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空きっ腹に酒が梅田CLUB QUATTROで10ヶ月の歳月をかけて
企画するイベント『10カウント』応援企画 第5弾!
メンバー自ら出演バンドを紹介!
2/2(月)に行われたROUND.5のライブレポートも!!

 『10カウント』ラウンド7! とうとう7回目までやってきてしまいました…。ぴあー!(デス声) 無謀だと言って端から諦めていた方々もそろそろ「ん!まだやってたんか! 大丈夫かいな?」と気付いて欲しい…。そして大丈夫どころかもう燃えて燃えて仕方がないことに気付いて欲しい…。そんな7回目のゲストは気合い充分2マンでこのバンド!

ザ50回転ズ

ザ50回転ズ/涙のスターダスト・トレイン


ちょっと奥さん聞いてください…。奥さん以外も聞いてください…。

 あれは2013年が終わる直前のこと。清水音泉の年末恒例イベント『KINDAMA』に空きっ腹に酒がめでたく出演決定し、僕達はとても浮かれ気分で梅田クラブクアトロにて待機していた。浮かれていたと言っても勿論気合い充分で挑んだ…、はずだった。出番前、僕らが楽屋でゴソゴソ準備を始めていると、ザ50回転ズの登場と共にフロアの方から地鳴りと悲鳴のような歓声が聞こえてきて、僕は思わずステージ横に飛び出した。壮観。そこで繰り広げられている事はライブ以外の何事でもなかった。ステージからフルパワーのエネルギー放射。それを受け止め何倍にもして返すフロア。これをライブと呼ばずになんと呼ぶんだろう…。僕は足がガクガク震えてしまった。その震えには勿論感動もあったけど、何より悔しかった。まだ出番も終わっていない自分の心に少し、否、かなり皹(ひび)が入っていることに気付いたからだ。ザ50回転ズと言えば先輩だ。僕らよりずっと前からロックンロールを体現してきた日本を代表するバンドだ。だからなんだ。そんな経歴が、数字が怖くて僕の心はひび割れたのか。違う。まさに今起こっているこの“ライブ”に僕は完全に飲まれてしまったのだ。やはり空きっ腹に酒は悔しさの残るライブをしてしまった。

 同時に密かに目標が出来た。「必ず、勝つ!」 音楽は勝ち負けではないかも知れないけど、それでも僕は誓ったのだ。「10カウントで、ザ50回転ズを迎え撃つ!」こうして戦いの火蓋は切って落とされたのであった…。(いや、お前の勝手やないかい!) 本当に光栄です。ラウンド7、目撃しに来てくれ!




2/2(月)に梅田CLUB QUATTROで行われた
『10カウント』ラウンド6、ライブレポート!!


live585.jpg 空きっ腹に酒の自主企画イベントとして、梅田クラブクアトロを舞台に10ヶ月連続で敢行中の「10カウント」も、今回で6回目。空きっ腹に酒と同世代の夜行性のドビュッシーズに、今年結成18年目を迎える大先輩、THE NEATBEATSという大阪の2組を迎えて“ロックンロール炸裂!”の一夜となった。

 大阪・堺から登場の夜行性のドビュッシーズは、生々しいロックを爆音でかき鳴らす。直情的に、泥臭く歌い上げる『オールドスポート』、「ぶっ倒れるところを見てくれ!」(キクタニ/vo&g)と始めた『さよなら熱狂』。ステージの上に己のすべてを出し切らんとする、その気合いがグイグイと迫ってくるライブで、クアトロを熱気に満たした。

 THE NEATBEATSは、さすがの名人芸。ステージ上には自ら持ち込んだヴィンテージ機材が並んでいて、その佇まいからしてテンションがアガる。ビシッとキメたスーツにリーゼント、ピカピカに磨かれた革靴。マージービートが響き渡ればギンギンにかっこよくて、MCではばっちり笑わせる。フロントマンのMr.PAN(g&vo)が兄貴的存在を通り越して、もはや先生のポジションになりながら(笑)、お客さんを引っ張っていく。気づけば空きっ腹Tシャツを着たみんなもノリノリでダンス! エンターテイナーの真髄を見せつけたステージとなった。

live3-585.jpg 空きっ腹に酒は、1曲目にいきなりキラーナンバーの『イマ人』を持ってきて、続く『確心』ではバチバチの照明で煽ってと、のっけから一気に突っ走る。久々に『天女下』を披露したりと、緩急織り交ぜながらのスタートだ。「ラウンド6にようこそ! 折り返したわけですね。皆さんのおかげです、とか言うと思ったやろ。そういうことはツイッターにしか書きません。ライブハウスに来たほうが正しいよ…。 “楽しいよ”って言おうとしたけど、まあ“正しい”でもいいか」と、田中幸輝(vo)が言うように、やはりライブを全身で体感するのっていい。
 この「10カウント」シリーズでは毎回、空きっ腹に酒が新曲を引っさげてくることになっていて、それが楽しみのひとつにもなっているが、今回の新曲はドンズバの日本語ラップに。黒いファンクなサウンドに、ポエトリーリーディングにも似たスタイルでラップを乗せていく、ここまでヒップホップに振り切った曲は彼らのなかでは初めてかも? というほどのものに。その後にあった、ラウンド3で新曲として披露された『room』にしてもラップが前面に出ていて、というのを見ると、次作の展開がまた楽しみになってくる。内へ内へと進んでいく『少年は自棄になった』は、10カウントのなかで成長してきているような、そんな曲だ。「何が正しい 何が間違ってる」と歌われるサビを、お客さんが何人も口ずさんでいて。よくあるようなシンガロングじゃなくて、その歌詞の意味、思いを噛み締めるように口ずさんでいる光景は、この日のハイライトのひとつだった。

live4-585.jpg ライブも終盤、「オレらの音楽でどつかれてしまいませんか?」と始まった『Pa』。 ラウドでアッパーなサウンドを放ちステージを駆け回るメンバー、お客さんも一緒になって大はしゃぎ! アンコール曲『元旦』では、田中幸輝がフロア前方にテーブルに移動させてそこに立ち上がり、それをみんなが囲むようにしてギュッと集まる、という展開に。いつもより少なめのフロアだったけれど、だからこその一体感もあったラウンド6となった。

live2-585.jpg

Text by 中谷琢弥
Photo by  押方宏

(2015年2月20日更新)


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ザ50回転ズ

空きっ腹に酒
梅田CLUB QUATTRO
10ヶ月連続企画
『10カウント』ROUND.7

チケット発売中 Pコード253-759
▼3月2日(月)19:30
梅田クラブクアトロ
前売2500円
[共演]ザ50回展ズ
梅田クラブクアトロ■06(6311)8111

チケット情報はこちら


空きっ腹に酒 オフィシャルHP
http://www.skpprnsk.com/

ザ50回転ズ オフィシャルHP
http://www.50kaiten.com/

梅田CLUB QUTTRO オフィシャルHP
http://www.club-quattro.com/umeda/

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