8月7日に行われたJ1リーグ 第20節の福岡戦。｢攻撃のボリュームは継続しながら、完封を大きな目標設定としていました｣という西野監督の言葉どおり、試合では新加入後初のスタメン出場となったFWラフィーニャが3試合連続ゴールを決め、さらに今季初の完封を達成!!　勝ち点3を掴み、首位に立つ柏レイソルとの勝ち点差を2ポイント差に縮めました。
　そんな中、13日(土)には大阪長居スタジアムに乗り込み、セレッソ大阪との“大阪ダービー”に臨むことに。『ACL ラウンド16』では痛すぎる1敗を喫しただけに、その雪辱を果たしたいところです。また、8月17日(水)には昨季王者の名古屋グランパスと対戦。重要な試合が続くガンバ大阪に熱い声援を送りましょう！

　さて、暑さの中での過酷な戦いが続く8月に登場してくれるのは、途中出場ながらもアグレッシブなプレーで出場機会を増やしている横谷選手！　試合中とは真逆のおっとりとした感じで色々と話してくれました。

 

――初めまして。今日は横谷選手の素顔を探らせて頂きますね。早速なのですが、横谷選手は試合でのプレーを観ているとすごくアグレッシブなのですが、素顔はどんな感じなのでしょう？

｢うーん……おとなしい…けど、めっちゃ仲が良い人とはバカしています(笑)。タケちゃん(武井選手)とかアツシくん(木村選手)とか。あとは、最初は人見知りなんですけど、慣れたらめっちゃ喋ると思います｣

――普段は大人しいのですねぇ。確かにいま喋っている感じもノンビリしているので、ちょっと納得です(笑)。

｢みんなに言われますけど、まぁ、こんな感じです(笑)｣

――そんな横谷選手のチームメイトも知らない一面とかってあったりしますか??

｢う～ん……特に思い当たらないんですけど……｣

――実は料理がめっちゃ得意です！とか。

｢ああ、まぁ料理は出来ますね。今はそんなに作らないですけど｣

――得意料理は？ ｢特にはないんですけど、冬場はシチューとかを作っていましたね｣ ――鍋とかじゃなくてシチュー！　なんだか……オシャレですね(笑)。 ｢鍋とかも作りますよ(笑)。出汁はスーパーで売っているやつですけど｣ ――それにしてもシチューって……ジャガイモの皮とか剥くの面倒臭くないですか？ ｢いやけっこう作るのは好きなので、苦じゃないですね。洗いものは嫌いですけど(笑)｣ ――なるほど(笑)。けっこう家事はされるんですか？ ｢そうですね。掃除、洗濯……今は料理以外の家事はします｣

↑悩みつつも質問に答えてくれた横谷選手。

――ということは、部屋は綺麗な方？

｢うーん、一気に綺麗にして、汚くなって、もうそろそろ掃除かなって思ったら綺麗にする感じですね｣

――どれくらいの間隔で掃除しているんですか？

｢3週間くらいしなかった時もあったんですけど、基本は1、2週間か休みの日にしています｣

――まぁ、なかなか練習や試合終わりに掃除はしたくないですよね。

｢しんどいで、やる気はでないです(笑)｣

――そうなりますよね(笑)。では、最近の楽しみを教えて下さい。

｢最近の楽しみ……去年と比べたらメンバーに入って試合に出れているし、遠征にも行けているんで……もっと試合に絡みたいですけど、去年に比べたら充実しているんで楽しいと思っています。普通の生活が(笑)。あとは、家でお笑い番組を見ているときですね(笑)｣

――私生活ではインドア派ですか??

｢ひとりの時は(笑)。誰かが居たらオフの日はみんなでご飯に行ったり、温泉とか銭湯に行ったりしています｣

――確かにひとりの時はそうなりますね(笑)。お笑い番組を見るのが楽しみとのことなのですが、おすすめの芸人さんがいたら教えてください。

｢おすすめはいないですけど(笑)、好きな芸人はダウンタウンとかナインティナインとか、ザキヤマ！｣

――ザキヤマさんは最初の2組とは毛色が違いますが、私も好きですよ(笑)。この3組を選んだ理由は？

｢ずっと笑っていられるので好きですね。癒されます(笑)。朝起きたらテレビつけて、録画したお笑い番組を見ますもん。今日も朝ごはんを食べながら10分くらい見てきました(笑)｣

――朝からお笑い番組……本当に好きなんですね～(笑)。

｢そうですね(笑)。目も覚めるし、笑えるし、いいかな～って思って、最近ずっとそうしています(笑)｣

――暗いニュースが多い情報番組を見るよりは、いい気分で1日をスタートできそうなのでそれは良い方法かも！　ちなみに、それだけお笑い好きなら何かギャグを持っていたりとか、お笑い系のことをやったりとかはしないんですか？

｢ギャグはないですけど、普通にボケ合いますよ｣

――ボケですか？　ツッコミですか??

｢両方です！　みんな両方です。オレとアツシくんとタケちゃんで、例えば食事中とかでもそこにあるものを『エイッ！』って渡して、それでボケたら次に回して……ってボケあって、誰がいちばん良いボケをしたか決めるっていう(笑)｣

――(笑)。それは突然発生するんですか？

｢そうですね。醤油があったら何も言わんと前に置いて、ボケるのを待つんですよ(笑)。そういうのを遠征先でもやっていて、ベテランの人が居たら最後にふるんですよ。ソウタくん(中澤選手)とか｣

――中澤選手はノってくれそうですね～。ノリツッコミしてそう(笑)。ちなみに、横谷選手しか知らないチームメイトの一面ってあったりしますか？

｢アツシくん。電話して『ほんじゃな』って言って切るとき、アツシくんは相手が切るまで電話を切らない。相手が先輩でも後輩でも｣

――お互いが切らずに待っていたらどうするんでしょうねぇ……？

｢待ってみたことはありますよ。20秒くらい何も喋らずにアツシくんが切るのを待っていたんですけど、切らなくて。仕方ないんで切ったんですけど(笑)、他の人にもやっていると思います｣

――礼儀正しいというか、なんというか。それにしても、切るまで互いに待つってちょっとした根競べですよ(笑)。

｢何してんのかな～って思いますよね(笑)｣

――確かに(笑)。では、話を横谷選手のことに戻しまして。最近の楽しみに続いて、近頃興味のあることは？

｢興味……ああ！　昨日、思ったことなんですけど……しょうもないことなんですけど、パっと思ったのが、蚊は、卵から産まれるのか蚊のまま産まれるのかっていう(笑)｣

――!!!(笑)。 ｢朝、バナナを食べていたら家の中に蚊が居たので。やっつけたんですけど、“こいつはどこから出て来たんやろ？”って思って。“外には蚊がめっちゃおるな～”、“どうやって産まれてくるんやろうな～”って思って、“いなかったらいいのになぁ～”って昨日思いました(笑)｣ ――家に居た1匹の蚊からそこまで思うとは……発想が豊かです(笑)。蚊は確か卵のはずですよ。 ｢卵ですか？｣ ――水に卵を産んで、それが孵化してボウフラになって…… ｢ボウフラってなんですか？｣ ――蚊の幼虫ですね。そこから、蛹になって蚊になっていく……はずです。間違って嘘を教えていたらどうしよう(笑)。 ※あとで調べたところ、ほぼ合っていました(ホッ)。

↑“蚊”の話のほかに、大好きだという“アボカド”はメキシコ産なのかどうかも気になっていたようです(笑)。

｢あははは(笑)。卵かぁ。自分の中では蚊のままっていう結論で終わったんで(笑)｣

――そうだったんですね(笑)。それにしても興味のあることが蚊だったとは(笑)。予想外すぎて面白かったです(笑)。そんな横谷選手、今年のイヤーブックに、将来の夢という部分で“お金持ち”って書きましたよね？

｢まぁまぁ(笑)。やっぱり、将来、家庭を持ったりしたらお金を持っている方がいいですから。そのためには何かしないと。いちばん良いのは、働かなくてお金が入ってくるのが良いんスけど(笑)｣

――それは誰でもそう思いますって(笑)！　そんなの究極の夢ですよ(笑)。

｢そうですね(笑)。あとは体型も今と変わらずに(笑)｣

――ああ、今のカッコいいままで年を取りたいと。

｢はい(笑)。理想ですけど(笑)｣

――いいと思いますよ(笑)。それ以外に夢ってないですか？　サッカー以外で。

｢学校の先生ですかね。お父さんが中学校の先生なんで。中学生の時に、サッカー選手か学校の先生になるか迷ったくらい学校の先生になりたくて｣

――それはお父さんに影響されて？

｢う～ん、どうなんですかね??　わかんないですけど、体育も好きやし、憧れていましたね｣

――じゃあ、先生になるとしたら体育教師？

｢はい。なんでも得意なので｣

――それ以外の科目はどうですか？

｢数学は好きですね。好きなだけで良いかどうかは分からないですけど(笑)｣

――成績も良かった方？

｢中学時代は良かったですけど、高校に入ってサッカーが忙しくなってからは全然勉強できなかったんで、高校の勉強はダメです。学校に申し訳ないです(苦笑)。ユース代表の遠征とかで学校にもあまり行けなかったので｣

――そうなんですね。それにしても学校に申し訳ないって言う方は珍しいかも。では、続きまして、ガンバの選手を人に勧める場合、親友、彼氏、旦那にぴったりな選手を教えてください。

｢……(なぜかすっごい笑顔)……｣

――むっちゃ笑顔なんですけど(笑)。 ｢誰かいるかなって(笑)。みんな良いんですけど……旦那はサトシさん(山口選手)ですかね。みんな加地さんとかって言いそうですけど、加地さんはナシで(笑)。サトシさんはサッカーでもそうですけど、普段もしっかり者なので。プライベートでも飯に連れて行ってくれるし、面倒見も良くて、パパって感じですね。彼氏は……誰かなぁ。彼氏……彼氏は加地さんにしよっかな。言うことを聞いてくれるし、おごってくれるので、貢いでください(笑)｣ ――貢いでくださいって、“ブラック横谷”が出ましたよ！(笑) ｢あはは。加地さんやったら大丈夫です(笑)｣ ――懐が深そうな方ですからね(笑)。 ｢オレのが加地さんより権力が高いので(笑)｣

↑質問の答えを言う前に笑っていたこともしばしば(笑)。

――そんな図式がガンバにあったとは(笑)。では親友は誰にしましょう？

｢親友はソウタくん。…みんな年上の人ですね。まっ、いっか(笑)。ソウタくんはずっと喋ってくれて、面白いので｣

――なるほど。それにしても、仲の良い木村選手や武井選手の名前が挙がってこなかったですね～？

｢そういやそうですね(笑)。タケちゃんね……優しいし面白いけど、親友とかとは何か違うよね｣

――何か違うって(笑)。

｢男同士の親友やと楽しいですけど、女性に対しての接し方が分からないので(笑)。異性に勧める場合って考えると、そういう面ではソウタくんのが上手いのかな？って(笑)｣

――そういう理由だったのですね(笑)。
あとは選手どなたかにキャッチフレーズを付けてもらいたいのですが。

｢どんなのですか??｣

――ええっと、星原選手に対して“笑いの神”というのがあったり、武井選手が藤春選手に対して“ゆとり教育の賜物”。

｢そうっすね(笑)。あいつは“ゆとり”です(笑)｣

――納得するほどなんですねぇ(笑)。

｢キャッチフレーズ……難しいね。タケちゃん……タケちゃんでいこっかな。何かあったかな……遠征先で乾杯の音頭を取るのは有名ですよね？｣

――サポーターの方なら知っている人は多いと思います。

｢じゃあ……“スベリ知らずの乾杯部長”で？(笑)｣

――部長になりましたね(笑)。本当にスベリ知らずなんですか??

｢けっこう思いきってやって、スベっていますね(笑)｣

――スベっているじゃないですか～(笑)。

｢いや、おもろい時はおもろいんですけど…5回に1回くらいです(笑)｣

――スベっている確率のが高いじゃないですか(笑)。

｢オレの中ではね(笑)｣

――そこは笑いに厳しい横谷選手らしく辛めの採点ということですね(笑)。

｢タケちゃんはまだまだです(笑)｣

――じゃあ、横谷選手から見て一番お笑いのセンスがあるのは誰ですか？

｢アツシくんですかね。やっぱり仲良くてずっと一緒にいるので面白いです(笑)｣

――木村選手はどういう風に笑いを取るんですか？

｢物ボケですよ。あっちゃんはけっこうセンスがありますね｣

――それに比べて武井選手はまだまだ？

｢そうっす。順位を付けるとしたら、アツシくん、オレ、タケちゃんみたいな。そんぐらいでいいっすよ(笑)｣

――そうなんだ(笑)。となると、ぜひ横谷選手も前に出て何かやって欲しいですね。

｢いや、オレは前に出る系じゃないんで。前に出るのはタケちゃんですよ！　オレは裏でこそこそやっています(笑)｣

――ええ、もったいない！　ファン感とかで武井選手と組んで漫才とかやってみたらいいじゃないですか～。“やすだやすだ”(※)がいなくなっちゃったんで(笑)。
※やすだやすだ……安田理大選手、晃大選手がファン感で披露していた兄弟漫才のコンビ名。

｢あはは(笑)。でも、この前、監督が開いてくれた食事会の締めでひとボケしました。明さんと目が合って振られたので｣

――ウケはどうでした？

｢……大成功でした(笑)｣

――そのちょっと間が空いたのが気になりますけど(笑)。

｢いや、大成功です。明さんからのキラーパスを決めました(笑)｣

――なるほど(笑)。今後どこかで披露してくれることを期待していますよ(笑)。

｢(笑)｣

 

『ガンぴあ』初登場となった横谷選手の前編はいかがだったでしょうか??　予想外の答えが多く、末っ子気質がちょっと垣間見えたり見えなかったり……でしたが、笑いの絶えないプライベート編となりました。
次回はサッカーをはじめたきっかけなど、サッカーについてお届けします！(次回8月26日更新予定)

 

（取材・文　金子裕希）

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（8月12日更新）

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