「自信を持って、これは“誰にも作れないはずだ”って言える」 宿命に逆らわず、時代に従わず、己の音楽を高らかに鳴らす これが中田裕二の戦い方=『thickness』! ツアークライマックスに贈る撮り下ろしインタビュー&動画コメント
昨年リリースしたシングル『THE OPERATION/IT'S SO EASY』(‘16)のインタビュー時に“ロック回帰”発言が飛び出し、椿屋四重奏時代からのフォロワーを色めき立たせたその期待を、華麗に裏切り(笑)、そして凌駕した、中田裕二の6thアルバム『thickness』は、AOR、ソウル、ファンクetc…彼のソロキャリアをかけて探求してきた音楽的実験を経て、真のオリジナルアルバムとして結実したと言える転機の1枚だ。管楽器を含むジャズ/R&Bフィールドのミュージシャンをバックに迎えたツアー『中田裕二のジャジー・エクスペリエンス』、自身のライフワークのように旅を重ねる弾き語りツアー『中田裕二の謡うロマン街道』を通して気付かされた、中田裕二の戦い方とは――? 『thickness』について語るさ中、「やっぱり音楽こそが自分の友達で、一番信頼できるパートナーだって思える」とふと漏らした彼の瞳に宿るあの日の少年の面影に、何だか嬉しくなってしまった。宿命に逆らわず、時代に従わず、己の音楽を高らかに鳴らす。中田裕二インタビュー。
戸惑った。全然音楽が楽しくないなって
――中田裕二史上最もツアー直近にリリースされた作品ということは=一番ギリギリまで作っていたということで。
「制作期間自体は今までの中でも結構短い方だったんだけど、結果的にそうなってしまったという。去年は何か忙しかったんだよね。ありがたい話なんですけど、イベント出演も多かったし、あんまりガッツリ集中できる時間がなくて。あとね、ちょっと曲ができないときもあったし。音楽にしっかり向き合えない時期が結構あって、何だか疲れちゃってたというか(苦笑)。全然曲を作らない時期があったりしたんですよ。やってても全然楽しくないなって」
――音楽どっぷり人生の中田くんからしたら珍しいですね。
「自信があった『LIBERTY』(‘15)を出した後に、結構気分的に堕ちて。シングル『THE OPERATION/IT’S SO EASY』(‘16)は何とか作ったけど、次のビジョンが見えるまでにすごい時間が掛かった。もう酒ばっかり呑んでたこともあったし(笑)、本当に日々のイベントだとかライブをこなすので精一杯というか。それが去年の夏~秋ぐらい」
――ヤサグレてるやん(笑)。それはある種、『LIBERTY』までで、 音楽的にいろんなジャンルを自分に投影する作業がひと段落したからこそ、やり方を変えなきゃいけない時期だったのかもしれないね。
「5年ぐらいやってきて、うん…何かクリエイティブな気分になれなくて、(故郷の)熊本にもしょっちゅう歌いに帰ってたし。気分的に上がらなかったなぁ~」
――そんな自分に戸惑わなかった?
「戸惑った。全然音楽が楽しくないなって。音楽を聴かなかったもん。ピアノの練習とかはやったりしてたけど。だから酒ばっかり呑んでた(笑)」
――みんなが今か今かとリリースを待つ中(笑)。でも、そんな渦中にリリースされた『THE OPERATION/IT’S SO EASY』は新境地かつ、いい出来だったと思うけど。
「そうねぇ。でも、手応えはあんまりなかったかも。そんなにデカい結果が出たわけでもないから。『LIBERTY』を終えてから次のスタイル探しに時間が掛かったんだよな、やっぱり」
――『LIBERTY』まではギラギラしてたもんね。“俺はこういう音楽を作るんだ!”みたいな熱がすごいあった。
「あとはやっぱり、中野サンプラザかな? あれでちょっと折れたね(苦笑)」
――『LIBERTY』のツアーファイナルで、椿屋四重奏の最後のツアー以来となった中野サンプラザに立って。
「自信は直前まであって、本当は楽しくフィナーレっていうモードだったんだけど、直前に故郷の熊本で地震が起こって。何かもう必死で、とにかく“その日を無事に終わらせられるのか!?”っていう感じだったから。正直、自分的には納得できるステージができなかった。でも、それは去年末の日本橋(三井ホール)で取り返したかなぁ」
――自分の音楽的周期が一巡したのも1つのきっかけだろうし、去年の熊本地震も1つだろうし、それがパフォーマンスに影響したことによる自分の不甲斐なさも1つだろうし、っていうのが重なって。で、酒を呑むと(笑)。
「もうダメダメ(笑)」
やっぱり音楽こそが自分の友達で、一番信頼できるパートナーだって思える
――でも、こうやって『thickness』が生まれたということは、そこを抜けたわけで。しかも、音楽人生の転機となるようなアルバムになったわけですから、やっぱり何かが変わったわけですよね。
「『中田裕二のジャジー・エクスペリエンス』をやったとき、もう演奏技術にこれ以上求めるものがないぐらいメンバーみんなが上手かったんですよ。最初は足を引っ張らないようにきっちりやらなきゃっていう気持ちが強かったんだけど、だんだん畑が違うのはもう仕方がないから、どんどん元々の自分のスタイル…ロックバンド上がりのボーカリストのスタイルを持ち込むようになってきて。そうすればするほど、メンバーの演奏も盛り上がる。ハッキリそうは言わないんだけど、“きっちりやらなくていいから、もっと自分らしさを出してくれ!”って、演奏で返ってくるから。そのときに、いろいろとテレビに出たりとか…時に本当にド歌謡な番組にも出たりして、“これからは状況状況に合わせて上手くやれることが大事なのかな”とか思ってたのが実はそうじゃなくて、もっともっと自分らしくやることで答えが見えてくるというか、周りもそれを求めてるんだなと思って」
――結果的に勝つんじゃなくて、自分の戦い方でどう勝つか、だね。
「そうそう。ああいうハイクオリティな演奏をする人たちに対して、自分はロックバンド上がりでちょっと雑なところがウィークポイントかなって思い込み過ぎてたところがあったんだけど、ジャジー~が終わった後にそれがスッキリ抜けたというか。もっと“ごった煮”でいいんだなって。最近、ゲイリー・クラーク・ジュニアがすごい好きで、まさに自分が求めてるスタイルでやってるんですよ。彼もGibsonのSGを弾いてて、その影響もあって同じSGを買っちゃったのもあったんだけど(笑)。ルーツミュージックに重きを置きながら、それを現代版にアップデートしてて、年齢的にも俺と同世代。30代の世代感がしっかり出てて、その佇まいが非常にいいなと。俺もそろそろ、そういうちょっと渋めで男っぽいテイストでやってもいいのかなって思わせてくれたのも、1つのスイッチを押す要素ではありましたね。30代のミュージシャンがどう生きていくのか? その辺のモデルケースが海外にはいっぱいあるから、そういう姿を横目で見ながら解消していったかなぁ」
――“ごった煮”でいいんだっていうのはまさにで。AORにしてもネオソウルにしても、中田くんは自分でやってみないと納得しない人だからとりあえずやる (笑) 。結果、それをひと通り消化したとき、どれかに絞るんじゃなくて全部やります、というのが、今作を初めて聴いたときの印象かな。ジャンルに向かっていた中田裕二が、それを取り込んでオリジナルとして出したらどうなるんだ?って。
「あぁ~それ嬉しい。本当に今回は、自分とアルバムの世界観のギャップが全然ない。やっと素直に音楽と向き合いながら作れたなぁって。『LIBERTY』までは、“こういう音楽をやったことがないからやってみよう”って、それが自分に合ってるかどうかをずっと探りながら自信を付けていく、みたいなところはあったかもしれないですね。今回は本当にオリジナルなアルバムだなぁと思う。自信を持って、これは“誰にも作れないはずだ”って、ハッキリ言える」
――今作は “課題”とか“やるべきこと”じゃないもんね。中田くんの中から出てきたものという感じがすごいする。
「そうですね、ただの実験では終わらなかった。今は、やっぱり音楽こそが自分の友達で、一番信頼できるパートナーだって思える。楽しい。やっぱりね…いい曲ができるとテンションが上がるんですよね。去年の11月ぐらいから、何か一気に曲ができ始めましたね」
やっぱり…音楽ありきの俺の人生なんだなって
――そうやって曲が不意にでき始め、『LIBERTY』までの流れとは違うな、これはイケるなという自覚はあった?
「うん、曲ができる度にあった。確かに今までは、“こういうアプローチの楽曲に挑戦してみよう”っていうのが先に来てたけど、今回は感覚的にできる曲がそうじゃなかったですね。今までやってきたことが上手く消化できてるなって、1曲1曲に思った。またピュアに、新たに、音楽を始められてる気がしますね」
――音楽を聴きたくない時期もあったのに、その地点に戻ってこれてよかったね。
「よかった。やっぱり…音楽ありきの俺の人生なんだなってすごい思うし。結局、“いい曲を作れた”という実感がいかに自分にとってデカいのか、めちゃくちゃ痛感しましたね」
――その突破口になった1曲はあったりする?
「『静かなる三日月』(M-2)ですね」
――そうなんや! アルバムを聴き進めていく中で最初にみんなに“おっ!?”と思わせるであろうカントリー調のこの曲が。アルバムの中のアクセントとかではなく。
「ちょっと音楽の楽しさを再発見した曲かも。コードがものすごいシンプルなんですよ。『IT’S SO EASY』を作ったぐらいから思ってたけど、そろそろ年齢的にもシンプルな曲で勝負できないと、ここから先はないなって。今までは、とにかく曲の中にいろんな仕掛けを入れたがるというか(笑)、仕掛けること自体が当たり前になっちゃって、コードもむちゃくちゃ多いし、リズムパターンもコロコロ変えたり。そんな自分にちょっと飽きてたところもあったんですよ。あと、今どきのミュージシャンってだいたい、マイナー調のいわゆるテンションコードを使うんですよ。ちょっと不思議な響きのする和音で、何かさらっとした感じに聴こえるんですよね。でも、俺は『中田裕二の謡うロマン街道』でも、歌謡曲を弾き語りでカバーするじゃないですか。歌謡曲ってヘンにジャジーなコードを加えたりすると、曲によってはぶち壊しちゃったりするから、そのさじ加減もちょっと分かってきて。この曲は崩しちゃダメとか、この曲はいくら崩しても、オシャレにしても大丈夫とか」
――リリースに関係なく継続的にやってきた『謡うロマン街道』が、ここにきて血となり肉となり。
「『静かなる三日月』は、オシャレなコードも一切使わず、本当にストレートに作ってるんですよ。できたときに、“こういう武器もあっていいんだな”って気付かさせてくれたというか、曲調も面白いし、“ヘイ♪”って言うのもすげー楽しい(笑)。ある意味、バカみたいじゃん?(笑) ユーモアを取り入れつつバカっぽい曲ではなく、ダンディズムもしっかりあって。何だか今までなかったこの“濃さへの快感”が、その後の曲たちにつながってる気がする」
――それが、ジャジー~のときに求められた“自分らしさ”というか、中田裕二のスタイルというか。
「歌い方も超クドいでしょ? 今までも自分のことを冗談で“ニュータイプの演歌歌手”とか言ってきたけど、本当にそうかもしれない(笑)」
――アハハハハ!(笑)
「『LIBERTY』ではね、どこかでそれを拒もうとしてる自分もいて(笑)。自分でそう言いながら腹を括れてなくて、ちょっとオシャレぶりたいところもあったと思うけど、『Deeper』(M-6)ができて、“これはイケる!”と思ったね」
『Deeper』は、本当に誰もやってない未開の場所
――今作のリード曲である『Deeper』は、本当に独特の音像で。『femme fatale』(M-1)もそうだけど、“唯一無二”ってあんまり軽々しく使いたくない言葉だけど、“何なの? 邦楽シーンの今のオイシイ匂いを一切感じさせないこの人は?”みたいな(笑)。
VIDEO
「アハハハハ!(笑) ただ、“シーンと交わらない”ってよく言われるし、自分でも言うんだけど、やっぱり人一倍シーンを意識してるから。だから、その“隙間”を常に狙撃してる。何かこのアルバムでは“発明”がいくつもありましたね。そういう意味で『Deeper』は、本当に誰もやってない未開の場所だし、かと言って近未来でもなく、ルーツミュージックもふんだんに入ってるけど、その上に歌謡曲も乗せつつ、自分の世代感もしっかり表現できた。36歳で歌うのにすごくフィットした世界観だと思う。こういう音楽を求めてる層が間違いなくいるとずっと信じてきたし、そこに応えたい気持ちもすごくあるんで、自信を持ってやっていこうかなって」
――本当に今までの全アルバムの要素があるというか『école de romantisme』(‘11)を思わせるムードもあれば、『BACK TO MELLOW』(‘14)っぽい雰囲気もあるし。今までやってきたことがムダじゃなかったというか、ちゃんと『thickness』にたどり着くための道だったんだなって。『Deeper』自体はどういう発想から生まれたの?
「『Deeper』は、本当にふわっとできたんですよ(笑)。いつもボイスメモに録音するんだけど、SGを弾きながら“ふふふ~ん♪”って適当に歌ってたら、“これ、めっちゃいいかも”と思って。そこにちょっとネオソウル系のビート入れてみようと、(サンプリング)パッドを手打ちで叩いて。いつもは“クオンタイズ”って言ってタイミングのズレをしっかり揃えるんだけど、海外のヒップホップ系のアーティストはわざとタメて叩いたりするんで、そのまま使ってみようかなって。あと、この曲はいわゆるロックな曲じゃないけどギターが主役なんですよ。今までジャジーなこともやってきたし、もう無駄にフレーズを入れずに、その辺を研ぎ澄ませてみようと。そういう作業を繰り返してたら、こういう地味さとダンディズムで押していく曲ができて、“これ、すげぇカッコいいかも。今の日本にないぞ”と思って。本当に楽しみながらできましたね」
――あと、個人的に好きだったのは『femme fatale』で、これはもうトッピング全部乗せというか、中田裕二の全ての必殺技を使いましたっていう(笑)。歌謡っぽさもあるし、ストリングスのでリフで押していく部分もあるし、ある種演歌にも聴こえるフレーズもあるし。このアルバムでやろうとしてること、今までやってきたこと1曲に落とし込んだ気概と遊び。で、SGを買った喜びでギターを弾きまくる(笑)。
「アハハ!(笑) 俺がブラックミュージックやソウルが好きなのは、やっぱりソウル=演歌というか、同じ魂を感じるんだよ。こぶしを乗せて魂で歌う。そこなんだろうね。CHAGE and ASKAも安全地帯もそうなんだよなぁ。何でソウルテイストの曲が多いかというと、基本はやっぱり歌謡、演歌なんですよね」
――よく“ソウル”って名付けたなと思うけど、魂を乗っけたらやっぱりああいう歌い方になる(笑)。
「そうそう。今はサウンドをブラックテイストにする人は多いけど、歌い方が今どきの邦楽特有のビブラートをかけない感じだから、ソウルだとは思えないんだよね。魂を込めるとビブラートに力が入るんですよ(笑)」
こんなに完成したときにスッキリしたアルバムは初めて
――そして、今作のタイトルは、『thickness』というまるで聞きなれない言葉が。
「『Deeper』もタイトル候補だったし、最初は“濃さ”とかで単語を調べてたの。そうしたら『thickness』が出てきて、病気のsickとか、カミソリのSchickとかは知ってたけど(笑)、『thickness』って何か語感がいいなぁと思って」
――ということはやっぱり、今作を作っていく中で“濃さ”とか“厚み”みたいな印象が、自分にもあったわけやね。
「『謡うロマン街道』には俺の親父ぐらいの年齢の人生の大先輩も来たりするし、そういう人もいいと言ってくれる。やっぱりそこが俺の武器だわって、今改めて思うんですよね。この前も、“白いばら”っていう銀座のキャバレーに初めて行って、そこはいまだに箱バンがいるような老舗で、その演奏をバックにカラオケができるの。そのときに、初めてキャバレーの箱バンで、お客さんの前で歌手だっていうことを内緒にしてジュリー(=沢田研二)の『時の過ぎ行くままに』(‘75)を歌ったの。もうね、“リアル・ジャジー・エクスペリエンス”なわけですよ(笑)」
(一同笑)
「お客さんも“誰だ!? こいつめちゃ上手いぞ!”みたいになって(笑)。まぁすごい緊張したんだけど、ああいうときにしっかり歌えるのは自慢だなって、自分でもちょっと思って。場所にもハマってたし、どんな世代にも対応できる中田裕二(笑)。今の歌い手さんは自分の得意なフィールドでしか歌わないというか、これ以上やったらカッコ悪いとかが、頭がいいから分かってる。そういう不利な場所には出て行かないのを、特に同世代の人とかにすごく感じる」
――そら、30半ばぐらいまでキャリアを積んできて、どんどんケガしたくなくなっていくというか、カッコ悪いことがしにくくなっていくもんね。
「大御所の歌手の皆さんと歌わせてもらったり、ジャズバンドと一緒にやったり、いろんな人たちとセッションしたり…辛いこともあったんですけど、俺はもう年齢層関係なく、どこでも歌えるようになってきたかも。『謡うロマン街道』もデカい気がするし」
――やっぱりすぐには形にならないよね、何せ6thアルバムですから。
「自分の活動ってある種、伝統芸能を受け継ぎたいみたいなところもあるから、本当に自分の身体に入っていくまで、やっぱり時間が掛かるんですよね。まだ全然入ってないし、これからもずっとその作業なのかなって思うし。ただ、こんなに完成したときにスッキリしたアルバムは初めてですね。“あそこをこうしておけば…”みたいなことが一番少ないアルバム。ここからまた新たな気持ちで曲を作っていけるなって、思ってます」
もう、楽しむ気全開で会場に遊びに来てほしいですね
間違いなくいいステージになると思います
――リリース後すぐにツアーも始まっていて、ライブハウス公演を経て東名阪のホール公演という感じですけど、今回は奥野真哉(key)さんが全公演帯同できない代わりに、『Deeper』に参加した冨田謙(key)さんが来てくれたり、カトウタロウ(cho)さんが復帰かと思えば、ギターじゃなくてコーラスだとか(笑)、ちょっと面白い編成のツアーで。
「タロウさんはドMなんで何でも受け入れてくれるんで(笑)。今回はコーラスパートが結構分厚いし、非常に重要な役割を果たしてるんで、その辺をしっかりさせたいなと。タロウさん、実はコーラスが抜群に上手いんで」
――もしかしたら中田くんも、いずれコーラスで大御所のツアーとかに呼ばれるかもよ?
「アハハ!(笑) でも、ちょっとコーラスはなぁ…メインで歌いたいんで(笑)。まぁこのツアーは、ホントに楽しんでいこうかなと。久々にはっちゃけようかなぁっていう気持ちではあります(笑)」
――最後にツアーに向けてと、今後の中田裕二の身の振り方についてシメをお願いします(笑)。
「非常に自分らしい“中田裕二印”なアルバムが、本当の意味で作れたなと思ってるんで。自信を持ってお聴かせできる作品になったので存分に楽しんでいただいて、ライブに来ていただいてその楽しみをさらに膨らませて、共有できたらなと。もう、楽しむ気全開で会場に遊びに来てほしいですね。間違いなくいいステージになると思います。今後についてはね、もう次の制作に取り掛かってるんで」
――もう、いっつもだね(笑)。
「やりたいことがたくさんあって、ネタもめちゃ溜まってるんで、それを冷めないうちに届けたいなって。今年は自分の中から湧き出る感覚がすごいあるんで、俺も楽しんで音楽の旅をしたいなと。期待しててください!」
Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)
撮影協力:
阿倍野長屋
(2017年5月24日更新)
Check