時世だから、いろんなものを多岐にわたって自分たちで選べたり、入ってくる情報も多くなってきて。自分にとっての目標だったりがボヤッとしたとき、それを鼓舞するような形で、“頑張れば夢はかなうんだよ”とか、“信じていれば絶対にどうにかなる”とか言うのは、何かうさんくさいなと思ったんですよね。それこそ、俺たちが出会ってきた人の中にも、頑張ってるのに報われてない人がいるし、かなわなかった夢をいくつも見てるんで。だったら、すごく生々しい部分で人とちゃんと話した方が、本質的に勇気づけられるんじゃないのかなと思ったんですよ。報われないかもしれないと分かった上での努力って、本物な気がするんですよね。俺らはそこに価値があると思ってるんです。そういうところともっと真剣に向き合って、リアリティを持って発信できるバンドがいてもいいじゃないかと思って。言えばちゃんと分かってくれると思う瞬間があったからこそ、出た言葉ですね」
――耳ざわりのいい言葉で簡単にフックアップもできるけど、“選ばなかった 片方に 「もしかして」なんて無い”というフレーズもしかり、一見突き放してるように見えて、それを念頭に行動できたらというのもあるし。
柳沢 「そうですよね。順番としては『自慢になりたい』が先にできて『突破口』が後なんですけど…『突破口』の“今をやめない”というワードと、『自慢になりたい』の“努力は 時に 僕らを 裏切ろうとする”という両方の気持ちが共存してるというか、両方が本当なんですよね。うちらは運命に抗い続けてきたバンドだとは思うんですけど(笑)、それも自分たちの活動で示してきたからこそ言えることなのかなぁって」
――“ああ 寂しくて 良かった”というフレーズにも救われるというか、寂しいことが必ずしも悪いことじゃないんだって、ちょっとした生きる力になると思うし。この曲の歌詞を見たりこうやって話してると、ビーバーに『しくじり先生( 俺みたいになるな!!)』 に出てほしいなと思っちゃうね(笑)。
(一同爆笑)
渋谷 「確かにね! よく知ってますからね、挫折を(笑)」
――めちゃくちゃ響く授業になると思うわ。もう絵が浮かぶわ(笑)。
ここからまた次のエピソードが始まっていくんじゃないか
またバンドが転がり出すんじゃないかとワクワクしてるんで
――今回も『突破口』には『ハイキュー!! TO THE TOP』という人気アニメのタイアップが付いてるけど、そもそもビーバーが『週刊少年ジャンプ』みたいな生き方をしてるから、そりゃハマるよね(笑)。
柳沢 「いやぁ、ね(笑)。偉そうなことは言えないですけど、自分たちの歩みと、そういうアニメのお話を照らし合わせて、リンクしないわけがないですから!」
――夢、友情、努力…全部の要素を持ってる(笑)。
渋谷 「あと、汗、涙ね(笑)。まぁ数奇な生き方だと思うし、他のバンドと明らかに違うのは分かってるから」
――でも、今ってビーバーのようにありたいと思う人が出始めてるというか、15年かけてようやくそういうバンド=憧れになれてきたんだなと思うね。
渋谷 「正直、そういう立場になってきたことは、何となく自覚はしてます。調子に乗ってるとかおごりじゃなくて、そこを自覚してないとマズいなってここ2年ぐらいはすごく思ってますね」
――だってね、たまに行く古着屋の店員さんに、“僕も高校の頃、よくスカジャンとか着てたんですよ、SUPER BEAVERの渋谷さんに憧れて”とか、ふいに言われたりする時代だよ?(笑)
(一同笑)
――バーで隣になった全然知らない人に、“音楽とか聴いたりする?”って聞いたら、ビーバーの名前が出てくるようになったり。それってすごくリアルな現場の声というか。
渋谷 「おぉ~!(ガッツポーズ) そういうふうに人づてに自分たちの名前を聞く機会はめっちゃ増えましたね。だからこそ、ちゃんと自覚しなきゃダメだなって」
――かつて『361°』('14)のインタビュー で、OSAKA MUSEでやった『心斎橋の如く2014』のステージを見たとき、“あれ、この人たちもしかしたら武道館に立てるかもな”って初めて思ったと言ったけど、2年前に本当に立ったじゃん。で、今回のシングルを聴いたとき、何となく『NHK紅白歌合戦』のことが思い浮かんだというか…(笑)。
渋谷 「思考は現実化するので、それは絶対に思い続けてください!(笑)」
柳沢 「アハハハハ!(笑)」
――日常で聞くようになったビーバーの名前、ここ2作のシングルにおけるメッセージ、『週刊少年ジャンプ』みたいなバンドの生き様が全部合わさって(笑)、リアリティを帯びてきたというか。武道館、アリーナもやれたビーバー、次の課題はヒット曲かな、とかいろいろ考えたとき、これはあながちかなえられない夢ではないぞって。
柳沢 「いや~嬉しいですね!」
渋谷 「おそらく、俺らのバンドの歴史上すぐにってことはないと思うから…頑張ります!(笑) いや、本当に。そういうことのために頑張りたいと思うんですよ」
上杉 「バンドらしい活動がまたちょっとずつできてると感じてるし、何かね…この悶々とした時間も無駄にはならないというか、ここからまた次のエピソードが始まっていくんじゃないか、またバンドが転がり出すんじゃないかとワクワクしてるんで。自分たちに注目してくれてる方には、期待しててほしいなって言えるかな」
藤原 「練習して練習して練習して、ライブをやりまくれるようになったらたくさんアピールして、渋谷に名前を覚えてもらえるようになりたいですね!」
渋谷 「そこはぜひ頑張ってほしい!」
藤原 「はい!」
(一同爆笑)
渋谷 「ここまでずーっと突っ走ってきた分、いろんなものが身体にこびり付いてたり背負ったりしてて…この数カ月で割と精査された感じがするんですよ。必要なこと/不必要なことが改めて見えたなって。それを踏まえて、これからも日々精進していくから期待して待っててほしいし、それぐらいしか今は言えないと思うんで…すなわち頑張りますってことです(笑)。もう単純にそれに尽きるのかなと思いました」
柳沢 「今年はツアーができなかったのが非常に残念だったなというのが、やっぱり正直なところではあるんですけど、とはいえ、メジャー再契約であったり、テレビ番組に出て歌えたり…そういったことを喜んでくれてる人の声も自分たちには届いてたし、楽しかったこともちゃんとあった1年なので。じゃあ来年はどうしてやろうかとずーっと考えてるし話もしてるんで、まぁまたいくつか頓挫する可能性もありますけど(笑)、それもSUPER BEAVERらしいなと楽しみながら見ていただけるような活動ができたらと思ってます!」
Text by 奥“ボウイ”昌史
ライター奥“ボウイ”昌史さんからのオススメ!
「ピンチのときこそ真価が問われるとか、本当の味方が分かるとか言いますけど、何だかSUPER BEAVERのためにある言葉のように思えてくる。結成15周年、メジャーシーンへの復帰と、紛れもなくアニバーサリーイヤーになるはずだった’20年。いつもより格段に少ないライブやリリースかもしれませんが、今年はその一発一発が異様に濃い。新作の『突破口/自慢になりたい』も言うまでもなく、リアルな目線をなくさず、リアルだけに終始しない包容力は、ビーバーらしいし、ビーバーならではだなと。
『歓声前夜』(’18)のインタビュー 時に、“ビーバー節と言われるものがもしあるとしたら、これがひな型のような気がする”と伝えたんですが、そこから2年の歳月を経て、今作で本当にその形を成した感じがしました。あと、余談ですがどんなアーティストでも、ステップアップの過程でいい意味でも悪い意味でも変わっていく。“でも、もしビーバーだったら…(どんな状況でも、誰に対してもスタンスが変わらないのに)”って、例えに出して思うことが最近は増えた気がします。だからね、逆に怖い。”ああ、ついにビーバーも…”ってなる未来が来たら(笑)。と取材中に半ば冗談でメンバーに話したら、“それ、気付いた瞬間に絶対に言ってください! 何か最近ヘンだぞって。全部伝えてほしいです”と返した渋谷くんに、このバンドの姿勢をまた垣間見るようで…やっぱビーバーってすげーわ。そんな4人の飛躍を、来年も皆さんと一緒に大いに楽しみたいと思ってます!」
(2020年10月22日更新)
Check
Release
アニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』 OP主題歌含むメジャー第2弾シングル
Single 『突破口/自慢になりたい』 【初回生産限定盤(2CD)】 発売中 1727円(税別) Sony Music Records SRCL-11575~6 <収録曲> 01. 突破口 02. 自慢になりたい <初回生産限定盤特典CD> 01. 証明 (17.04.30 日比谷野外大音楽堂) 02. うるさい 03. 人として (18.04.30 日本武道館) 04. 閃光 (19.12.30 『COUNTDOWN JAPAN 19/20』EARTH STAGE) 05. 27 06. 美しい日 (20.01.12 国立代々木競技場第一体育館)
【期間生産限定盤DVD付】 発売中 1545円(税別) Sony Music Records SRCL-11577~8 ※描き下ろしイラストジャケット デジパック仕様、絵柄ステッカー2枚封入。 <収録曲> 同上 <DVD収録内容> TVアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』 第2クールノンクレジットオープニング映像
【通常盤】 発売中 1000円(税別) Sony Music Records SRCL-11579 <収録曲> 同上
Profile
スーパー・ビーバー…写真左より、上杉研太(b)、藤原“32才”広明(ds)、渋谷龍太(vo)、柳沢亮太(g)。’05年、高校の先輩・後輩である渋谷&上杉・柳沢に、柳沢の幼馴染みである藤原を加え東京にて結成。’09年、シングル『深呼吸』でメジャーデビュー。’11年には所属レーベル・事務所を離れ、’12年に自主レーベルのI×L×P×RECORDSを設立。’14年2月には、eggmanのロックレーベル[NOiD]よりフルアルバム『361°』を、9月にはシングル『らしさ/わたくしごと』をリリース。アニメ『ばらかもん』のオープニングテーマに『らしさ』が起用され、YouTubeの再生回数は1753万回を超える(‘20年10月現在)。’18年4月には初の日本武道館公演を開催、即日ソールドアウトし大成功を収める。6月にはフルアルバム『歓声前夜』を、11月にはカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『僕らは奇跡でできている』主題歌となったシングル『予感』をリリース。’20年1月には代々木競技場第一体育館にて過去最大キャパのアリーナワンマンライブを開催、即日ソールドアウトさせる。4月1日をもって結成15周年を迎え、6月にはメジャー再契約後、初のシングル『ハイライト/ひとりで生きていたならば』を、10月21日には第2弾シングル『突破口/自慢になりたい』をリリースした。SUPER BEAVER オフィシャルサイト http://super-beaver.com/
Live
幻のツアー予定日に過去最大規模の 無観客配信ライブを視聴無料で開催!
【オンライン公演】 『都会のラクダSP〜特大のラクダ、 イッポーニーホーサンポー〜』 ▼12月8日(火)20:00 横浜アリーナ ※限定ライブのため詳細は該当者にのみ通達。 『都会のラクダSP 〜全席空席、生配信渾身〜』 ▼12月9日(水)20:00 横浜アリーナ 視聴無料https://youtu.be/j0CF6aqlUPk ※SUPER BEAVER Official YouTube Channelにて生配信。
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