ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅡ』

今季の目標は公式戦通算15得点
&阿波踊りグッズの作成!?

撮影:田籠哲也


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プロフィール


撮影:田籠哲也 インタビュー撮影:小木野洋也

平井将生(ひらい・しょうき)●’87年、徳島県出身。背番号14/ポジションFW。中学卒業と同時に15歳でガンバ大阪ユースに入団。06年にトップに昇格し、08年4月27日の対ヴィッセル神戸戦でJリーグデビューを果たす。DFの裏に抜けるスピードと瞬発力が武器で、“浪速のアンリ”の異名を持つが、本人が好きな選手はスペイン代表のフェルナンド・トーレス(リヴァプール)だとか。

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Pコード592-080 
『J1リーグ戦』
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▼4月24日(土)17:00〈vs FC東京〉
▼5月5日(水・祝)19:00〈vs 川崎〉
BOX-S席-5000円 SS席-3500円 SM席(自由席)・大人-3000円 小・中学生-1500円/ほか
万博記念競技場
ガンバ大阪[TEL]06-6875-7744
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『ガンぴあ』バックナンバー

第一回(2月19日更新)はコチラ
第二回(3月5日更新)はコチラ
第三回(3月30日更新)はコチラ
第四回(4月9日更新)はコチラ

『ガンぴあ SEASONⅠ』はコチラ

平井選手に橋本選手と主力に怪我人が続出しているガンバ大阪。それでも4月10日の大宮戦でリーグ初勝利をあげ、4月17日の第7節では宇佐美選手ら若い選手たちが奮起。日本代表FWの岡崎慎司を擁する清水とドローを演じるなど、現状の最大限の力を発揮して戦っています。ワールドカップによるリーグ戦の中断までFC東京、鹿島、川崎といった強豪との戦いが続きますが、芽を出してきた若い力の活躍、勝利に期待しましょう!

さて、前回更新の翌日の大宮戦で2ゴールを決めたものの、肉離れにより現在チームを離脱中の平井選手。まさかのアクシデントに見舞われましたが、早期の復帰を祈りつつ、後編をお届けします。

 

――サッカーを始めたきっかけは何だったんでしょうか?

「幼稚園からやっていたんですけど、お兄ちゃんと一緒に地元のサッカークラブに入ったのがきっかけですね。足が速かったんで、野球かサッカーってなったんですけど、サッカーを選びました」

――野球を選ばなかった理由は?

「坊主とか厳しそうだったんで。イメージ的にサッカーのが自由そうだったんです」

――そういう理由ですか(笑)。そうやってサッカーを始めて、中学卒業と同時にこっちに出てきたんですよね?

「ガンバから誘いがあったんですけど、オレは最初その誘いを断ったんですよ。寮とかがなくて不安だったんで断ったら、親がすごい怒って。『なんで勝手に断っているんだ!』って。それで……結局、1人で出てきたんですけど、普通、徳島から大阪に出てこないですよ(苦笑)」

――確かに(苦笑)。親が止めるパターンは多いと思うんですけど、それとは逆だったんですね。

「なんか違ったんですよ。もちろん、来たい気持ちはあったんですけど、寮とかの設備がなくて不安だったんですよね」

――じゃあ、中学卒業後に大阪に来てからずっと一人暮らし?

「そうです。もう8年です(苦笑)」

――長いですねぇ。大阪に来た当初はホームシックにかかったんじゃないですか?

「むっちゃヤバイですよ。もう何回泣いたことか(苦笑)。ホンマに考えられなかったです。高校に友達がいれば良かったんですけど、通信制だとかでほとんど行ってなかったので友達はできないじゃないですか」

――じゃあ、こっちのお友達といえばサッカー繋がり?

「そうっす」

――ああ、それは寂しいですよね。ホームシックにかかりながらも、ガンバで奮闘してきたかと思うのですが、当初のチームのイメージでどうでした?

「入った当初はあんまり強くなかったと思うんですよ。だから、上の選手も恒さん(宮本恒靖:現ヴィッセル神戸)とかしか知らなかったし……正直、あんまり印象はなかったです。でも、年を取るにつれて凄さが分かってきましたね」

――サッカーの経験値も詰まれていきますしね。ちなみに、『ガンバ大阪ってどんなチーム?』って聞かれたらどう答えますか?

「Jリーグでいちばん面白いサッカーをしているのがガンバかなぁって思います。観ていて楽しいし」

――そうですね。華麗なパス回しからの相手ゴールを脅かす怒涛の攻撃は見応えあると思います。平井選手しかしらないガンバ選手の意外な素顔ってありますか?

「誰かなぁ。……みんなそのまんまですよ。(下平)匠とかも仲がいいんでよく飯とか食べにいくけど、落ち着いているし、あのまんまですよ。加地くん意外は(笑)」

(とここでノックがあり、お笑い芸人のたむらけんじさんが登場。その後には、何やら西野監督、高木選手の姿も)
たむけんさん「取材受けてんの? いっちょ前に(笑)。いや~ぁ、スターやなぁ(笑)」

「いやいや、スターじゃないです(焦)」

西野監督「やめてくださいよ。まだ早いですよ」

「すいません(汗)」

直立不動で平謝り状態の平井選手。ほんの5分ほどの出来事でしたが、冷や汗をかいたようで……。

――予想外のハプニングでしたね(笑)

「監督の顔……マジ怒ってたんちゃうの? 思わず謝ってしまったわ……。これでまた明日言われる……『調子乗ってんじゃねーぞ。まだ早いんだよ』(西野監督の真似をしつつ)って……」

――その分、活躍すれば大丈夫ですよ。それにしても、西野監督のモノマネ上手ですね(笑)。西野監督の意外の素顔ってあります?


↑ハプニング後にはこの表情。それにしてもビックリしました

「天然です、天然。オレからしたらお父さんみたいですけどね」

――天然でお父さん的な存在ですか(笑)。
話を平井選手のことに戻しましょう。’08年にJデビューを飾ったわけですが、そのときのことって覚えていますか?

「リーグ戦デビューはその年ですけど、1年目に天皇杯に出ていたんで、そんなに特別な感じじゃないというか……」

――じゃあ3年目にJリーグデビューっていうのは自分の中では早かった? 遅かった?

「遅かったです。当時、一緒に昇格したFWの選手よりは早く出られたんで良かったんですけど、もっと早く出られると思っていたので……」

――ガンバはFW陣の層が厚いですしねぇ。そのリーグ戦デビューを飾った08年は公式戦11試合に出て1ゴールをマークしましたが、去年は2試合の出場に終わっています。

「去年は厄年でした……過去のことはいいんですよ(苦笑)」

――過去があって今がありますから(笑)。去年は厄年って思うくらい散々だったのに、今年は先発出場3試合目のACL、シンガポール戦で結果を出し、その後もゴールを決め続けていますよね? これには何か意識の変化があったりしたのでしょうか?

「やっぱり自分がスタメンで出ている以上、点を決めないと勝てないって思うようになったし……今まではそんなことを思わなかったですからね。そういう変化がいちばん大きいかなって。メンタルが弱かったんで」

――そんなにメンタル弱いんですか?

「ガンバでいちばん弱いんで(苦笑)。体もいちばん弱いんで。オレ、試合前っていつも緊張するんですよ。今でも」

――それは色んなプレッシャーから?

「はい。どうしよう?って思うんですよ。ミスしたらどうしよう?って」

――でも、今はちょっとずつ強くなっていますよね?

「ちょっとずつね」

――メンタルの強化に加えて、今年はカエラちゃんパワーもありますから(笑)。
さて、シーズン開幕して10試合が終わったのですが、勝ちゲームはわずか2試合となかなか勝てない状況が続いています。これを受けて、FWが決めなければ……っていう思い、責任は強くなりましたか?

「もちろん。それはもう責任を感じています。でも、責任を感じるようになったことも良いことだと思いたいです。今まではそんな思わなかったですけど……」

――ガンバの救世主と見られることには?

「救世主じゃないですよ。FWとしての仕事をしているだけなんで、救世主ではないです。みんなが居てくれているからこその結果なので」

――なるほど。でも、期待している人は多いと思います。平井選手がガンバのエースになるためには何が必要だと思いますか?

「体力、筋力……ですかね。もっと動いたりして、当たっても負けない強い体。あと、シュートのレパートリーを増やすことですね」

――現時点での到達点はどれくらいでしょう?

「7……7%ですね。いま公式戦通算7点やから(笑)」

――1点1%ですか(笑)

「5年くらいで通算100得点いきたいですね。……そんな簡単じゃないですけど、でも、1試合に1回はチャンスがあるんで、それを全部決めれば1年で34得点になる。そう考えるといけるかなぁって」

――いける可能はあると思いますよ。理想のFW像は?

「一芸に秀でている、これだけは負けないとか、これをするとDFに止められないとか、そういうのを確立できたらいいかなぁって」

――ちなみに平井選手は何を確立したい?

「スピードですかねぇ。年を取ればスピードは衰えていきますけどねぇ(苦笑)。監督にも言われたし。『4年後のワールドカップに行きたいんですけど』って言ったら、『お前、その頃にはスピードは落ちているぞ』って(苦笑)。4年後でも26歳なんですけど、落ちるらしいです(笑)」

――そこはスピードを維持して、西野監督を唸らせましょう(笑)。
それでは、今季の目標を教えていただけますか?

「チーム的にはやっぱり1つでも多くのタイトルを獲ることと、個人的には……公式戦15点獲ることです」

――撮影時に使用したボールの数は20個あったんですが……

「いや、15点で(笑)」

――そこは曲げませんね(笑)。じゃあ、公式戦通算15得点ということで。
試合の見所と平井選手の注目ポイントも教えてください。


↑「いま7点だから……」と得点を考える平井選手。この取材後の大宮戦で2得点をあげたため、目標の15得点まで残り6ゴール。復帰後が楽しみです。

「チームとしては、やっぱりパス回しですね。個人的にはスピードを生かした得点を見て欲しいです。ぴあを観て、ぜひ試合を観に来てください」

――得点を決めた後の阿波踊りは注目ポイントでは?

「あれ、ちょっと恥ずかしいんですよ」

広報さん「恥ずかしいじゃなくて、やるならやる、やらないならしない。どっちかにしないと」

「中途半端ですか? みんなと一緒にやるくらいですか?」

広報さん「来ているお客さんが楽しいっ思える名物にした方がいいよ」

「名物にしたら、グッズできる?」

広報さん「できる、できる。でも、あの1回だけじゃダメやで。みんなを巻き込んで、サポーターも巻き込んで、一緒に踊るくらいまでのところに持っていかないと」

――それいいですね! 万博に集まったサポーター全員での阿波踊り。ぜひ定着させましょうよ。

「そうやな、そうやなぁ。じゃあ、目標は阿波踊りグッズを作ることで(笑)」

 

阿波踊りグッズ誕生なるのか、復帰後の平井選手に注目しましょう! そして、平井選手がゴールを決めた際には一緒に阿波踊りをしてみてくださいね。
さて、次回登場選手は……誰なのか? 次回の更新をお待ちください。(5月14日更新予定)

 

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(4月23日更新)



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