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ホーム > インタビュー&レポート > 「人前でやったらさ、いつもはあんなにぶっちゃけトークなのに  すんげぇカッコつけそうじゃない?(笑)」 あの日の興奮を完全再現!? 椎名慶治が表も裏も語り倒す! 抱腹絶倒『RABBIT “BEST” MAN』公開インタビュー


「人前でやったらさ、いつもはあんなにぶっちゃけトークなのに
 すんげぇカッコつけそうじゃない?(笑)」
あの日の興奮を完全再現!? 椎名慶治が表も裏も語り倒す!
抱腹絶倒『RABBIT “BEST” MAN』公開インタビュー (2/2)

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ダメなんですよ何か。信用できない、人が
 
 
――通常のインタビューだったらここで終わるんですけど、今回はファンの皆さんにも参加してもらおうということで、ぴあ関西版WEBで椎名さんに質問を募った中から、幾つかピックアップしたいなと。
 
Q. ソロ、JET SET BOYS、ご自身の楽曲の制作、そして作品提供と、いろいろな顔を持つ椎名さん。それぞれが切り替わる瞬間ってどんな感覚でいらっしゃるんでしょう?
 
「すごい分かりやすい例えだと思うんだけど、田舎から東京に上京してきた人が、標準語で一生懸命話してる。でも、田舎に戻ってごらんなさい? 途端に出るでしょ?(笑) 昔の友達と電話で話してるとめっちゃ関西弁になるとか、そういうことなの。その人たちに会うことで勝手に切り替わりますね」
 
Q. ツアー中、移動中、ライブ以外の時間はどんなふうに過ごされてますか?
 
「睡眠を取らなきゃ身体がもたないんで、無理矢理にでも寝るようになりましたね。昔は超元気でずっと起きてました。みんな寝たいのにマリオカートを一緒にやらせて俺が1位になる、そんな20代でした(笑)。車でも電車でも、外の景色が流れてるのを観ると眠くなります。もうずーっと景色を観てます」
 
――で、名古屋を通り過ぎて、キャンペーンを飛ばすと(笑)。
 
(一同爆笑)
 
「ホントそれな!(笑)」
 
Q. ボーカルの醍醐味とは何ですか?
 
「ボーカルってずーっと目立ってるけど、“ここが醍醐味だ!”っていうのはないんだよね。ただ、トークライブでも何でもそうだけど、ステージにパッと出てきた瞬間に、俺を目当てで来てくれてるってどうしても思えないのよね。それは自分のライブでもそう。1曲歌った後にみんながワァ~ッて拍手くれてやっと、“どうも! 椎名で~す!!”って元気になる(笑)。だからいつも1曲はオドオドしてるの。ダメなんですよ何か。信用できない、人が」
 
――今、すっごいキラキラした目で“信用できない、人が”って(笑)。
 
「最近もフリーライブに高校生ぐらいの子が3人がいて、1曲目が終わった後に“コロチキって知ってますか?”って聞いたの。そしたらスッといなくなっちゃって」
 
(一同爆笑)
 
「勇気を振り絞ったのによ!? しかも“椎名慶治知ってます?”じゃないから。“コロチキ知ってます?”だから(笑)」
 
Q. ソロになってからコンスタントに作品を発表し続けてますが、作曲や作詞に関するインスピレーションはどこからくるのでしょうか?
 
「例えば、音楽を聴いてインスピレーションを受けたとか、刺激になって音楽を作る人がいますけど、それにはもう元があるわけで。だったら本物には敵わないし。俺は何から作ってるんだろう…『週刊少年ジャンプ』ですかね?」
 
(一同爆笑)
 
「ずーっと変わらずやってることは、『週間少年ジャンプ』を読むとか、ゲームをやるとか、映画を観るとか、普段みんながやってるようなことですけど、それが刺激になってるのかもしれない」
 
Q. 子供の頃、将来は何になりたいと思ってましたか?
 
「ゲームプログラマーですね。昔のゲームはセーブ機能がないから、学校に行くときにゲームを止めて、テレビを消して、ファミコンをつけっ放しで行く。でも、実家の猫がその周りで遊んでたんでしょうね。帰ってきてテレビをつけたら、すんげぇいいところまで進んでたのに“ブーーーッ”て鳴ってて(笑)、“お母さぁ~ん!”って泣きつくぐらいゲームが好きで。いつかゲームのプログラマーになりたい、俺だったら面白いゲームが作れるって思ってましたね」

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僕は関西人の女の子と付き合ったことはございませんので!(笑)
 
 
――あと、割と多くの人から聞かれてたのがこれです。
 
Q. 『愛のファイア!』(‘10)で関西弁が出てきますよね。あの関西弁はどなたかに教えてもらったのでしょうか? 椎名さんから見た関西のイメージってどんな感じですか?
 
Q. 『愛のファイア!』には“エセ関西弁”が出てきますが、いろんな方言の中でなぜ関西弁を選ばれたのでしょう?
 
Q. 椎名くんのライブではエセ関西弁が飛び出したり、大阪を意識してのライブだったりしますが、椎名くんの中の関西のイメージってどんな感じですか?
 
――エセ関西弁についてみんな言及してるっていう(笑)。
 
「僕は関西人の女の子と付き合ったことはございませんので!(笑) 関西の友達でDJの南山千恵美っていう子がいて、その関西弁の影響をもしかしたら受けてるのかも。もうコッテコテなのよ。あとはやっぱりテレビだよね。でも、ちゃんと関西人の友達にイントネーションを確認してますから。“違う! 気持ち悪い! 死ね!”とか言われながら練習してたことはある(笑)」
 
――椎名さんが思う関西のイメージは?っていう質問も多かったですね。
 
「例えば、東京で言うところの池袋って、心斎橋とちょっと通じるものを感じたり。あのごちゃごちゃが大好きで、戎橋筋とかの人ごみの中を1人でポツーンと歩くのが好きなんですよ。どの店も並んでて入れないし、誰にも気付かれないわけ。すげぇちっぽけだなぁ俺って思うようなあの瞬間が、生きてるって感じがすごくする(笑)」
 
――どんな遊びそれ(笑)。次はね、恋の相談です。
 
Q. ここ数年、好きな人ができずにいます…。どうしたら心の底から誰かを好きになれるでしょうか? 椎名さんのことが好き過ぎるからなのか…(笑)。
 
「好きな人ができなくても、別によくないですか? ときめきたいときが今じゃないんでしょ? ときめきたいのに好きな人がいないってことがあるの? ときめきたい! でも好きな人いない! だから椎名さん。あ、あるか」
 
(一同笑)
 
「いいんじゃない? 今のところは俺に恋しとけば。そのうち俺よりもいい人が出てくるでしょ? 遠くの椎名よりも近くのお前みたいな」
 
Q. ラジオで45歳になったらフルマラソンを走りますと仰ってましたが、普段トレーニングはされているのですか?
 
「やってないですね。何かすると全部喉に負担が掛かるんですよ。例えば、ジョギング。乾燥してる時期に走ると喉がやられちゃうんですよ。だからマスクをするじゃないですか? 今度はマスクをして走るのが大変でしょ? そうすると外すでしょ? ってことはウイルスの中で走るわけでしょ? 怖くてマジでジョギングができないんですよ」
 
――ボーカリストって肺活量維持のためか、みんなジョギングしてるイメージがあります。
 
「俺、人間ドックに行ったときに“あなたの年齢の肺活量の平均を下回ってますね”って言われた」
 
会場「えぇ~!」
 
「ものすごい歌唱力でウワァ~ッ!って歌ってるでしょ? でも、一般男性より肺活量がないんですって。ただ、マスクをしてウォーキングだけはしてます。例えば、さっき言った戎橋筋を歩いてるときもずっとマスクをして、くまなく細い道も全部入っていって」
 
――ヤバい。路地裏で椎名さんに偶然会ったらめちゃくちゃ面白い(笑)。
 
「だから、ケアというか喉の心配ばっかりしちゃって、神経質になり過ぎて逆に声が出なくなったことが『S』の時期にあって。かと言って、見た目は超カッコいい! でも、声はボロボロってイヤじゃないですか? 歌えることがまず大前提で。ただ、“椎名さん、いい加減痩せませんか?”っていう空気がいろんな方面で流れてますけど(笑)」

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潔く最後まで歌い切って死んだ方が絶対に後悔しないと思う
 
 
Q. 厄年とは思えないくらい大活躍されてますが、“この時期はつらかったなぁ”とか“やっぱり厄年?”と思うような出来事はありましたか?
 
「何もなさ過ぎるぐらいないので、厄年に結びつけられないんですよ。あ、プライベートではあったけど(笑)。でも俺、たまに夢を見るんですよ。ステージから客席を観たときに誰もいないっていう。何なのこの夢? GLAYのTERU(vo)くんもお客さんが3人だった頃の夢をちょくちょく見てたんだって。ちなみにSURFACEのときはどのライブもお客さんが100人ぐらいはいたんで、下積みがないまま終わった珍しいユニットだったと思いますね。もし、俺たちが復活ライブをして3人だったら怖いなぁ…(笑)。恵まれた環境でやってきたからありがたいんですけど、そういう恐怖はどこかにあるんでしょうね」
 
――ここで、一番シリアスだなぁと思った質問を。
 
Q. 例えば、つんく♂さんのように喉の病気にかかり、その結果“声帯を取ったら生きられる”or“そのままにしていたら余命は数ヶ月”と言われたら、どちらを選択しますか?
 
「歌って死にますね。つんく♂さんはシャ乱Qで売れた後にプロデューサーとして大成功してるでしょ? だから、これから先も後進を育てなきゃいけない使命もあるけど、俺はコンポーザーとして成功してるわけじゃないし、声を奪われて生きるより、潔く最後まで歌い切って死んだ方が絶対に後悔しないと思うんですよね。声をなくしても生きてはいけるけど、人が歌ってるのずっと羨ましい目で見続けるのは無理だと思う。だから、すごく真面目な話だけど、俺は余命何ヵ月って言われても、最後にツアーを組んで歌い切る。最後の最後まで歌ってたいですね」
 
――今日イチいいこと言いましたね。
 
「ホント!?(照笑) やっぱりこの声=俺だから。だって、スピーカーから流れてくる声を聴いて“椎名さんだ!”って分かるでしょ? この声でみんなが認識してくれる。そんな素晴らしいことってあるのかなって。ずっとこの声を愛してくれた人たちに、歌を捨てて生きていきますって言うのはちょっと違うなって。すみません、カッコよくて」
 
(一同笑)
 
――素晴らしいですね。あと、1つお願いが。
 
Q. トークライブに来ている人だけに、秘密を1つ教えてください!(笑)
 
「ないよぉ~秘密なんて。プライベートだとめちゃくちゃあるけど(笑)。何だろう…あ、今着てるジャケット、マネージャーからの6周年のお祝いのヴィヴィアン(・ウエストウッド)。でも、5周年のときにくれればよくない?」
 
(一同爆笑)
 
「“これ、通りがかったお店で絶対に椎名さんに似合うと思ったから買ってきたんです”って。嬉しくてちょっとゾクッとしたんですけど、6?(笑) 気に入ったんで今日はずっと着てるんですけどね」
 
――いい話だ。まさかそんなところに着地するとは(笑)。

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裸が好きですね
 
 
Q. 女性の好きな仕草とファッション教えてください☆
 
「裸が好きですね」
 
(一同爆笑)
 
――身も蓋もねぇなぁ~(笑)。
 
「曲線美を隠すのはどうかと思いますけどね。だから身体のラインが綺麗に見える服を着てくれてる方が好きです。ちょっと太ったからゆったりとした服で隠そうじゃなくて、タイト目な服を頑張って着る人のお尻のラインとか、あの曲線美がすごく好きです」
 
――いいことを言ってるのかどうなのか分からない(笑)。
 
「アハハハハ!(笑) 男にはないやわらかさ、しなやかさ。あと、好きなのは胸を寄せてる仕草。グッとキますよね、男にはないものなので」
 
――まぁそうですよね。でも、質問してくれた人が求めてる答えとは多分違う(笑)。
 
(一同爆笑)
 
「最近だと、『地味にスゴイ!校閲ガール』っていうドラマの石原さとみのファッションが全部好き。ただ高そう! でも、値段じゃないと思うんだよね。やっぱり似合うものを上手くコーディネートしてる人を見ると素晴らしいと思うもん。椎名慶治が着てるものも、だいたい安いからね」
 
会場「…」
 
「あれ? 何でシーンってなるの?」
 
――アハハ!(笑) グッズの値段、そこそこするじゃん! みたいなこと?
 
(一同爆笑)
 
――それじゃもう1つ(笑)。
 
Q. 男と女の友情は成立すると思いますか? またそのような友人がいますか?
 
「さっき言った南山千恵美っていう子は、この世界に入って大阪に初めて来たときにABCラジオで話してて、名前が俺の姉貴と全く一緒なの。だからお前の名前を呼ぶと姉貴を呼んでるみたいだから絶対に付き合わないって。でも、それからずっと仲良いの。恋愛対象じゃないし、男女の友情はあるんでしょうね。ただ、基本的になかなか難しいと思う。90%身体の関係になっちゃうと思うけど、10%は可能性があるんじゃないかな。結局、どっちかが好きになるとか、身体だけになるとか、そういう話ばっかり友達から聞いてるもん」
 
――確認ですけど、友達のことにしてないですよね?(笑)
 
「お、おぉ(笑)」
 
(一同爆笑)
 
「だいたいどっちかが好きになっちゃうんだって! 相談に乗ってもらってたら、“やっぱりあなただけが分かってくれる”ってなっちゃう子もいるし、逆に男の方も“やっぱりお前といるとすげぇ楽だわ”みたいなことを言い出すともうダメ。お互いをいい意味でちょっとけなし合えるぐらいじゃないと、友情は成立しないと思う」
 
Q. 椎名さんの歌詞はフィクションが多いようですが、失恋や悲しい別れがあったときに歌詞に影響はありますか?
 
「ありますね。ハッキリ言いますけど、過去のことを引きずりながら生きてる人間なんで。ものすごく女々しいので。中学のときに振られた話を、デビューして2枚目のシングルにぶつけましたね(笑)。『ジレンマ』(‘99)を聴いたら、あのとき俺のことを振った子が振り向いてくれるんじゃないかみたいな想いも込めて。ただ、岩田さんとはいまだに連絡は一度も取ってないです」
 
(一同笑)
 
――岩田さん、このインタビュー読んだら連絡して!(笑)
 
「2つ隣のクラスで、とんでもない美人だったんですよ。ドラマとかで綺麗な人が映るときに、キラーンってスローモーションになるの知ってる? あれが中学1年生のときに俺の中で起きたの! それから3年間ずっと好きでした。でも、友達にはバレてたから、言っちゃえよ~みたいな空気になるでしょ。で、“あ、あの、好きでした”って言ったら、“これからも友達でいましょう”って言われて。俺、そもそもその子と友達じゃないのに」
 
(一同爆笑)
 
「“これからも”って卒業以来全く会ってないからね。当時、修学旅行で自分が写ってる写真を探すフリして、彼女をめっちゃ探して、それを買って、自分の財布に入れて(笑)。俺がコンビニとかでお金を払ってるときに財布の中がペロッと見えたのか、作詞家の野口に“昔、岩田さんの写真を財布に入れてたよね?”って、プロになった後に言われたの(笑)。本当に死ねばいいのにと思った」
 
(一同爆笑)
 
――岩田さんもまさか大阪で自分の話になってるとは(笑)。でもやっぱり曲になるんですね。

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’17年は、遊び心も忘れずに、音楽と向き合っていければなと
 
 
Q. 歌詞がどうにも浮かばないとき、何か発散などされていますか?
 
「家で踊ったり歌ったりします」
 
――で、降りてくるものなんですか?
 
「全然! それで疲れて寝ます(笑)。風呂上がりにパンツ一丁でさ、テレビ番組に出てきた知らない人の曲で一緒に歌ったり踊ったりするわけ。もう本当にフォ~ッ!!って叫んでます。ただ、翌朝起きたらいきなりフワッと降りてくることも10回に1回ぐらいはある」
 
――じゃあ9回ぐらいは無駄にフォ~ッ!!って(笑)。
 
「無駄じゃねぇし!(笑) 何だ!? この質問! すげぇなこれ。面白いな!」
 
(一同笑)
 
Q. ボキャブラリーの豊富な椎名さん。本を読むのが好きでしたか? 愛読書や最近読んだ本はありますか?
 
「一時期小説を読んでたんですよ。でもダメですね。何か押し付けがましくない? 小説って」
 
――よく小説全体にケンカを売りましたね(笑)。
 
「こっちのイマジネーション次第で物語が変わっちゃうじゃん? それがだんだんイヤになってきて。絵が欲しいみたい俺。だから映画はすごい好き。ただ、小説が原作の映画を観ると、原作が好きな人から“映画はクソだ!”とか言われるわけ。あと、原作を読んでる人って自分の方が上みたいな空気を出すのよ。それが何かイヤなんだよね。でも、そんなことを言わないのが友森(昭一・g)さん。本当に読書が大好きで、押し付けがましくないから、友森さんが紹介してくれた本は読みましたけど、あんまり面白くなかったです」
 
(一同爆笑)
 
「ただ、小説って情景描写とか比喩はすごいあるじゃないですか。俺が歌詞でシチュエーションを細かく書くようになったら、最近小説にハマったなと思ってもらっていいと思う」
 
――あれだけdisってたのに(笑)。
 
Q. インストアライブ行きました。握手会にも参加したんですが、椎名さんからとっても素敵な香りがしました! どこのブランドの香水を愛用しているか知りたいです! あと、好きな香りや香りで思い出す思い出ってありますか?
 
「まず、僕が香水を付けてるという決めつけなんですけど、それは僕の体臭ですから」
 
――おぁ! 香水は付けてない!?
 
「いえ、コム・デ・ギャルソンの『ワンダーウッド』です(笑)。元々ヒノキとか白檀の匂いが好きで、その成分が入ってる香水を探してたんですよ。このテスターを試した瞬間に気に入って、100mlの小瓶を手にレジに行ったら、1万9000円とか言われて、“あ、50mlで”って(笑)。それでも9000円ぐらいだったんですけど。でも、今これをみんなに伝えたから、今後は自分で買わなくてもいいよね?」
 
(一同笑)
 
「あと、デパートの化粧品売り場の全てが混ざっちゃったパウダー系の匂いも好きなんですよ。何か落ち着く。女子力ぅ~って(笑)。あそこをわざと通って全然違う店に行くんだけどね(笑)。女性らしい匂いが好きですね」
 
Q. 昔とここは変わらないという、好きな女の人のタイプはありますか?
 
「昔から、柴咲コウさんみたいなキュッとした猫目みたいな人が好きですね。あと、“私はあなたがいないとダメなの…”とかじゃなくて、引っ張ってくれる人が好き。“何が食べたい?”って聞いて“何でもいい”、“じゃあお好み焼き食べる?”、“それは違う”とか言われると、だ・か・ら!ってなるから(笑)。ハッキリとモノが言える人が好きです」
 
Q. 椎名さんが県外に出掛けるとき、忘れずに持って行く物はありますか?
 
「仕事のときはマスクとのど飴とうがい薬。例えばゲームを忘れても、“まぁいっか”って感じだけど、喉のケアのものを忘れると、ずーっとそわそわしてる。新幹線の中でも呼吸の回数を減らせば大丈夫かなとか考えちゃうから」
 
Q. 椎名さんが一番好きなMVは何ですか? 私は『RABBIT-MAN』と『カタムスビ』が大好きです♡
 
「何っ!? 待って待って! この人2つ言ってるよ!?(笑)」
 
(一同爆笑)
 


「俺は『人生スパイス–go for broke-』かな~。着ぐるみを着て走るとか踊るとか苦労したのもあるんだけど、歌ってるかちょっとしたネタだけの要素なのに、グッとくるMVに仕上げてくれてて。いつも俺のことを世話してくれてる丸山監督の一番いいMVだと思います。衣装もシンプルなのに何かオシャレに見えるっていう。アーティストとして“この人カッコいい”って思わせてくれるようなMVにしてくれたなって。すごい好きですね」
 
――これにて、質問コーナーも全て終了です!
 
(拍手)
 
「いやぁ~トークライブってあれだね、面白いんだね!(笑) 俺みたいなヤツは向いてるのかもしれない。ただ、俺が寡黙な人だったら絶対に成り立たない」
 
――イヤだわ、寡黙な人とこんな大勢の前で喋るの(笑)。椎名さんと話してていつも思うんですけど、インタビューしてても全然心配してないんですよ。僕が手ぶらで行ってもこの人は勝手に喋るから(笑)。
 
「取材のときもいっつもこのテンションだからね(笑)。2人で喋ってるそのままの熱量がぴあ関西版WEBにアップされてるのを見て、ファンからもよく言われるんです。“椎名くんがどういう表情で喋ったのが分かる”って」
 
――嬉しいですねぇ。最後に椎名さんから締めのひと言をいただきたいなと!
 
「’16年は『MY LIFE IS MY LIFE』を作って、それを噛み締める暇もなくツアーをやって、終わったらJET SET BOYSがあって、JET SET BOYSが終わったらベストアルバムを作って…。でも、自分の中でここまでやれるんだなっていうラインが見えた年なんですよ。’17年は、JET SET BOYSのツアーだけじゃなくて、例えば一夜限りでいきなり大阪でライブをやっちゃうとか、そういうサプライズの年にしていきたいですね。その中でしっかりした土台というか、ツアーをきっちりやりながら、遊び心も忘れずに、音楽と向き合っていければなと。さらに多くの人に知ってもらえるように、コロチキをまだまだ使いたいなと思ってます(笑)」
 
――粘るよね~(笑)。長時間にわたってお付き合いいただきありがとうございました! 今日のお相手は、ぴあ関西版WEB・奥“ボウイ”昌史と。
 
「椎名慶治でした。ホント楽しかった。ありがとうございました~!」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)
撮影協力:digmeout ART&DINER

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(2017年8月23日更新)


Check
当日限定のコラボメニューは、『RABBIT “BEST” MAN』にちなんだ、うさぎ型のかわいい“草原グリーンカレー”(写真手前)。そして、椎名慶治がハマっているブルーベリーと大好きな炭酸を掛け合わせたドリンク、“ブルーベリージンジャーマン”も(同奥)。

Release

投票をもとに構成された初ベストに
MVを集めたDVDでコンプリート!

Best Album
『RABBIT “BEST” MAN』
発売中 3000円(税別)
High Wind
HWCL-0010

<収録曲>
01. 5 my way ※新曲
02. RABBIT-MAN
03. 愛のファイア!(Horn Mix)
04. 人生スパイス -go for broke-
05. I Love Youのうた
06. 言いたくて言えなかった
07. いまさら好きだと伝えちゃダメかな?
08. お節介焼きの天使と悪魔と僕
09. MY LIFE IS MY LIFE
10. 駆け出しのヒーロー
11. ヤワじゃないだろう
12. よーいドン
13. 取り調べマイセルフ
14. いざ尋常に
15. ゴゾウ☆ロック ※新曲

DVD
『RABBIT “FILMS” MAN』
発売中 4170円(税別)
High Wind
HWDL-0019

<収録曲>
01. 取り調べマイセルフ
02. RABBIT-MAN
03. I Love Youのうた
04. お節介焼きの天使と悪魔と僕
05. いざ尋常に
06. 人生スパイス -go for broke-
07. MY LIFE IS MY LIFE
08. ゴゾウ☆ロック

<BONUS TRACK>
09. それじゃあバイバイ
※椎名慶治セルフカバーバージョン
10. Versus All ※ZERO vs 417
11. カタムスビ ※ZERO vs 417
12. I Love Youのうた -Special Ver.-
13. 駆け出しのヒーロー(short ver.)

Memorial Book

椎名慶治の全てが分かる決定版!
ソロキャリアをたどる豪華本が発売中

Book
『Gift -Keep traveling together-』
発売中 3900円
A5サイズ全64Pフルカラー

<掲載内容>
・巻頭グラビア『Thanks for
 the 5th anniversary to you』
・ソロ5周年振り返りINTERVIEW
・椎名慶治 THE BEST 20
・Message from the Great Members
 to Yoshiharu Shiina!
etc...
詳細はコチラから!

Profile

しいな・よしはる…’75年12月30日生まれ。SURFACEのボーカルとして、’98年にシングル『それじゃあバイバイ』でデビュー。親しみやすいメロディと独特の歌詞、印象的なアレンジが融合したオリジナリティに溢れるサウンドが支持を集め、『ショムニ』『お水の花道』等の人気ドラマをはじめ、『守って守護月天!』『D.Gray-man』『NARUTO』等の人気アニメまで、幅広いジャンルのテーマソングを手掛ける。SURFACEとして、シングル21枚、オリジナルアルバム6枚をリリース。’10年6月13日の東京国際フォーラム・ホールA公演にて解散。惜しまれながらもSURFACEの12年の活動に終止符を打つ。解散後、’10年11月に1stミニアルバム『I』でソロデビュー、’11年6月リリースの1stアルバム『RABBIT-MAN』にて本格始動。’16年11月2日には、ソロ活動5周年の集大成として初のベストアルバム『RABBIT “BEST” MAN』とMV集『RABBIT “FILMS” MAN』を同時リリースした。なお、ソロ活動とは別に『仮面ライダーフォーゼ』のエンディングテーマをきっかけに結成されたAstronauts(May’n & 椎名慶治)や、タッキー&翼らをはじめとする作詞提供、高橋まこと(ex. BOφWY)率いるJET SET BOYSのボーカリストを務めるなど、活動の幅を広げている。

椎名慶治 オフィシャルサイト
http://www.yoshiharushiina.com/

Live

セトリを決めずにリクエストに応える
実験的でレアな東名阪ツアー!

 
『Yoshiharu Shiina
 Requested Songs Live
「FACE TO FACE」』

Pick Up!!

【大阪公演】

Thank you, Sold Out!!
▼8月24日(木)19:00
南堀江knave
全自由4800円
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※3歳以上は有料。

【愛知公演】
Thank you, Sold Out!!
▼8月25日(金)19:00
TOKUZO
全自由4800円
ジェイルハウス■052(936)6041
※3歳以上有料。

【東京公演】
Thank you, Sold Out!!
▼9月8日(金)19:00
Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
全席指定4800円
Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE■03(5459)5050
※3歳以上チケット必要。


Column1

諦めが生んだ“俺は俺でしかない”
決意表明。ソロ最高傑作
『MY LIFE IS MY LIFE』に
コロチキの『さぁ』騒動
SURFACE再結成の行方までを
とことんぶっちゃける!(笑)

Column2

変わりたい気持ち、変われない現実
ユニゾン田淵、高橋まことらも
参加した『I & key EN Ⅱ』を語れ
揺れ動く感情の中で、自身と、
そして過去=SURFACEと対峙する
インタビュー&動画コメント

Column3

『それじゃあバイバイ』
『なにしてんの』『さぁ』他収録
SURFACE時代の大ヒット作を
完全セルフカバーした大胆不敵で
前代未聞の『Phase』制作秘話!
15周年を駆け抜けるインタビュー

Column3

らしさと懐かしさと新しさ
SURFACE→椎名慶治の15周年
幸福なハプニングが生み出した
2ndアルバム『S』インタビュー

Column5

SURFACEから続くキャリアと
ソロとしての新たな刺激が結実
人と人の縁が導いたミニアルバム
『I & key EN』を語る

Column6

SURFACEの解散から何から
ぶっちゃける!(笑) 1stアルバム
『RABBIT-MAN』インタビュー

Comment!!

ぴあ関西版WEB音楽担当
奥“ボウイ”昌史からのオススメ!

「毎回濃い~内容で好評の椎名さんのインタビュー。今回は初の公開取材形式でお届けしました。ま~喋るよね?(笑) 再現するのめっちゃ大変やったよね? でも、読者の皆さんから募った質問から、くだらな~い話から思わぬ感動のエピソードも飛び出して、僕自身も司会しながら存分に楽しめたイベントになりました。通常のインタビューとはまた違った形で、椎名慶治の音楽人生とパーソナリティを伝えられたんじゃないかなと。そして、トークライブ中にも話題になりましたが、そんな椎名さんとぴあ関西版WEBのイイ関係から、この度5周年メモリアル本『Gift -Keep traveling together-』の製作も担当させていただきました~! 実はこのトークライブ前に2時間喋ってて、公開インタビューで2時間半喋って、この後に雨の中弾丸で撮影に行って、翌日また2時間半喋って…この2日間で椎名さんと7時間話しましたよ(笑)。しかも、この人は普通の人の倍喋る(笑)。この公開インタビューと併せて、渾身の『Gift』もぜひご覧ください。こちらも濃い~内容で、撮り下ろしグラビアに、椎名さんのソロの歩みが全て分かるヒストリーインタビュー、全楽曲のランキングとそれにまつわる裏話、ツアーメンバーからのタレコミなど盛りだくさん。この記事を書くときも参考になったわ~。より椎名さんのことを身近に感じて好きになること間違いナシのパーフェクトブック、ぜひオフィシャルサイト及びライブ会場にてお買い求めを。絶対にソンはさせませんよ~!」