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空きっ腹に酒が梅田CLUB QUATTROで10ヶ月の歳月をかけて
企画するイベント『10カウント』応援企画 第7弾!
メンバー自ら出演バンドを紹介!
4/6(月)に行われたROUND.7のライブレポートも!!

 ぴあ関西版webをご覧の皆さん! 空きっ腹に酒のボーカルゆきてるです!10ヶ月間毎月開催される10カウントも、5月で9回目。本当に本当にありがとうございます! ぴあっ!(身の引き締まる音)。9回目もいつも通り濃いゲストを2組迎えました!


まずは東京から、撃鉄。

撃鉄『coolなとき忘れたJapanese』
 
 ずーっと名前は気になってたけど実態が掴めないまま、でも知ってしまうのが少し怖い隣のクラスのあの娘みたいな存在だった撃鉄と今年になってようやく対バンが実現し、やっぱりカッコ良かったから早速誘ったら即決。とにかくカリスマ。とにかくダンスビート。多分ニューウェーブ。うねるベースってこのことやろと思いながら気付けば目で追いかけてしまってるのはボーカルの天野ジョージの奇想天外なアクション。(僕が観た時はメンバーの股の間をスライディングでくぐり抜けてた。何度も)。そこにクセ強すぎなギターリフが絡んできて、こりゃあ最高やね。どこまでメッセージが込められているのか全くわからない言葉のチョイスもたまらない。何も考えさせずに、でも終わった瞬間「何であんなに楽しかったんだろう?」と考え込ます。撃鉄という現象に皆も早く巻き込まれて欲しい。



そして2組目は北海道から、カラスは真っ白

カラスは真っ白(A crow is white)『HIMITSUスパーク』 
 
 圧倒的演奏力と音楽的センスが混在する…と口で言うのは簡単だけどそれを実際に作り出している彼らって一体なんなの。怖いわ。ジャンルで例えてみたいけど、要素が多くて1つ1つ分析するのがめんどくさい(出来ない)のでとりあえずここはPVを観てください。良い音楽って情熱とか魂が先行してるモノだと思うんですね、僕。でもその内に秘める熱さを表現する為にはやっぱり技術力が必要で、しかし技術だけでは越えられない壁がセンスなんだと思うんです。なんかその壁達をぴょーんと越えられてきてさらに感傷的な気持ちにさせられた僕の気持ちにもなってみてよ。「やられた!」と思わせられたら、思わせ返すのがバンドマンの礼儀っちゅうもんですわ。だから呼びました。簡単な理由。とても楽しみにしてます。


 さぁ、というわけでこの3組でお届けします『10カウント』ラウンド9。セミファイナルです。いつも通りいつも以上の日にします。お楽しみに!




4/6(月)に梅田CLUB QUATTROで行われた
『10カウント』ラウンド8、ライブレポート!!

 全10回となる『10カウント』シリーズも、早いもので8回目。今回の対バンには、CHARAとのコラボレートでも話題のヒップホップ・バンド韻シストと、ET-KINGのイトキンによる新バンドOSAKA ROOTSという、空きっ腹に酒の重要なエッセンスである“ラップ”に焦点を当てたラインナップに。空きっ腹に酒が当シリーズを通して毎回1曲ずつ発表している新曲では、この“ラップ”に大胆にアプローチしている曲が多いだけに、地元の先輩格を迎えてさてどうなる?

 まずはOSAKA ROOTS。イトキンをヴォーカルに、脇を固めるのは米シカゴでブルース・ミュージシャンとして活躍してきた面々だ。ブルースとレゲエを土台にしたメッセージ性の強いナンバーを中心に、横浜のベテラン・レゲエディージェイNANJAMANの『YA ME TO KI』のカバーも披露。さすがの演奏力の高さで、イトキンの言葉も相まって、ゆっくりと静かなところから熱く上昇させていく。最後はアップテンポのスカナンバー『You know how we roll』で締める、ホットなステージとなった。
 
 韻シストは、出だしから一気に引き込んでいく。ベース、ギター、ドラムのトリオによる強靭な演奏と2MCの絡み合いは絶品! ときに2MC以外もラップに歌にと展開していく、そのステージングとコール&レスポンスに乗せられて、初めて韻シストを見る人も多かっただろうなかで、あっという間にフロアは出来上がっていく。その一体感と自由さ、ライブ感はとんでもなくって、『Bird』に『Neighborhood』、ラストの『Daily a Life』まで、あの手この手でオーディエンスを引っぱり、乗りこなす。今もいつもフレッシュで、進化を止めない韻シスト、ここにあり。
 

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 「(先に出た2組の)クールでラフな、大人のかっこいい遊びをどう受け止めていいのかわからんままステージに出てきて。裏でいろいろ考えてたけど、出てきてもうたら、なんか、一体感がすごいね」と、ライブ中のMCで田中幸輝(vo)が言っていたように、空きっ腹に酒もまた、オーディエンスを巻き込むステージを展開していく。冒頭の『F・T・K』から張りつめたテンションで、そのなかを田中幸輝がいつも以上にキレッキレに暴れるように飛び跳ねる。半ば無理矢理にでもお客さんを持っていこうとする、その気迫こそ彼らの真骨頂だ。そしてライブ中盤からアンセム『Pa』を炸裂&爆発させる!
 

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 「OSAKA ROOTSと韻シスト。そんな2組とやれるとは思ってもいませんでした。ほんまに出てほしかったから。中学の頃に韻シストのPV見て、バチーッてなって、“オレもラップする”ってなったくらい」(田中幸輝)。続けて「自分の道は自分で開いていかないとあかんねんなって、そう思えたのは10カウントのおかげかも」と言って始めたのは新曲『スマイル』。これまで以上に、日本語ラップド真ん中、だ。…と珍しく田中幸輝が喉をつっかえてしまい演奏を止める、というのが2度続く。「オマエが曲を止めるなんて、史上初じゃない?」(西田竜大/g)という前置き(?)を経て3度目の正直でスタート。シリアスな、私小説的なリリックが矢継ぎ早に放たれる。フロウも、リリックも、思いの込め方も、それを支えて促すタイトな演奏も、いい形にハマっている。底からの光を感じられるような、そんな展開に息を飲むオーディエンスに、続けざまにロック×ラップの一曲『飽きた』を叩き込む。そのままラスト『スタート』まで、熱く激しく駆け抜ける! アンコールは『10カウント』シリーズ恒例の『元旦』で踊って騒いで、締めくくる。
 

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 序盤からブチかまして、中盤で踊らせて、後半はがっちり演奏とリリックで掴んで終える、というこの日のセットリストは、彼らの“らしさ”がうまく出ていたように感じた。演奏にも厚みと表現力が増して、奥行きが生まれていてと、あと2回だけれど、終わる頃にはどんなバンドへと脱皮しているだろう? と期待は高まるばかりだ。そう、あと2回。この日、韻シストのBASIが言っていた、「試合や戦いの、最もオイシイとされる後半の部分に、オレらも、みんなも、います」というのはホントにそうで、ラスト2回も(こそ!)見逃せない。

てことで次はゴールデンウィーク直後の5/7(木)、カラスは真っ白と撃鉄を迎える9回目!!

 
Text by 中谷琢弥
Photo by  押方宏
 

(2015年4月27日更新)


Check
撃鉄
カラスは真っ白

空きっ腹に酒
梅田CLUB QUATTRO
10ヶ月連続企画
『10カウント』ROUND.9

チケット発売中 Pコード260-206
▼5月7日(木)18:45
梅田クラブクアトロ
前売2500円
[出演]カラスは真っ白/撃鉄
梅田クラブクアトロ■06(6311)8111

チケット情報はこちら


空きっ腹に酒 オフィシャルHP
http://www.skpprnsk.com/

撃鉄 オフィシャルHP
http://gekitetu.jp/

カラスは真っ白
http://acrowiswhite.com/

梅田CLUB QUTTRO オフィシャルHP
http://www.club-quattro.com/umeda/

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