インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 「ずっと貫き通してきたからこそ、信じてもらえる人がいる」 関ジャム、A_o、時代を映し、時代にのまれない音の空間芸術 『無限のHAKU』…ROTH BART BARON三船雅也が 出会いが導いた激動の1年を振り返るインタビュー&動画コメント


「ずっと貫き通してきたからこそ、信じてもらえる人がいる」
関ジャム、A_o、時代を映し、時代にのまれない音の空間芸術
『無限のHAKU』…ROTH BART BARON三船雅也が
出会いが導いた激動の1年を振り返るインタビュー&動画コメント

 ROTH BART BARON(ロットバルトバロン)が思いがけない転機を迎えたのは、’21年の初頭。人気テレビ音楽番組『関ジャム 完全燃SHOW』の恒例企画で、シーンの第一線で活躍する音楽プロデューサー蔦谷好位置が、並み居るアーティストの中からROTH BART BARONの『極彩 | I G L (S)』(’20)を年間1位に大抜擢。その余波は春にも続き、数々の名曲を世に知らしめてきたポカリスエットのCM曲に、アイナ・ジ・エンド(BiSH)とのプロジェクトA_o (エーオー)として『BLUE SOULS』が起用され大きな話題に。一気に物語が動き出す。その間も、多くのミュージシャンとのセッションや客演、大規模主催ライブの開催など、クリエイティブの渦の中で’21年のステートメントを探し続けた三船雅也(vo&g)がたどり着いたのが、“蘇生と癒やし”をキーワードに生まれた6thアルバム『無限のHAKU』だ。 “HAKU”=白、箔、吐く、拍、履く、剥、博、ハク…響きが同じでも多様な意味を持つように、さまざまなレイヤーがうごめくパンデミック以降の世界に寄り添う言葉、ストリングスやエレクトロニクスを駆使した繊細かつ大胆な音像は、三船の「空間芸術のような音楽を作りたい」という発言を見事に具現化している。さらにはレコーディングの模様を150時間越えの生配信(!!)と、その挑戦と好奇心はとどまるところを知らない。『ROTH BART BARON Tour 2021-2022「無限のHAKU」』もついに開幕。初日の京都・磔磔公演から過去最強形態と言えるアンサンブルでオーディエンスに至福の2時間をもたらしたROTH BART BARONが、激動の1年を語る。

 
 
『けものたちの名前』と『極彩色の祝祭』でまいた種が、点と点が線になった
 
 
――前作『極彩色の祝祭』(’20)のインタビューでも、“ロット(=ROTH BART BARON)もようやくちょっとずつ報われてきたよね”みたいなことを話したけど、今年はまず1月に音楽プロデューサーの蔦谷好位置さんが、テレビ番組『関ジャム 完全燃SHOW』でロットを激プッシュしてくれて。
 
「一応、“ちょっとオンエアされますよ”と事前に言われたぐらいで、最初はよく分かってなくて。“全然出てこねぇじゃん!”と思いながら番組を見てたら、最後の1位で…もうビックリした! トランペットの竹内(悠馬)くんなんかは、いつまで経っても出てこないから“ロットが出てくる前にテレビを切っちゃった”って(笑)」
 
――俺もリアルタイムで見てたけど、あれこそが正しい電波の使い方だと思ったわ(笑)。
 
「蔦谷さんとは共通の知り合いはいたけどお会いしたことがなくて。でも、真摯に僕の音楽を受け止めて、全国区のテレビ番組であんなに誠実に伝えてくれた…それには感動したというか、本当にうれしかったですね」
 
――その後、蔦谷さんと実際に会ってセッションもしてましたね。
 


「蔦谷さんの音楽番組(=『MUSIC FUN! IVY』)に呼んでもらって、お会いするのはそのときが初めてだったけど、何時間も話すより一発ライブをやった方が早いというか、同じステージで緊張感を共有した方がお互いに分かることもあるから。羊文学の塩塚モエカ(vo&g)さんも一緒に歌ってくれたりして…今年は蔦谷さんから広がっていくいい出会いがたくさんあった気がしますね。『けものたちの名前』('19)と『極彩色の祝祭』でまいた種が、点と点が線になったというか、その先に蔦谷さんがいた」
 
――蔦谷さんがプロデュースした他のバンドに話を聞いたときも、ポップスの最前線にいながら、気骨のあるミュージシャンな人物像が伝わってきて。
 
「出す音もすごくピュアだし、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのGotch(=後藤正文)(vo&g)もそうだけど、そういう素敵な先輩にキャッチしてもらえたのはすごくうれしかったな。その後、『極彩 | I G L (S)』(’20)のMVの再生数もバーンと跳ねて、多くの人に聴いてもらえた実感がありましたね」
 
 
自分と全然違うストーリーがある人たちと出会えたことで心がすごく広がった
 
 
――それだけでも今年は大収穫と言えるのに、まさかのもう一撃が。ポカリスエットのCMで流れる、“その手を離してしまったなら/きっと もう取り戻せないはずなんだ”というフレーズを初めて聴いたとき、“何かむちゃくちゃ三船くんっぽいフレーズだな~”と思って当時Twitterでつぶやいたら、後から“マジかよ、本人かよ”って(笑)。
 


「あの廊下を走ってるCMを撮った柳沢翔監督チームのアシスタントの方が、“ロット、好きなんですよ”みたいなことをポロッと言ってくれたらしくて。監督が『極彩 | I G L (S)』の“君の物語を 絶やすな 絶やすな”というメッセージを聴いたとき、“ぜひロットとやりたい”って。今年の2月に新潟県・妙高高原の極寒の山の中で『極彩 | I G L (S)』を弾き語りするセッションを公開したんだけど、ブルブル震えながら歌ってる、あの本当にそっけない演奏をずーっとループしながら脚本を書いてたって」
 


――そんなことがあるんだねぇ…。
 
「いや~ビックリしましたね。最初に僕から何曲か提案したときは、“でも何か違うんです”、“じゃあもう1回やりましょう”とか夜中に熱い論争もあったりして。そういうことをみんなでやりながらのアイナ(・ジ・エンド)ちゃんとのプロジェクトというのもあって、僕も彼女の声ならいい結果になるんじゃないかと。どこの者とも分からない僕を、大きなプロジェクトの中で発言できるポジションにちゃんと置いてくれた=信じてくれたのがめちゃめちゃうれしかったです。すごくいいチームでした」
 
――コロナ禍で絶望しかないと思ってたら、こんな希望があるとは。
 
「自分の中でもポカリスエットのCMは大きくて、子どもの頃から歌が印象に残る原体験があったので、君島(大空)くんやKID FRESINOくんのバンドで弾いてるギタリストの西田(修大)とかとセッションした帰り道、レーベルから“ポカリ決まったよ!”って電話が掛かってきても、いまいち信用できないというか何が起きてるのか分からなくて(笑)」
 
――だってさ、テレビから三船くんの声が聴こえるって…。
 
「アハハ! ダメ?(笑)」
 
――最初は信じられなかったね、三船くんがMステ(=テレビ音楽番組『ミュージックステーション』)に出てるのも。“いずれ出るよね”という大通りよりは、やっぱりそうじゃない獣道を歩いてる印象があったから(笑)。
 
「本当に(笑)。でも、そこで出会った人たちはすごくいい人たちだったし、言ってしまえばポカリの話がなかったら、アイナちゃんと一緒に歌うことはなかったかもしれない。自分と全然違うストーリーがある人たちと出会えたことで心がすごく広がったし、みんなクリエイティブに一生懸命な人たちで、ジャンルが違うだけだったんだなって」
 
――それもロットがブレずにやってきたからこそというか、貫いてきた信念と音楽が手繰り寄せた出会いな気がします。多くのミュージシャンとセッションしてきたロットから見た、ボーカリストとしてのアイナ・ジ・エンドは?
 
「めちゃめちゃエナジーがある人で、一言で言うと“天真爛漫”ですね。“その小さい身体から、どれだけエネルギーが出るんだい?”って思う。ロットのデカい音にも負けないし、一緒に歌いがいがある。自分は声が強いから、エナジーが足りない相手だとパンクさせちゃうことがあるんですよ。そういうときはパワーをセーブして寄り添うように歌うんですけど、アイナちゃんには全力で投げられる。クラムボンの原田郁子(vo&key)さんとか中村佳穂ちゃんもそうだけど、僕が飛び込んでも受け止めてくれるんですよね」
 
 
この状況を当たり前に受け入れてる自分が面白くて
“もっと驚けよお前!”とか思うんだけど(笑)
 
 
――今年は毎回ゲストを招いた不定期の生配信『HOWL SESSION -online-』も結構な頻度でやってたし、客演も多かった1年で。音楽制作プロジェクトTELE-PLAYの楽曲『prism (feat. 原田郁子, ROTH BART BARON, Seiho & Ryo Konishi)』('21)や、水野蒼生さんのアルバム『VOICE -An Awakening At The Opera-』('21)に参加したり。
 


「『HOWL SESSION -online-』にはmillennium paradeでもやってるermhoi(vo)も出てくれたり、TENDREのサックスのアレンジとかをやってる小西遼(sax,fl)くん、崎山蒼志くんのバンドとかでも弾いてるマーティ(・ホロベック)(b)とか。マーティと出会えたのは大きかったですね。あと、ermhoiのパートナーでもあるしね」
 
――今となっては、ロットの現場に夫婦で仕事に来る、みたいな(笑)。
 
「元々ermhoiとは家で一緒にたこ焼きパーティーとかもしてたんですけど(笑)、マーティは去年のめぐろパーシモンホール 大ホールのライブを見に来てくれて、そのときに初めて会って。“会いたかったよ! 今度一緒にやろうよ”みたいに伝えたら、“ぜひぜひ! すげぇよこのバンドは”って言ってくれて。そこからですね」
 
――『ROTH BART BARON with Salyu “Howl Session” Live at COTTON CLUB』で共演したSalyuさんも、三船くんが学生時代に聴いていたアーティストということだし、しかも、その後にInstagramで映画監督の岩井俊二さんとも一緒に写ってたから、これはいよいよロットが映画のサントラをやる日も近いぞと(笑)。
 
「昔は自分は何者でもなかったし、ただ“憧れの人に会えた!”っていう感じだったんですよ。原田郁子さんだって『FUJI ROCK FESTIVAL』で“すげぇなぁ〜”と思って見てたわけだけど、今ではずっと前からの友達のようになじめちゃうというか。岩井さんはSalyuさんとのライブに来てくれて、初対面なのにいきなり“新しい映像を作ったから見てよ”、“ヤバイっすね〜”って友達みたいに(笑)」
 
――ロットがやってきた音楽がその時間を埋めてくれてるというか、名刺みたいなものだから。
 
「ステージで一緒にやる方が話が早いのと一緒で、作品を見せ合っちゃった方がその人がよく分かるというか。でも何か…この状況を当たり前に受け入れてる自分が面白くて、“もっと驚けよお前!”とか思うんだけど(笑)」
 
――いや~いい1年というか、濃い1年。バンド主催の企画性のあるライブって、やって年に1回ぐらい…年に1回もやらないかもしれない。それなのにロットは『HOWL SESSION』を計8回やって、スペシャルライブの『BEAR NIGHT 2』(※今作の初回限定生産盤にBlu-rayが付属)もやって、初のブルーノート東京2DAYSに、Salyuさんと初COTTON CLUB…ライブだけでもどんなカロリーなんだと。
 


「いやもう今年は本当にすごかった。その裏でアルバムも作ってたからね。何とか今年も出ましたよ(笑)」
 
 
一生忘れられない体験を、ライブじゃない形で一緒に作ってもらう
 
 
――今作では、近年の恒例になっていたクラウドファンディングとはちょっと毛色が変わって、ロットのHPでダイレクトに受け付けて、今度はツアーじゃなくてレコーディングの生配信『ALL STREAMING PROJECT 2021』という。次から次へとよく思い付くね(笑)。
 


「フフフ(笑)。去年はツアーを配信しましたけど、今の時代、カメラの向こうで演奏する感覚を肌で覚えることが絶対に必要だし、今後もやっていかなきゃいけないと思ってる。ただ、それは成功したから次はスタジオに、安全な場所からアルバムを作ってる現場に参加してもらおうと。そうしたら、そのアルバムを一生忘れられないだろうし、僕らが毎回どんな苦悩をして、時には喜びを感じたり…そのプロセスを全部見せちゃった方が面白いかなって。例えばK-POPとかは、ヨーロッパからエンジニアとかプロデューサーを招いて、最新のプロダクションを、音を、いかに自国で作り上げられるか、みたいなことにチャレンジしてる。そんな中で外国の友達が、“どうして日本のミュージックはこんなに音がひどいんだ”って口をそろえて言う現実があって…。それは僕も10年前から感じてたし、でも日本では何も起きなかったというか、メインストリームに成り得なかった。僕らは海外で録ってきた経験もあるし、こういうノウハウを見てもらった方が、これから音楽を志す人にとっても有益だし、将来的に日本が良くなるかなって」
 
――リスナーだけじゃなく、音楽を奏でる人にもとっても、ロットが試金石になる。
 
「一生忘れられない体験を、ライブじゃない形で一緒に作ってもらう。というところから150時間生配信です(笑)」
 
――でもそれって、結構恥ずかしいというかデリケートな部分もあるよね。例えば、“うわ〜三船くん、歌がうまいと思ってたのに割とエディットするのね”、ってこともあるかもしれないわけで。
 
「ある種、夢や憧れであった部分も見えちゃうから、それをクラファンでオープンにするよりは、本気でロットが好きなファンの人たちに、見る覚悟があるヤツだけ見てくれっていうのが礼儀だなと思って」
 
――なるほど! 見る覚悟、見せる覚悟ね。
 
「だから敷居が高いレストランみたいな感じだったかもしれないけど(笑)。やっぱり僕らも慣れないじゃないですか。特に歌ってるときは集中したいから誰かがそばにいるのは嫌だし、実際そこにいたらパフォーマンスも落ちちゃうと思うんですよ。なんだけど、iPhoneを置いて歌ってるぐらいの気持ちで、あえて飛び込んでみようと。全部ネタバレだしリスクは当然あるんですけど、マルチアングルでずーっと配信してても…何か思ったよりできちゃったというか。それは去年のツアーを配信した経験があったからだと思うんですよね」
 
――ツアーのファイナルを配信することはよくあるけど、ツアーのほとんどを配信するアーティストはなかなかいない。いざツアーが始まれば演奏をミスっても1週間はお客さんに見られるわけだから、その場しのぎじゃダメで。
 
「配信をやるとバンドにすごくいい緊張感が生まれる。その場のノリに任せないというか、カメラの向こうに届ける責任感もあるから。会場を超えてもっと多くの人たちに届ける感覚で、レコーディングでも本当に大きな空間を意識して演奏する感じはありましたね」
 
 
昔は全員が10代だったし、大人たちにも絶対に青い時代があったわけで
それをインクルードしてみんながアクセスできる音楽にしたかった
 
 
――前作『極彩色の祝祭』では、制作前に“祝祭”というキーワードが頭にあったということだったけど、今作『無限のHAKU』でも、そういうテーマみたいなものはあった?
 
「’21年が明けて、『極彩色の祝祭』のツアーの途中にもう曲は作り始めてたんですよ。何かよく分からない年末年始だったじゃないですか。実家にも帰れず、かと言ってどこにも行けないし、東京も元気なわけじゃない。そんな気だるい空気の中で、今年はこういうモヤモヤした感じの1年になるんだろうなと思って。去年はみんなが生き残ろうと必死に新しい生活を探して、それこそ極彩色に、カラフルに生きてたけど、今年はウイルスとの戦いというよりは、人間のエゴとか憎しみとか妬みとか恐怖と向き合ってばかりでちょっと疲れちゃって、心が擦り減ってる世界なんだろうなと思ったとき、人が癒やされる、心が治っていく、リラックスするアルバムというか、真っ白い空間に、いろんな素材の白…壁とか布とかホワイトボードとか、プラスチックとかインクとか…今回は同じ白だけど全部が違うものでカラフルにしていくような、そういうアルバムにしたいなって」
 
――前作は冷静と情熱の間というか、コロナ禍が巻き起こした事象にたぎるものがあって、でもこの世界は変わっていくと覚悟を決めて進んでいく感じ。今作はそんな世界が通常運転=平熱となってしまった今、何を表現するのか。
 
「そうですね、まさにそうだと思います」
 
――あと、今作は同時に“言葉”のアルバムというか、歌詞が“近くなった”感じがする。今までの歌詞より柔らかいというか…それは今作のテーマである“癒やし”も関わってくると思うけど、カタカナすらほとんど使っていないことも含めて、全曲が絵本にできそうなぐらいシンプルで芯を突いたものだなと。A_oの体験も含めてもっと人に届くような、純文学的な装飾もほどいて根本の部分で伝わる言葉、みたいな感じもすごくありました。
 
「それは初めて言われましたけど、言ってもらえてすごくうれしい。A_oでアイナちゃんと歌って、もっと多くの人たちにというか、例えば『BLUE SOULS』(M-2)はティーンエイジャーがメインターゲットだったけど、昔は全員が10代だったし、大人たちにも絶対に青い時代があったわけで。それをインクルードしてみんながアクセスできる音楽にしたかったから、A_oで自分の部屋がすごく広がったような感覚の中で、言葉を選べたのかもしれない」
 
――ただ、三船くんはいわゆるドロップアウトにより、世間が思い浮かべる学生時代を過ごしてないわけで(笑)。
 
「その通りです!(笑) いや~青春ってよく分からないけど、根拠のない自信と、世の中がまるで見えてない不安感。でも、分からないことが多過ぎるのはむしろ楽しかったし、そのときに起こった人間の摩擦とか、誰かを好きになったとか、部活で負けて悔しいとか、無条件に何かを信じられるあのどストレートな感覚って、今でもたまにあるんですよ。去年、金沢21世紀美術館「自治区ユース」で『ROTH BART BARONコンサートと作曲ワークショップ「場所たち」』をやったとき、不登校の子とか学校になじめない子も来てくれて、みんな最初はめちゃめちゃ不安な顔をしてたけど、終わったときにはもう違う人の顔になってて…そのときの目の輝きに、これが青春なんじゃないかと思ったりして。昔から“若いのにしっかりしてるね”とか年齢でジャンル分けされるのは嫌いだったし、大人も子どももきっと同じナイーヴさを持ってるから、そんなに変わらないんじゃないかって」
 
――去年、金沢でそういう経験があって、今年は地続きのポカリスエットでまた違うベクトルにもトライできて。
 
「今考えれば僕らも25〜26歳の頃、アメリカのエンジニアに連絡を取って、英語が1ミリも喋れないのに録音しに行って、何時間も車を運転してツアーして…今となっては、あれは青春だったんだなって思うんだけど(笑)」
 
 
心が静かにチューニングされていく感覚をサウンドで作りたい
 
 
――前作は冒頭から魂を鼓舞する楽曲の連続だったけど、今作の1曲目の『U b u g o e』は、『HEX』('18)や『NEVER FORGET』('20)の流れも感じるアンビエント×歌な幕開けで、今までのロットとはまたひと味違います。
 


「全く新しいというか、多分まだ誰も作ってない音が、ポップスだけどヘンな音が今回はいっぱい入ってると思う。去年からずーっとわび茶にハマってて、千利休のたった二畳の何もない空間(=京都・妙喜庵待庵)で茶を飲んで、ただ景色を楽しんで、身分も何も関係なく人間が一対一で時間を共有しながら、すごく深い話になって宇宙が見える、みたいな(笑)。あれって今で言ったら空間デザインじゃないですか。あのそっけなくて意地悪な空間というか、きちっと作られた空間の中でちょっと居心地の悪さを感じながらも、何だか心が落ち着いてくる感じ。ああいう空間芸術のような音楽を作りたいなと思って。だから今までのロットが散々やってきたアプローチとは違うし、心が静かにチューニングされていく感覚をサウンドで作りたいなって。それを研究するために、A_oの撮影の合間に実際に京都まで行って、宇治の茶畑で茶摘みも体験してきましたから(笑)」
 
――その話を聞いてると、『Helpa』(M-5)や『Eternal』(M-7)、『月 光』(M-10)なんかはまさにな感じ。あと、今って多くの情報が手に入るけど、同時にどれもがフェイクかもしれないような時代で。だからこそ、“感覚を研ぎ澄まし、恐怖に飲まれず、心を豊かにしてゆく、今やみんな心に水をやらず枯れ放題の世界に適切な水をやる、そんな音楽の集まりです。僕らはまだ綺麗な心を持っているか? 真っ白い心を持っているか?”という、三船くんのリリースに際するステートメントには大いに納得しました。
 
「一人一人がそれを磨ける余裕と、ゆったりできる時間があって初めて、自分以外の人を優しく見守れるし、声を掛けられる。だからこそ、そういう空間とか音楽を楽しめたら少し心が豊かになるというか…今の時代のカウンターというより、今のみんなに必要な音楽じゃないかなって」
 
――表題曲とも言える『H A K U』(M-6)でも、今や一億総表現者から一億総警察みたいになってる中、このゲームをチェンジするんだという静かな熱を感じます。
 
「やれ誰と誰が結婚したとか、やれオリンピックがどうとか、一つのトピックに対して大喜利大会みたいになってるじゃないですか。みんな風見鶏じゃないけど、風の吹く方に向かって頑張って苦しんでるのを見てると、そこに乗っかると命がいくつあっても足りないなと思って。だから今年はインターネットもあんまり見なくなっちゃって、それこそ何が本当か分からないから、だったら実際にお茶の葉っぱを触ってみようとか(笑)、空間を見てみようとか…何百年前とか何千年前に誰かが作ったものがずっとその場にあって続いてることの方が、確かかもしれないなって」
 
――デジタルって言うなれば形がないのが良さでもあるけど、目には映っても実際に触れられたり、匂いがしたり、味がするわけじゃない。情報過多の中で改めて形あるものの尊さに気付くのもあるね。
 
「本当にそう思う。言ったら、すごいフィルターのかかったデジタルで見えないことに騒いで、振り回されて、それを自分の正義だと思い込んで、話題になった人たちをどんなにたたきつぶしても大丈夫なんだっていう気分みたいなもの…それを感じたとき、体を開いたら同じ血の色をしてるはずなのに、こんなに人と人がつながってる時代なのに、僕らは何もつながってないなと思った。やっぱり今年はたくさんそういうことを思ったし、その渦中にいたときに書いた曲だから自分自身も混乱してるし、きっとそれが素直に表れた曲なんだろうなって」
 
――三船くんのそういった揺らぎも、もしかしたら今作の近さの要因の一つかもしれないね。ちなみに、前作の制作時にはちょっと煮詰まって信州にエスケープするみたいなことがあったけど、今回は…?(笑)
 
「もうそれが全く許されず、ハロウィンも何も僕に休みはないです!(笑) でも、さすがに今年は身の危険を感じた。ちょっと歌ったら声が出なくなりそうで、お医者さんには大丈夫だよと言われても、自分にしか分からないヤバさを感じて…自分の限界が分かりました。去年はコロナもあって自分と向き合う時間があったし、やっぱり意図的にそういうブレイクを作った方が創作にはいいんだろうけど、今年はその渦の中でいろんなことを同時進行させながら、ストリーミングもやるし、曲も作るし、世界中もカオスだったし、僕もカオスだった(笑)」
 
――物理的にエスケープできなかったけど、今年もいろいろとうごめきはあったという(笑)。
 
「さっきの形のない情報の話とかもそうだけど、最近はもうインターネットの向こう側が大好き(笑)。ネットは便利で多少の知識は手に入るけど、ケガをして痛いとか、人と話しててお互いを思ってたときのうれしい気持ちとか…触覚とか味覚とか体の記憶はやっぱり難しいし、例えばTwitterって言ったって、たかだか日本で4~5千万人ぐらいしかやってないから、人口の半分以上は“ライブが良かった”なんて感想がない世界にいる。だからこそ、水に足を浸した“感覚”とか、ライブを実際に見た“体験”みたいに、ネットでは分からないものを今回のアルバムでは大切に、今年の僕は特にそこにフォーカスしてたと思います」
 
 
自分がコントロールできることだけを信じてやり続けるしかない
 
 
――あと、今までのロットの編成には基本ベーシストがいなかったわけで、今作でそれを求めたのには何かある?
 
「ロットは『極彩色の祝祭』からニューステージに入って、工藤明という新しいドラマーが現れた。そのときに今までのロットでできてたことができなくはなったけど、それとは違うリズムのアプローチがどんどんできるようになった。ドラムとベースがいる…いわゆるバンドってどんな感じなんだろうっていう好奇心もあったし、工藤くんにとってもやっぱりベースがいたときの楽しさは全然違うだろうから。今回はベースが入ってリズムのグルーヴがある意味オーソドックスになったかもしれないけど、ロットにとっては全部が新しいサウンドですね。それが最終的にロットのシグネチャーになってるというか」
 
――存在感を大いに増したストリングス共々、確かに今までの“ロット節”みたいなシグネチャーサウンドが、現体制によってついに更新された感じだね。
 
「それこそマーティがいなきゃ出ないリズム感であったり、空気だったり、人間の魂同士が引かれ合ってアルバムを作れたのはすごく良かった、うん」
 
――『E D E N』(M-8)なんかもベースがいるからこそのダイナミズムを感じるし、『み ず / う み』(M-4)のソナーのようなベースラインもすごく面白い。
 
「“デュルデュル~”ってやつね(笑)。それこそマーティと一緒にセッションしてたとき、マーティがふざけてそのフレーズを弾いて、“それ、めっちゃ面白いじゃん!”ってサウンドを作っていったんで。あと、この曲は夢でイントロのアルペジオを弾いてて、“あ、まだ覚えてる!”と思って寝起きのまま自分のスタジオの机に向かってギターを弾いたから、この曲の“実体があるのにない”っていうテーマは、多分僕が半分寝てたからだと(笑)。だからか、ちょっと“あの世”っぽい曲なんですよね」
 
――『霓と虹』(M-9)には、“信じられるものが まだあるよ”という一節があって。何が本当で本当じゃないか分からないような世の中で、三船くんが信じられるものってある?
 
「実は『HEX』の制作前に包丁で指をザックリ切って、一瞬でこれは自分で治せないやつだって分かったから救急車で運ばれて…。お医者さんとか看護師さんがむっちゃ笑顔で、本当に僕が安心できるように処置してくれたその後、薬をもらって最後にあいさつしに行ったら、さっきのお医者さんたちの笑顔は消えてて、ストレッチャーで運ばれてきた苦しそうな人を必死に救おうとしてて…。包帯グルグル巻きで病院からトボトボ帰ってたとき、“もしかしたら、さっき運ばれてきたあの人と僕がスイッチしてた人生だってあったかもしれない。やりたいことをやっておかないと、明日人生が終わるかもしれない。100曲以上も作ったのに何でアルバムを出さないんだよ”って、自分が自分に蹴飛ばされた気がしたんですよ。自分の中で何かが変わった瞬間がそこにあった。そういうマインドだったから、コロナが来ても大丈夫だったと思うんですよね。コロナも明日の天気もコントロールはできないけど、自分がどう思うとか、自分がどう歌うとか、自分がコントロールできることだけを信じてやり続けるしかないなって」
 
――本当かどうかも分からないことを無作為に信じるくらいなら、ちゃんと自分が感じてこれだと確かに思うことを信じる方が前に進める。何だか生きるヒントな感じがするね。
 
 
今回も時代にのまれないパーマネントな作品ができて良かった
 
 
――『鳳 と 凰』(M-11)からは、アルバムを締めくくるにふさわしい、不屈のロットを感じます。
 


「これは三菱地所さんから、ロット指名で話が来て(※三菱地所のCM『「体操ニッポン」そして、世界の光になる。』篇に起用)。それこそ『極彩 | I G L (S)』を聴いて、“物語を絶やすな”というのが求めてるメッセージとすごいマッチしてるって。これも“絶やすな”案件です(笑)」
 
――この曲の、““普通に生きたかった” なんて 本当は 嘘だよ”というラインはすごいなと。“ささやかに生きたいだけなのにね”って救ってくれるのかと思ったら、それとは全然違う角度で気付かせるというか。
 
「みんな普通になろうとして勝手に苦しんでるから。言ったらアスリートの人たちは友達と会う時間もないぐらいトレーニングして、それでもトップになれるか分からない人生の大博打を打ってる。自分だって、みんなが遊んでる間にずっと音楽を作って…でも、それで良かったと思ってるんですよ。ディティールはともかく、みんなそれぞれに同じことが起きてるはずだから、さっき奥さん(=筆者)が言ったように、普通という幻想こそ本当にあるか分からないものにぶら下がってるというか…芥川龍之介の『蜘蛛の糸』じゃないけど(笑)。他にも道はあるんじゃないかって」
 
――そして、ボーナストラックの『霓と虹(Rostam Remix)』(M-12)はどういうルートで?
 
「Rostam(ロスタム)のスタッフから“今度、日本でリリースしたいんだけど”っていう相談があって。僕はずっとRostamが好きだったし、日本で橋渡しじゃないけど、お手伝いできるなら何でもやりますよって。それこそ『HEX』を作ってたとき、世界はヒップホップとかトラップのブームの中で、“バンドサウンドって何なんだろう?” って悩んでて。そのときにRostamの『Half-Light』(’17)を聴いてボロ泣きしたんですよ。“音楽ってこれでいいじゃん!”って救われたから、勝手に恩を感じてて。そこから話が発展して、お互いにリミックスを交換しようぜって」
 
――しかもそのリミックスも、三船くんの今作における意図に沿ってるというか、分かってくれてるなっていう。
 
「何か近いんですよ。描いてる景色とかビジョンとか、大事にしている音が」
 
――ヴァンパイア・ウィークエンドの創設メンバーで、作曲/プロデューサーとしても世界的に活躍してるアーティストとこうやって仕事するって、マジで毎回、音楽で全部飛び越えていってるね。
 
「まだ言えないけど、他の曲もCMに決まってますから。だからロットの曲がこれから至るところで聴けますよ」
 
――もう余裕で食えるんじゃないの~?(笑)
 
「それがそんなことないんですよ〜! 衝撃ですよ、本当に(笑)。あ、でもロットでBEAR BASE Inc.っていう会社を立ち上げました。毎月報酬も決めて、自分で自分に給料を払うんですけど(笑)」
 
西池達也(Key)「Gotchにもらった賞金(=『APPLE VINEGAR -Music Award- 2020』大賞賞金)が資本金(笑)」
 
――でも、ロットがやってきたことを考えると必然のような気がする。ロットのフットワークの軽さとか、理想や目的をちゃんと具現化し続けられてるのは、今の体制だからこそと思うから。
 
「ね。大きなプロダクションにいたらライブもここまでできなかっただろうし、小さい規模だけど生き残ってこれたのは、みんなが助けてくれたから。これだけ大変な時期に助けてくれた仲間だから、本当に会えて良かったなって」
 
――ロットが好きということでもう何の説明も要らない感じがあるからね。
 
「ずっと貫き通してきたからこそ信じてもらえる人がいるし、その人たちをビックリさせたいと思いながらいつも作品を作って…今回も時代にのまれないパーマネントな作品ができて良かったなって」
 
 
僕にとってライブの2時間は信じられるものなんですよ
 
 
――昨年は配信を兼ねたハイブリッドなツアーをやったけど、その経験も踏まえての『ROTH BART BARON Tour 2021-2022「無限のHAKU」』に関してはどう?
 
「マーティも連れてくるしバンド編成も少し変わるんで、今までのロットを見てくれた人も違う感覚でアンサンブルを聴いてもらえるだろうし、これからロットを知ってくれる人たちには音の洪水を浴びてくれって感じ。でも、決して無理はしないでくださいというか、まだ世の中の傷は癒えてないから。やっぱり一つ一つ自分が信じられるものを…それこそさっきの質問で言えば、僕にとってライブの2時間は信じられるものなんですよ。自分の信じられる時間を大事にしてる人がいたら一緒に遊ぼうよって言いたいし、そこに無限の空間があればいいなと思ってるんで。ベートーヴェンは何百年前に死んだけど、音楽はずっと生きるじゃないですか。でも、音楽は死んでも残るけど、みんなが生きてるうちに聴いてほしいんですよね。無数の思想の中の一つとして100年先に残るかな、自分がいなくなった世界でどう響くんだろうっていうのは考えますけど」
 
――今年は相当いろんなことがあったけど、来年も何か起きそうで楽しみだね。
 
「これまでの出会いを全部ひっくるめて、来年はもっと爆発したらうれしいし、めちゃめちゃ起こしてやりたいですけどね(笑)。だからいろいろ考えてます。30代の自分にはまだ青春の残り香があるし、別に年イチでアルバムを出すために作るんじゃなくて、生まれるから出すんですけど、無理なく曲が作れるならたくさん残しておきたいなと思ってて。まだ今回のツアーも全然終わってないけど(笑)、来年も大きく投げられるようにしたいですね」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2021年12月17日更新)


Check

Movie

ツアー初日の京都・磔磔からお届け!
ROTH BART BARONの動画コメント

Release

A_o『BLUE SOULS』セルフカバーも
“蘇生と癒し”を掲げた6thアルバム!

 
Album
『無限のHAKU』
【初回限定生産盤Blu-ray付】
発売中 4730円
SPACE SHOWER MUSIC
PECF-91038

<収録曲>
01. U b u g o e
02. BLUE SOULS
03. あくま
04. み ず / う み
05. Helpa
06. H A K U
07. Eternal
08. E D E N
09. 霓と虹
10. 月 光
11. 鳳 と 凰
Bonus track
12. 霓と虹(Rostam Remix)
※LPは未収録(DL cord付/CD共に)

<Blu-ray収録内容>
01. crystal palace
02. SPECIAL
03. ATOM
04. MΣ
05. 春の嵐
06. K i n g
07. dying for
08. GREAT ESCAPE
09. Metropolis
10. 000Big Bird000
11. 屋上と花束
12. オフィーリア
13. 場所たち
14. Nessun Dorma
  feat. 水野蒼生
15. けもののなまえ
  feat. HANA
16. prism ~TELE-PLAY~
  feat. 原田郁子, Seiho, 小西遼
17. BLUE SOULS ~A_o~
  feat. アイナ・ジ・エンド
18. 極彩 | I G L (S)
19. HEX
20. 鳳 と 凰

【通常盤】
発売中 3300円(税込)
SPACE SHOWER MUSIC
PECF-1187

<収録曲>
同上

【アナログ盤】
発売中 3630円
SPACE SHOWER MUSIC
PEJF-91039

Profile

ロット・バルト・バロン…三船雅也(vo&g)を中心に、東京を拠点に活動するフォークロックバンド。『ROTH BART BARON』(‘10)、『化け物山と合唱団』(‘12)という2作のEPを経て、’14 年にはアメリカ・フィラデルフィアにて制作した1stアルバム『ロットバルトバロンの氷河期』を、’15年にはカナダ・モントリオールで現地ミュージシャンとセッションを重ねレコーディングした2ndアルバム『ATOM』をリリース。’17年にはイギリス・ロンドンの現地プロダクションからのオファーをきっかけに制作したEP『dying for』を、’18年には3年ぶりとなる3rdアルバム『HEX』をリリース。同年よりバンドとリスナーがつながる新たなコミュニティ“P A L A C E”を立ち上げるなど、独自のマネジメントを展開。’19年には4thアルバム『けものたちの名前』をリリース、多くの音楽メディアにて賞賛を得る。’20年7月には中原鉄也(ds)が脱退。10月には5thアルバム『極彩色の祝祭』をリリース。12月には自身最大規模となる東京・めぐろパーシモン 大ホールにて、2日間にわたり特別公演を開催。’21年にはポカリスエットのCM曲に、アイナ・ジ・エンド(BiSH)とのプロジェクトA_oとして『BLUE SOULS』が起用され話題に。12月1日には最新作となる6thアルバム『無限のHAKU』をリリースした。『SUMMER SONIC』『FUJI ROCK FESTIVAL』など大型フェスにも出演しつつ、二度のアメリカツアーや中国ツアーを行うなど、独創的な活動内容と圧倒的なライブパフォーマンス、フォークロックをルーツにした音楽性で、世代や国境を超え多くの音楽ファンを魅了している。

ROTH BART BARON オフィシャルサイト
http://rothbartbaron.com/

Live

'22年1月末よりツアーが再開!
大阪は初のクアトロワンマンが実現

 
『ROTH BART BARON Tour 2021-2022
「無限のHAKU」』

【京都公演】
Thank you, Sold Out!!
▼12月12日(日)磔磔
【東京公演】
Thank you, Sold Out!!
▼12月15日(水)LIQUIDROOM


【石川公演】
▼1月29日(土)金沢アートグミ
【静岡公演】
▼1月30日(日)BARN TABLE
【北海道公演】
▼2月5日(土)モエレ沼公園
      ガラスのピラミッド
▼2月6日(日)ペニーレーン24
【福岡公演】
▼2月11日(金・祝)Fukuoka BEAT STATION
【熊本公演】
▼2月12日(土)早川倉庫
【鹿児島公演】
▼2月13日(日)鹿児島SRホール
 

Pick Up!!

【大阪公演】

一般発売12月18日(土)
※販売期間中はインターネット
 (PC・スマートフォン)でのみ販売。
▼2月18日(金)19:00
梅田クラブクアトロ
SS指定席5500円
S指定席4500円
Sスタンディング4500円
Aスタンディング3000円
梅田クラブクアトロ■06(6311)8111
※小学生以上は有料。SS指定席(映画椅子指定席)に限り、幼児膝上観覧無料。S指定席は幼児膝上観覧不可。本公演は政府及び各自治体によるガイドラインに沿った新型コロナウイルス感染予防策を講じます。ご来場前に最新情報をオフィシャルHPにてご確認ください。【お問合せ】info@rothbartbaron.com

チケット情報はこちら


【香川公演】
▼2月19日(土)DIME
【広島公演】
▼2月20日(日)広島クラブクアトロ
【愛知公演】
▼2月25日(金)ボトムライン
【宮城公演】
▼2月26日(土)仙台 darwin
【東京公演】
▼4月9日(土)東京国際フォーラム ホールC


Column1

変わりゆく時代に冷静と情熱の間で
高らかに鳴り響く、これが新しい
ROTH BART BARONの
フォークソング『極彩色の祝祭』!
「現実と向き合ってその先に希望が
見通せる音楽が好きなんで」('20)

Column2

「自分の人生を大事にしてる人には
 きっと響くはず」
1億2000万人じゃなくて
70億人に届く音楽を――
ROTH BART BARONが移りゆく
時代に揺るぎなき意志を刻んだ
『けものたちの名前』を語る('20)

Column3

「このアルバムに出会ってくれる
 “誰か”を喜ばせたい」
これがROTH BART BARONの
新たなシグネチャー・サウンド!
渾身の『HEX』に至るまでの
3年間の闘争の記憶を巡る('19)

Column4

「こういうバンドが日本に1組
 いてもいいじゃないかって」
音楽への執念も表現者のプライドも
インディペンデントなスピリットも
時代の空気と共に刻んだ
異端の新作『ATOM』を語る('16)

Column5

雪解けは、近い――
ROTH BART BARON全国侵攻中!
話題の2人組がシーンに提示する
美しきレベル・ミュージック
『ロットバルトバロンの氷河期』と
バンドのストーリーを紐解く('14)

Recommend!!

ライター奥“ボウイ”昌史さんの
オススメコメントはコチラ!

「ロットと出会って約10年、今年は関ジャム、ポカリ、Mステ、タワレコの“NO MUSIC, NO LIFE?”のポスターって、マジでミラクル連発! ブレずにやってたらちゃんと出会えるんだなって、ロットを見てると勇気づけられます。そんな大忙しの1年にあって、新作『無限のHAKU』はレコーディングを150時間生配信って…それを全部見たファンの人たちの方が、俺より深い話が聞けるんじゃないかっていう恐怖感ちょっとありますよ(笑)。個人的にはこの夏に大病を患い危うく死にかけたのもあって、インタビュー復帰初日がロットだったのもまた感慨深く、死生観の話にもちょくちょくなりました。今作同様、三船くんにはまだまだ素晴らしい音楽を生み出してほしいけど、“死にかけたらかなりいい曲書けるんちゃうか”って不謹慎にも思っちゃいましたが(笑)。今や年に一度の人生の定点観測とも言えるロットの新作、そしてインタビュー。読むあなたにとってもそうでありますように。三船くん曰く、“今年は回復までの緩やかな坂道というか傷がなかなか癒えない世界だけど、来年はまた少し元気になっていくと思うから、次は多分そういうアルバムになると思います”とのこと。その話を聞ける日を楽しみに!」