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空きっ腹に酒が梅田CLUB QUATTROで10ヶ月の歳月をかけて
企画するイベント『10カウント』応援企画 第6弾!
メンバー自ら出演バンドを紹介!
3/2(月)に行われたROUND.7のライブレポートも!!

 チケットぴあ関西版WEBをご覧の皆さん、もう多分、そろそろお気付きだと思いますが、空きっ腹に酒(というバンド)の幸輝(というボーカル)です! 『10カウント』もとうとうラウンド8です! もう突き進むしかないのだ! ぴあっ!(気合いが入りすぎて漏れた音)。それでは早速ラウンド8のゲストを紹介します!

まずはOSAKA ROOTS!!!!

 ET-KINGでリーダー兼トラックメイカーのイトキンさんがボーカルを務める、バンド名からもわかる通り地元大阪のミュージシャンが集まってスタートしたコテコテの大阪バンドです! ブルースをベースにレゲエ、スカなどブラックミュージックを盛り込んだバンドサウンド。このね、ブルースで大阪っていうのに僕めちゃめちゃ弱いんです。生まれも育ちも大阪なんでよくわかるんですけど、大阪って独特の哀愁があるんです。そりゃ自分の故郷だからそう感じてるんだろって思うかも知れないですけど、多分それだけじゃないんです。たこ焼き、お笑い、通天閣。おばちゃんもおっちゃんも大声で話して、馴れ馴れしい。大阪って粗雑で派手でやんちゃなイメージやと思うんです。でもそのイメージはやっぱり表面で、裏側に必ず生活の苦悩だとか、感傷みたいなんが張り付いてる。その表と裏の間に生まれるんがブルースなんやと思うんです、僕(かなり勝手な解釈ですが)。で、それは大阪の人以外にも伝わるはずなんです。音楽やし、感覚やし。OSAKA ROOTSは僕も初めて観ます。大阪のどこまで連れて行ってくれるんか、めちゃめちゃ楽しみです。

そしてもう1組は韻シスト!!!!

韻シスト/On & On


 当時僕は中学生だったかな。自宅でSPACE SHOWER TVが観れたんですよ。そこで偶然観たのが韻シストのPVでした。クールだなと思ったし、バンドってこんなノリって出来るんだとかなりカルチャーショックだった記憶があります。バンドでラップだとミクスチャーのゴリゴリしたイメージがどうしてもあったので、こんなにラフにカッコイイ人達がいるんだーってとても痺れて、でも中学生だったからライブに遊びに行くみたいな感覚もなく、僕にとって韻シストはTVや雑誌の人達でした。それから高校生になり自分もバンドを組むんですが、メンバーに「ラップ出来るならしてよ」と言われて、最初に思い浮かんだのは韻シストでした。バンドでラップをするということの強面なイメージをいい意味で崩してくれていたのが自分にとってかなり大きい影響だったと思います。中学生の頃に観たPVのファンキーなイメージは未だに鮮明に残っています。それから大阪で一度共演して、でも緊張して話しかけられないという始末だったので、10カウントでは同郷の先輩後輩だということをめちゃくちゃアピールして擦り寄ったろか思ってます。ただのファンです。えへへ。興奮。

 というわけで『10カウント』ラウンド8は大阪! 関西! ブラックミュージック! な酔って(未成年はダメよ)、踊って(誰でもOK)、愉快な1日にしたいと思います!

 ノリノリという言葉を、体現してくれー!

 




3/2(月)に梅田CLUB QUATTROで行われた
『10カウント』ラウンド7、ライブレポート!!

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 空きっ腹に酒が梅田クラブクアトロにおいて開催する10ヶ月連続自主企画イベント『10カウント』、その7回目もまた、熱いステージの応酬に! ザ50回転ズとのガチンコ2マンは、火花散る展開に大興奮のフロアとなった。

 のっけからフルスロットルで駆け抜けていったザ50回転ズは、抜き差し・笑いと縦横無尽だ。「こっからは、ロックンロールだけです。しかもバカバカしいやつ! 頭使うような、考えるような曲は一切ありません。なにもかも忘れて、楽しもう!」(ダニー/g,vo)という言葉が表すように、かき鳴らされるロックンロールにオーディエンスもガンガン応えていくもんだから、会場全体が(比喩とかじゃなく)揺れる! ギターとベースとドラム、そして歌。シンプルで、だからこそ強度がある音楽が、飛び散る汗とともに全力で演奏される。「俺たちが、ロックンロールに出会った頃の歌です」と始める『I can not be a good boy』、そして『涙のスターダスト・トレイン』。ときにしんみりもしちゃう歌詞の世界に引き込まれて、背中を押されるようで、奮い立たされるようで。『ロックンロール・マジック』でもみくちゃになって楽しんでるお客さんの笑顔も輝いている。ロックンロール・エンターテイナーの真髄ここにあり! のライブとなった。

DSC_7196-39.jpg 「大晦日に謹賀新年を祝う、KINDAMAっていうイベントがありまして。そこで(ザ50回転ズと)一緒やったんですね。そんとき、はっきり言うけど、完全に負けました。(と、認めることは)嫌なもんやで。でもそのときに血が燃えたんですよ。また絶対にやりたいと。そう思ってたら『10カウント』に呼べた。先輩やけど、ブッつぶしにきましたよ。なぜなら、好きだから。今日、対バンできて光栄です」と、田中幸輝(vo)がMCでも話していたが、気合いの入り方もバッチリだったこの日の空きっ腹に酒。1曲目の『ファイティングスター』から臨戦態勢で、抑えるところはグッと抑えながら、序盤は熱量を溜め込んでいく。

 この『10カウント』シリーズでは毎回、新曲を発表するという試みも続けているが、今回の新曲『ガキっぽい』は、空きっ腹らしさもありつつ、新しさも見せた曲だ。リズムが立っていてノリやすいけれど無駄にアゲすぎなくて、簡単には掴ませないようなサビが、ライブで磨かれるほどに中毒性を持っていきそうな予感もする。

DSC_7289-12.jpg 「『10カウント』を始めてから月日が流れんのがホンマ早くて。24時間ずっとライブのこと、バンドのこと考えてるけど、不思議やわ、ライブしてるときはそういうの忘れてしまう」(田中幸輝)と言うが、決して勢い任せじゃなかったこの日のライブ。例えばミディアムテンポのナンバー『悪魔』は、曲の持つ激情さに流されずにあったから、その分、より込められたものになっていて、そうやって蓄積したエネルギーが、ライブ後半の爆発につながったのだ。『イマ人』『らびゅ』『Pa』とアンセムを連発したときには、メンバーもオーディエンスも熱気にまみれていて、フロアではみんながみんな飛び跳ねるもんだから会場も足元から揺れに揺れる。そしてアンコールは同シリーズの恒例、『元旦』で締める、という内容に。

 タイトなドラムとうねるベース、キレ味抜群のギター。曲ごとの強弱や速い遅いのコントラストもしっかりあって、フレーズじゃなくて演奏で踊らせようとしていたのが印象的だった。「ライブって、楽しいな。とか、本気で思えるような一日になりそうです、やっと俺、ライブ楽しい!」という彼の言葉が次回「ラウンド8」にどう結びつくか。そんな(複数回、来ている人だけがわかる)楽しみ方もある、『10カウント』シリーズなのです。

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Text by 中谷琢弥
Photo by  押方宏

(2015年3月26日更新)


Check
韻シスト
OSAKA ROOTS

空きっ腹に酒
梅田CLUB QUATTRO
10ヶ月連続企画
『10カウント』ROUND.8

チケット発売中 Pコード258-097
▼4月6日(月)18:45
梅田クラブクアトロ
前売2500円
[出演]韻シスト/OSAKA ROOTS
梅田クラブクアトロ■06(6311)8111

チケット情報はこちら


空きっ腹に酒 オフィシャルHP
http://www.skpprnsk.com/

韻シスト オフィシャルHP
http://www.in-sist.com/

OSAKA ROOTS オフィシャルHP
http://et-king.com/posts/view/46595

梅田CLUB QUTTRO オフィシャルHP
http://www.club-quattro.com/umeda/

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