空きっ腹に酒が梅田CLUB QUATTROで10ヶ月の
歳月をかけて企画するイベント『10カウント』の
応援企画がスタート!メンバー自ら出演バンドを紹介！
そしてVol.2のライブレポートも!!
ぴあ関西版WEBをご覧の皆さん初めまして。大阪のロックバンド空きっ腹に酒です。(のボーカルです)
我々は現在梅田クアトロで10ヶ月連続イベント『10カウント』を主催しているのですが、第3回からぴあ関西版WEBで告知させて頂けることになりました。わーい！やったー！ばんざーい！
「10ヶ月毎月、しかも梅田クアトロでイベントを打つってなかなか無謀な挑戦ね！」と周りからは止められましたが、「とにかくやるんじゃあ！10ヶ月後お前ら見とれよ！(ちょっとだけ、ちょっとでいいんで手伝ってください…お願いします…)」と気合い満点で始め、無事第３回目を迎えることが出来ました！感謝！
ということで、この告知コーナーではそんな僕らのイベントに出演してくれる素晴らしいバンド達を勝手に紹介していきたいと思います。「はぁ？お前の馬鹿丸出しの駄文で紹介されても困るんですけど！」とか「違う！お前のその感性おかしい！」とか言われても知りません！僕のコーナーだから僕の独断と偏見のオンパレードじゃ！よし！張り切っていってみよー！
(大丈夫だよ僕！大丈夫、頑張れ！)
まずは名古屋のミソッカス。
初めて彼らの音源を聴いたのがもう２年ほど前なのですが、その時感じた「悔しい！」という気持ちを未だに僕は忘れません。(もう忘れたいです…) 移動中の車内で偶然聴いたのですが、気付けば仙台東京間延々ミソッカスのリピート再生で過ごしました。メロディーが耳に残るから何回も何回も聴きたくなるんです。まずここで「悔しい！」さらに音楽性も様々なジャンルを取り込んでるんだけど、その全てにミソッカス特製オリジナル味噌を塗ってから出すところに再び「悔しい！けどかっこいいなああああ！」と震えました。でも素材がちゃんと生きてるんです。(ミソッカスの場合主にダンスロックやメタル、ディスコサウンドや歌謡曲等を感じます) 何に味噌が塗ってあるのかわかるから楽しい！で、その味噌が美味いんですね～。分量も丁度いい！懐かしかったりするんだけど、よく味わうと初めて体験する味がします。で、気付けばずっと舐めてる。ペロペロペロペロ…。あと言葉のチョイスが気になるのも憎いです。僕史上、歌詞カードが見たくなるバンドダントツ１位です。要所要所に耳に引っ掛かる言葉が仕掛けられてて「ハルキチくんオシャレな言い回しするなぁ…モテそう…」とか思いながらパクッてやろうかと挑戦しましたが無理でした。
そんな彼ら、音源は勿論ライブもまたかっちょええんです。予想の３倍の熱量でぶつかってくるので、皆さん水分補給だけはキチンと心掛けて下さい。
そしてもう１組はMONOBRIGHT！
僕が高校生の頃、学校にポロシャツ眼鏡姿で行ったら「あ、MONOBRIGHTだ」と言われたことがあります。(マジで) そんな既に言わずもがなな存在の彼等が、『10カウント』に出演してくれると決まった時はそりゃもうはしゃぎました。友達にも自慢しました。(来てくれるかな…) だから僕が紹介するのもなんか変な感じですが…しますね…。MONOBRIGHTって僕の中でずっと「居そうで居なかったバンド」 なんです。めちゃくちゃトリッキーなことしてるわけじゃないのに、クセになるビート。所謂ロックサウンドなんだけど、何故かそんな枠からは抜き出て聴こえる。POPだしキャッチーだけど、それを素直に受け止めていいのか一瞬迷わせる独特の雰囲気。最終的にダンサブル。ニューウェイブってこういうことかと、ニューウェイブについてイマイチ理解していなかった僕は、やっと触れられた気がして嬉しかったです。いや、ジャンルうんぬんはどうでもいいんです！（よくねーよバカ！） ニューウェイブなんでしょ！？じゃあ間違ってないはずだ！MONOBRIGHTが起こした、新しい波に乗ったのだから、それはニューウェイブだろ！（違う気がする）
で、中でも僕が一番ハマってしまったのがボーカル桃野さんの声！一見華奢なイメージなのにしっかり男らしい声で、これは惚れる！歌声が綺麗だとか、透き通るような声のボーカルは沢山いるけどしっかり体に響いてくるような声ってなかなか居ないから
僕、桃野さんの声、大好きです！早くライブで体験したい！踊りたい！
11月4日が待ち遠しい！主催だけど！お客さんの気持ち凄くわかるよ！
皆さん『10カウント』ラウンド３、ぜひぜひ遊びに来てください！
それではまた次回！（ぴあさん見捨てないで）
10/7(火)に梅田CLUB QUATTROで行われた
『10カウント』ラウンド2、ライブレポート!!
熱を帯びたキレッキレなステージングで大阪・新世代を掻き乱すネオミクスチャーバンド、空きっ腹に酒による10ヶ月連続自主企画「10カウント」の2回目が開催された。梅田クラブクアトロを舞台に、ひとクセもふたクセもあるライブバンドを招いて激突するこのシリーズ。ラウンド2となる今回はバックドロップシンデレラと八十八ヶ所巡礼の2組を迎え、突き刺さる音楽とハンパない熱量に満ちた夜となった。
まずはニューアルバム『シンデレラはいい塩梅』を引っさげて登場のバックドロップシンデレラ。パンクにスカ、ハードコア、メタル、そこにアイリッシュや東欧音楽もブチこんだサウンドで、オーディエンスをどんどん煽っていく。「踊るヤツが偉いのだ！ それがここのルールさ」とMCにもあったように、ヘッドバンギングにスカダンス、みんなで肩を組んで揺れたり走り回ったり（！）と、1組目からもみくちゃ＆汗まみれのライブとなった。
続いて、こちらも新作『攻撃的国民的音楽』を8月にリリースしたばかりの八十八ヶ所巡礼が赤く妖し気に照らされたステージに現れる。ベース＆ヴォーカルのマーガレット廣井の惹きつけてやまない存在感、切り裂くギター、重く打ち込まれるドラム。 胸元で構えたベースはさながらマシンガンのようで、ほぼノーMCで突き進んでいく。変な調和も共感もいらない、とばかりに、自分たちの世界観のまま、どんどん引き込んで、引きずっていく圧巻のパフォーマンスだ。
そして空きっ腹に酒。強烈な2組のライブを経て、さらにソワソワと浮き足立って待つオーディエンスを前に、1曲目「what's up」からフルスロットルで駆け抜けていく。「右手を上げてくれよ！」と拳を突き上げて、コール＆レスポンスで煽って、どんどんフロアを巻き込んでいく。ヴォーカルの田中幸輝は裸足でステージを激しく動き回り、鋭く刻んでいくファンキーなギターと疾走するドラム、ベースは前に出たり引っ込んだりしながらグルーヴを加速させていく。
この「10カウント」では、毎回新曲を発表していく、という試みもしていて、自らハードルを上げているのも彼ららしい。今回の新曲となった「オサレ」は、今まで以上にラップの要素が前に出た内容に。攻撃的なラップとキャッチーなサビ、というバランスは、聴くごとにクセになりそうな曲だ。この曲もそうだが、「らびゅ」のリリックにしてもそうで、皮肉のようでいて、ピュアでねじれた愛情がそこにはあって。韻を踏んだ言葉遊びと言いたいことを飽和させて、暴れさせていく。「少年は自棄になった」では、激情のサウンドと感情のまま放たれる歌が、グググッと突き上げてくる。
「まだ2回目やねんなって。いつも通り、いつも以上やるから、それをあと8回、毎回更新していきたいと思ってる。どんどん成長して、新しいものを見せれたらいいなって」（田中幸輝）
ライブもいよいよ終盤。「みなさーん、今日、何しにしたの？ パーティーしにきたんでしょ？」と始まったキラーナンバー「Pa」では、ミラーボールも照らされて、みんながみんな飛び跳ねるもんだから床が揺れるほどの大騒ぎに！ 曲の途中、ギターのシールドが抜けたのか、一旦ギターの音が止まっても、他のメンバーの臨機応変さでなんなく切り抜けて、と思ったら次はストラップがとれる、という事態に。しゃがんでギターを弾き続ける西田竜大に、ヴォーカルの田中幸輝が歩み寄ってストラップを付けようとしたが途中で気が変わったのか「知らん」と言って放り投げてしまう、そうなると西田竜大も吹っ切れたようにギターをかき鳴らす。「ロックは、何もなくてもできるというのを証明しますよ」（田中幸輝）と畳み掛けていく。ハプニングを物ともせずに自分たちに引き寄せていくのは、ライブバンドだからこそだ。
アンコールでは、田中幸輝とバックドロップシンデレラの豊島”ペリー来航”渉とのフリースタイルMCバトルが勃発、という一幕も。最後はオーディエンス全員を座らせて、「我が家へようこそ」と切り出して、「ひとりひとりの顔を覚えておくことはできないかもしれないけど、今日のこの温もりだけは忘れません」と感謝の言葉で締める、というエンディングに。三者三様の音楽とピーク感があって、ヒリヒリしたり、飛び跳ねたり、一体感があったりそれを拒否してみたり。ライブでこそ感じられる熱気や感情、そして笑顔にまみれていた。次回「10カウント ラウンド3」は11月4日、MONOBRIGHTとミソッカスを迎え、場所はもちろん同じく梅田クラブクアトロにて。ますます目が離せない！
Text by 中谷琢弥
Photo by 押方宏
（2014年10月20日更新）
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