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ホーム > インタビュー&レポート > 「人前でやったらさ、いつもはあんなにぶっちゃけトークなのに  すんげぇカッコつけそうじゃない?(笑)」 あの日の興奮を完全再現!? 椎名慶治が表も裏も語り倒す! 抱腹絶倒『RABBIT “BEST” MAN』公開インタビュー


「人前でやったらさ、いつもはあんなにぶっちゃけトークなのに
 すんげぇカッコつけそうじゃない?(笑)」
あの日の興奮を完全再現!? 椎名慶治が表も裏も語り倒す!
抱腹絶倒『RABBIT “BEST” MAN』公開インタビュー (1/2)

 ‘10年のSURFACE解散から僅か5ヵ月後に、ミニアルバム『I』でソロデビュー。以降も、“合縁奇縁(あいえんきえん)”=“人と人との不思議な巡り合わせの縁”の音楽人生を、リリースにライブに楽曲提供にサイドプロジェクトにと一心不乱に駆け抜けてきた椎名慶治。ソロ活動5周年の集大成としてリリースされた初のベストアルバム『RABBIT “BEST” MAN』で、濃厚なアニバーサリーイヤーにケリをつけネクストフェイズに向かう彼が、毎回どこよりも深く、濃く、スレスレの内容でおなじみの(笑)ぴあ関西版WEBとがっつりタッグ! 大阪・心斎橋のdigmeout ART&DINERを舞台に、事前に公募された読者からのざっくばらんな質問にもぶっちゃけて答えた抱腹絶倒の2時間半をプレイバックする、椎名慶治とこれまでとこれからが分かる完全保存版の公開インタビュー。いざ開演です!

 
 
“第1期・椎名慶治、おしまい!”っていう
区切りを付けた方がいいなっていう形のベストですね
 
 
「(会場びっしりのお客さんを見て)いや~すごいね~! 面白い、この企画。またやりましょうね、お疲れ様でした! ありがとうございました!」
 
(一同笑)
 
――まだ何も言ってない(笑)。お、本日限定のコラボドリンクであるブルーベリージンジャーマンを飲んでいただいてる方が結構多いですね。草原グリーンカレーを食べた方いらっしゃいます?
 
「美味しくない? さっき控え室で大の大人が2人して取り合って食べてたの(笑)。いつもは編集部で取材していただいてるんですけど、今回は皆さんの前でどういう感じでやってるのかを観てもらおうということで。いや~インタビューって人前でやったらさ、いつもはあんなにぶっちゃけトークなのに、すんげぇカッコつけそうじゃない?(笑)」
 
――皆さんがSNSで“ぴあ関西版WEBのインタビューはぶっちゃけてる”ってよく書いてくれますけど、あれでもだいぶカットしてますからね(笑)。ソロキャリア初のベストアルバム『RABBIT “BEST” MAN』に収録された楽曲を見て、感慨深いものはありました?
 
「事務所から“ベストアルバム作りませんか?”って言われたとき、まず最初は“あれ、もうそんな時期?”って考えたの。そこで自分の作品を振り返ったとき、例えば10周年までこのペースでやってたら12枚ぐらいCDが出てそうだから、逆にここらで1回まとめ上げておかないと、後から作るのめんどくせぇなと思って(笑)。“第1期・椎名慶治、おしまい!”っていう区切りを付けた方がいいなっていう形のベストですね、はい」
 
――ソロ5周年のアニバーサリープロジェクトとしては、あってしかるべきアイテムですよね。
 
「5周年を迎えて、フルアルバム『MY LIFE IS MY LIFE』(‘16)を出すこと、JET SET BOYSがデビューすること、ベストを出すことは最初から決まってて。それがずーっと水面下で動いてたんですけど、そのことをみんなは知らないわけだから、いつも応援してくれてるお客さんは、俺がジェットコースターみたいな活動をしてたので戸惑うというか(笑)。自分が厄年なのも頭の片隅にあって、“どこかで俺、倒れるんじゃねぇか?”とか、ずっと思ってましたけど。意外とね、ピロリ菌があった以外は大丈夫でしたね(笑)」
 
(一同笑)
 
――椎名さんがオリジナルアルバムを作るときは、自分の過去の作品を聴いたりDVDを観たり、それこそSURFACE時代の曲も聴いたりして、今までに自分がしてきたことと戦ってると思うんですけど、ベストアルバムっていうことは、今回はその辺の作業がないじゃないですか。その負荷がないから、ちょっと楽だったんじゃないですか?
 
「言うよねぇ~!!」
 
(一同笑)
 
「結局、過去の作品を全部聴かなきゃいけないし、“椎名慶治は何をもってベストと言うつもりなのか”を問われてるわけだから。自己満足で終わらないためにも“ファン投票にしてもらっていいですか?”とマネージャーに頼んで。一応、その結果も踏まえて改めて選曲したんですけど、自分の想いとはちょっとズレがあるというか、温度差を感じたところは正直あって。俺はランキングを20位までし知らないもんだから、“21位は、22位は何だろう? これでいいのかな?”って思いながら、3ヵ月ぐらいずーっと選曲してましたから」
 
――でも、複数投票がOKだと言え、反映されるかも分からないことに、みんなよく1万票も入れてくれましたよね。
 
(一同爆笑)
 
「まぁ普通だったら、“TOP10は必ず収録します”って言うよね。あと、複数投票がOKだから、“1万票中9000票は私です!”みたいな人がいるかと思ったんだけど(笑)。例えば、『RABBIT-MAN』に1人で何千票と入れた人がいるかもしれないし、そしたら『RABBIT-MAN』が1位だったけど、その人がいなかったらそうじゃなかったかもしれないとか思うと、また眠れなくなるじゃん?(笑) だから、全部は反映しませんよって。もう20位までのランキングを何回見たか分からない。へぇ~ほぉ~何か納得できねぇって(笑)」
 
――最初にランキング見たときの印象はどうだったんですか?
 
「1・2・3位と見たときには“あぁ~妥当だな”って思ったわけ。でも、よくよく考えて見たら『MY LIFE IS MY LIFE』(‘16)が2位だったことに、だんだん違和感を覚えてきて。それまでの5年間っていったい?って(笑)。で、3位がUNISON SQUARE GARDENの田淵(b)が書いた『人生スパイス–go for broke-』(‘14)だったから、“あれ? 俺が作った曲じゃないな。何かおかしくない? 『取り調べマイセルフ』(‘10)とか、もっと上に来てよかったんじゃない?”とか、だんだんみんなに対して敵意を覚えてきてます(笑)」

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ドンストンダンストラスタンダラスタン
ドットンダスターンラスドドスタンダーン♪って
 
 
――いやでもね、改めて通して聴いてみても、まあ~濃いですね。
 
「結局、自分の中でも強く印象に残った曲を抽出してるからね。またね、1位の『RABBIT-MAN』も2位の『MY LIFE IS MY LIFE』も3位の『人生スパイス–go for broke-』も、全部MVがいいわけよ。カッコいいの、俺が!」
 
(一同笑)
 
「なんだけど、4位の『よーいドン』(‘11)はアルバムの収録曲でしかなくてMVもない。だから、この曲だけは絶対に入れなきゃいけない曲だな、本当に人気がある曲なんだろうなと思って、収録することにしました。だって、唯一のシングル『I Love Youのうた』(‘11)より上ですからね。ビックリしますよね。このランキング見て皆さんはどう思うんですかね? 結構ベタだよね? ある意味、俺の上澄みをなぞったようなランキングというか…」
 
――上澄みでこれだけ濃かったら、真ん中に入ったときに濃過ぎて聴けないでしょ(笑)。椎名さんのこの5年をまとめるには、本当にジャストな曲が入ったんじゃないかなと。さっき『よーいドン』の話になりましたけど、他に意外だった曲はありますか?
 
「『カタムスビ-SHIINA Ver.-』(‘14)は好きな曲だけど、これはラッパーのZEROと俺の“ZERO vs 417”っていうユニットのカバー曲だから、これが入るとややこしいことになるのかなと思って収録するのは止めたの。でも、ランキング8位よ? 驚いたよね」
 
――だって、『取り調べマイセルフ』より全然上ですからね。
 
「それは言わない約束!」
 
(一同笑)
 
――でも、『komorebi』(‘14)は7位で『遮ニ無ニ』(‘13)は9位で。上位なのに何で入らないの?っていう。
 
「『komorebi』は舞台のテーマ曲として書き下ろした曲なんで、椎名慶治の代名詞となるベストの中に入れるには、ちょっと自分と距離感が遠いと思って。『遮ニ無ニ』は新曲の『ゴゾウ☆ロック』と曲調がかぶっちゃうから、消えろ!って(笑)。『komorebi』もいい曲だよねぇ。家でなかなか作れなくて、ジョナサンに行って作ったのをすごい覚えてるもん。しかもほぼ満席だったから、磨りガラスの向こうに人がいる4対4のカウンター席の端っこで、ボイスメモにフンフンフフ~ン♪って録りながら作ったもん」
 
――俺が店員だったらつまみ出したいですね(笑)。
 
(一同爆笑)
 
――椎名さんってそもそも普段どうやって曲を作ってるんですか?
 
「今は全部アカペラですけど、昔はギターを弾いてました。でも、あんまり弾けないもんだから、自分が押さえられるコードを探しちゃう。そうするとそのキーで曲を作り始めちゃうから、何か違うなって。歌はまぁ~自由! あっちこっちに飛んでいけるから。だから、まず最初にデモテープを作るときは、キーボードで音を確認しながらクリックに合わせて歌っていくんだけど、説明するのが面倒臭いからって、アカペラで1番をフルで歌うの。(『ゴゾウ☆ロック』のAメロ)ドンストンダン、ストラスタン、ダラスタン、ドットンダスターンラス、ドドスタンダーン♪って」
 
――“ドドスタンダ”って何やねん!(笑)
 
(一同笑)
 
「だからJET SET BOYSのときも、例えば、『ZIPPER DOWN』(‘16)だったらダラステーッ! ダーストンストンストンストンストンダラステーッ!♪だね」
 
(一同爆笑)
 
――ストンストン言うてましたけど今(笑)。そう考えたら、その状態から演奏が入って、アレンジされて、ここまで化けるんだなって思いますね。
 
「でもね、アレンジャーはメロディを作れないから、やっぱり自分で作るしかない。いいメロディがあった上で、いい曲になる。ただ、山口寛雄とやってるときは勝手にいい感じにしてくれるもんだから、ホント楽。もうずーっとスタジオの後ろのソファーに座って、山口寛雄のデカい背中を見て安心して(笑)。『RABBIT-MAN』とかを作ってるときはそうだったもん」

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あいつは本当に天才なんだよね
 
 
――椎名さんはソロアーティストでありながら共作もしますし、アレンジャーとも密な関係で楽曲を作り上げるのが、俗に言うシンガーソングライターとは違いますよね。
 
「ただ、SURFACEのデビュー前までは俺が全部打ち込みをして、歌詞は俺と野口圭が2人で書いて、ギターを弾くだけの存在だったのが永谷喬夫なんですよ。でも、隣で見てるとだんだんノウハウを盗み始めるじゃん? 小僧だったヤツがどんどん成長して、いつの間にかいい曲を作るようになったから。すぐに吸収して俺を超えていったから、あいつは本当に天才なんだよね。今では作曲からアレンジから録音まで、全部できるようになったわけだから」
 
――SURFACEの最後のアルバム『Invitation No.6』(‘08)のインタビューをしたとき、永谷さんがキャンペーンの合間に機材を買って、それを編集部に持ってきたのがめっちゃ印象に残ってます(笑)。
 
「アイツは人生で稼いだお金の半分以上は機材で消えてると思う(笑)」
 
――SURFACEの12年があって、その上に積み上げたソロ活動があって。『RABBIT “BEST” MAN』を聴いていても、椎名さんがメジャーデビュー以降やってきたことが全部つながってますね。
 
「あぁ~そうかもしれない。自分の中で踏ん切りを付けてないので。俺はSURFACEが大好きだから、遠慮なく似てる曲も作るし、カバーもするし…カバーってこともないな、俺の曲だし(笑)」
 
――あと、逆にランキングの下位から引き上げた曲もあるわけで。『ヤワじゃないだろう』(‘10)は武部聡志さんとのつながりもあって、ぜひとも入れたかったと。
 
「デビュー前の2年間、ずーっと武部さんのもとで曲を作るノウハウを学んで…ただ、さっき言ったように永谷も成長して、メジャーデビューする頃には俺からも武部さんからも盗んでるから、“強がりでもあるけど、ここからは自分が頑張るから”って、そこで1回武部さんと別れるんですよね。それから何年も経って、21枚目のシングル『素直な虹』(’08)のときに、永谷が“やっぱり武部さんとやりたい”って言い出して(笑)。結局、SURFACEは解散になっちゃってソロになったときに、メジャーと違って予算がないから“せめてピアノだけでも弾いてほしい”ってメールを送ったんですよ。そしたら本当に来てくれて…山口寛雄と俺は“うわ~マジで来てくれた!”って」
 
――武部さん、粋やな~。
 
「“これいい曲だねぇ~”ってふわってピアノを弾いて、もう完璧だったから。でも、“もう1回いくよ〜”って言われて、こっちは“あれ? 何かミスでもしたのかな?”って思ってたら、“じゃあ最後におまけで”って弾いて、“A・B・Cどれでもお好きなやつをどうぞ。お疲れ!”って(笑)。3つとも完璧な上にどれを使うか任せるよって。俺の中で忘れられない恩師との再スタートでしたね。だから、『ヤワじゃないだろう』がランキングの上位に入ってないのは俺のことを分かってない! どうしても譲れなかった曲ですね」
 
――やっぱり1曲1曲にドラマがありますね。ちなみに、皆さんがエピソードを聞いてみたい曲はありますか?
 
「挙手できるの!? 手、挙げてみて? お、勇者いた!」
 
お客様「『言いたくて言えなかった』(‘16)」
 
――いい曲ですよ~これ。
 
「世の中の俺を知らない人に向けて作った曲ですね。それこそ小林武史さんが俺と組んだらこういう感じというか、back numberとかMr.Childrenとか、そっちに寄ってる曲だよね。それはもう別に否定もしないし、先々のことを考えたときに、こういう大衆性を帯びた、自分の武器になるバラードを増やしていかなきゃいけないなって。メロディに関してはすぐできて、ダンガダンガダンストンドンスト~ンダスタランダ~♪」
 
――それはもうジョナサンでやったら絶対ダメなやつです(笑)。
 
(一同笑)
 
「誰もが分かる歌詞でなきゃっていうしたたかさで書いたから、みんながこの曲をいいと思ってくれたなら、(悪い顔をして)完全に俺の勝ち。だからアレンジも(磯貝)サイモンに白羽の矢が立ってね。そしたらまぁ、ミスチル!(笑)」
 
――こんなにハッキリとネタバラシする人いませんよ(笑)。
 
「そうですか?(笑) このアレンジを聴いたときに俺、めっちゃグッときちゃって。“うわ! めっちゃグッとくる~でも待って? ミスチルじゃね?”って(笑)」

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岐路はもうSURFACEの解散でしょう!(笑) 
 
 
――もう1曲ぐらいみんなに聞いてみましょうか。お!
 
お客様「『バレちゃいけない』(‘11)」
 
「『バレちゃいけない』!? これ、きましたね~(笑)。というのも実は、今まで一度も作ったことがなかったから、ツアーパンフを作りたいなと。ただ、40過ぎのオッサンの写真集みたいなのは絶対にイヤだと(笑)。写真はありきなんだけど、中身が充実したものを作りたいと思ったときに、奥さん(=筆者)が他のアーティストのツアーパンフを作ってる噂を聞いて、ちょっと見せてもらったわけ。もうダントツで面白くて、“ツアーパンフとはこうあるべきだ”を具現化したものがそこにあったわけ。読み物としても面白い、写真もいい。これはやりたいっていうことで」
 
――『バレちゃいけない』には、なかなか面白いエピソードがあるんですけど、実際にパンフレットを手に取ったときに、“なるほどな”ってなると思うので(笑)。
 
「ホントすごいキラーパスなのよ(笑)。今日はそのことをみんな覚えて帰ってほしいよね」
 
――じゃあそちらで手を挙げてた方どうぞ!
 
お客様「『駆け出しのヒーロー』(‘13)」
 
「実は『駆け出しのヒーロー』はコンペに向けてテーマを持って作り始めて、結局、引っ掛かることはなかったんだけど、ボツにするにはあまりにもいい曲ができたから、ちゃんと自分の作品として収録するために改めて歌詞も書いて、山口寛雄とフルアレンジして。今となっては自分の曲でよかったなと思えるからこそ、ランキング外でもベストに収録した思い入れの強い曲だった。何かグッとくるのよね、この曲。『いまさら好きだと伝えちゃダメかな?』も実は同じ作り方で、これは某アーティストに楽曲提供するために作って」
 
――その某アーティストも相当すごい方ですからね。人に提供するからこそ恥じないものを作らなきゃっていうところから、自分の新しい引き出しが生まれたりもしますもんね。
 
「人に“いい曲だ”と言わせるためには、今の時代を反映することも考えるから。超絶有名なアイドルに歌詞を頼まれたときも、8回書き直してOKが出たんだけど、最後の最後にひっくり返ってなしになって。でも、その歌詞は自分のためだったら絶対に書かないテーマで、今では自分でそのニュアンスを使ってるからね。だから寄り道と一緒だね。遠回りで時間が掛かるかもしれないけど、今まで見えてなかった裏の店とかに行けたり、そういうことだよね」
 
――それこそ今の寄り道の話じゃないですけど、ソロのキャリアを振り返って岐路だったと思うところはあります?
 
「岐路はもうSURFACEの解散でしょう!(笑) 分岐点だよね。分岐したくなくても、道がそこでドーン!っと終わっちゃったから、いい意味でも悪い意味でも変わらざるを得ないところから始まって。ソロ作品の転機で言うと『S』。奥さん(=筆者)からも当時ハッキリ言われたけど、迷ってたし、喉の調子もピークで悪かった。でも、これからも歌い続けなきゃいけない気持ちと、いろいろと切磋琢磨しなきゃいけないタイミングが『S』だったから、あれがソロになって一番の転機かもしれないなぁ…。だからこそ、『MY LIFE IS MY LIFE』が作れたんだけど」
 
――よく乗り越えましたよね。『S』のときは明らかに、“椎名さん、今しんどいんだろうな”って話してて分かりましたもん。作品的にも過渡期だったと思いますけど、だからこそ生まれた曲もあって。
 
「『いざ尋常に』(‘13)を作れたときに、ものすごい救われましたから」
 
――『いざ尋常に』のMVは面白いから久々に観てみましょうかね。
 


「すごいよね~ここ。本当に普通の民家だからね。マネージャーの母方の家(笑)。たまたま雨が降ってくれたお陰の番傘で、このパフォーマンス。結構ザーザーだったんですよ」
 
――ここでちょっと『取り調べマイセルフ』も観たいですよね。
 
「フゥ~ッ! おばさんパーマお願いします!(笑) 何か楽しいね、みんなで観ると。みんなでdisろうぜ!」
 


――この謎のレンガの前でライトを当てられて歌う姿とか…岡崎体育にネタにされそうやな(笑)。
 
(一同爆笑)
 
「っていうか俺、別人じゃない?(笑)」
 
――『RABBIT-MAN』以降は今の椎名さんに通じる雰囲気があるんですけど、このときは明らかに違いますよね。ビジュアルもまだSURFACE寄りというかね。
 
「確かに確かに。若いよね~。でも、このときの俺、具合が悪くてさ。熱が39℃とかあった日に軽井沢で撮ってたの。撮影場所が廃墟だから暖房もないし、寒いし。もうフラフラ」

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俺を知ってる人ほど響いてしまう
バカなのに泣けてきちゃうような曲をプレゼントしたくて
 
 
――今度は最新の椎名さんを観てみましょう。今回のベストアルバムの中で唯一の新曲『ゴゾウ☆ロック』。
 
「これ、MVに歌詞が出るから歌いましょうか!」
 


(拍手)
 
――椎名さんの今を明確に表した1曲ですけど、ベストに新曲を入れておきたかったのには何かあるんですか?
 
「結局、こうやって平日のトークライブに集まっちゃうような人たちが、俺は大好きなわけですよ。その人たちが喜んでくれないなら、ベストは出す意味がない。もちろん僕のことを知らない人に聴いてもらいたいけど、俺を知ってる人ほど響いてしまう、バカなのに泣けてきちゃうような曲をプレゼントしたくて。“「自分は自分」っていうスタンス”=『MY LIFE IS MY LIFE』だなとか、“2から始まってそんで1になって4もあるが”=“SURFACEから始まってそんで椎名慶治になってJET SET BOYSもあるが”だなとか、“セコイ計算は早いが/寂しいと死んじゃうヤツ(笑)”=『RABBIT-MAN』だったり、歌詞のいたるところに椎名慶治の軌跡があるのが分かる、ファンへのシークレットメッセージというか。すごい労力が掛かりましたけど俺にとっても印象深い曲だし、今後忘れることのない曲ですね。何よりも“これからもよろしくyeah!”で終わるところが、何かグッときちゃったなって自分でも思いますけど。あれ? みんな思ってない? 俺だけなのかな?(笑)」
 
――そして、’98年のデビューからもうすぐ20周年じゃないですか。いろいろと期待しちゃいますけど。
 
「’98年5月27日にデビューしたやつが、’18年の5月27日に満20歳になるわけ? …だからSURFACEやるの? “やりたくないんですか?”って聞かれたら、やりたいです!」
 
――おぉ~!
 
「もしやれるチャンスがあるなら、SURFACEはやっておきたい。でも、JET SET BOYSも辞めないし、もちろん椎名慶治のソロも辞めないから。例えば、20周年でスペシャルライブみたいなことができたら楽しいだろうなぁ~っていう願望はありますけど、多分相方が動かねぇんじゃねぇかな~? あいつ腰重いぞ~」
 
(一同笑)
 
「ただ、“再結成したいね”っていう気持ちはお互いに交わしてるから、いつか一緒に音を出せる日が来たら、何かすごいことなりそうだね」
 
――椎名さんがソロで培った経験を踏まえてSURFACEをやったら、全然違うでしょうし。
 
「そのときにあいつが俺についてこれるかだよね? 俺のこの歌唱力? ヴァイブス?」
 
(一同笑)
 
「お遊戯会になっちゃうなら、そういうSURFACEを俺は看板として掲げたくないし。やっぱりSURFACEは最強なんで。そこをちゃんと観せられるように、20周年を迎えたときにそれができるなら、チャレンジしたいですね」



 



(2017年8月23日更新)


Check
当日限定のコラボメニューは、『RABBIT “BEST” MAN』にちなんだ、うさぎ型のかわいい“草原グリーンカレー”(写真手前)。そして、椎名慶治がハマっているブルーベリーと大好きな炭酸を掛け合わせたドリンク、“ブルーベリージンジャーマン”も(同奥)。

Release

投票をもとに構成された初ベストに
MVを集めたDVDでコンプリート!

Best Album
『RABBIT “BEST” MAN』
発売中 3000円(税別)
High Wind
HWCL-0010

<収録曲>
01. 5 my way ※新曲
02. RABBIT-MAN
03. 愛のファイア!(Horn Mix)
04. 人生スパイス -go for broke-
05. I Love Youのうた
06. 言いたくて言えなかった
07. いまさら好きだと伝えちゃダメかな?
08. お節介焼きの天使と悪魔と僕
09. MY LIFE IS MY LIFE
10. 駆け出しのヒーロー
11. ヤワじゃないだろう
12. よーいドン
13. 取り調べマイセルフ
14. いざ尋常に
15. ゴゾウ☆ロック ※新曲

DVD
『RABBIT “FILMS” MAN』
発売中 4170円(税別)
High Wind
HWDL-0019

<収録曲>
01. 取り調べマイセルフ
02. RABBIT-MAN
03. I Love Youのうた
04. お節介焼きの天使と悪魔と僕
05. いざ尋常に
06. 人生スパイス -go for broke-
07. MY LIFE IS MY LIFE
08. ゴゾウ☆ロック

<BONUS TRACK>
09. それじゃあバイバイ
※椎名慶治セルフカバーバージョン
10. Versus All ※ZERO vs 417
11. カタムスビ ※ZERO vs 417
12. I Love Youのうた -Special Ver.-
13. 駆け出しのヒーロー(short ver.)

Memorial Book

椎名慶治の全てが分かる決定版!
ソロキャリアをたどる豪華本が発売中

Book
『Gift -Keep traveling together-』
発売中 3900円
A5サイズ全64Pフルカラー

<掲載内容>
・巻頭グラビア『Thanks for
 the 5th anniversary to you』
・ソロ5周年振り返りINTERVIEW
・椎名慶治 THE BEST 20
・Message from the Great Members
 to Yoshiharu Shiina!
etc...
詳細はコチラから!

Profile

しいな・よしはる…’75年12月30日生まれ。SURFACEのボーカルとして、’98年にシングル『それじゃあバイバイ』でデビュー。親しみやすいメロディと独特の歌詞、印象的なアレンジが融合したオリジナリティに溢れるサウンドが支持を集め、『ショムニ』『お水の花道』等の人気ドラマをはじめ、『守って守護月天!』『D.Gray-man』『NARUTO』等の人気アニメまで、幅広いジャンルのテーマソングを手掛ける。SURFACEとして、シングル21枚、オリジナルアルバム6枚をリリース。’10年6月13日の東京国際フォーラム・ホールA公演にて解散。惜しまれながらもSURFACEの12年の活動に終止符を打つ。解散後、’10年11月に1stミニアルバム『I』でソロデビュー、’11年6月リリースの1stアルバム『RABBIT-MAN』にて本格始動。’16年11月2日には、ソロ活動5周年の集大成として初のベストアルバム『RABBIT “BEST” MAN』とMV集『RABBIT “FILMS” MAN』を同時リリースした。なお、ソロ活動とは別に『仮面ライダーフォーゼ』のエンディングテーマをきっかけに結成されたAstronauts(May’n & 椎名慶治)や、タッキー&翼らをはじめとする作詞提供、高橋まこと(ex. BOφWY)率いるJET SET BOYSのボーカリストを務めるなど、活動の幅を広げている。

椎名慶治 オフィシャルサイト
http://www.yoshiharushiina.com/

Live

セトリを決めずにリクエストに応える
実験的でレアな東名阪ツアー!

 
『Yoshiharu Shiina
 Requested Songs Live
「FACE TO FACE」』

Pick Up!!

【大阪公演】

Thank you, Sold Out!!
▼8月24日(木)19:00
南堀江knave
全自由4800円
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※3歳以上は有料。

【愛知公演】
Thank you, Sold Out!!
▼8月25日(金)19:00
TOKUZO
全自由4800円
ジェイルハウス■052(936)6041
※3歳以上有料。

【東京公演】
Thank you, Sold Out!!
▼9月8日(金)19:00
Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
全席指定4800円
Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE■03(5459)5050
※3歳以上チケット必要。


Column1

諦めが生んだ“俺は俺でしかない”
決意表明。ソロ最高傑作
『MY LIFE IS MY LIFE』に
コロチキの『さぁ』騒動
SURFACE再結成の行方までを
とことんぶっちゃける!(笑)

Column2

変わりたい気持ち、変われない現実
ユニゾン田淵、高橋まことらも
参加した『I & key EN Ⅱ』を語れ
揺れ動く感情の中で、自身と、
そして過去=SURFACEと対峙する
前回インタビュー&動画コメント

Column3

『それじゃあバイバイ』
『なにしてんの』『さぁ』他収録
SURFACE時代の大ヒット作を
完全セルフカバーした大胆不敵で
前代未聞の『Phase』制作秘話!
15周年を駆け抜けるインタビュー

Column3

らしさと懐かしさと新しさ
SURFACE→椎名慶治の15周年
幸福なハプニングが生み出した
2ndアルバム『S』インタビュー

Column5

SURFACEから続くキャリアと
ソロとしての新たな刺激が結実
人と人の縁が導いたミニアルバム
『I & key EN』を語る

Column6

SURFACEの解散から何から
ぶっちゃける!(笑) 1stアルバム
『RABBIT-MAN』インタビュー

Comment!!

ぴあ関西版WEB音楽担当
奥“ボウイ”昌史からのオススメ!

「毎回濃い~内容で好評の椎名さんのインタビュー。今回は初の公開取材形式でお届けしました。ま~喋るよね?(笑) 再現するのめっちゃ大変やったよね? でも、読者の皆さんから募った質問から、くだらな~い話から思わぬ感動のエピソードも飛び出して、僕自身も司会しながら存分に楽しめたイベントになりました。通常のインタビューとはまた違った形で、椎名慶治の音楽人生とパーソナリティを伝えられたんじゃないかなと。そして、トークライブ中にも話題になりましたが、そんな椎名さんとぴあ関西版WEBのイイ関係から、この度5周年メモリアル本『Gift -Keep traveling together-』の製作も担当させていただきました~! 実はこのトークライブ前に2時間喋ってて、公開インタビューで2時間半喋って、この後に雨の中弾丸で撮影に行って、翌日また2時間半喋って…この2日間で椎名さんと7時間話しましたよ(笑)。しかも、この人は普通の人の倍喋る(笑)。この公開インタビューと併せて、渾身の『Gift』もぜひご覧ください。こちらも濃い~内容で、撮り下ろしグラビアに、椎名さんのソロの歩みが全て分かるヒストリーインタビュー、全楽曲のランキングとそれにまつわる裏話、ツアーメンバーからのタレコミなど盛りだくさん。この記事を書くときも参考になったわ~。より椎名さんのことを身近に感じて好きになること間違いナシのパーフェクトブック、ぜひオフィシャルサイト及びライブ会場にてお買い求めを。絶対にソンはさせませんよ~!」