4年に1度のサッカーの祭典『FIFAワールドカップ』。そのロシア大会に向けた日本代表が5月31日に発表され、ガンバ大阪からは東口選手がメンバー入り。クラブとしては5大会連続での代表選手輩出となりました。

発表当日に行われた記者会見で、｢夢でもあるワールドカップのメンバーに選出されて身の引き締まる思いです。ただ、まだ自分の夢はここで終わってないので、ワールドカップで日本の勝利のために貢献できるように頑張っていきたいと思います｣と話した東口選手。4月21日のJ1第9節･C大阪戦で味方と激突し右頬骨骨折及び右眼窩底骨折を負傷。一時は代表入りが危ぶまれましたが、順調に回復したことで5月12日に行われたJ1第14節･横浜FM戦で復帰。チームの勝利のために貢献することはもちろん、｢今回はけっこう長い間、代表に携われたのでワールドカップに対する思いも強いですし、子供の頃から夢みていた舞台なので行きたい気持ちは強いです。そのためには、代表にアピールしないとあかんから、試合に出て、どれだけできるのかっていうのを見せることが必要になってくると思う。ただ、それも期間がないので、自分なりにやれることをやってアピールしていきたいなと思います｣との想いもあり、フェイスガードを装着しながらも好セーブを見せるなど、出場した試合では存在感を見せてくれていました。それだけに、今回の代表選出は嬉しいものがあります。

32歳にして初めてのワールドカップに臨むということで、｢楽しみはまだあまり……ないですね。全てが初めてなので、どうなるんやろうっていう緊張と不安の方が強いです｣とのことでしたが、｢自分自身は試合に出てアピールをしたいので、まずは先発を狙う強い気持ちは常に持っておかなくてはならないと思います｣。そのためにも直前合宿でのアピールが不可欠。｢自分自身の特長であるアグレッシブなプレーやシュートストップ、クロスボールの処理とか積極的にプレーする所を練習からしっかりアピールして、最後にはピッチに立てるようにしっかりやっていきたいと思います｣と意気込みも語ってくれました。

また、現在の代表の雰囲気について、｢決して悪くはないです。みんなポジティブに捉えていますし、最後はほんまにやるしかないので。どういう選手やろうとシステムやろうと、みんな覚悟は決まっていると思うし、いろんな覚悟は固まったんじゃないかと思います｣。

ワールドカップへの持参物として小説のほか、｢ガンバのサポーターからいろいろなメッセージが書かれた国旗をもらったんですけど、それは持っていこうかなと思っています｣ということも明かしてくれたガンバの守護神に注目です。

ちなみに、ガンバ大阪は6月2日(土)にJリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦でジュビロ磐田とホームで対戦。6月6日(水)には天皇杯2回戦･関西学院大学戦に臨むので、こちらもぜひチェックを！

 

取材・文：金子裕希

（2018年6月1日更新）