ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅢ』
撮影:田籠哲也
内田達也(うちだ・たつや)●'92年兵庫県出身。背番号30/ポジションDF。ガンバ大阪Jrユース、ガンバ大阪ユースを経て、’10年にトップに昇格。プロ1年目の昨季は出場機会はなかったが、今年5月21日に行われた新潟戦で途中出場ながらもJリーグデビュー。5月24日のACL・セレッソ大阪との“大阪ダービー”で初のフル出場を果たした。U-13を皮切りに各世代の日本代表を経験しており、金森社長も将来を楽しみにしている逸材だ。
ガンバ大阪・オフィシャルサイト
http://www.gamba-osaka.net/
ガンバ大阪応援番組
『ガンバTV~青と黒~』
毎週月曜・深夜1:35~ MBSにて放送中
※放送時間は変更の場合あり
【ガンバ大阪 ホームゲーム】
Pコード592-080 発売中
『J1リーグ戦』
▼7月13日(水)19:00〈vs ヴィッセル神戸〉
▼7月23日(土)19:00〈vs ジュビロ磐田〉
▼8月7日(日)18:00〈vs アビスパ福岡〉
▼8月17日(水)19:00〈vs 名古屋グランパス〉
▼8月20日(土)18:00〈vs 川崎フロンターレ〉
▼8月24日(水)19:00〈vs 柏レイソル〉
BOX-S席-5000円 SS席-3500円 SM席(自由席)・大人-3000円 小・中学生-1500円/ほか
万博記念競技場
ガンバ大阪[TEL]06-6875-7744
チケット購入はコチラ
※8月7日(日)以降の万博開催9試合を対象にしたハーフシーズンチケット受付中! 詳細はコチラ
※チケットぴあの店頭および、サークルK・サンクス、セブン-イレブンでも購入できます。
【ガンバ大阪 アウェイゲーム】
『J1リーグ戦』
▼7月2日(土)18:00〈vs 浦和レッズ〉
埼玉スタジアム2002
▼7月10日(日)19:00〈vs 大宮アルディージャ〉
NACK5スタジアム大宮
▼7月16日(土)18:30〈vs ヴァンフォーレ甲府〉
山梨中銀スタジアム
▼7月27日(水)19:00〈vs 鹿島アントラーズ〉
茨城県立カシマサッカースタジアム
※チケットの発売情報についてはコチラでご確認ください。
第1回(2月16日更新)はコチラ
第2回(2月25日更新)はコチラ
第3回(3月14日更新)はコチラ
第4回(3月25日更新)はコチラ
第5回(4月8日更新)はコチラ
第6回(4月22日更新)はコチラ
第7回(5月13日更新)はコチラ
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第9回(6月10日更新)はコチラ
6月26日に行われたサンフレッチェ広島戦では、3失点を喫したものの5ゴールと攻撃力が大爆発!! シーズン途中で得点を量産していたアドリアーノが中東クラブに移籍する事態に見舞われるも、全員が高い攻撃意識を持って試合に臨んでいることで結果を残しています。週に2回、公式戦が行われた6月を3勝1敗1分で乗り越えたガンバ大阪だけに、7月もさらなる快進撃をみせてくれることでしょう!!
また、ドイツ・ブンデスリーガの強豪チームであるバイエルン・ミュンヘンへの期限付き移籍が決まった宇佐美選手の今季ラストゲームは、7月13日(水)のヴィッセル神戸戦。『ガンぴあ』で将来の夢として語ってくれた“バロンドール(FIFA年間最優秀選手賞)”獲得に向って世界に羽ばたく背番号11の勇姿を観に、ぜひ会場に足を運んでください!!
(会見の模様は、ガンバ大阪公式HPまで)
さて、前回同様、今回も内田選手編をお送りいたします。ガンバ愛溢れるサッカー編、必見ですよ~!!
――今度はサッカーについてお聞かせください。内田選手がサッカーを始めたきっかけは何だったんですか?
「小学校2年生の時に、サッカーをやっている奴に誘われたので始めました。なんか父さんが言うには、野球をやりたいって言っていたらしいんですけど、覚えてなくて(笑)。小学生の時は他にも色々やっていたんですよ」
――サッカーやって、野球をやって……って感じですか?
「野球はやっていないんですよ。サッカーを先に始めたので、野球のチームには入られなかったんです。サッカーと、あとは水泳と、謎に……テニスっす(笑)」 ――テニス?? 「はい(笑)。誘われたら、基本やっていたので。サッカーが週に1回しか練習がなかったので、その他の空いている日に水泳とかテニスをやっていました」 ――アグレッシブですね~(笑)。 「その時はアウトドア派だったんですけど、今になってその時の反動がきました(笑)」 ――(笑)。それだけ色んなスポーツをやっていたのに、なぜサッカーだけはずっとやり続けることになったのでしょう? |
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「水泳とかは行きたくないな~って思う日があったんですけど、サッカーはそれがなかったんです。小学校5年生くらいの時に市の選抜とかに入って、こういうのもあんねやって思って……辞めるきっかけがなかったです。選抜に入ったことでどんどん色んなところに行けて、楽しくなってきたので。う~ん、結局、サッカーが好きやったんですかね? その時はそういう感情はなかったと思うんですけど、いつの間にか好きになっていました」
――水泳、テニスになくてサッカーにあった魅力は?
「自分に一番向いているというか、やっていたスポーツの中で一番得意やったっていうのがあると思います(笑)」
――それは大事ですね(笑)。そうしてサッカーに夢中になり、ガンバのジュニアユースにも入るわけですが……兵庫県宝塚市出身ならヴィッセル神戸という選択肢もあったと思うのですが、ガンバを選択したのは?
「チームから声がかかるような選手じゃなかったので、自主的に選考会に参加していたんですね。だから、ガンバはもちろんなんですけど、ヴィッセルもセレッソも受けたんですよ。で、セレッソ落ちて、ガンバかヴィッセルかってなった時に、先にガンバに受かったんですね。これを断った後、ヴィッセルに入れるかは分からなかったので、ガンバに行くことにしたんです」
――そうだったんですね~。でも、今となってはガンバで良かったんじゃないですか??
「良かったですよ~。入ってすぐにそう思いました(笑)。ガンバのがやっているサッカーが面白かったですもん」
――もし、他のチームに行っていたら、また違った人生だったかもしれない??
「そうですね~。ガンバに入って、自分にあったサッカースタイルの中でどんどんやれたことが大きいと思います。入ってから、ホンマに伸びた!って感じたので」
――自分で手応えを感じた分、よりサッカーが楽しくなったんじゃないですか?
「はい。中学生の頃とかむっちゃ楽しかったですね。中学生は17時半頃からの練習だったんですけど、学校終わってすぐに移動して16時くらいとかに来てましたね(笑)。練習が楽しかったんです」
――練習開始の1時間前に行くほどだから、かなり楽しかったんでしょうね(笑)。そうしてジュニアユースからユース、そして昨年にはトップに昇格。今年5月21日に行われた新潟戦で途中出場ながらもリーグ戦デビューを果たしました。ここまでの道のりっていうのはいかがでしたか?
「1年目は試合に出られないと思っていて、何年先にリーグ戦デビューできるんやろ??って感じだったので、思っていたよりリーグ戦デビューは早かったですね。去年1年間、これから先、どれだけかかったら試合に出られるか不安やったんで、それを考えたら意外に早く出られました」
――何年先に……って思ったのは、やはりいい選手が多いから?
「そうですね。自分自身も去年はサッカーを楽しくできていなかった時期もあるし、うまいこといかないので、どんどんアカン方向に進んでいて、ベンチにも全然入れへんな……って思ってやって、どんどん不安になっていたので……。でも、2年目に入ってから、なんか気持ちが楽になっていて。なぜかは分からないんですけど(苦笑)……とりあえず、シーズンが始まった時に、みんなよりは動ける身体にして、ちょっとでも差を縮めておこうと思って1月3日から動き始めていたんですね。だから、みんなより多くボールを蹴ったと思うし、みんながまだ身体を作っていっている時期に、自分はある程度できていたので気持ちに余裕ができたと思います」
――ということは、プロ1年目は気持ちに余裕がなかった?? 「はい。気持ちの面が切羽詰まっていたので……。1回ミスしたら……とか、ずっとテレビで観ていた人たち、初めて30代の人たちとサッカーをしたので緊張もあって……。2年目は慣れてそういうのがなくなったからやと思うんですけど、自分が思うようなプレーができるようになったと思います。キャンプではボランチをやったりだとか、色々できたので、今年は去年よりもチャンスはあるかな~って思ってやっていました」 |
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――なるほど。早めの始動が自信に繋がったんでしょうね~。
「そう……スかね??(笑) 最初はジョギングだけでしたけど、ただ、休まないようにっていうのは心がけていました」
――2年目でよりプロ意識が芽生えたと?
「プロ意識っていうよりは焦りっすね……。去年は本当に焦っていたので。このままじゃアカンって」
――それでも、1年目から危機感を抱けるのは大きいと思いますよ? さて、新潟戦でのデビュー後は、セレッソとのACL、リーグ戦の川崎戦でフル出場を果たしました。残念ながら白星には結びつかなかったんですけど、手応えとしてはいかがでしたか?
「どっちも先に点が獲れていれば勝てていたと思うんで……内容は向こうのが良かったっていうのもあるんですけど、それでも最後まで抑えられていたし、攻められながらも守れたっていうのは自信にはなりました」
――ACL、しかも大阪ダービーという舞台でしたが、傍から見ているとすごく落ち着いてプレーしているように見えたのですが……。
「そう見えるだけですね(笑)。焦っていても、周りから『落ち着いてんな~』って言われますし、落ち着いているように見せているだけなので(笑)。もともとそういうタイプだと思います。実際はめっちゃ緊張してやっていました(笑)」
――そうなんですね(笑)。これらの試合を通して通用したところ、新たに見つけた課題などがあったら教えてください。
「個人的な部分よりチームで守る部分が多いので、連係のところで僕1人だけが周りの人と合ってないなって思うところがけっこうあったりするので、そこが課題ですね。個人的なところではもっとボールを奪えるようにならないとダメだと思いました」
――なるほど。さて、試合に出たことで今季の目標“Jリーグ出場”は達成されたと思いますが、新たに目標を掲げるとしたら何でしょう?
「目標は達成したんですけど、やっぱり目標は“試合に出る”ですね。達成はしましたけど、今は主力にケガ人が出ているから出場できているっていうのが大きいですし、いつ出られなくなってもおかしくないので。そういう人たちが帰ってくるとチャンスも減ってくるので、1年間の目標は変わらないですね。ケガ人が戻ってきても、サブでも最後の5分でも……ちょっとでもいいのでどんどん出たいです」
――今後の試合にかける意気込みは?
「勝ちたいっす。やっぱり先発した2試合が負けてて、自分自身でも何でかな…って考えている部分があるので、なんとか試合に出て、勝ってチームに貢献したいですね。良かったなとか言ってもらえるんですけど、勝ててないので……貢献はできてないので、試合に出て勝ちたいです。そしたら、ホンマにチームに貢献したって言えると思うので」
――そうですよね、やっぱり出る試合は勝ちたいですよね。では、そんな内田選手の試合の見どころは?
「目立つようなプレーをするタイプじゃないので……危ないときに、『あっ、内田おったんや!』って……目立つっていうよりは……何て言うんすかね……」
――明神選手のような感じですよね?
「そうですね! 危ないなっていう場面にいる、そういうポジション取りをすることを心がけているので、縁の下の力持ち系です。激しいプレーで目につく聡太くん(中澤選手)とか、DFでも色々タイプがあると思うのですが、僕は影というか、相手の攻撃の芽を潰すようなポジショニングが得意なんで。でも、本当は聡太くんみたいに、人に厳しいディフェンスも出来なきゃダメなんですけどね。狙ってはいるんですけど、みんなよりはつぶせている回数は少ないので、それが今の課題ですね」
――そこは徐々に課題をクリアしていってもらいましょう。ちなみに、将来はどんな選手になりたいですか?
「DFやったら、あいつがいないと守られへんっていう選手になりたいですけど、今やったらどこでも出られる選手になりたいですね。色々できる選手になりたいです。DFだけじゃなくて。DF好きやし、得意なんで一番やりたいのはセンターバックなんですけど、チームとしてそうすることでプラスになるなら、そうなりたいです」
――そう思い出したきっかけは?
「今年、ボランチをやって楽しかったっていうのもあるし……なんやろ……どこでもできる選手になりたいです。ここだけしか守られへんっていう選手には、あまりなりたくないです。……でも、いちばん出たいのはセンターバックですけどね(笑)」
――第1希望はセンターバックと(笑)。そんな内田選手の将来の夢を教えてください。
「サッカー…っすか?? 将来の夢は…ガンバが好きなので、ガンバでずっとサッカーをやるっていうのが夢ですね」 ――ガンバのどこが好きですか? 「……大阪から出たくないっていうのもあるんですよ(笑)。だから、全部が合っているんですよ。ガンバのサッカーも好きやし、大阪も好きやし……っていう(笑)」 ――大阪から出たくないって、家から出たくないっていうのと同じ感じじゃないですか(笑)。サッカー以外の夢は? |
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「小さい子にサッカーを教えたいっていうのもありますけど、サッカー以外だったら、高層マンションに住みたいです。ドラマとかで見るような感じの、リビングの広い部屋に住みたいですね(笑)」 ――それは今後の活躍次第で叶えられると思いますよ~(笑)。では、内田選手にとってサッカーとは?? 「サッカーとは……自分の何スかねぇ……人生みたいなもんなんですけど……(熟考)……サッカーとは……難しいなぁ。人生って言ったら簡単なんですけど……ずっとやっていくわけではないので……サッカーとは…!…ガンバ!!!! 自分の中で一番大きいんで、サッカーとはガンバです!」 ――ガンバのジュニアユースに入ったことで、トップにも昇格しましたしね! 本当にガンバ愛に溢れていますね~。 「今までやったら頑張ってくださいとしか言えなかったんですけど、試合にも出れるようになってきたのでプレーで魅せるっていうことができる立場になったので、辛い思いを忘れられるようなプレーだったり、試合をしたいです」 |
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ガンバ愛に溢れた内田選手編はいかがだったでしょうか? 向上心が強いので、今後の成長に期待ですよ!!
さて、次回はどの選手が登場してくれるのか、更新をお待ちください。(7月8日更新予定)
(取材・文 金子裕希)
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(6月27日更新)