ホーム > インタビュー&レポート > 空きっ腹に酒が梅田CLUB QUATTROで10ヶ月の歳月をかけて 企画するイベント『10カウント』応援企画 Final! メンバー自ら出演バンドを紹介! 5/7(月)に行われたROUND.9のライブレポートも!!
チケットぴあ関西版WEBをご覧の皆さん。空きっ腹に酒のボーカルゆきてるです。『10カウント』がとうとうラウンド10、ファイナルを迎えるのです! ぴあっと叫びたいとこですが、声になりません! ありがとーーーう!
と、感謝するのはまだ早い。ファイナルを無事に終えて初めて全てのラウンドを制覇したことになるのです。気を抜くな空きっ腹! というわけで、早速出演者紹介していきます!
まずは東京から、「パンパンの塔」
パンパンの塔/さっきおきたばかり
初めて彼らの音楽に触れた時、僕はさらに音楽を好きになりました。心に隙間があると、たちまち雪崩れ込んできて溢れかえる。繊細な音と言葉がとてもシンプルに「感動」させてくれる。今日本にいるバンドで一番僕を音だけで泣かせてくれるのは間違いなくパンパンの塔です。他になんの説明も出来ません。好きだから呼びました。きっと皆も、びっくりすると思います。
そして2組目はなんと吉本興業から漫才コンビ「プリマ旦那」
何故ここにきて漫才なのか。と、皆さん思うでしょう。これには深い私情がありまして…。ボケ担当の野村くんは西田(g)と、いのまた(Dr)の高校の同級生(僕の先輩)なんです。さらに空きっ腹に酒の最初のベーシスト、元メンバーです。僕が高校1年生の頃に2つ上だった西田、いのまた、野村の組んでいたバンド・アークビートルズのライブを文化祭で観て、そこから今の僕のバンドマンとしての人生は始まったのです。つまり憧れでした。お互い別々の道に進みましたが、同じステージに立つ者として全力で“対バン”させてもらいます。
そして今回はFM802から浅井博章さんがDJとして出演してくれます。どんな選曲でフロアを盛り上げてくれるのかとても楽しみです!
『10カウント』ラウンド10。ファイナルです。いつも通りいつも以上のライブで会いましょう。
10カウント完遂までいよいよラスト2回。1回1回を乗り越えていくごとに成長を続ける空きっ腹に酒が今回、共演に選んだのは撃鉄とカラスは真っ白。「お互い好きっていうことがさ、あんまりないじゃない、生きてて。でも、撃鉄もカラスも最初から(相思相愛だった)」(田中幸輝)という2組だ。それぞれの魅力が激突し合う一日となった。
1組目は撃鉄。エネルギーに満ち満ちた音が、オーディエンスをビリビリ震わせる。足元から下半身へと迫りくる強烈なベースライン、ここぞのタイミングで切れ込んでくるギター、タイトに疾走するドラム。途中、上半身裸になった天野ジョージの獣感もハンパない。 ポストパンク~ニューウェイヴの匂い強い曲だったり、ポップに振り切れたりしながら生々しく攻め立てる。“ロック”の持つ荒々しさやいかがわしさといったものが入り乱れる、中毒性あるフロアは撃鉄ならではのものだ。
続いては札幌出身、今年頭に上京して以来、勢いは増すばかりのカラスは真っ白。パンダのぬいぐるみ片手に登場したヴォーカルのヤギヌマカナと、スキルフルなバンド陣の演奏が絡み合う。“ウィスパーボイス”と称されているが、伸びやかでさえあるその声は魅力的で、ググッと突き刺さってくる。ギターのシミズコウヘイがMCで「カラスは真っ白の好きな言葉2つ」と挙げた「パーティータイム」「ファンキーミュージック」を体現するようなカラフルなステージ。『HIMITSUスパーク』をポップに炸裂させたラストまで、緩急自在、見どころ多数のライブショーとなった。
静かにメンバーが登場し、そのまま田中幸輝(vo)の「ハァッ」と息を吸い込む音から始まった空きっ腹に酒。序盤でいきなりパーティーチューン『正常な脳』を投下するや、まだあったまりきっていないフロアを強制的に熱していく。
『10カウント』シリーズで毎回1曲ずつ新曲を披露しているが、今回の『17歳の気怠い一日』は、陽気でパーティーノリなヒップホップ曲。軽快でラフで、今までの空きっ腹にはない感触が楽しい。肩の力の抜き具合がちょうどよくて、新たな一面を感じさせる一曲だ。そこから続けざまにメロディーの立った曲を連発してオーディエンスを横ノリさせる。こういったバンドシーンにおいて横ノリさせられるロックバンドって、意外に少なかったりするから新鮮だったりする。
「よく何考えてるかわからんって言われるけど、考えてることは単純で。楽しいか、楽しくないか。難しいことは家帰って考えたらいいけど、ライブ中はそれしか考えられへんようになってきてる」(田中幸輝)
そこからは『らびゅ』『Pa』『確心』と続けて、フロアを熱気と笑顔で満たしていく、というなかを西田竜大のギターが切り裂く! その切れ味はハンパなくって、「まだまだいけるやろ!」とばかりにみんなにギアアップを促す。そしてアンコールは同シリーズ恒例の『元旦』。オーディエンスに向かって「全部出してくれ! 全部奪って帰るから」という田中幸輝の言葉につられるように沸点はさらに上昇する!
終始、汗だくになってステージで動き回るこの日の田中幸輝の動きからは、「好きに楽しんだらいい、みんなで一緒にするような振り付けとかいらないから、音に委ねて踊れ(暴れれ)ばいい」といったメッセージが感じられて。メンバーが率先して音楽に身を任せているからお客さんもそうなれる、という好循環のステージだった。そして次は遂に10カウントラスト。上でも紹介している共演者はもちろん、空きっ腹に酒の進化と爆発、にこそ注目だ。
(2015年5月22日更新)
空きっ腹に酒 オフィシャルHP
http://www.skpprnsk.com/
パンパンの塔 オフィシャルHP
http://panpannotou.net/
プリマ旦那 オフィシャルHP
http://search.yoshimoto.co.jp/talent_prf/?id=2840
梅田CLUB QUTTRO オフィシャルHP
http://www.club-quattro.com/umeda/