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4人組インストゥルメンタルバンドのSAWAGIが
約2年半ぶりのアルバム『Starts to think?』を引っ提げ
自身初となるツアーを遠く南アフリカの地からスタート!
ツアーレポート企画『私を南アフリカに連れてって!!』 (1/12)

 1月14日に約2年半ぶりのニューアルバム『Starts to think?』をリリースした、4人組インストゥルメンタルバンドSAWAGI。前作『Punch Games』('12)を引き継ぐ、ライブ映えするパワフルさと彼らの真骨頂であるノリの良いグルーヴ、美しいメロディが詰まったこの素晴らしい最新作に伴い、キャリア初となるリリースツアーも敢行されるが、そのツアーの初日は…何と南アフリカからスタートという破天荒ぶり! 事の真相は、南アフリカのバンド・ショートストロー(※自国・南アフリカのナショナルチャートでは1位!)がジャパンツアー時に帯同したSAWAGIを気に入り、本国での自身のリリースツアーに大抜擢したというシロモノ。そこでこの度、サッカーワールドカップ以来、ここ日本ではまだあまり馴染みのない南アフリカを、SAWAGIのメンバーが特派員となりお届けするツアーレポート企画を立ち上げ! SAWAGI目線で南アフリカという国の魅力を紹介出来るのか!? それではお楽しみください!

南アフリカツアーのまとめが到着! いかに充実していた日々だったかがわかる内容に。
近々インタビューもアップ予定!! そのタイミングで南アフリカ土産のプレゼントも(笑)。ご期待ください。

SA-S1.jpgNico
これから先の人生でどこかに旅行する機会があったとして、この旅での経験を越える事がはたしてあるのだろうか…。ちゃんとした海外旅行に行くのも初めてだった僕が言うのも何ですが、そんな贅沢な不安さえ感じる事ができた本当に最高のツアーでした! もちろん自分達がミュージシャンとして南アフリカの地に行った事で、沢山の現地の人とコミュニケーションをし、時にはリスペクトし合えたりした事がこの旅を特別なものにした大切な要素だったのも感じています。しかしそれを抜きにしても南アフリカ最高やったなー。飯も全然苦にならないし、お酒は安い、気候は最高、人は皆優しくて元気! 正直向こうで一週間位過ごした頃、楽し過ぎて日本に帰るのが怖かったです(笑)。飛行機に長時間乗るのが嫌でなければ、是非皆さんにも行って頂きたいです。僕等は…また来年でも行って来ますので(笑)。

SA-S2.jpg雲丹亀卓人
帰国してから数日が経過しましたが、南アフリカの強い日差しと朝一に入るプールと昼間っから飲むビール(ブラックレーベル)が既に恋しくなっております。思いっきり楽しんで、経験して、遊びまくって…、Sawagiの音を南アフリカに届けることができて、間違いなく人生の大きなハイライトのひとつになりました。走馬灯に出てこなかったら恨むレベルです(何を)。「音楽」という大事なツールがあったからこそ普通の旅行では見れないような風景も見れて、現地の人とも多くのコミュニケーションをとれて、いろんな話を聞けて…本当に最高すぎる経験ができました。街や人々の暮らしを見て「自分の生き方」というモノを考えさせられるような事も、「何も知らなかった」ということを知れたことも、大きくのしかかった現実の全ても含めて自分にとって成長する糧になったので行けてよかったです。「もっと若い時に行けばよかった」とか意外と思わなくて、いろんな経験を長年一緒に積み上げてきたSawagiの皆と“この歳になって”行けたのが良かったと思いました。あ、でも若い時に行ってたら行ってたで「今行けて良かった~!!」って言いそうだな俺。また行きます。

最後に。南アフリカへ行ける道筋を作ってくれたFLAKE RECORDS・ダワさん。ソフォリ・堀社長。お忙しい中、ツアーレポートを更新してくれた ぴあ関西版WEB・ハジムさん。ぴあ関西版WEBの皆様。今回のツアーを組んでくれた上にいろいろな所に連れて行ってくれたジャン。運転手とボディーガードと節分の鬼役をやってくれた、何故かいつも裸足のリッチー。 Shortstrawの皆様。Sawagiのメンバーの皆様。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!!!!!!

SA-S3.jpgコイチ
Sawagi初の海外遠征、in南アフリカ! 日本以外の国で演奏するという事は、文化や、お国柄、国民性ももちろん違うので反応が別のものになるのも正直容易に想像はできていました。ある程度は凄いレスポンスもらえるんやろうな、とか。自信もありましたし。あれだけ反応が素直なのって、やる側はとてもワクワクします。しかも僕らの事を全く知らない大勢の外国人達の前です。昔からなんですが、僕らを知ってて見に来てる人達の前でやるのと今回みたいな状況の中でやるのとはまた別のおもしろさがあって、今回みたいなのは、凄い燃えます(笑)。ライブに関しては、南アフリカでできたことも大きかったですが、初のツアーということも大きい様に感じています。やっぱりたて続けにライブしていくという事って、何かを意識していたり、バンドで話あったりすると、それをすぐに実践できたり自分の中やバンドでの意識がすぐに結果としてひとつ出てくる訳です。それでからまた帰ってきて日本のツアーもあって、リハしてそこで試してゆっくりその感覚を噛み締めたり。でもね、これって音楽家として当然よね? イヤー、バンドとしてめちゃめちゃ普通の話。だってこんな話よー聞くし(笑)。それやったらわざわざ僕がこんなん言わんでもいいよね!

結局のところこの南アフリカツアーで何が最高やったか。 人! 気候! 海! 山! ここの文化に触れる!(笑) そうです。はっきり言って、ライブの経験よりもこういうことのほうが刺激的でめちゃくちゃ貴重な経験やったように思います! しかも南アフリカ! どや! 誰がやったことあんねん!(笑) それが結果として、人生にプラスになれば、これまたええライブにも還元できるでしょ! まあ、海とか山とかは半分冗談ですが! 異国の人との現地での交流って、人柄も知れるし、日本との違いもリアルに感じれるのはほんとにおもしろかったです。多分他の国 に行っても、人との交流が一番の経験になりそうです。これから世界中行けることになったら、ここ南アフリカでのことがルーツになって行くと思います。そんな機会とチャンスをくれたFRAKE RECORDSのDAWAさんを筆頭にお世話になったいろんな人達に感謝。そして南アフリカで出会った全ての人に感謝。また皆で海のむこうに旅できたら幸せです!

そして日本の皆様、ありがとう! ツアーはまだまだ、人生まだまだこれからです。皆にとって自分達がおもろい存在になれるよう精進致します! ではまた各地でお会いしましょう。

SA-S4.jpg観音
最終日の朝は、よくWi-Fi目的で通ったコーヒーショップから始まりました。ここのコーヒーは本当に美味しくて、店の雰囲気もバッチリ。スタッフもナイスガイばかり。本当にコーヒーとWi-Fiでお世話になりました(笑)。あまりゆっくりする間もなく、お迎えが来ました。ボーカルのアルとガールフレンドも来てくれてました!! いつものようにアルは「Good? Good?」と機嫌を聞いてくれます。そして空港へ。途中、Uターンする時に木に車がぶつかり、リチャードはいつものように「Fu×k!!!」と言ってました。あー彼のこの言葉も聞くのは最後なんだなと…。ツアー中はたくさん言ってました(笑)。そんなこんなで空港に到着し、涙、涙のお別れとなるかと思いきや、これも南アフリカ人の気質!? リチャードの気質!? なのか、わりとあっさりなお別れ(笑)。リチャードは先に帰り、マネージャーのジャンとアル、ガールフレンドと「また会えるよね」と約束を交わし、最後はずっと手を振ってくれました。南アフリカ人とこんなことするとは。そして帰りもコイチさんは手荷物検査など、至るところで引っかかってくれました!! この旅のハイライトでもありますね。そういやどこかのMCで、「We are South Africa!!!」とも叫んでおられました。良いハイライトです。

帰りはさほど長さも感じず、だがこれが限界、って感じの感覚で無事に成田に到着。そしてここであの内田裕也氏を目撃。目立ち過ぎでした。空港職員ふたりがかりで荷物運んでたなー。機内では、『るろうに剣心』を初めて見てみました。結構面白かった!! あの手の映画はいつもわざわざ見ない流れでしたが、歴史もの好きということもあり、楽しませていただきました。あと、機内食が出てくるタイミングは全く自分のタイミングではなかった事を記憶しております。朝飯のタイミングが一番個人的にはダメでした(笑)。まあ、座ってるだけやし腹減らんし当たり前ですよね。入院中と同じような感じ。とにかくビールとワインを飲んでました。

そして、この南アフリカツアーを振り返ると、これからの人生に影響するようなことばかり。全てが、毎日が新鮮で、初の海外ということもあり、刺激ばかりの毎日。しっかりこの経験をこれからの様々な物に繋げていくことを誓います。この南アフリカツアーがすこし現実味を帯びてきた時でさえも、いや~さすがにないやろ、と正直思ってました。でもこのプロジェクトを実現する為にたくさんの人が動いてくださり、大げさかもしれませんが、夢を叶えてもらった気がします。全ての発端となったDAWAさん、ショートストロー・マネージャーのジャン、運転手兼我々のメンタルケア及び裸足、及び笑かし担当リッチー、うちの社長・堀さん、たしかな英語力でインタビューの翻訳や海外での機材のアドバイスなどサポートしてくれた坐禅BOY・しょう。そしてそして我々SAWAGIは南アフリカ観光大使にでもなるんちゃうかと思わせるぐらいの、素晴らしき南アフリカレポートを毎日更新していただいた、ぴあ関西版WEBのハジムさん。たしかなサポートがあってこそのツアーでした。僕たち4人の音楽を南アフリカへ届けるために、これだけ沢山の人が動いてくれたことは、人生の宝物ですわ! 皆様本当にありがとうございました! それでは日本のライブハウスで会いましょう!!

SA-S5.jpg
南アフリカと聞いて想像できる事って「治安が悪い」って思ってしまうのはほとんどの人がそうだとお思います。「南アフリカでツアー?」「約一ヶ月も?」「大丈夫なの?」って思いましたよね? 僕もそう思っていました(笑)。 要は知らないからそう思ってしまうのはしょうがない。行ったことないから、ネットで調べても怖い事ばっか書いてあって不安でした。

このブログを読んで頂いてる皆さんはもう説明する必要は無いと思いますが、とても素晴らしい国でした。もちろん白人、黒人の格差、黒人同士の格差もたまに感じました。1本道入ればまだまだ治安が悪い、危ないと感じることもあったけど、本当におしゃれな店も多かったし、ケープタウンに関してはもうリゾート地でした。人もみんな明るく接してくれるし、人間味がすごくあった。ライブの後あたり前の事かもしれないけどいいものをいいとちゃんと言葉にしてくれる。これは本当に素敵な事だと思う。興奮気味に「最高だった!」って言ってくるお客さんに「僕はスタッフだからメンバーに言ってあげて」って言うと「関係ない。おまえマネージャーだろ? 連れてきてくれてありがとう、お前も含め最高だぜっ」みたいな事が各地でありました、正直そう言ってもらえて嬉しかったです。こういう何気ないことは、やって来たことへの証になるし、そういう事含め人間のエネルギーがすごかったんです。日本人として初めて参加したフェス(海外アーティストは初)もそうだけど、何か日本の文化を他国で評価してもらえたって体で感じれました。音楽を有名、無名関係なく心から楽しんでくれてました、そういう方々の顔をみると来て良かったって何度も思いました。国によってもちろん人の雰囲気も違うだろうけどこういう経験、行動をSawagiはもちろんだけど、レーベルとしてどんどんチャレンジしていきたいと改めて思いました。

もし機会があれば南アフリカ行ってみてもらいたいですね、もちろん僕らもどんどん南アフリカに関わっていこうと思ってます! 口約束ですがフェスのオファーも頂いたし、次はもっと人が入るって言ってくれてるし、来年この時期また南アフリカにいるかもしれませんね!? 南アフリカという情報の少ない国だけど、僕は激オススメしたいです。総括だったんですが読み返したらやっぱ南アフリカをオススメしてるだけみたいになってますね(笑)。人生のハイライトに確実に入ってくる経験をさせてもらいました、関わってくれた全ての方に感謝です。ありがとうございました! Sawagi日本ツアーも始まっていますが、既に南アフリカでパワーアップしてきたライブがあからさまに解ります。ワンマンライブも東名阪でやります、是非成長したSawagiを観に来て下さい! お待ちしてます!

SA-S6.jpg




(2015年4月 1日更新)


Check

Release

美しいメロディ、パワフルなビート
進化したSAWAGIを感じられる全11曲

Album
『Starts to think?』
発売中 2315円(税別)
SOPHORI FIELD COMPANY
SPFC-0006

<収録曲>
01. fuss uppers
02. Jag Jag
03. Thonis
04. imbalance
05. rush around in circles
06. Kryptos
07. horoscope
08. colors.
09. atride
10. How’s your day
11. Trophy

Profile

サワギ…ダンスミュージックをコンセプトにロック、ジャズ、ファンク、エレクトロなどのエッセンスを取り入れたボキャブラリー豊富なアレンジを凝らす4人組インストゥルメンタルバンド。'09年に発売された1stアルバム『hi hop』はタワーレコードのレコメンド『タワレコメン』に選ばれ、同時に洗練されたライブパフォーマンスも噂となり『SUMMER SONIC'09大阪』にも出演を果たす。'11年には自身のイベント『Mitole』を大阪BIGCATにて主催し、その後活動の拠点を関西から東京へ移す。'12年8月、1100日ぶりのリリースとなった1stフルアルバム『Punch Games』をリリースし、翌'13年1月にrega、Nabowa、PETROLZ等を招いて渋谷、梅田QUATTROにて『Mitole』を開催。そのサウンドやライヴスタイルは各方面から注目を浴び、数々のアーティストのツアーサポート、来日アーティスト(ロータス、ショートストロー、マヤ・ヴィク、プロヴィアント・オーディオ等)と共演。'14年からバンド、DJが出演する自主企画『Parabola』を隔月で開催する等、精力的に活動中。Aira Mitsukiのプロデュース、カシオキッズ、ロウ・フリークエンシー・クラブ、藤井リナ、『The Best of jazzin' for Ghibli』(V.A)のリミックスといった活動も行っている。

SAWAGI オフィシャルサイト
http://sawagi.main.jp/


Live

南アフリカから帰国後は
3月からジャパンツアーがスタート!!

『Starts to think Tour』

【南アフリカ共和国公演】
▼1月24日(土)ダーバン Live The Venue
▼1月25日(日)プレトリア Park Acoustics
▼1月27日(火)ケープタウン Fiction
▼1月28日(水)ケープタウン The Assembly
▼1月30日(金)ステレンボッシュ Klein Lib
▼1月31日(土)スウェレンダム
『Up the Creek Music Festival 2015』
▼2月1日(日)ケープタウン The Assembly
▼2月4日(水)ブルームフォンテーン
Mystic Boer
▼2月5日(木)ポチェフストルーム The Tap
▼2月6日(金)プレトリア Arcade Empire
▼2月7日(土)ヨハネスブルグ Kitcheners
▼2月13日(金)ヨハネスブルグ Bassline
▼2月14日(土)ヨハネスブルグ Marks Park

【鹿児島公演】
▼3月6日(金)SR HALL
【宮崎公演】
▼3月7日(土)FLOOR
【茨城公演】
▼3月26日(木)club SONIC mito
【宮城公演】
▼3月27日(金)enn 2nd
【愛知公演】
『IMAIKE GO NOW 2015』
▼3月28日(土)愛知・今池エリア周辺
【長野公演】
▼3月29日(日)ALECX
【島根公演】
▼4月2日(木)松江 AZTiC canova
【福岡公演】
▼4月3日(金)Kieth Flack
【広島公演】
▼4月4日(土)福山 Cable

Pick Up!!

【兵庫公演】

▼4月5日(日)神戸 108
※詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

【埼玉公演】
▼4月17日(金)
HEAVEN'S ROCK Kumagaya VJ-1
【神奈川公演】
▼4月18日(土)club Lizard YOKOHAMA
【広島公演】
▼4月23日(木)HIROSHIMA 4.14
【高知公演】
▼4月24日(金)X-pt.
【香川公演】
▼4月25日(土)KITOKURAS
【愛知公演】
▼5月10日(日)池下CLUB UPSET

Pick Up!!

【大阪公演】

一般発売3月14日(土)
Pコード251-212
▼5月17日(日)18:00
Shangri-La
オールスタンディング3000円
GREENS■06(6882)1224
※小学生以上は有料。

チケット情報はこちら

【東京公演】
▼5月23日(土)渋谷WWW
【沖縄公演】
▼6月28日(日)Output

Column

ダンスミュージックの向こう側へ
1100日ぶり大躍進の1stアルバム
『Punch Games』を手に
Sawagiが主催イベント
『Mitole』前に語った!
笑いと感動の秘蔵エピソード満載
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