ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅡ』
撮影:田籠哲也
高木和道(たかぎ・かずみち)●’80年、滋賀県出身。背番号4/ポジションDF。京都産業大学時代にスカウトを受けて、’00年に清水エスパルスに入団。プロとしてのキャリアをスタートさせ、04年にはヴィッセル神戸に期限付き移籍。翌年、再び清水に戻り、’09年よりガンバ大阪の一員となった。188cmの長身を生かした空中戦の強さ、ロングフィードや足元の技術の高さを武器に、主力として活躍中。
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6月11日(金)に開幕する『ワールドカップ 南アフリカ大会』のため、現在は中断期間に入っているJ1リーグ戦。ガンバ大阪の試合が観られない!という時期ですが、7月14日に行われる京都サンガとの再開初戦までパワーを蓄えておきましょう。平井選手も怪我から復活したことですし、再開が楽しみですね!
さて、“滋賀県LOVE”の高木選手の後編となる今回。DFの魅力など、サッカーにまつわるお話をお届けします。
――定番の質問なのですが、サッカーを始めたきっかけを教えて下さい
「オレは覚えてないんですけど、親曰く、新しく出来たチームの募集を見て『やるか?』って聞いたら『やる』って言ったことが始まりみたいです。周りにやっている人もいなかったんですけどね」
――勧めてきたということは、親御さんとしてはサッカーをやらせたかったんでしょうか?
「親父は柔道だと思います。親父は柔道をやってたんで。親父もそうやし、じいちゃんも柔道をやっていたんで、柔道をやらせたかったと思います。オレの名前、“和道”の“道”は柔道の“道”なんですよ。
1度、道場に行った記憶があるんですけど、いまサッカーをやっているっていうことは多分、やりたくなかったんでしょうね(笑)」
――お父さんはガッカリですね(笑)。柔道を選ばずにサッカーを選んだということは、やはりサッカーに何か魅力があったわけで……それは何だと思いますか?
「何って一言では言えへんけど、みんなでやっていて楽しかったんですよね。遊びのサッカーが1番楽しいんですよ。結果を気にせず、やりたいことをやるっていうのが(笑)。そういうのやったから楽しくやってきたのかなぁ……。勝ち負けにこだわらなかったから。でも、監督は超怖かったですよ。けど、楽しかったですから、辞めようと思ったことはないですしね。楽しくなかったら、辞めていたでしょうね(笑)」
――楽しさは大事ですよね。そうやってサッカーを始めてプロになったわけですが、その頃からポジションはDFだったんですか?
「小学校のときは全然決めてなくて。色んな選手が色んなところをやっていたんで、キーパーをやったこともあるし。多分、全部やりましたよ。今のポジションに落ち着いたのは高校からですね、監督に言われて」
――そうなんですね。全部のポジションをやったとのことですが、その中で1番やりたかったのはどこのポジションですか?
「もちろん前の方が面白いですよね。点取るほうが面白いし……でも、もう手遅れですけどね(笑)」
――わからないですよ~(笑)。DFだとどうしても失点シーンで目立っちゃいますもんねぇ
「そうなんですよね。失点シーンで必ず映っていますからね(苦笑)。でもまぁ、そういう奴らがいないと、前の輝く人も輝かんでしょう」
――確かにそうですね。縁の下の力持ちは必要ですから。そんなDFの魅力は?
「魅力は……耐えることのほうが多いからなぁ。ホンマ耐えて、耐えて……。だから、1年を通して、タイトルを獲得したりだとか結果が出たときは嬉しいですね。その分、喜びは大きいですよね」
――苦労が一気に報われますもんね。 「チームとしても自分としても我慢する時かなぁって。けっこうチグハグになっている部分もあって、0-1、0-0とかロースコアのときもあれば、4-4、3-4とかもあるし。悪くないですけど、良くもない。だから、そういうときにどうやって勝てるのかを考えて、みんなでやるしかないです。すぐ上手くなるわけでもないから、今までやってきたことを信じてやるしかないですね」 |
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――なるほど。その状況の中で、中断明けから巻き返すためには何が必要でしょう?
「中断期間中にキャンプがあるんで、そこでもう1回、自分たちのやり方を形にして。あとは自分たちのコンディションをよくして、目の前の1試合、1試合を戦うだけです」
――中断明けの試合でガンバがどんなサッカーをするのか、注目したいですねぇ。
そんなガンバの試合の見どころは?
「とにかく……ミスばっかりで不細工な試合もあるかもしれないですけど、それでも結果を出せるようにしたいですね。いいサッカーをしていても負けたら意味がないですし。だから、良くなくても勝てるようにしたい。やっぱり失点を少なくしたいから、DFやっている人間として何とか失点を減らしたいです」
――ということは、今季の意気込みは失点を減らすことでしょうか?
「意気込みは、より多くのタイトルを獲るっていうことなんです」
――おお~っ。タイトルはぜひ獲ってもらわないと!
「そうですね、獲ります(笑)」
――これからの巻き返しに期待しています!
最後になりますが、高木選手にとってサッカーとは?
「ないとアカンし……人生っていったらデカイですけど、でも、そんな感じですね。サッカーを通じて、友達とか出会いとかが多いから。なくてはならないものです。多分、おっさんになってからでもやっていると思いますよ、遊びでも」
――おっさんになってもサッカーをする。いいじゃないですか~。
「そこでケガをするんですよね(笑)。おっちゃんになるとイメージだけが先行して、体は動かなくなると思うんで(笑)」
――あ~、運動会の徒競走で転ぶお父さんと同じ感じですね(笑)
「そうです。若い時のイメージしかないんです(笑)。でも、おっさんになっても楽しくやりたいですね」
5月の高木選手編、いかがだったでしょうか??
リーグ中断真っ最中の6月は誰が登場するのか、それともレポートになるのか。楽しみにお待ちください(6月11日更新予定)。
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(5月28日更新)