ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅡ』
撮影:田籠哲也
二川孝広(ふたがわ・たかひろ)●’80年、大阪府高槻市出身。背番号10/ポジションMF。高槻FC~ガンバ大阪ユースを経て、’99年にトップ昇格を果たす。’00年より出場数を増やし、’05年にはクラブ初のタイトルとなったリーグ制覇に貢献。主力としてチームを数々の勝利、タイトル獲得に導いている。柔らかなボールタッチ、創造性溢れるプレーのみならず、決定機を生かした華麗なゴールなどでファンから愛されるガンバのファンタジスタ。
ガンバ大阪・オフィシャルサイト
http://www.gamba-osaka.net/
ガンバ大阪応援番組
『ガンバTV~青と黒~』
毎週月曜・深夜1:35~ MBSにて放送中
※放送時間は変更の場合あり
ガンバ大阪 ホームゲーム
発売中 Pコード592-080
『J1リーグ戦』
▼11月27日(土)14:00〈vs 横浜F・マリノス〉
※ホーム最終戦
Aアウェイ(立見)・大人-2000円 小中-500円
※その他の席種は完売。
万博記念競技場
ガンバ大阪[TEL]06-6875-7744
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※チケットぴあの店頭および、サークルK・サンクス、セブン-イレブンでも購入できます。
『第90回 天皇杯全日本サッカー選手権大会
準々決勝』
11月27日(土)一般発売 Pコード816-831
▼12月25日(土)13:00〈vs 浦和レッズ〉
SS席-5000円 S席(ゾーン指定)-4000円
SA席(ゾーン指定)-3000円
自由席・一般-2000円 高校生-1500円
小中学生-1000円
万博記念競技場
ハローダイヤル[TEL]03(5777)8600
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第31節で名古屋グランパスの優勝が決まり、ガンバ大阪の5シーズンぶりのリーグ制覇ならず……。残念な結果に終わりましたが、残り2節となったリーグ戦では上位3チームに与えられるACL出場権、そして2位をかけた戦いが続いています。
また、史上初の3連覇がかかる天皇杯も準々決勝進出が決定! タイトル獲得のチャンスは残っています。残りわずかとなった今シーズンを思い切り楽しみましょう!!
さて、前回はプライベートについて語ってくれた二川選手。今回はサッカーについて、始めたきっかけから海外、代表などについてお話してくれました。
――二川選手がサッカーを始めたきっかけは何だったんですか?
「遊びで初めたんですけど、学校でちょうどボールを蹴っているときにクラブの監督さんがおって、入団案内の紙をもらったのでそれで入ってみようかなって。ちょうど友だちも入っていたんで、入りました」
――では、お兄さんがやっていて……とかではないんですねぇ。
「家の近所とかではボールを蹴っていましたけど、本気ではやっていなかったですね」
――そうなんですね。そうやって入団案内用紙をもらったことをきっかけに高槻FCに入り、現在はプロとして活躍されているわけですが、この長い期間、携わっているサッカーの魅力っていうのは何でしょう?
「なんやろ……なんか、やっていて楽しいんですよね。練習行くまではイヤやな……とか思うんですけど、やりだしたら楽しいんで……うーん、なんか楽しいんです」
――楽しくないと続けられないですしね(笑)。サッカーを辞めたいと思ったことはありますか?
「辞めたい、まではないですね。行きたくない、休みたい、遊びたい……どうしても外のクラブだったので小学校の友だちと遊んでいても時間がきたらやめて行かないといけなかったので、そのまま遊んでおきたいっていうのがあったりして。正直、休みたいなぁって思うことはありましたね」
――小学生の頃だと友だちと遊ぶ方が楽しかったりしますもんね。その後、高槻FCからガンバ・ユースに行くわけですけど、これはやはりプロを夢みて?
「そうですね。……まぁ、強い高校のチームに行きたいっていうのもあったんですけど、でも、それはなかなか難しいことでもあったので、ガンバ・ユースっていうのがあるっていうのを知って、『あ、それもいいかな。プロに近いし』と思って入りました。それに、実家も高槻で近いっていうのもあったんで(笑)」
――(笑)。ユースに入ってトップに昇格。主力として活躍し、チームは'05年のリーグ初優勝以来、ナビスコ杯、天皇杯連覇など数々のタイトルを獲得しました。ガンバがここまで強くなった理由といいますか、入団当初からチームがどう変わったと思いますか? 監督の交代などもあったので一概にこれ!と言うのは難しいと思いますが……
「サッカー自体も変わって……入団当初のチームは繋ぐっていうことをあまり意識してやっていなかったです。そういうサッカーもやっていなかったですし。でも、いまは自分たちのペースでやろうとしてそれがうまくいって……安定してきていることが、結果に繋がっていると思います」
――繋ぐ意識が高まったことで、試合の主導権を握れるようになったということですね。それにしても、リーグ初制覇以降、お客さんも増えましたよね~。 「そうですね。昔に比べたら本当に環境も良くなりました。やっぱりお客さんが多いほうが歓声もよく聴こえますし……色々な面で良いです(笑)」 ――色々と(笑)。 「やっぱり試合に出ることによって成長できたかなぁとは思っていますけど」 ――どんなところが成長したと思いますか? 「昔は点が取れるイメージがなかったんですけど……最近はまた取れなくなっているんですけど(苦笑)、途中は取れたりしていたんで、まだ成長しているかなぁって(笑)」 |
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――(笑)。点が取れるようになったというのは、ご自身の中でより攻撃に対する意欲というか、意識が高まったということなのでしょうか?
「そうですね。やっぱり西野監督にもゴールの意識をもって、2列目の選手も点を取れるようにならなければいけないって強く言われていたんで。そこからゴールを意識するようになって。それで多少なりとも点を取れるようになったかなぁって」
――なるほど。でも、まだまだ取って頂かないと!
「そうですねぇ。取りたいですけど……難しいです(苦笑)」
――難しいとは思いますが、二川選手って点を取る時は本当にいいポジションにいますよね。こぼれ球を押し込むときなんて、本当にそう思いますもん。
「いや~、それはたまたまです(笑)」
――たまたまですか!? そんな偶然で、タイミングよくこぼれ球が来る位置を取れるとは思えないのですが。
「いや、本当にたまたまで。こぼれ球に関しては狙っているっていうイメージはないですね。まぁ、できるだけゴール前に顔を出すことは心がけてはいますけど」
――やっぱり意識されているじゃないですか(笑)。
「(笑)」
――さて、今季についても触れたいのですが、29節終了時点で25試合に出て3得点。この出来を点数で表すと100点満点中何点くらいでしょう?
「100点満点中……30点かな。10点取れたら100点なんで」
――1ゴール=10点というのは分かりやすいんですけど、むっちゃ自己評価低いじゃないですか。
「いや~、情けないです」
――ゴール以外の部分は評価に加味されないんですか?
「ああ……でも、けっこう結果を求められるポジションでもあるし、そのチャンスの場面で顔を出しているかって言われたら今年は少ない気がするんで。そこの点で物足りなさを自分でも感じています」
――物足りなさを感じているとのことですが、コンディションが響いているとか?
「まぁ、ここ最近はよくないですけど……夏場くらいからリズムは狂いましたけど、開幕の頃はそんな悪くはなかったので……なんでしょう? ……自分でもハッキリとした原因は分かってないです」
――それにしても、何年か前だったら二川選手がベンチスタートっていうのは考えにくい状況だったんですけど、ここ最近は若手の成長も著しく……。
「そうですね。成長していると思います。練習で紅白戦をしても、そんなに点差がつくこともなくなってきていますし。やっぱり危機感はありますね」
――とくに宇佐美選手は伸びましたもんね。
「すごいですからね。そのうち、海外行くんじゃないですか(笑)」
――おっと (笑)。海外といえば、二川選手は海外でプレーしてみたいって思ったことは?
「まったくなかったですね。自分がそこまでの選手だとは思っていなかったので。Jリーグでいっぱいいっぱいでした」
――そんな~……。では、代表に関しては? 監督が変わったばかりですし。
「いや、もうないでしょう。ガンバで生き残ることが最優先ですから」
――気持ちとしては……?
「もちろん、チャンスがあれば入りたい気持ちはあります」
――'14年ブラジルW杯を見据えると、まだまだ始まったばかりなのでチャンスはあると思います。
「そのためには、もっともっと頑張らないとねぇ」
――ぜひ! 楽しみに見ているので。
「はい、頑張ります」
――そして、リーグ戦についてですが、上位3チームに与えられるACL出場権をかけた戦いが熱を帯びています。これを確実にものにするためにも、ガンバはどうすればいいでしょう?
「目の前の試合で力を全部出さないと勝ちきれないと思うんで、当たり前のことですけど、よく動いて、球際では厳しく……そういった当たり前のことができるようにしないといけないです」
――分かりました。では、残りのリーグ戦、そして、史上初の天皇杯3連覇に向けての意気込みをお聞かせください。
「タイトルが取れてないんで、1つでも取れるように全力で頑張ります」
――ちなみに、試合の見どころは?
「遠藤選手もいますし、楽しいサッカーを見せられるように頑張りますので、観に来てください」
――二川選手のプレー中の見どころも教えてください。
「出ているか分からないんで……」
――いやいやいや、何を言いますか(苦笑)
「(笑)。何か『おっ!』って思わせるようなプレーをするんで」
――では、試合中は常に二川選手に注目ということで、よろしいでしょうか?
「……はい(笑)」
――なんだかイヤそうですねぇ(笑)。
「いや~、『おいおい、出てへんやんけ』ってなるかなぁって(笑)」 ――監督次第ではあるんですけど、そこはぜひ出られるように頑張って頂いて……そして、出場した際は二川選手に注目ということで、これを読んでいる方には了承してもらいましょう。 「はい(笑)」 ――それでは、最後になります。二川選手にとってサッカーとは何ですか? 「サッカーとは……小さい頃からやってきているんで、生活の一部です。それを中心に生活しているんで」 ――できたら引退後もサッカーに携わりたいですか? 「そうですね。多分、サッカーから離れてしまってもどうせまたやりたくなると思うし、そうなっていくと思います」 ――じゃあ、コーチとか? 「ねぇ? できるんかなぁ?(笑) まぁ、子供たちと楽しくできればいいなぁと思います」 |
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前・後編を通しての二川選手編はいかがだったでしょうか?? 無口と言われていますが、和やかに、ガッツリと喋ってくれましたよ! 本当にありがとうございます。
さて、次回はホーム最終戦後の選手コメントをお届する予定です。果たして、どの選手のコメントが取れるのか。あまり期待せずにお待ちください。(12月初旬更新予定)
本コーナーに関するご感想、選手に聞いて欲しい質問など、こちらまでお寄せください。
(11月26日更新)