ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅢ』

アグレッシブなプレーを見せる横谷選手
刺激を受けている存在は虎の守護神!?

ガンぴあⅢ

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プロフィール

横谷繁

横谷繁(よこたに・しげる)●’87年、兵庫県西宮市出身。背番号25/ポジションMF。ガンバ大阪ユースから’06年にトップに昇格。’08年からの2シーズンは期限付き移籍で愛媛FCでプレーし、昨季よりガンバに復帰した。復帰1年目の昨季は公式戦2試合の出場に留まったが、今季は途中ながらも試合に出場する機会が増加。7月13日の神戸戦では初のスタメン出場も果たした。中盤からの積極的な飛びだし、果敢にゴールを狙う姿勢でガンバの攻撃を活性化させるなど、今後の飛躍が期待される存在。

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ガンバ大阪

【ガンバ大阪 ホームゲーム】
ガンバ大阪 ホームゲーム
Pコード592-080 発売中
『J1リーグ戦』
▼9月10日(土)19:00
〈vs 大宮アルディージャ〉
▼9月24日(土)18:00
〈vs ヴァンフォーレ甲府〉
▼10月2日(日)17:00
〈vs 浦和レッズ〉
▼11月3日(木・祝)14:00
〈vs 鹿島アントラーズ〉
▼11月26日(土)14:00
〈vs ベガルタ仙台〉

『ヤマザキナビスコカップ』
▼10月5日(水)19:00
〈vs ベガルタ仙台×ジュビロ磐田の勝者〉

BOX-S席-5000円 SS席-3500円
SM席(自由席)・大人-3000円
小・中学生-1500円/ほか
万博記念競技場
ガンバ大阪[TEL]06-6875-7744
チケット購入はコチラ
※チケットぴあの店頭および、サークルK・サンクス、セブン-イレブンでも購入できます。

【ガンバ大阪 アウェイゲーム】
『J1リーグ戦』
▼8月28日(日)18:00〈vs ヴィッセル神戸〉
ホームズスタジアム神戸
▼9月18日(日)18:00〈vs 横浜F・マリノス〉
日産スタジアム
※チケットの発売情報についてはコチラでご確認ください。

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『ガンぴあ』バックナンバー

第1回(2月16日更新)はコチラ
第2回(2月25日更新)はコチラ
第3回(3月14日更新)はコチラ
第4回(3月25日更新)はコチラ
第5回(4月8日更新)はコチラ
第6回(4月22日更新)はコチラ
第7回(5月13日更新)はコチラ
第8回(5月27日更新)はコチラ
第9回(6月10日更新)はコチラ
第10回(6月27日更新)はコチラ
第11回(7月11日更新)はコチラ
第12回(7月22日更新)はコチラ
第13回(8月12日更新)はコチラ

『ガンぴあ SEASONⅠ』はコチラ
『ガンぴあ SEASONⅡ』はコチラ

 8月20日(土)の川崎フロンターレ戦(6-3で勝利!)から中3日で行われた24日(水)の柏レイソル戦。首位攻防戦らしく拮抗した試合展開になりましたが、後半36分。今季初出場を果たした大塚選手が放ったシュートが相手DFに当たりそのままゴールへ! 待望の先制点が生まれると、さらにその1分後。リーグ戦デビューとなったアフォンソ選手が粘り強くキープしたボールを平井選手がゴールへ押し込み2-0! 途中から出場した平井選手、大塚選手、アフォンソ選手の3選手の活躍、そして、警告の累積で出場停止だった加地選手に代わり今季初めて右サイドバックへ入った武井選手、頸椎捻挫の中澤選手に代わりこの試合もセンターバックでプレーした高木選手らDF陣の身体を張った守備で今季2度目の完封勝利を手繰り寄せ、首位をキープしました。
 第23節終了時点で勝点3差に上位4チームがひしめくJリーグ。ますます目が離せません!

 そんな真夏の激闘が続いた8月。今回は横谷選手の後編としまして、サッカー編をお届けします。

 

――サッカーを始めたきっかけは何だったんですか?

「多分、お兄ちゃんがしていたからかなぁ…。一緒についていって、お兄ちゃんの学年の人たちと一緒にやっていたと思います」

――そうなんですね。ちなみにサッカー以外に何かスポーツをやっていました?

「小さい時はけっこう色々やっていましたね。水泳とか器械体操とか、たまにバスケとか陸上とかけっこう色々やっていました」

――野球とかじゃなくて、器械体操って珍しいですね!?

「体操以外にもトランポリンとかもやっていましたね。あとストレッチで股割とかやって先生にめっちゃ後ろから押されて泣いていました(笑)。野球はあまりしなかったですけど、見るのは好きです。今年も1回だけ甲子園に観に行きました」

――熱狂的な阪神ファン?

「いや、ちょこんって座っているだけです(笑)。メガホンは買いました。藤川選手のうちわと(笑)」

――藤川選手が好きなんですか?

「まぁ、なんとなく(笑)。毎試合、毎試合、9回という1イニングのためだけに丸1日かけて準備をしないといけないじゃないですか。3アウトをとるためだけに身体作りをしているっていう、その一瞬のために人生をかけているっていうのがすごいと思います」

――横谷選手自身も試合の終盤に出場する機会が多いから何か通じるものがあるんでしょうね。

「そうなんですよね。重なります。5分でも1分でも出ることがあったら、それを結果につなげていかないとダメやと思います」

――なるほど~、藤川選手から刺激を受けているのですね。
子供の頃は色々なスポーツをやっていた横谷選手ですけど、今ではプロのサッカー選手に。ここまでサッカーを続けてこられた理由は何だと思っていますか?


↑二川選手(ポスター)が見守る中、取材は進められていました(笑)。

「う~ん…何ででしょうね?? わかんないです」

――サッカーをやめたいと思ったことは?

「多分、ないと思います。辛い時期はありましたけど、辞めたいと思ったことはないですね。思ったとしても2~3秒だけとか(笑)」

――2~3秒!(笑) ということは、腹が立つことがあっても寝て起きたら忘れるとか??

「そうですね。忘れますね。恋愛も忘れます(笑)。サッカーのことは考えすぎたら寝られなくなるので、考えすぎないように寝ています。 !! うぃうぃ!タケちゃん!! (武井選手たちが横を通ったので声をかける横谷選手:笑) 見ました? いま変顔していたでしょ?? すぐ変顔する(笑)」

――武井選手、変顔していました?? しまった、見逃した~(笑)……っと、話を戻しまして(笑)。こうやって続けてきているサッカーの1番の魅力って何ですか?

「魅力…ええ~、わからへん! 好きやから? なんやろ? 好きやし、色んな友達?選手?がいるし……」

――じゃあ、サッカーのどこが好き?

「え~、どこが好き…?? (考え込んで)試合に勝ったとき!? 試合に勝ったときとかやっと試合に出られたり、点を獲ったり、スルーパスが通ったときとか……まぁ全てなんですけど。サッカーの全てが好きです」

――なるほど。そんなサッカー大好きな横谷選手、中学卒業後にガンバ・ユースに入団されましたよね? 西宮出身ですが、ガンバ・ユースを選んだのは?

「僕は高校サッカーの方に興味があったんですけど、中学3年のときにガンバ・ユースのスカウトの方が来て『ガンバどうや??』って誘われて。プロに1番近いとかレベルが高いって言われたのでガンバ・ユースにしました」

――それまでガンバ・ユースの存在は知っていました?

「ナショナルトレセンとか各年代の代表の時に、ミチ(安田理大選手)とかセレッソの選手だったりと会っていたので存在は知っていますけど、まさか自分がそんなところに入るとは思っていなかったです。普通の中学でやっていたので。小学生の時はヴィッセルのジュニア・ユースにあがると思っていたんですけど、色々あって普通の中学に行きましたけど(苦笑)」

――もともとプロは目指していた?

「はい。中学3年くらいからですね。きっかけまでは覚えていないですけど、中学校でやって年代の代表に呼ばれて高いレベルを知って、もっとうまくなりたいとか、一緒にやりたいとか思ったりしてプロになりたいと思ったと思うんですけど……あんまり覚えてないです(苦笑)」

――(笑)。プロになりたいと思い続け、2006年にトップ昇格を果たしました。その時の気持ちって覚えていますか?

「その時の気持ちは……覚えてないです! けど、最初の宮崎か鹿児島かの遠征のときにトップで出させてもらってけっこうやれたので『なんや、やれるやん』って初めは思ったんですけど、スーッとサテライトになっちゃって(苦笑)。やっぱりその時は精神面で甘かったと思いますし、今ではサッカーはメンタルが一番大事かなって思うようになりました」

――メンタルが大事だと思うようになったのは、2年間リーグ戦の出場がなかった苦しい時期やJ2の愛媛FCにレンタル移籍したことも大きい?

「そうですね。愛媛FCに行って、帰ってきてそう思いました」

――愛媛に行ったのは横谷選手にとって大きな転機になりました?

「はい。試合に出られたので良かったですし、精神面でも鍛えられました」

――試合に出ることで?

「それもありますし、出られない時でも……愛媛時代も色々あったんですけどね。ちょっとヤンチャだったんで(苦笑)。でも、色々なことを経験したことで成長しました」

――喋っている感じだと、ヤンチャには見えないんですけどねぇ~。

「そうなんですよ。普段は大人しいと思うんですけど、サッカーになると熱くなっちゃうんですよ。人格が変わっちゃいますねぇ」

――プレーを見ているとなんとなく分かります(笑)。愛媛で2年間プレーして、昨季、再びガンバに戻ってきたわけですが3年ぶりのガンバはいかがでしたか?

「サッカーや練習自体はあまり変わってなかったので入りやすかったです。去年はあまり試合に絡むことができなかったですけど、続けていくことの大切さとか、メンタルが落ち着いていればいいプレーが出来ていたので……」

――ちなみに、愛媛からの残留要請っていうのはありました?

「残ってくれとはずっと言われていました」

――それでもガンバへの復帰を選んだのは?


↑サッカー編では考え込むこともしばしば。

「その時はガンバに戻っても試合に出られるやろうって思ったし……ガンバでやれるっていう自信が付いたんだと思います。帰ってきたら出られなかったんですけど(苦笑)。出られなかったんですけど、プレー的には練習試合とかでは出来ている自信はあったので、それを継続することが大事だと思っていたので、そこを意識してやっていました」

――腐らずにやっていればチャンスは来る…と?

「そうですね。今年になってちょっとずつチャンスをもらえていると思います。でも、まだまだですね。もっともっとレベルアップしないと」

――ガンバは層が厚いですからねぇ。その中でも今季は出番が増えていますよね。何か自分の中で成長したなと感じていることはありますか?

「なんかあるかなぁ……」

――状況にもよるとは思うのですが、何かがあるから監督も使っているんじゃないかなと。

「う~ん……分かんないです(笑)」

――練習に臨む姿勢がより真摯になったとか……

「それは当然なんですけど、先輩のいいところを盗むようにはしていますが……あんまり変わっていないと思います(苦笑)」

――そうなんですね(笑)。でも、今年はより高い決意、強い気持ちでシーズンに入ったのでは??

「そうですね。出だしは……出だしは特にかな。今年1年で……J(リーグ戦)に出ないとダメやなとか思ったり、今年1年で結果を出さないと先はないなぁって思いましたし。危機感はありました」

――その危機感がアグレッシブなプレーに繋がっているのでしょうね。試合中、心がけていることは?

「試合の状況によるんですけど、僅差で勝っていれば守りきるとか。僕、J1のデビュー戦が川崎戦(5月29日)なんですけど、僕が入って逆転負けしたのでそれが苦い経験というか(苦笑)。でも、状況によってプレーは変えられるので。今はとりあえずゴールが欲しいです。けっこう狙っているんですけど、まだないので」

――確かに出た試合ではけっこうゴールを狙っていますよね~。 

「早くJ1でのゴールを見せたいです」

――楽しみにしています! それでは、今後の試合への意気込みを聞かせてください。

「1戦1戦きっちり勝って、優勝という形で色んな人に恩返しができたらなと思います」

――試合での横谷選手の注目ポイントは?

「う~ん……アグレッシブさ? 動き回る。どんどん前に飛びだしたり。……すぐにバテるんですけど(笑)。それで初先発したヴィッセル戦(7月13日)は後半バテて途中で変えられましたけど(苦笑)。でも、今は90分考えずに最初から全力プレーでいきたいと思います」

――ということは当面の課題はスタミナ?

「課題…自分の中ではそこは課題にしてないです。ちょっと置いています(苦笑)」

――じゃあ、課題にしていることは?

「ほんま色々ありますもん。ロングシュートだったり、ファーストタッチだったり全てにおいて課題ですもん」

――課題を克服してのさらなるレベルアップを期待していますよ。それでは、横谷選手にとってサッカーとは?

「サッカーとは……」

――また難しいこと聞くわ~って顔していますけど(笑)。


↑横谷選手にもメッセージを書いてもらったのですが……

「(笑)。自分にとってサッカーとは……自分の全て。自分という人間を作ってくれているというか。プライベートでもサッカー中心になりますし」

――もしサッカーをやってなかったら?

「わかんないす。ホンマに学校の先生になっているか、まだ大学に行っているかもしれないし、フリーターになっているかもしれませんし…」

――分かりました(笑)。それでは最後になりますが、被災地へのメッセージをお願いします。

「僕も小学1年生のときに実家の西宮で震災にあって、何日間か体育館とかプレハブとかで過ごして。僕の家族は1ヵ月ちょい鹿児島のおじいちゃんのところに避難したんですけど、そんな経験をしているので……今でも何かしてあげれることがあればとは思うんですけど……1日でも早く笑顔になって、住めるところも落ち着いて欲しいと思います。早く普通の生活に戻って欲しいと思います」


↑「祈」という漢字を間違える痛恨のミス! 下に書き直してくれました。

 

「本当にサッカーをできているだけでありがたいと思いますし、震災の時の雑誌を買って家にいるときに見て、自分はこんなんじゃアカンやろって思ったり。サッカーができているのに甘えすぎやろって思ったり……自分に厳しくやっています」と教えてくれた横谷選手。今後の活躍に注目してくださいね!
次回の更新までしばしお待ちください。(次回9月9日更新予定)

 

(取材・文 金子裕希)



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(8月26日更新)


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