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「自分たちで自分たちを肯定したかったのかもしれない」
フラワーカンパニーズがコロナ禍に問われたバンドの存在意義
タフな1年に抗い続けた平熱を超えた情熱『36.2℃』を語る!
鈴木圭介(vo)×グレートマエカワ(b)インタビュー&動画コメント

 血がたぎるようなロックンロールナンバー『揺れる火』で幕を開け、無駄をそぎ落とした男のフラカン節をソリッドにかき鳴らす全10曲40分。従来の2年に1枚の制作ペースなら生まれるはずがなかった最新アルバム『36.2℃』は、’19年の結成30周年イヤーに前作『50×4』を発表したばかりのフラワーカンパニーズが、未曽有のコロナ禍に襲われた’20年の最後に、音楽の、バンドの存在意義を問われた1年の終わりに、いてもたってもいられずにその声を上げるように、みなぎる生命力と衝動をパッケージングした1枚だ。一時はツアーという生命線を断たれた4人だったが、夏には自身のライブとして過去最大キャパの会場となる横浜アリーナで無観客配信ライブを行うという、前代未聞の『フラカンの横浜アリーナ -リモートライヴ編- 〜生き続けてる事は最大のメッセージ!〜』を敢行。その作品で、ライブで、タフな1年に抗い続けたロックバンドとしての生き様を見せつけたフラワーカンパニーズの鈴木圭介(vo)とグレートマエカワ(b)が、混迷の’20年を振り返り、’21年へと希望のバトンをつないだインタビュー!

 
 
“フラカンが横アリでやるって言ったら、みんな笑うだろうな”と思って
 
 
――前作『50×4』('19)の取材でも結成30周年の話はしてましたけど、コロナの影響もあって実は最近まで、何なら1年半ぐらいアニバーサリーイヤーをやってたという(笑)。
 
鈴木(vo)「そう(笑)。こうなるとは思わなかったけど、あれはあれですごく楽しくて」
 
マエカワ(b)「31周年に入って半年以上過ぎてたから、ちょっとおかしなことにはなってる(笑)。でも、ライブのバックドロップには“30周年!”って書いてるし、ちょっと滑稽なところもあったんですよ」
 
鈴木「でもね、お客さんとライブができたのは、やっぱりすごくうれしい」
 
マエカワ「2月24日の(岩手県)盛岡のライブ以来、配信が何本かあって、9月1日にLIVE HOUSE FEVERで久しぶりに50人だけ入れてやらせてもらったんだけど、曲が終わったら拍手があって…もうそれだけで、割と目頭にきました。お客さんの顔が見えるだけで」
 
鈴木「配信ライブは配信ライブで面白いし慣れてもきてたんだけど、何とも言えない寂しい感じ…当たり前なんだけど、お客さんがいないから。だから、曲が終わった後に拍手していただけるなんて! みたいな感じだったよね」
 
――僕らも配信でライブを見ることには慣れてきて、案外家で見られるのは楽だなとか、チャットとかもこれはこれで楽しいなと思いつつ、見る側よりやる側の方が普段のライブとのギャップがありそうですね。
 
マエカワ「曲が“ダーン!”と終わるとき、自分たちなりにカッコつけるところもあるじゃないですか?(笑) 今までならお客さんから“ワァ〜!”と歓声とか拍手が上がったりするのが、本当に何もないから笑っちゃいますよ(笑)」
 
鈴木「サウナみたいに盛り上がって、その後に水風呂に入るまでのちょっとした時間…それがなくて、サウナを出たらそのまんま水にドーン! みたいな感じだから(笑)、遊びの部分がなくなっちゃうというか」
 
――僕もこの期間に配信でトークライブのお相手とかもさせてもらったんですけど、目の前にお客さんがいない=反応がないから真面目な話になりがちというか、間が分からないから笑いの要素が結構難しいですよね。だから、配信ライブもこんな感覚なのかな~って。
 
マエカワ「まさしく(笑)」
 
鈴木「そう! リアクションを見て反応することが難しくなってくるんだよね」
 
――音楽業界的にも、CDが売れなくなってからはライブがよければ何とかなるという時代が長く続いて。それって多分、フラカン(=フラワーカンパニーズ)が築いたイメージというか、切り開いた生命線だとも思っていて。だからこそ、フラカンにとってはより分かりやすく生活がガラッと変わった1年だったと思うんですけど。
 
鈴木「こっちも最初はもうちょっと楽天的に考えてたんだけど、こうなるとまでは思わなかったので…2月末まではお客さんを入れてツアーをやってたのが、結局、そのツアーも最後までできない状況になっちゃって。しばらくはメンバーとも会えなくなっちゃったし、今までにそんなことがなかったから、何かずーっと浮ついてたかもなぁ」
 
マエカワ「各イベンターさんやら全国のライブハウスの人とやりとりしてても答えがどこにもないから、経済的なことももちろんあるんだけど、これからどうなっちゃんだろうなって…。それは音楽業界だけじゃないし、しかも誰ともほとんど話さないし会わないわけだから、これはちょっと頭を切り替えないとヤバいなと思って、逆にあんまり深く考えないでおこうと思った。できることをやろうって」
 
――誰にも正解が分からないからこそ、どう自分たちなりの答えを出していくか。フラカンにとってのそれが『フラカンの横浜アリーナ -リモートライヴ編- 〜生き続けてる事は最大のメッセージ!〜』でもあったと思いますけど、この状況を逆手に取って、有観客だったらむしろリスキーでやれないぐらいデカいキャパの会場でやるという(笑)。
 
マエカワ「この時期にやることで自分たち自身も張り合いが出るし、ファンや周りのみんなも驚くだろうなとか…周りのバンドマン含めて気持ちが沈みがちだったから、“フラカンが横アリでやるって言ったら、みんな笑うだろうな”と思って、決めました。採算的には全然余裕ではなかったけど、制作スタッフのアイデアも借りて、大ケガはせずに済むだろうというところで(笑)」
 


鈴木「僕らは舞台を作らずフロアをそのままステージにして、しかもハイエースで会場に入ってきて、そのハイエースをドラムの後ろに置いたままライブをしたので、最初は横アリの中じゃなくて駐車場でやってんじゃねぇか!? みたいな感じで(笑)。そこからワ〜ッと全景が映って…お客さんがいない分、カメラとか照明とか、いろんな人の仕事ぶりがむき出しで見えるのがすごく面白かったですね。しかも生配信だからみんなバタバタしてるわけですよ(笑)」
 
――いい大人が集まって、1万7000人とか入るデカい場所で客も入れずに何やっとんねんみたいな(笑)。
 
鈴木「そうそう(笑)。でも、みんな楽しそうだったよね?」
 
マエカワ「スタッフもずっと現場に行けてない人が多かったから、やっぱりみんな張り切ってるわけで。それを見てるだけでもグッとくるというか、よかったなと思って。だから、ライブが悪くなるはずがないというか、多少怖さはあったけど緊張は正直しなかったかもしれない。それこそ、曲が終わった後の“シ〜ン”の怖さね(笑)。横アリの前の3本ぐらいはLIVE HOUSE FEVER=300キャパのライブハウスで配信してたから、それと全く違う空気が押し寄せてくる感じがして、MCのときも怖かった。“これってすごくスベってんじゃねぇか?”と思って(笑)。喋りだけではなくライブ自体も、セットリストとかもね」
 
鈴木「闇がいつもの数十倍だもん」
 
マエカワ「そう! その恐ろしさはライブの後半まであったかな。そこまでやってきたらこっちも腹をくくったというか、楽しいしかなかったけどね」
 
 
いかに生活の中から曲ができてるか
 
 
――そんな中で、僕らからしたらやっぱり音源を聴きたいというか、’20年に作品を発表しないでいつするんだとも思うので、2年に1回ペースのフラカンからちょっと巻きで(笑)、アルバムが届いたのはうれしかったですね。
 


マエカワ「5月ぐらいに夏もまだライブができなさそうだと分かってきて、冬になればさらに状況は悪くなりそうだという話もあったから、ライブができないとしたら、じゃあどうするんだと。本来ならアルバムは’21年に出す予定だったけど、今ここで作って自分たちの存在価値を…そうやって自分たちで自分たちを肯定したかったのかもしれない。ライブで全国を回るのが俺たちの仕事だと思って31年間やってきて、それができないとなったら、配信ライブという手ももちろんあるんだけど、それだけというのは物足りないというか、何かちょっと違うなと思って」
 
鈴木「やっぱりこの1年に何か足跡=音楽を残しておきたかった。それがアルバムを作るということだなと」
 
――そういうバンドのムードで言うと、今回の収録曲はストックとかではなく?
 
鈴木「全て'20年に作った新曲です。ただ、『こちら東京』(M-3)のサビだけは、ものすごく昔からありました」
 
マエカワ「多分、14〜15年前にはあったんじゃない?」
 
鈴木「“これって、ちょうどいいかも”と思いついてサビの2行だけ活かして、あとはもうコード進行も全部変えて」
 
――『こちら東京』の誰にも会えない自分の家から、夜中に何となく呼びかける感じは本当に今の雰囲気がしますもんね。離れ離れでもSNSも含めて呼びかければ何となくつながるような気もするし。今だからこそあてもなく言葉を投げるのとは違って、何か救いがあるようにも聴こえます。
 
マエカワ「確かに14〜15年前とそこは違いますよね。今の時代にマッチしたというか」
 
――横アリで初披露した『履歴書』(M-4)は、“自分のことばかり歌ってきた圭介さんが先輩面して作った曲”だと。
 


鈴木「この曲は、一緒には暮らしてないけど僕の息子が20歳になったのがまずあって、話を聞いてると大学とかもオンラインの授業らしくて。そういう身近な人が今みたいな状況になってなかったら、10代後半とか20歳ぐらいの子の気持ちを考えることもなかったし、ニュースとかを見ても何となくぼんやり“かわいそうだなぁ”ぐらいだったかもしれないんだけど、自分が20歳ぐらいの頃なんて遊びまくってたわけで。友達と会ったり呑みに行ったり、今この状況でその自由を奪われてる若い子たちに向けて、何か言葉を残せたら…いつもは自分が傷付いたり悩んだりみたいなことばかり、いい歳こいて歌ってるなと思ったから(笑)、そういう若い子に向けて作ってみたのがこの曲という」
 
――前作では“1日が25時間あったらいいのに”って子供みたいな曲(=『25時間』)を力いっぱい歌ってたのに(笑)。
 
マエカワ「アハハ!(笑) 確かに今年のこのコロナ禍なら『25時間』はできなかったなぁ。これだけ時間があり過ぎるんだから、25時間も要らないもん(笑)。だから、いかにそういう生活の中から曲ができてるかってことだよね」
 
 
その都度、変化していけば波は越えられる
 
 
――話を聞いている雰囲気だと、想定外のリリースだったとは言え制作はスムーズそうですね。
 
鈴木「“この前、アルバムを出したばっかりじゃん”という感じで出だしは腰が重かったですけど、いざ作り出したら割と早かったかもしれない。あと、今回はリーダー(=マエカワ)と竹安(堅一・g)もたくさん曲を作って歌詞も書いてくれたので、その安心感も大きかったんですよ。最初は2枚組にしようかと言ってたぐらいで、それも僕が全曲歌うんじゃなくて、歌詞を書いた人が歌う、ビートルズの『ホワイト・アルバム』(=『ザ・ビートルズ』(’68))みたいにしたかったんですけど、それは今のタイミングじゃないかもなということになって。でも、僕以外のメンバーも曲を書けるし、それもすごくクオリティの高いものができて、さらに歌えるとなると、バンドとしてすごく強いなと思えたんで、ちょっと楽にもなりました。僕が全曲書かなくても、これからは4人でぶつかれるのが分かったから」
 
――結果的に収録されなかったとは言え、制作の過程でそういう展開が見えたのはバンドにとっていい兆しだった。
 
マエカワ「やっぱり自分で歌詞も書いて歌うと鈴木の気持ちが分かるし、それこそ竹安なんかはコーラスすらしてなかったから、今回ですごく分かったと思う。そういうことが次につながると思うし、自分が作った曲をみんなが一生懸命、合わせてくれて…。鈴木は鈴木で、普段はそういうことを俺たちがやってるように、また違う想いでブルースハープを吹いたりギターを弾いたりしてくれただろうし。’20年の春、夏はほとんど曲作りしかしてなかったわけで、こういう時期でないとこんな発想も出なかったと思うし、それはそれでよかったのかなって」
 
――これが今まで通り2年に1枚のペースだったら、いつもの流れで作ってたでしょうね。
 
マエカワ「少なくとも竹安が歌うことはなかっただろうね。そういう意味では、’20年も悪いことばかりではなかった。これからもいろいろあるだろうけど、その都度、変化していけば波は越えられるかもなぁって」
 
鈴木「あとは、歌が=コミュニケーションにもなったんですよね。歌で本心を知る、みたいな。ここまで長い付き合いになってくると、もう朝までお酒も一緒に呑まないし、そこで“俺、実はさ…”みたいな話もないわけですよ」
 
――3次会から本音を言う、みたいなね(笑)。
 
鈴木「そうそう!(笑) そういうことは最近は一切ないので、もしかしたら僕はみんなの建前しか知らなかったのかもしれない。自分は本音を歌にしてるから、僕のことをみんなが分かったとしても、みんなのことを果たして僕はどう思ってるんだろう? 実は話すことより歌の方が、“こういうことを考えてたんだ”ってその歌詞で知るというか」
 
――もう次回のアルバムインタビューで話せるような内容ですね(笑)。でも、そういうことが水面下で起きてたからこそ、今回のアルバムの空気感になってるんでしょうね。
 
マエカワ「それは間違いなくありますね」
 
 
お客さんの数はあんまり関係ないんですよ
1人いてくれるだけでもう何かが違う
 
 
――最後の『燃えよフラワーカンパニーズ!』(M-10)の作詞は、マエカワさんと圭介さんの共作で、そこでは“四人不動で燃え続けていくよ”と歌っていて。横浜アリーナのMCでも、圭介さんが“バンドは、いかなることがあっても続けます”と言ってましたけど、フラカンがそうやって曲でもMCでも口に出してくれるのは心強いです。
 
鈴木「単純に4人で音を出すのが楽しいなって、出せなくなったからこそ分かったのもあるし、あとはやっぱり、お客さんの前でやれる、聴いてくれる人がいる喜びを改めて感じて。それも、武道館にいっぱい人がいても、ライブハウスに50人でも、お客さんの数はあんまり関係ないんですよ。1人いてくれるだけでもう何かが違うし、こっちの気持ちも変わってくるんだなってめちゃくちゃ思いました」
 
マエカワ「本当に久しぶりにライブのリハーサルで自分たちの音圧を感じたとき、やっぱり生で音楽を聴くのって耳だけの話じゃないから、“これなんだよなライブは!”って改めて思ったし、それが気持ちいいからずっとバンドをやってきたわけで。ただ、出口は見つかってないというかもう少し先の話だろうから、配信も含めてやれることをいろいろと探していかないといけない。別に不安だけがあるわけじゃないんだけど、ここ15〜16年は全国を回ることを当たり前のようにやってきたんで、当たり前のことなんてないんだなって改めて思ったな」
 
鈴木「今はライブに来たくても来れない人もいるので、配信は新たなツールの1つとして絶対に残っていくべきだと思うし、言わばライブDVDと普通のライブの中間みたいなところに配信があるという感じで」
 
――そして、アルバムタイトルの『36.2℃』=平熱ということですよね?
 
鈴木「これはもう、イヤというぐらいこの1年で一番見た数字で、どこかに行くたび検温があるし、それをタイトルにするのが一番分かりやすいかなって」
 
マエカワ「前作『50×4』は50歳×4人、その前が『ROLL ON 48』('17)で48歳のときに出した。タイトルを見ればその年に何があったとか何歳だったかが分かるんだけど、’20年はコロナで大変だったなって後々も分かるように」
 
鈴木「うん。あとは、今後どういう状況でライブが戻ってくるかは分からないけど、あの感じを忘れないでねって言いたい。自分たちも、“こんなに音ってデカかったっけ?”って忘れちゃってるぐらいだからね(笑)。あの体感を次に会えるまで覚えておいてほしいですね」
 
マエカワ「仕事だったり家族の方針だったり、自分の気持ちと置かれてる立場でライブに来れない人もいると思うし、俺らは何らかの形でこうやってライブをやり続けるから、そういう人はコロナが収まった後、そしてコロナに限らずそれぞれの状況が整ったときにまた来てほしいと思う。すでに今ライブに足を運んでくれてる人は、その都度、安全な対策を取った上で楽しんでもらえたらなと。これはもう音楽業界だけの話じゃないから焦らずに、あとは悲観的にならないようにやれるといいかな。配信も定期的にはやっていくつもりではいるから、そういうのを見てちょっとでも心をほぐしてもらえたらいいなと思いますね」
 
――それこそ、フラカンが続いていくならどこかでまた会えると。その再会を楽しみにしてます!
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2021年1月22日更新)


Check

Movie

31年目の小気味よさ推し(笑)
鈴木(vo)&マエカワ(b)の動画コメント

Release

ソリッドなサウンドとメッセージ!
通算18枚目のアルバムが緊急リリース

Album
『36.2℃』
発売中 2727円(税別)
チキン・スキン・レコード
XQNG-1004

<収録曲>
01. 揺れる火
02. 産声ひとつ
03. こちら東京
04. 履歴書
05. A-HA-HA
06. うたは誰のもの
07. DO DO
08. 一週間
09. アッチ向いてホイ
10. 燃えよフラワーカンパニーズ!

Profile

フラワーカンパニーズ…写真左より、竹安堅一(g)、グレートマエカワ(b)、鈴木圭介(vo)、ミスター小西(ds)。名古屋が生んだ“日本一のライブバンド”、通称フラカン。’89年、地元の同級生によって結成され、’95年メジャーデビュー。6枚のアルバム&12枚のシングルをリリース後、’01年にメジャーを離れ、自らのレーベルTRASH RECORDSを立ち上げインディーズで、“自らライブを届けに行くこと”をモットーに活動。大型フェスから小さなライブハウスまで日本全国津々浦々、メンバー自ら機材車に乗り込みハンドルを握り、年間100本を超える怒涛のライブを展開(機材車走行距離は年間40000kmを軽く超え、その距離は地球1周分に相当)。’08年11月、7年8ヵ月ぶりにメジャーに復帰。以降、コンスタントにライブとリリースを重ね、楽曲『深夜高速』のみを多数のミュージシャンがカバーしたコンピレーションアルバム『深夜高速 -生きててよかったの集い-』(’09)が発売されるなど話題に。’15年12月19日には、自身初となる日本武道館公演『フラカンの日本武道館 ~生きててよかった、そんな夜はココだ!~』を開催、チケットをソールドアウトさせ、大成功を収めた。’17年、再びメジャーを離れ自らのレーベル、チキン・スキン・レコードを設立、9月に16枚目となるフルアルバム『ROLL ON 48』を発売。’18年3月に2枚組ライブアルバム『磔磔ライヴ2 〜寒中熱風48〜』を、8月に初のアコースティック・セルフカバーアルバム『フォークの爆発第1集 ~29~』を発売し、恒例のアコースティック・ワンマンツアー『フォークの爆発2018 〜座って演奏するスタイルです〜』を開催、自身最大規模となる17ヵ所18公演を回る。’19年4月23日で“メンバーチェンジ&活動休止一切なし”で、4人揃って結成30周年を迎えた。9月には、17枚目となるフルアルバム『50×4』を発売。’20年8月27日には、横浜アリーナでの無観客配信ライブ『フラカンの横浜アリーナ -リモートライヴ編- 〜生き続けてる事は最大のメッセージ!〜』を開催。12月23日には、18枚目となるフルアルバム『36.2℃』を発売。

フラワーカンパニーズ オフィシャルサイト
http://www.flowercompanyz.com/
 

Live

新作を生で聴けるショートツアー
大阪延期公演は春にリベンジ!

 
『ふらっとフラカン・シリーズ ~36.2℃~』

【埼玉公演】
Thank you, Sold Out!!
※チケットは、インターネットでのみ販売。
店頭、電話での受付はなし。
▼1月23日(土)18:00
HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
全自由4400円
ネクストロード■03(5114)7444

【愛知振替公演】
▼4月17日(土)18:00
club KNOT
前売券4400円
club KNOT■0532(57)3655
※ご来場をご希望の方は、KNOTのガイドラインを必ずお守りください。詳細はclub KNOT公式HPまで。

Pick Up!!

【大阪振替公演】

▼4月19日(月)19:00
心斎橋JANUS
自由席4400円
JANUS■06(6214)7255

 

Column1

「僕らは運よく4人の歩幅が一緒
 だったという」。時代は巡る
でもフラカンはここにいる
竹安生誕祭にレディクレ
ザ・プラン9らとの異色の共演etc
結成30周年イヤーはまだまだ続く!
『50×4』インタビュー('19)

Column2

フラカン・ゴーズ・オン!
斉藤和義、スキマスイッチ常田も
参加し死も老いも描いた
『Stayin' Alive』携えネバー
エンディング25周年ツアー中の(笑)
フラワーカンパニーズが語る('15)

Column3

転がり続ける男たちの曖昧で
リアルな感情。2年ぶりのアルバム
『ハッピーエンド』携え全国行脚中
のフラワーカンパニーズに問う
現在進行形のフラカン・マインド
'13年のインタビュー

Recommned!!

ライター奥“ボウイ”昌史さんの
オススメコメントはコチラ!

「最新作『36.2℃』では、『履歴書』とかは特にそうですけど、圭介さんが自分にと言うよりは他人に、外に向けて歌ってくれてるように感じるというか…何だかフラカンがステイホームで孤独な時間が多かった僕たちに語り掛けてくれてる感じがしたんですよね。ライブハウスに一歩足を踏み入れて2時間経てば人生が変わるように、時に1曲3分、10曲40分を自分の部屋で聴いて人生が変わることもある。フラカンの音楽の持つパワーを、今回はより後者で感じさせられた気がします。サウンド的には、前作『50×4』で原点回帰したギターリフ先行みたいなニュアンスも継続して感じられ、51歳にしてまだまだフレッシュな(笑)1枚となりました。あと、メンバーが詞曲を積極的に書くようになったのがうれしくてたまらないという表情の圭介さんが、いずれみんながライブで歌うようになれば、“途中で僕が楽屋に戻ってもいいからね(笑)”と嬉々として話していましたが、この勢いだと何だか今年もアルバムが出そうな予感が…! ’21年のフラカンの動向にも注目ですよ~!!」