ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅤ』
西野貴治(にしの・たかはる)●’93年大阪府茨木市出身。背番号26/ポジションDF。ガンバ大阪Jrユース、ガンバ大阪ユースを経て、’12年にトップ昇格を果たした。3月17日・横浜FC戦でJリーグデビューを果たし、8月18日の札幌戦でプロ初ゴールをマーク。一時期は壁にぶつかるも、それを乗り越え終盤にきてスタメンに復帰した。本人曰く、「足元はあんまりうまくないです」とのことだが、身長187cmという高さを武器に空中戦を制する強さを持っている甘いマスクの成長株。
ガンバ大阪・オフィシャルサイト
http://www.gamba-osaka.net/
【ガンバ大阪 ホームゲーム】
『J2リーグ戦』
Pコード592-080
発売中
▼11月17日(日)14:00〈vs モンテディオ山形〉※ホーム最終戦
BOX-S席-5000円 SS席-3500円 SM席(自由席)・大人-3000円 小・中学生-1500円/ほか
万博記念競技場
ガンバ大阪[TEL]06-6875-7744
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※チケットぴあの店頭および、サークルK・サンクス、セブン-イレブンでも購入できます。
【ガンバ大阪 アウェイゲーム】
『J2リーグ戦』
▼11月24日(日)12:30〈vs ザスパクサツ群馬〉
※リーグ最終戦
正田醤油スタジアム群馬
※チケットの発売情報についてはコチラでご確認ください。
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11月3日に行われた第39節で首位・神戸と3位・京都が引き分けたことにより、ガンバが首位に浮上してのJ1昇格が決定! 1年でのJ1復帰を成し遂げました。続く第40節・京都戦は大森選手のプロ初ゴールなどで2-0で勝利。今週17日(日)に開催される第41節・山形戦で勝てば、J2優勝が決まります。
そんな大一番を前に、今シーズン成長を遂げたプロ2年目のセンターバック、西野選手に話を聞いてきました!
――今回は『オフの日』を軸に色々聞かせて頂ければと思っています。ということで、早速ですが、オフの日は何をしています?
「インドアですよ。買い物とかも行きますけど、基本オフは映画を見たりとかですね。映画館に行ったり、TSUTAYAで借りたり。回復にあてるというか、どこかに行こうってならないですね。面倒くさがりだから(笑)」
――面倒くさがりなんだ(笑)。では、長期オフではどんなことをして過ごしていますか?
「1年目のときは何も出来なかったですね。長いオフをもらっても、何をどう過ごしていいか分からなかったです。友達とちょっと遊んで、ほかの日はゴロゴロして……ってしたら、終わっていました(笑)。去年はオフを生かしきれなかったので、今年は有効に使おうかなと思っているんですけどね」
――プロになって、ユース時代とはオフの過ごし方は変わりました?
「ユースの時は長期オフがあっても学校があったので、そんなに1日だらだらすることはなかったんですけど、トップに上がったらホンマの1日休みなんで。それがずっと続くので。どうしていいか分からない感じです」
――普段も1部練習だけの日だとけっこう時間は空きますよね?
「いまは通信の大学に行っているのでそれで時間は潰れるんですけど、それがなかったらだいぶ暇です。何をしていいか分からないです(笑)。寝ているくらいしかないんじゃないですか(笑)」
――もうちょっとアグレッシブに過ごしてもいいような……。ちなみに、今シーズンのオフは何をしたいですか?
「とくに考えてはないですけど、とりあえず最初の方は有効に使って、そのあとはしっかり身体を動かして行こうかなって。あと、(オリンピック)代表とかもあるかもしれないので。1月にあるU-22アジアカップに絡めていければいいなと思っているんで、それを考えて準備しておこうかなと」
――なるほど。プロ野球とかだと選手何人かで集まってトレーニングをやったりしていますが、そういうのはしない?
「基本ひとりですね。ひとりで音楽聞きながら走るのが好きなので」
――そうなんですね。今シーズンは第40節終了時点で28試合に出場して、3得点をマークしています。この成績についての感想を教えてください。
「考えられなかったというか、びっくりな1年というか。自信にもつながるし、自分にとって集中できて大きな1年だったかなと。楽しかったですね。楽しかったし、去年よりは時間の経過が早く感じました。ユースの時は試合に出て当たり前っていう感じだったので、1年が早かったですけど、去年はまったく試合も出てないし、練習ばかりして1年が過ぎていったので長かったです」
――去年はしんどかった?
「試合に出られなくて当然じゃないですけど……絡んでいこうという気持ちはありましたけど、そういうのがあるにせよ、試合に出られないのはきつかったですね。実力がそこまであるとか、通用するとは思わなかったですけど、辛かったです」
――思っていた以上にトップのレベルは違った?
「全然違いましたね。やっていけるのかなと思いましたから。ユースもみんなうまいと思っていたけど、レベルが全然違っていて。(トップで)出来るのかなって。速さに慣れる1年みたいな感じで終わっていきましたね」
――とはいえ、昨シーズントップに昇格した3人(DF西野選手、DF稲森選手、GK田尻選手)でコンスタントに試合に出ているのは西野君だけで。稲森選手から何か言われることはあります?
「イナとはあんまりサッカーの話はしていないですね。いつも一緒に(練習場に)来たりしますけど、最近なんて車で全く喋らないです。毎日一緒に来すぎて、話すことがなくて、ずっと無言です(笑)。話をしても、「昼飯何食べにいく?」くらいで会話終わりです(笑)」
――お昼を一緒に食べにいったときは喋るの?
「食べているときも2人とも携帯をいじっていて、喋らないです(笑)。それでイイ感じでいっています(笑)」
――……良い感じでいっているなら良かった(笑)。
話を戻しまして……試合に出られるようになったのは、去年と比べて何が良かったのでしょう?
「監督が変わって、そこでしっかりアピールできたっていうのと、見てもらえて使ってもらえたのがいちばん良かったかなって」
――今シーズンを迎えるにあたって、1年目とは気持ちの面で違った?
「気持ちはありましたね。初めての監督で、最初のキャンプとかでアピールしたら目に入るかなって。それで最初から見てもらえて。ケイスケくん(DF岩下選手)のケガとか色々あったんですけど、それで練習試合から使ってもらえて。そこで自分もある程度のプレーが出来て、良い方向に転がっていったのかなって思います」
――まだシーズンは終わっていないですが、ここまでで最も印象に残っているのはなんですか?
「初ゴールもですけど……Jリーグ初出場(第3節・横浜FC戦)がいちばん嬉しかったですね。第2節の長崎戦の時に、最後にベンチから呼ばれて、「おお~初出場や~!」と思って準備をしていたけど、ボールが出ないままそのまま終わって。でも、次の試合スタメンで使ってもらって。緊張してミスばっかりで何もできなかったですけど、無失点(0-0)で終わったので一安心でしたね」
――初出場してからレギュラー獲りへの気持ちは強くなりました?
「その時はそんなに考えてなかったですね。とりあえずミスをしないように、出来ることをやろうというだけでやりましたね。その結果、無失点で抑えられて、次の試合も使ってもらえて。試合を重ねるごとに、このまま出続けたいというのはありましたけど、最初は1試合1試合必死でしたね」
――だいぶ自信はついてきたのでは?
「28試合出ているので、もうそろそろ緊張したとか言っていられないです」
――じゃあ、緊張はしなくなりました?
「緊張はします(笑)。しますけど、そんなこと言っていられないです」
――そうですね(笑)。さて、11月17日に行われるホーム最終戦で勝てばJ2優勝が決まります。
「優勝したいですね。ジュニアユースとかで優勝しているんですけど、まったく出ないで優勝したりして。嬉しいんですけど、やっぱり自分が試合に絡んで優勝することのほうが嬉しいと思うんで、そういうのを体験したいですね。それがJリーグの大きい大会で出来たらすごいなって」
――優勝がかかった大一番の経験はこれが初めて?
「ユース時代にあります。いつも決勝で負けたりとかして銀メダルはけっこうあるんですけど、優勝がないんで、優勝したいです。ホームでしっかり決めたいですね。運よくそういうチャンスが来たので、ホームでしっかり決めて、サポーターの人と喜びたいですね」
――昇格のときは、神戸と京都が引き分けに終わって、気が付いたらJ1昇格が決まっていたという感じでしたので、優勝はみんなで喜びたいですよね。ちなみに、神戸vs京都の試合はどこで見ていました?
「チームメイトで見ると思っていたんですけど、そうじゃなかったので実家で。あ、上がったって(笑)」
――他の選手も似たようなことを言っていました(笑)。ホーム最終戦の相手が山形です。
「相手も残り2試合勝たないとプレーオフがなくなるので、厳しい戦いになると思います。ガンバのサッカーが出来れば負けないと思うんで。しっかり今週1週間練習してやりたいですね」
――期待しています。そういえば、西野選手がサッカーを始めたのはいつ?
「小学校3年の終わりから4年ですね」
――きっかけは?
「きっかけは、小さい頃、ずっとインドアでゲームをしていたので、親に野球かサッカーしろと言われていて。小学校に入ったときくらいから言われていたんですけど断っていて。でも、そろそろ始めろみたいになって、どちらか選べってなったときに、ワールドカップがあったからサッカーを選んで。最初はしたくなかったですけど、始めたら楽しくてのめり込みました」
――サッカーの何が楽しかった?
「始めた頃、他の選手と比べて身体がでかくて、相手を抜けたり、ゴールを取ったりしていたので、楽しかったです。小学校6年生の時には身長160cm後半くらいだったので」
――ということは、最初はFW?
「最初だけFWをして、小4の終わりくらいからセンターバックで。センターバックしかしていないです」
――そうなんですね! ご両親にサッカーをしなさいって言われなかったらやっていませんでした?
「やってないですね。それか中学で部活を選ぶときに入ったかもしれないですけど、小学校からは始めてなかったですね。多分、インドアだったと思います。あまり身体を動かすのが好きじゃないです。……いや、好きじゃないことはないんですけど、行くまでが面倒くさいです。遊園地とかも行ったら楽しいと思うんですけど、行くまでが面倒くさいから(笑)。誰かが行こうっていったら断らないですけど、自分から行こうっていうのはないです」
――思っている以上に面倒くさがりですね(笑)。
では、サポーターへのメッセージをお願いします。
「しっかりホームで優勝を決めて、サポーターのみなさんと喜んで、来年しっかりJ1で戦えるようにするんで、これからもよろしくお願いします」
――ちょっと気が早いですが、来年の個人目標も教えてください。
「試合に出続けられることが目標ですね」
――得点に関してはどうでしょう?
「ついてくれば嬉しいですね。今年3点ついてきたことはラッキーかなって感じです」
――實好ヘッドコーチのプロでのゴール数も抜きましたしね(笑)。
「ノリさんは『J2やから』って言っていますけど、来年取れたらホンマに抜かせるので。だから、来年ゴールを取って『取りました』って言います!」
――楽しみにしています!
(取材・文 金子裕希)
(11月15日更新)