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空きっ腹に酒が梅田CLUB QUATTROで10ヶ月の
歳月をかけて企画するイベント『10カウント』
応援企画 第3弾! メンバー自ら出演バンドを紹介!
12/8に行われたROUND.4のライブレポートも!!

 ぴあ関西版webをご覧の皆さん、そして毎月このコーナーを楽しみにしてくれている超センスの皆さんコンニチハ!空きっ腹に酒のボーカルゆきてるです。なんとか今月も載せてもらえましたよ…こうなったら最後まで付き合ってもらうからな! ぴあっ!(威嚇) というわけで1/5(月)に開催される『10カウント』ROUND5の出演者を、僕の独断と偏見のみで紹介したいと思います!はい!

まずはDENIMSです。

DENIMS 1st Mini Album "NEWTOWN" Trailer
 

 
 元AWAYOKUBAのメンバー3人と暇人1人によるバンドという掴みにくさ満点のプロフィールですが、DENIMSのライブを観て心を掴まれないわけがない。そう断言させてもらいます。本当にかっこいいんだ。彼等がAWAYOKUBAというバンドを組んでいた頃から我々とは交流があり、一番最初に対バンしたのはフジロックのルーキーアゴーゴー。出番が前後だからという、高校の頃出席番号が近かったからみたいなノリで仲良くなり、何度かイベントを共にしていくウチにお互いの音楽を認めあえる良きライバル関係になりました。しかしメンバーの脱退と共にAWAYOKUBAは解散。残ったメンバー3人に新たに暇人1人が加入してDENIMSとして再始動したわけです。(暇人て)

 DENIMSはメンバー4人それぞれの個性が強くステージングも強烈だけど、本人達はあくまで自然体。仲の良い4人が本当に好きな音楽をただ純粋に楽しんで演奏し、唄う。本来バンドってのはそれだけで良いんじゃないかということを彼等は体現しています。ギターボーカルのカマチューが唄う流れるような独特のメロディーが、しっかり支えるドラムとベースの上で遊ぶ遊ぶ! 遊び過ぎじゃ! さらにDENIMSとして再始動した時に加入した例の暇人「おかゆ」のギターは観る者を踊らせるというより既に本人が踊りながら弾いてるので僕はいつも見入ってしまいます。(アカンやん)。とにかく心から「楽しい!」を思わせてくれるパーティーバンド!でもナメてかかると心がキュンとする甘酸っぱさぶつけてくるから要注意! 泣かすなよー!


続いて天才バンド。


天才バンド / 君が誰かの彼女になりくさっても
 天才バンド…

 天才バンドて!名前よ!しかし構成メンバーを知るとこの名前以外思い付かんわぁ…とタワレコで頷いた自分を覚えています。ギターボーカル「奇妙礼太郎」、ピアノ「Sundayカミデ」ドラム「テシマコージ」。天才集合か!というかね、なんだよ!ズルいよ!関西の大御所が集まり過ぎて紹介し難いわ!

 奇妙礼太郎の作詞作曲を担当してるSundayカミデ本人が奇妙さんと一緒にバンドやるって、そんなん鬼に金棒というより金棒持った鬼が二匹現れたみたいな状況ですよね…。さらにドラムにテシマコージ。テシマさんのドラムを僕の足りない語彙力で賞賛してもなんか勿体ないから正直何も書きたくないです。とにかくセンスの三つ巴じゃ!大人の渋さをここまで柔らかく教えてくれる先輩って今まで居なかったなぁ…。ギター、ピアノ、ドラム、唄だけでどこまで連れて行ってくれるんやろって今からワクワクが止まりません。

 DENIMSにも通じることですが、本当に自然体。音が鳴ると楽しくて仕方ないんだろうなぁと、観てて熱いモノが込み上げてくること必至です。僕も負けてられないから、先輩胸借ります!

 そして今回はDJが居ます!こちらも大先輩マッカーサーアコンチからアチャコプリーズ氏!マッカーサーアコンチと言えば関西アンダーグラウンドシーンの生ける伝説ですよ。どんなグッドミュージックがかかるか楽しみすぎる!そしてなんとフードでカレーまで出して頂けることになりました!空きっ腹に酒なんか入れてんと、しっかり食べて元気なって下さい!マジで美味いから!

というわけでラウンド5、皆さんよろしくお願いします!

空きっ腹に酒 / イマ人




12/8(月)に梅田CLUB QUATTROで行われた
『10カウント』ラウンド4、ライブレポート!!

 空きっ腹に酒とキュウソネコカミ、という付き合いの長い、プライベートでも仲の良い2組がぶつかり合った今回の「10カウント」。空きっ腹に酒による10ヶ月連続自主企画のラウンド4は、ノーガードの打ち合いに清々しささえ覚えるような、熱量ハンパないライブが繰り広げられた。

 オーディエンス参加型というか、とことん巻き込んでいくキュウソネコカミのライブはこの日も絶好調。『ファントムヴァイブレーション』をはじめ、軽快なリズムとキャッチーなメロディーが炸裂すると、みんなして跳んで踊ってハッチャける。「空きっ腹とは付き合い長いっすね。昔を思い出すわ。火影で対バンしてたときのこと。今年は、(空きっ腹に酒のヴォーカルの)幸輝と二人で天神祭に行ってデートしたんですけどね」(ヤマサキセイヤ/vo,g)という仲の良さだけに、「空きっ腹との2マンは緊張する。そわそわする」(同)とも。

 ダンスナンバー『カワイイだけ』で上昇しきったフロアに追い打ちをかけるように、キラーチューン『DQNなりたい、40代で死にたい』を投下。曲の始まる前にはキュウソ名物の『ウォール・オブ・デス』の説明から入ってスタート。『ヤンキーこわい!』のコールアンドレスポンスで一体感を演出してのウォール・オブ・デスで、もみくちゃ!『お願いシェンロン』ではお手製の筋斗雲に乗って、客席を進んでいって…と、エンタメ感満載の12曲、で終了。

sukipparalive1.jpg  対して、一曲目からエモーショナルに迫りくる曲をぶつけてきた空きっ腹に酒。真っ暗のステージに鋭いギターリフが響いて『F・T・K』でスタート。「反吐まみれのお前を愛してやる」と歌い上げる。最高の歌詞じゃないか。そのまま『ファイティングスター』へとなだれ込み、田中幸輝(vo)の突き出す拳に気合いがみなぎっていて、オーディエンスもグングン惹き込まれていく。続けざまに『正常な脳』と、一気に畳み掛ける。キュウソネコカミのときは明るかった照明は絞られてザラついたステージに、という対比も鮮明だ。

 「キュウソとは長い付き合いで。対バンより飲みにいった回数のほうが多いんちゃうかってくらい。ホンマ、持つべきはええ友達やなと思いました。癪やけどな」(田中幸輝)というMCからの曲『パラレル』では、「あなたと出逢えて本当に良かった」と歌う。

 「10カウント」シリーズでは毎回、新曲を披露するという企画も進めているが、今回の曲『僕とボアダム』は、空きっ腹節満開のナンバーに。激しさと疾走感が交差して、そこにラップが掛け合わされることでどんどんとアガっていく。ライブ後半戦も『らびゅ』『イマ人』『Pa』と、パーティーチューンを連発してフロアは大爆発!そのままラストまで突っ走って本編は終了。
 

sukipparalive2.jpg アンコールは『飽きた』から。サビの部分でキュウソネコカミのヤマサキセイヤも登場して、一緒になって歌う、という展開に。その後のMCでは田中幸輝が感極まって涙を見せる、というシーンもあったほどで、このライブに賭けていたのがわかる。そして出演者が全員ステージに登場して、この日誕生日だったギターの西田竜大に、みんなでハッピーバースデートゥーユーを。…すると、西田竜大の母親がケーキを持って登場するというサプライズ!完全にドッキリにはめられた西田竜大が慌てふためいている、という和やかな雰囲気になったところで、ラストの曲『元旦』。「キュウソ/ビビッテル!」「空きっ腹/最高!」というコールアンドレスポンスをしてみたり、最後は田中幸輝がフロアにダイブしていき、ぐっちゃぐちゃの大盛り上がりのまま終了。

sukipparalive3.jpg 「今日は今日しかないんですよ」「俺は今日が今日でほんとによかったと思う」と放った田中幸輝の言葉が、この日を象徴していたようで。気合いと充実の2マンとなった。まだまだ続く「10カウント」、2015年はどんなライブで魅了してくれるだろうか。期待しかない。

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Text by 中谷琢弥
Photo by  押方宏

 

(2014年12月26日更新)


Check
DENIMS
天才バンド

空きっ腹に酒
梅田CLUB QUATTRO
10ヶ月連続企画
『10カウント』ROUND.5

チケット発売中 Pコード249-515
▼1月5日(月)18:30
梅田クラブクアトロ
前売2500円
[共演]天才バンド/DENIMS
梅田クラブクアトロ■06(6311)8111

チケット情報はこちら


空きっ腹に酒 オフィシャルHP
http://www.skpprnsk.com/

DENIMS オフィシャルHP
http://denim-s.jp/

天才バンド オフィシャルHP
http://tensaiband.com/

梅田CLUB QUTTRO オフィシャルHP
http://www.club-quattro.com/umeda/