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「確固たる自信の上に、戦うタイミングが遂に来た」
アニバーサリーを締め括るSUPER BEAVERの10年を懸けた挑戦
3ヵ月連続シングル『ことば』『うるさい』『青い春』
初のZeppワンマン前夜に贈る全員インタビュー!

 人は何事も10年続かないらしい。それは、仕事も、職場も、人間関係も、趣味すらも。だが、そんな人間が10年続けられたものには、何かしらの縁と適正があるという。SUPER BEAVERは自らも大いに自覚するように、紆余曲折を絵に描いたようなバンドだ。そんな彼らがたどり着いた結成10周年のアニバーサリーイヤーを締め括るべく、’16年早々に放った3ヵ月連続リリースのシングルは、バンドの志=言葉を再定義する決意表明『ことば』、鍛え上げられたソリッドなバンドサウンドが炸裂する『うるさい』、王道の春ソングに真っ向勝負した『青い春』という、SUPAER BEAVERをスクラップ&ビルドする挑戦の楽曲群がズラリ。そして、この輝ける1年のフィナーレが、過去最大キャパとなる初のZepp DiverCity(TOKYO)ワンマンだ。ノスタルジーだけでは前に進めない。でもこの10年があったからこそ、“今”を歌える。戦える身体の中に、戦える意志を宿して。SUPER BEAVERのこれからの10年を願う、全員インタビュー。時は、来た――!

 
 
10周年イヤーにアルバムはまだ違う方法で
次のSUPER BEAVERを提示したいよねって
 
 
――SUPER BEAVERにとっての’15年は、積み重ねてきたことが目に見えていよいよ形に成り始めたというか、ステップアップがめちゃくちゃあったよね。
 
渋谷(vo)「“初めて”がたくさんありましたね。学園祭もそうだし、大型フェスにも初めて出させてもらうことがたくさんあったんで。10年目にしてこういう状況は、なかなかいいもんだなぁと」
 
上杉(b)「やってきたことがちょっとずつ“報われた”じゃないですけど(笑)、さらに新しいことに触れられた1年だったんで。今年はそこで経験したものを持って、もっと広げていきたいなって」
 
――10周年にして“初めて”をまだ経験する余地があるってワクワクするね。
 
柳沢(g)「本当に。且つ、ビーバーのライブに来てくれるいわゆるファンの人の反応も、ちょっと変わった感じがする。ライブハウスのキャパが1つ1つ上がっていくのはもちろん嬉しいんですけど、ずっと観てくれてる人も、初めて遊びに来てくれた人もそうですけど、僕らが“楽しい”ことが伝わってる気がするんですよね」
 
藤原(ds)「いい1年でしたね。自分たち的にも世の中的にも“カッコいいなぁ”と思われてるようなバンドに、ツアーやイベントに呼んでもらったのは、結構嬉しかったですね」
 
――それこそビーバーも、他のバンドにとっては“カッコいいなぁ”と思われるバンドになっただろうし。最近、空想委員会にインタビューしたときも、リーダー(=上杉)のベースがめっちゃいいっていう話になって。“音もいいしピッキングにも学ぶべきところがある”みたいな話が、違うバンドのインタビューからもふと出てくる(笑)。
 
上杉「アハハ(笑)。とっても嬉しい(照)」
 
――ただ、ビーバーって年1ぐらいのペースで取材してるけど、振り返れば病気もあったり、毎回絶対に何かしら事件が起きてて。それが今回はようやく…。
 
(一同笑)
 
渋谷「フラットな状態ですね、確かに!(笑)」
 
柳沢「それはそれで物足りないんだけどね(笑)」
 
藤原「アハハ!(笑)」
 
――結成10周年に『愛する』(‘15)という自分たちの存在証明となるアルバムが出来て、今言ったような充実した1年を過ごして、’16年は早々に3ヵ月連続シングルリリースと。この試みはどこから?
 
柳沢「『愛する』は、奥さん(=筆者)に初めてインタビューしてもらった『未来の始めかた』(‘12)からの流れの1つの集大成みたいなところはあったし、“SUPER BEAVERたる所以”というか“これがSUPER BEAVERです!”と言い切れる作品になったと思ってて。だからこそ、この10周年イヤーにアルバムはまだ違う方法で、次のSUPER BEAVERを提示したいよねっていうところで、シングル3部作という形態は結構すんなり決まって」
 
渋谷「その上でカップリングにライブ音源を入れたのは、新しく知ってくれた人たちがライブにパッと来ても楽しめるように、過去の作品を何らかの形で入れようと。ライブの定番曲が入れば自分たちがどんなバンドなのかも明確に分かるし、いいタイミングで(昨年11月の)赤坂BLITZのライブもあったんで、そのテイクを入れてみようって」
 
 
この3曲が今、俺らが打ち出すべき曲だとハッキリ分かった
 
 
――新しいSUPER BEAVERを見せていく中で、『ことば』『うるさい』『青い春』の3曲が選ばれたのは?
 
柳沢「『ことば』はマストだったんですけど、『うるさい』と『青い春』の2曲に関しては、実は他にも候補曲があって。ただ、僕個人的には『青い春』は入れたかった。あと、ライブシーンで戦えるソリッドな楽曲をリードにしたことがなかったので、サウンドで勝負できる曲をシングルにしてみたい気持ちはありましたね」
 
――確かにビーバーはメッセージがドン!とくるミドルの曲が多いもんね。俺はそういういつもの鉄板メッセージソングが1曲ぐらいあるのかなと思ってたんだけど、今回は違う意味で攻めてるなと。
 
柳沢「そうなんですよ。そういう意味では“役割”というか、今ではどの側面も自信を持って出せるところまでバンドが来れたと思ってるので、だからこそ選ばれた3曲なのかなって」
 
渋谷「僕はそういう曲を、流れの3作目の位置に入れようって言ってたんですけど、なぜ今『青い春』なのかを聞いたとき、自分の中で合点がいったんで。この3曲が今、俺らが打ち出すべき曲だとハッキリ分かった」
 



柳沢「結成10周年という節目だからこそ歌える曲ではあったんですけど、渋谷は超簡単に言うと“(ストレートで)こっ恥ずかしい”と。ただ、やっぱり渋谷龍太という“ボーカリスト像”がすごく強くなってきてるのを感じていて。これまではメンバーと共に戦い、ファンと共に歩き、横並びで一緒に歩んできたところから、少しずつ“憧れ”に変わってきてる人間が、これまで通りストイックなメッセージを歌うのはもちろんカッコいいし、それはこれからも発信していこうと思う。でも、前線に立って手を差し伸べて引き上げる、やわらかさや優しさみたいなものを今ビシッ!と歌ったら、もっとカッコいいんじゃないかと。『青い春』はそういう空気をはらんだ曲だと思ったので、今こそ渋谷が歌うべきだ、歌ってほしいって、すごく言いましたね」
 
――なるほど。これをフロントマンとして、受けて立つ時期が来たと。
 
渋谷「そうですね。まぁそこまで言われて“まだ自信ない”とも言えねぇし(笑)。新たな視点を与えてもらって改めて見てみると、やっぱりすごく魅力的な曲なのは間違いなかったから。ハッキリと自分の中でビジョンが見えたんで、“よし、やろう!”って」
 
――ある種、王道の春ソングというか、飾りのないスケールのデカい歌だからこそ、歌う人間がショボいとチープになっちゃうしね。
 
柳沢「歌詞においても、“あなたが生きる意味だ と 伝えたら 笑うかな”とか、一聴すると安易に聴こえる言葉かもしれないですけど、それに対する覚悟と責任は、『愛する』を作ったことで証明できたと思ってるので、僕らにとっては全然恥ずかしいことでも何でもない“本心”というか。リスナーにとって僕らの立ち位置はそうあるべきだし、今後はそうあり続けていきたいと思っていたタイミングだったので、今この曲を歌うことは非常に意味のあることなんだよなぁって、自分たちでも思ってますね」
 
――ビーバーってMCもそうだし歌詞もそうだけど、やっぱり言葉が強烈な武器というか。メッセージの強さがあるからこそ、そこをどんどん深掘りしていく戦い方じゃなくて、こういうスタンダードなポップミュージックでもぶっ刺せるようにという、言葉にもたれ掛からない姿勢がこの3曲にはあるなと。
 
柳沢「いやいや、もう本当に嬉しいですね」
 
上杉「『青い春』はキャッチーでいい曲だけど、その分諸刃の剣というか。ポッと出のバンドがやったら“あ、そういうバンドね”って言われかねない危険性もあるから、逆に10年バンドをやってきてこれをやらないと意味がなかった。『ことば』は“That’s SUPAE BEAVER”な曲だと思うので、この3連続シングルのバランスの中に『青い春』を入れて、しかもそれを堂々とやれたら、また違った景色が見えてくるんじゃないかって。ちょっとギャンブルじみたところはあったんですけど、勝負してみたいなぁと俺は思ってましたね」
 
 
ようやく今のSUPER BEAVERを、100%信じられてる
 
 
――『青い春』という誰もが通ってきたあの頃に、今でも突き動かされることはある?
 
柳沢「まぁ僕らは結果として、今もバンドが続いてることが全てな気がしてて。10年を目指して始めたわけでもないし、高校生のときに組んだバンドがメンバーチェンジもなく、これまで散々話した紆余曲折もあったからこそ(笑)、ずーっと一本の線がつながってる。“その源はどこなんだろう?”って振り返ると、結局、結成したあの頃に突き動かされてる。いまだにずっと進んでる、続いてるものだなぁって思いますね」
 
――高校生でバンドを組んでも、普通はこの歳までは続かないもんね。
 
渋谷「そうですねぇ。もう僕らも20代後半になったから“若い子”って言っても罰は当たらないと思いますけど(笑)、自分の足でそういう若いバンドのライブを結構観に行ってるんですよ。その子たちは、ある種擦れてしまった僕らがなくしかけ、ともすればもうなくしちゃったエネルギーをやっぱり持ってる。本当に只々純粋に音楽が好きだという気持ち。カッコつけたい気持ち(笑)。そのピュアネスな衝動で動いちゃってるエネルギーは、自分の当時を振り返ってもよかったなぁと思うし。でも、だからこそ“こいつらには絶対に負けたくねぇ”って思うんですよ。こいつらよりも絶対に音楽を楽しんでやる、ピュアに音楽と向き合ってやるっていう気持ちは、どんどん強くなってきてる。若い頃は自分がカッコいいと思ったものが正義だったし、誰に何を言われようが関係なかったところから、言わば評価される対象になってきた恐れであったり、どこか狡猾な部分であったり、見え方を考えてしまったり…。でも、そこから何周も何周も巡って、もう1回同じ場所に戻ってきた…って『361°』(‘14)の話みたいですけど(笑)。こいつらのピュアネスと勝負出来る部分を、今の僕らは持ってると思うんで。あの頃よりもいろんなものを積んでるからね(笑)」
 
柳沢「何かそれが今のビーバーのモードかもって、思った。ようやく今のSUPER BEAVERを、100%信じられてるというか。すっごいヘンな言い方ですけど、過去と対等にやり合えてる。“あの頃はよかった”でもなく“あの頃はああだったけど今は”でもなく、どっちのよさも認められるからこそ、『青い春』はあの頃に立ち返って歌ってるんじゃなくて、27~28歳の今からあの頃を歌ってる。ようやくそういうところに来れたんだなって、今隣で話を聞きながら改めて思いました。“大人なんて”とか“あんなガキ”とか言ってても、僕らはその間もクソもなくもう大人で、そういうことを自分自身でちゃんとキャッチできて、しかもそれをバンドがポジティブな方向に変換できてるんですよね」
 
――じゃあやっぱり、今出すべきな曲だったんですね。
 
柳沢「いやぁ、本当に」
 
 
責任というものは心地いいもの。逃げ場がなくなった方が潔いんですよ
 
 
――『ことば』に関しては、さっきも話した言葉を大いなる武器としていたビーバーが、いきなり1行目で“言葉なんて信じない”とブッ込んでくるパンチラインがすごいよね。
 



柳沢「これはもう完全に渋谷からですね。と言うか渋谷のライブのMCを」
 
――出たー! いつもの自家発電(笑)。
 
柳沢「アハハハハ!(笑) バンドの先っちょでアウトプットする人間の言葉が、字面だったり口上の羅列だけでは意味を持たない。やっぱり気持ちがあってこそというのが、ビーバーにとっては非常に大事なところで。ある種、SUPER BEAVERにとって今後も大事にしていく言葉というものを再定義するというか。この曲を出すことがマストだったのは、完全にそういうところからなんですけど」
 
渋谷「活動していく中で、両極端を見てきたからこそな気がするんですよね。本当に気持ちのこもった言葉を僕らはたくさんもらったし、それは嘘だなって思う言葉もたくさんあったから。この10年でいろんなものが変わってきて、みんなが発信者もどきになれるようになった。でも、やっぱりそこには絶対的な責任とか、“俺はこういう人間です、だからこう思うんです”というような自分を背負う覚悟が必要で、それも何もなく言葉だけポーン!っと投げて、対象にだけハードルを置いちゃう、みたいなのはズルいなと。そういう中で、目で見える文字以上に誰が発信して、誰に届かせるのかっていう気持ちと心があってこそだって、実感する機会がたくさんあったから。自分らが信じてきた人は、例外なく気持ちと心があった。そこを今、敢えて言いたいと思ったんで。だから、僕らの意志として『ことば』が今年の第1弾シングルになることに意味があったのかなと思う」
 
――言葉の治癒力と殺傷力を知ってるビーバーだからこそ、“その言葉の先に誰がいるのか?”というところに来たんやろうね。続く2行目も“ことばは こころだ こころが あなただ”って…まぁ何でこんなに心の奥までブスッと入ってくるんだろうと。
 
渋谷「これ、僕じゃ絶対に書けないですからね。いくらMCで話してても、それには回り道=説明が必要で、本当はひと言でそこまで言えちゃった方が楽なんです。その最短ルートで一番刺さる角度を柳沢は知ってるから」
 
――相変わらず、自分たちを律してなきゃいけない状況をどんどん作っていくよね、曲で(笑)。
 
(一同笑)
 
渋谷「もういよいよ言い訳できないし逃げられない…って一種のマゾかもしれない(笑)。何か逃げ場がなくなった方が潔いんですよ。そうなれば、もう確固たる覚悟で発信するしかないから。それを受け取った人が、僕らに目掛けて何かリアクションするにしても、“僕らはここにいますよ”って分かりゃブン投げやすいかなと思うんで(笑)。その点で、責任というものは心地いいものでもありますね」
 
柳沢「自分たちが放つ言葉に責任を持ちさえすれば、意識せずともカッコ悪いものはどんどん排除されていく気もするし。4人が思うカッコいいとカッコ悪いの価値観も、すごく近付いてきてるのが肝になってるのかなって」
 
――『うるさい』は、みんなで歌う冒頭からグッとくるし、濁流のようなバンドサウンドの中でしっかり言葉が飛んでくる攻めの1曲よね。
 



柳沢「こういう楽曲をリードというか、シングルにしたことが実はないので。そこに関しても、ビーバーがライブばっかりしてる日々の中で、音でも説得出来るし、圧倒というか浸透させるパワーを持ててきたと思ってるからで」
 
藤原「さっき(渋谷と柳沢の)2人が話してたときに思ったんですけど、僕は“いい曲じゃん! 最高じゃん! みんなで楽しくやろうよ!”で勝てると思ってたし、勝ててたと思ってた。“命懸けてやったら伝わるっしょ!”っていうライブも確かにあると思うし。でも、練習しなきゃと思ったら思ったで、“ちゃんと叩かなきゃ!”ばっかりになっちゃった時期もあったんですよ。けど、両方のよさを知ったからこそ、『うるさい』みたいなバンドサウンドに“じゃあこういうのはどう?”ってアイディアも提案できるし、『青い春』みたいにシンプルに届けることも、今やっと自信を持って出来るようになったのかなぁって」
 
柳沢「元々の芯の部分がより太く、大きくなっていってるから、それに伴って元々はすごい小さかった、微弱な武器もそれ相応にデカくなってきてる感じがすごくあって。実は武器なんていくらでもあったんだなって自分たちでも思える3曲だと思うし、『うるさい』がちゃんとシングルになったのは、やっぱりそういうことなのかなぁって」
 
――『うるさい』の歌詞も、“結局最後は 嫌いか好きかどちらか”、“好きを守れるかどうか”…ビーバーは何でもうこの地点に到達してるんだ?って思うことばっかり。ホント20代とは思えない。だから恐ろしいよ、これが40代とかになったらどうなるんだろう?(笑)
 
渋谷「下ネタしか歌ってないかもしれないよ?(笑)」
 
柳沢「アハハハハ!(笑)」
 
上杉「逆に何も言わなくなったりして(笑)」
 
 
自負と自信を持ち合わせるためには、一歩ずつがものすごく大事なんだ
 
 
――そして、3枚のシングルのカップリングには、昨年11月の赤坂BLITZのライブテイクが曲違いで入っていて。まぁ大事なライブだったよね。
 
渋谷「大事でしたねぇ。いわばこのときはリリースツアーじゃなかったし、只々僕らはあなたの前で歌いたかったんだっていう気持ちが純粋にどこまで通じるのかな?っていうライブで。そこで過去最大規模のライブを打ったのには、結構ドキドキはしましたけど。観てくれる人にとって自分がどの立ち位置にいるのか、僕にとって来てくれるお客さんがどの立ち位置にいるのかが、すごく明確に定義されたような1日だった。音楽=楽しいという純粋な動機でこれだけ人が集まることを証明できたのには、達成感がありましたね。音楽最高~!!みたいな(笑)」
 
――その思い出のパーツが、それぞれの作品に入ってるのはいいね。でも、4月10日(日)のZepp DiverCity(TOKYO)は、それこそもっとデカいわけで。
 
柳沢「ビーバーには珍しく、これまでコツコツ堅実にやってきたところが、それこそ勝負に出るタイミング、今やるべきタイミングな気がして。シングル3枚で一気に畳み掛けるアイデアも、ビーバーは今そういうモードなんだなって。でも、これってすごく健全な気がしてて。それは=無茶ではないから。無闇やたらにではなくて、確固たる自信の上に、戦うタイミングが遂に来た気がしてますね」
 
渋谷「おもしろいもんで、自分の中にイメージがない間は、本当に出来なかったんですよね。昔はZeppでワンマンをやるビジョンもリアリティも全くなかったから。でも、いろんな経験をして、大型フェスに出させていただいたり、たくさんの人の前で歌う機会を与えてもらって、自分の中のビジョンが明確になって、自分のキャパシティがその会場を上回ったとき、ようやく出来るようになるんだなって。思い描けるような自負と自信を持ち合わせるためには、一歩ずつがものすごく大事なんだなって思いましたね」
 
――ビーバーの背中を見るバンドも出てきてるから、この日が何かいい回答になればいいね。
 
渋谷「言ってしまえば、たかがZeppなのかもしれないけど、僕らにとっては大舞台なんで。一旦メジャーデビューしてそこから落っこちたバンドが、本当に地面スレスレのところから自分たちの力で這い上がってきて、自分たちの力じゃないぐらい大勢の人に助けられて、10年掛けてここまで来れたのは、ちゃんと夢のあるビジョンだと思うから」
 
――間違いなく成功すると思ってるんで、またその話が聞けるのを楽しみにしてます!
 
全員「ありがとうございました~!」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2016年4月 9日更新)


Check

Release

3ヵ月連続シングルリリース第1弾は
バンドの志を再定義する決意表明!

Single
『ことば』
発売中 500円(税別)
[NOiD] / murffin discs
NOID-0007

<収録曲>
01. ことば
02. 歓びの明日に(LIVE ver.)
03. わたくしごと(LIVE ver.)
04. サイレン(LIVE ver.)

3ヵ月連続シングルリリース第2弾は
ソリッドなバンドサウンドが炸裂!

Single
『うるさい』
発売中 500円(税別)
[NOiD] / murffin discs
NOID-0008

<収録曲>
01. うるさい
02. 言えって(LIVE ver.)
03. それでも世界が目を覚ますのなら
(LIVE ver.)
04. あなた(LIVE ver.)

3ヵ月連続シングルリリース第3弾は
王道の春ソングに真っ向勝負!

Single
『青い春』
発売中 500円(税別)
[NOiD] / murffin discs
NOID-0009

<収録曲>
01. 青い春
02. ルール(LIVE ver.)
03. →(LIVE ver.)
04. 361°(LIVE ver.)
05. 東京流星群(LIVE ver.)

Profile

スーパー・ビーバー…写真左より、上杉研太(b)、藤原“27才”広明(ds)、渋谷龍太(vo)、柳沢亮太(g)。’05年、高校の先輩・後輩である渋谷、上杉、柳沢に、柳沢の幼馴染みである藤原を加え東京にて結成。学生時代には某社主催のコンテストにて全国大会グランプリ/オーディエンス大賞の両賞を同時受賞する。’07年には初の全国流通作品となる1stミニアルバム『日常』、’08年には2ndミニアルバム『心景』をリリース。ツアーファイナルではSHIBUYA O-WESTをソールドアウトさせる。’09年、シングル『深呼吸』でメジャーデビュー。表題曲がアニメ『NARUTO-疾風伝-』エンディング曲に、C/W『道標』がアニメ『NARUTO-少年編-』に史上初の同時タイアップとして抜擢される。同年8月には2ndシングル『二つの旅路』、11月には3rdシングル『シアワセ』をリリース。魔法のiらんどとM-ON!の連動企画『ボクとキミ.com』を展開し視聴回数100万回を越えた。同月、メジャー1stフルアルバム『幸福軌道』をリリース。’10年、3rdミニアルバム『SUPER BEAVER』をリリース。映画『ソラニン』の劇中に登場するバンド“ロッチ”に収録曲『ささやかな』を提供し話題を呼ぶ。’11年、所属していたレーベル・事務所を離れ、年間100本を越えるライブ活動を展開。’12年、自主レーベルのI×L×P× RECORDSを立ち上げ、4月には4thシングル『歓びの明日に』をライブ会場限定発売。7月にはフルアルバム『未来の始めかた』をリリース。9月には柳沢がSCANDALの『Queens are trumps-切り札はクイーン-』に『声』を作詞作曲し提供。’13年4月には『世界が目を覚ますのなら』をリリース。5月には柳沢がSCANDALの『会わないつもりの、元気でね』の表題曲を作詞作曲し提供。12月には5thシングル『あなた(Another ver.)』をライブ会場限定販売開始。’14年2月、eggman内に発足した新ロックレーベル[NOiD]よりフルアルバム『361°』をリリース。7月には日本テレビ系アニメ『ばらかもん』のオープニングテーマに『らしさ』が起用され、9月にシングル『らしさ / わたくしごと』をリリースするものの、柳沢が肝機能の低下で緊急入院。サポートギタリストを迎え、決定していたライブを全てこなし活動を持続させる。11月には柳沢が復帰、CLUB QUATTROを皮切りとしたリリースツアーの、東名阪福で行われたワンマンライブは全てソールドアウト。12月には『COUNTDOWN JAPAN 14/15』に初出演。’15年4月1日をもって結成10周年を迎え、同日にフルアルバム『愛する』をリリース。7月には『愛する Release Tour 2015 ~愛とラクダ、10周年ふりかけ~』を敢行、ファイナルの恵比寿LIQUID ROOMを含む10公演以上でソールドアウトを記録。8月には『ROCK IN JAPAN 2015』『RUSH BALL 2015』などの大型夏フェスに初出演。10~11月には『都会のラクダ』Tour 2015 ~秋味、サシ飲み~を開催。自身最大キャパとなった赤坂BLITZでのワンマンライブも、チケット発売後即完売を記録。12月には『COUNTDOWN JAPAN 15/16』『FM802 RADIO CRAZY 2015』『MERRY ROCK PARADE 2015』『ポルノ超特急2015』などの大型年末フェスに多数出演。’16年1~3月には、3ヵ月連続でワンコインシングル『ことば』『うるさい』『青い春』のリリース。

SUPER BEAVER オフィシャルサイト
http://super-beaver.com/

Live

10周年を締め括るZepp公演に続き
関西圏でもライブが続々決定!

Pick Up!!

【東京公演】

『SUPER BEAVER 10周年〆
「都会のラクダSP
~スーパーフィーバー~」』
Thank you, Sold Out!!
▼4月10日(日)18:00
Zepp DiverCity(TOKYO)
スタンディング3500円
2F指定席3500円
ディスクガレージ■050(5533)0888
※3歳以上はチケット必要。

【大阪公演】
『FM802 Rockin' Radio!
 -OSAKAJOH YAON-』
一般発売4月9日(土)
Pコード291-982
▼5月15日(日)昼12:00
大阪城音楽堂
前方自由席3900円
後方フリーエリア3900円
[出演]クリープハイプ/Keishi Tanaka/Suchmos/サンボマスター/
SUPER BEAVER/cero/
ドラマチックアラスカ/夜の本気ダンス/
WANIMA
[司会]土井コマキ/飯室大吾/鬼頭由芽
GREENS■06(6882)1224
※雨天決行・荒天中止。中学生以上は有料。小学生以下は保護者同伴に限り無料。出演者の変更・キャンセルに伴う払戻しは不可。

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Column1

SUPER BEAVER is not DEAD!
過去も10年も超え徹底的に
“あなたという1人”を連れて行く
決意表明たる『愛する』ツアー
クライマックスにバンドの今を語る

Column2

今しか歌えないし、今だから歌える
歌がある。SUPER BEAVERの
“譲れないもの”とは――?
『361°』インタビュー

Column3

“NO SUPER BEAVER, NO LIFE”
人生を懸けたミュージック・ライフ
は何処へ向かうのか――?
問答無用の歌力が覚醒した
傑作『世界が目を覚ますのなら』
全てを語ったインタビュー

Column4

もう一度音楽を取り戻せ!
メジャー離脱、自主レーベル設立
起死回生の新作『未来の始めかた』
SUPER BEAVERがバンドの崩壊
とその復活劇を語る!
大反響を呼んだ初登場インタビュー

Comment!!

ぴあ関西版WEB音楽担当
奥“ボウイ”昌史からのオススメ!

「彼らに初めて会ったのは’12年、メジャーレーベルも事務所も離れ、D.I.Yで活動を始めてようやく作り上げたアルバム『未来の始めかた』の取材。無論、ビーバーの存在は知っていましたが、この時ガチンコで話してくれた舞台裏は、ホントに衝撃的でした。何か…むちゃくちゃ悔しかったんですよね、自分のことじゃないのに。でも、そんなことが起きていたのかというショックにも似た憤りと同時に、それを乗り越え目の前にいる4人の人間力に、そんな彼らが生み出した楽曲の生命力に、“これがバンドだ!”と言いたくなるようなライブから伝わる情熱に、このバンドのこれからを看取るんだという強い気持ちをもらったのを覚えています。どのバンドの取材をしていても、呑んでいても、ビーバーの話によくなるんです。それは彼らがちゃんと “出会ってきた”から。あれから4年、彼らに出会って、僕と同じような気持ちになった人たちが、きっとZeppには集まることでしょう。音楽最高やん!」