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空きっ腹に酒が梅田CLUB QUATTROで10ヶ月の歳月をかけて
企画するイベント『10カウント』応援企画 第4弾!
メンバー自ら出演バンドを紹介!
1/5に行われたROUND.5のライブレポートも!!

 ぴあ関西版WEBをご覧の皆さん、今月もなんとか連載続けさせてもらえた奴(空きっ腹に酒のボーカル)ですよ! とうとう10カウントもラウンド6を迎えました…。折り返したわけです…。ぴ…ぴあぁ…(感動して漏れ出た声)これも支えてくれた皆さんのおかげです! 本当にどうもありがとう! でもまだまだ、ここからだよ! というわけで2月は熱い熱いロックンロールな10カウントをお送りいたします。

まずは夜行性のドビュッシーズ。

夜行性のドビュッシーズ / 群青


 
 2009年に大阪の堺で結成された、僕らと同世代のバンドです。
ロックしか出来ない不器用な感覚。どう足掻いてもかっこ悪くてもそれがロックなら受け止めてしまえる感覚。夜行性のドビュッシーズには情熱という言葉がとてもよく似合う気がします。「あの頃は良かった」じゃなくて、いつまでも「あの頃のまま」だという、懐かしかったり切なかったりを音楽で表現出来るって本当に素晴らしいことだと僕は思います。男じゃないと鳴らせない音ってあると思うけど、それを最大限に出している汗臭いバンドだなと感じています。ギターのカガラくんの人殺しそうな目つき(褒めてます)も大好きです。本当にライブが楽しみ!


続いてThe Neatbeats!

THE NEATBEATS / TWISTIN' TIME WITH YOU

 
 1997年に結成されたバンド。1997年なら、僕は7歳です。
僕が鼻水垂らしながら外走り回って遊んでた頃、リーゼントをビシッと決めてスーツを身にまとい、THE NEATBEATSはロックンロールしていたわけです。そして未だに前に進み続けて、こんな若造のイベントにも出てくれる懐のデカい先輩なのです。純粋に…嬉しい…。2014年のライブは118本もあったそうです。まさにライブバンド。スペイン、フランス、ドイツ…世界中を日本のバンドがツイストで巻き込んでいくってとてもクールな話じゃないか…。そして2015年に10カウントに出演してくれる…。大人の渋さをまだまだ知らない僕らに、とても大切なことを教えてくれる筈! 震えて待ってます! 先輩!

 というわけで10カウントラウンド6は熱い熱い夜になりまっせ! 皆さんよろしく!

空きっ腹に酒 / 正常な脳




1/5(月)に梅田CLUB QUATTROで行われた
『10カウント』ラウンド5、ライブレポート!!

 新年早々の1月5日。この日が“ライブ初め”の人も多いだろうタイミングで行われた、空きっ腹に酒による10ヶ月連続自主企画「10カウント」の5回目。シリーズの折り返しとなった今回は、地元大阪から大先輩の天才バンドに同世代のDENIMSという2組を迎えて開催された。空きっ腹に酒としてもベース・間宮知晴の脱退を経ての初ライブと、節目となるステージとなった。

 まずはDENIMSが、正月ボケを引きずったまま(?)のオーディエンスを徐々にあっためながら、こなれたステージングでゴキゲンな時間を作り出す。今年はさらなる飛躍を期待するばかりの彼ら、「クアトロで10ヶ月連続。スゲエことやと思います」(岡本悠亮/g,key)と、空きっ腹に酒を讃えつつ、ファンキー&ロッキンなサウンドでハッピーに沸かせていた。

 2組目は天才バンド。テシマコージのドラムソロから始まり、そこに奇妙礼太郎(vo,g)とSundayカミデ(ho,p)が加わっていく、その出だしから一瞬にしてグイグイッと引き込んでいく。まずは『DANCE MUSIC FOR ME!!』から。あえて荒削りですらある勢いに乗って、Sundayカミデがキーボードを離れたと思ったらベースに持ち替えてチョッパーを繰り出す、さらにはなぜか三点倒立まで(笑)! 一転、落ち着かせて『天王寺ガール』で聴き惚れさせる。MCになるとばっちり笑わせる。それらすべてが圧倒的で、無邪気ですらあって、その音楽に対する姿勢・矜持で次の空きっ腹に酒を確実に煽っていて。ラストの『ロッケンロールベイベー』まで、圧巻のステージとなった。

 その天才バンドの余韻がまだ残るなか、空きっ腹に酒が登場する。ベースにはサポートメンバーを迎えて、いつもの初っ端からフルスロットル、とは違い、溜めたままの始まりだ。ただ盛り上げるんじゃなく、熱量を秘めたままメロディーを、演奏を、歌詞を聴かせる。
 

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 ライブも半ば、『エブリバディ踊れますか?』(田中幸輝/vo)新曲が始まる。この10カウントシリーズでは、毎回新曲を披露していくという試みをしていて、もちろん今回も。ハネたリズムに自在に乗っかるラップ、キャッチーなサビではオーディエンスも巻き込んでジャンプして、さらには4つ打ちビートまで。縦ノリと横ノリが交じり合うサウンドは、彼らの真骨頂だ。尖ったラップとソリッドなリズム、切り裂く(切り裂かれるのが楽しい)ギター、という対比が鮮明であればあるほど、その魅力は増す。

 ライブも終盤になって、ようやくベースの脱退について触れる。
 

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 「ベースが変わりました。というか、抜けました。ちゃんと話さなアカンことやろうし、俺らの気持ちだけで俺らのバンドをやってるわけじゃないというのは、ライブを一番大切にしている俺らやからわかっているはずやし。晴れない気持ちも晴れた気持ちも、全部ぶつけてここまできたから。ありがとうございます。順番がおかしくなってしまうけど。心が通じ合えば、また来てください。これからもよろしくお願いします」と、たどたどしくも、真っすぐに話す田中幸輝。そこから歪んだ音色が充満して『少年は自棄になった』が始まる。オルタナ~轟音ロックを彷彿させる鳴りとフレーズ、激情に染まった歌。決して独りよがりにはならずに、オーディエンスを深くに引っ張っていく。終わった後の静寂が曲の凄みを表している。この日のセットリスト全体からも感じたのは、エモーショナルな激しさが今までになく前面に出ていたということ。最近のライブに顕著だった、“踊らせたい”一辺倒からの変化だろうか、この掴み方のほうが似合っている気もする。と言いながらも、ここから『イマ人』『Pa』とパーティーチューンを連発してフロアを爆発させた時間があってこそ、お互いが生きるのでもあって。
 

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 田中幸輝がMCで「(お客さんと)つながってる、つながってないっていうのは俺がいちいち言うことじゃないねんな」と言っていたように、音楽のなかで表現することがすべて、という気合いがなにより心地いい。2015年の空きっ腹に酒、どんなとこまで突っ走るのやら!
 

Text by 中谷琢弥
Photo by  押方宏

(2015年1月26日更新)


Check
夜行性のドビュッシーズ
THE NEATBEATS

空きっ腹に酒
梅田CLUB QUATTRO
10ヶ月連続企画
『10カウント』ROUND.6

チケット発売中 Pコード252-096
▼2月2日(月)18:45
梅田クラブクアトロ
前売2500円
[共演]THE NEATBEATS/夜行性のドビュッシーズ
梅田クラブクアトロ■06(6311)8111

チケット情報はこちら


空きっ腹に酒 オフィシャルHP
http://www.skpprnsk.com/

夜行性のドビュッシーズ オフィシャルHP
http://86.xmbs.jp/yakou/

THE NEATBEATS オフィシャルHP
http://www.neatbeats.net/

梅田CLUB QUTTRO オフィシャルHP
http://www.club-quattro.com/umeda/

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梅田CLUB QUATTRO
10ヶ月連続企画『10カウント』
イベント紹介&ライブレポート

【第1回】
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2014-10/skpprnsk.html

【第2回】
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2014-12/skpprnsk2.html

【第3回】
https://kansai.pia.co.jp/interview/music/
2014-12/sukipparanisake3.html