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「自分の人生がそのまんま音楽になったみたいな感覚」
女の年齢、女の涙、女の友情、女の覚悟…NakamuraEmiの
足跡を刻んだ『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6』
ツアークライマックスに捧ぐインタビュー&動画コメント

 結婚して、子供ができて、出世して、家を建て…世間が唱える“当たり前”の生き方。他人を頼ることも、自分を許すことも、大人になったらできることが増えると思ったら、できなくなることも案外あるぞこの人生。NakamuraEmiから届いた年に一度の胸躍る定期便=最新アルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6』は、1曲目の『バカか私は』から、いきなり弱い。自ずとたどり着いた“女性”をテーマに、女の年齢、女の涙、女の友情、女の覚悟…様々な角度から女性のライフスタイルを切り取った全8曲は、NakamuraEmiの女性としての感性と、スタッフやエンジニア、バンドメンバーなど彼女を支えるチームの男性としての感覚が交わり、NakamuraEmiのシンガーソングライター人生をまた一歩前へと進めている。すでに全国20ヵ所を巡ったリリースツアーアコースティック公演のさなかには、シングル『ばけもの』(NHKドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』主題歌)をリリース。そしていよいよ、ツアークライマックスとなるバンド公演として、6月11日(火)愛知・ダイアモンドホールを皮切りに、大阪、福岡、東京にて過去最大規模のワンマンライブに挑むNakamuraEmiに問う。“ちゃんと怠けてちゃんと甘えて 前に進めばいいじゃんか”(『バカか私は』)。強さだけじゃないNakamuraEmiの戦い方がここにある。

 
 
何かいろんな意味ですごい感じたんですよね
今までに感じたことがないような“独り”という感覚を
 
 
――去年は本当に1年中ライブしてる印象がありましたね。
 
「それまではレコーディングのときとかは新しい曲に集中する方向でライブを減らしてたんですけど、久しぶりにライブをやったときのあのヘンな緊張感って(笑)、私にはあんまり必要がない感覚かもしれないなと思って。だったら、みんなにはまだ聴かせられないけど蓄えてる新曲たちと、今まさに自分を求めにライブに来てくれてるお客さんと、私がリアルタイムでつながってる方が今は大事かなぁと思って。’18年はライブをやり続けたことが自分にとってはすごくプラスで、ずっとモチベーションが高くいられたので、やっぱりよかったなって」
 
――前作『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』('18)では“コミュニケーション”をテーマに、ずっと自分のことを歌ってきたNakamuraEmiが誰かのために歌う時期が来て、全てを出し切った作品でもあって。デビュー以降、キャリア的にも人間的にも初めての体験が減っていく中で、じゃあ次に何を歌うのかというのは毎回課題で。
 
「本当にそうでした。テーマも何も決めず、とにかくそのときの不安のまま書き始めて…去年、自分がメモしてきた言葉を集めて曲にしてみたら、初めての経験はやっぱり減ってきたけど、逆にこの音楽生活に慣れた自分が、家に帰ってふと1人になったりすると、“これからどうしていけばいいんだろう?”、“女性の生き方としてはどうなんだろう?”って考えてしまって…そういう中から生まれた言葉が、今回はたくさん詰め込まれましたね」
 
――家に帰ったときって、一番オン/オフが出ますもんね。『バカか私は』(M-1)『雨のように泣いてやれ』(M-2)なんかでは、特にそれを感じます。
 
「今って男女平等が掲げられているからこそ、感情が行動を左右するのは女性らしさでもあるけれど、例えば職場で女性がめそめそ泣いてたら空気を乱すことにもなる。そういう中で、分かってはいるけどやっぱり悔しかったなぁとか、自分が悪いけどやっぱり悲しかったよなぁとか…そういうモヤモヤを吐き出せるのって家だったり、1人でご飯を食べに出たときの誰も知らない人たちの中だったり。去年は“孤独死”に関してもすごく考えた年で、旅先のホテルとかで1人で寝てるときにヘンに想像しちゃって。実際にそういうお年寄りも今はいっぱいいる時代だし、何かいろんな意味ですごい感じたんですよね、今までに感じたことがないような“独り”という感覚を」
 
――ある意味、音楽活動がそこまでうまくいってなかったら常に音楽の悩みで頭がいっぱいになるだろうけど、今はいいチームといい流れがあってその不安が減ったからこそ、より自分に、日常に目が向いたのかもしれない。ここまで話してきたようなことが、今回はもう全部曲になってますね(笑)。
 
「本当ですね(笑)。話してると自分でも気付きます、うん」
 
 
涙を流せる機会=NakamuraEmiのライブにできたら
 
 
――『バカか私は』では、“当たり前”についても書かれていますけど、世間で当たり前とされているような、結婚して、子供ができて、出世して、家を建てて、みたいなことが案外人生には起きないぞと(笑)。そして、そういう悩みは現代ならではだなと思うのと同時に、そんな時代にもまれながら、“ちゃんと怠けてちゃんと甘えて 前に進めばいいじゃんか”と帰着できたのは、NakamuraEmiの新しい部分だなとも思います。
 
「“がむしゃらに頑張ればどうにかなるだろう!”と考えられた頃は楽だったけど、今はそういう中で自分を認めてあげることが難しくなってきて…。だから、ちょっとは怠けたり、自分を抱き締めてあげながら前に進むことで、違う景色が見えるのかもと思って。自分のチームとかいろんな人に出会って、そういうことに気付かされたんですよね」
 
――最終的にポジティブな方向にたどり着いたなら、その道のりは多少揺れてもいいじゃないと思えるゆとりというか、許しというか。歳を重ねるといろんなことのハードルが上がって、“頼る”ことがしにくくなったりしますしね。
 
「そうなんですよ~(笑)。何なんですかねぇ。大人になればなるほどできないもんだなぁと思って」
 
――大人になったらできることが増えると思ったら、できなくなることも案外あるぞと(笑)。『雨のように泣いてやれ』は、昨年ライブを重ねた中で、『RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO』で観た景色から生まれた曲だと。
 


「私のライブのときにすごい雨が降っちゃったんですけど、会場の後ろの方までお客さんがびっしりいて、雨の中で泣きながら自分の曲を聴いたり、歌ってくれたあの表情が忘れられなくて…。自分も年齢を重ねて泣ける機会がどんどん減ってきた中で、雨の中だからこそ泣ける機会にもなったのかなぁって、お客さんが教えてもらった曲ですね」
 
――あと、女の涙って何か意味を持っちゃうというか。だからこそ、男がそれについて触れるのは難しい。このことを歌ってあげられるのは、やっぱり女性だよなと思ったんですよね。
 
「そっかぁ~。“女の人の涙は男の人にとっての汗だ”って何かの本で読んだことがあるんですけど、女の人も泣きたくて泣いてるわけじゃないときもあると思うんですよね。男の人からしたら“えっ? 今泣いちゃう?”みたいなこともあると思うんですけど、自分への腹立たしさとか悔しさで、冷や汗みたいなものと一緒に涙が“ブワ〜!”って出てきちゃう(笑)。それって自分ではコントロールできなかったり、どうにもできない人間の本能でもあると思うので、そういう涙を流せる機会=NakamuraEmiのライブにできたらいいなぁって」
 
――ちょっとデトックスっぽい感覚もありますもんね。NakamuraEmi自体は、最近泣いてます?
 
「感動したときはやっぱりすぐ泣いてしまいますね。私があんまり家にいられなかったりするので、親友が私の親のことを心配してしょっちゅう会いに来てくれたり、その旦那さんも子供を連れて遊びに来てくれたり…。そういう人間関係を持ててるのが嬉しいし、今回の作品を作ったことで、ラジオで女性のパーソナリティの方が『いつかお母さんになれたら』(M-4)を自分に置き換えて、話しながら泣いてくださったりして…そういう姿を見ていると、こっちも嬉しくて泣いてしまうことが増えましたね」
 
――嬉しい涙が流せるなら、それはいい人生ですね、本当に。
 
 
私の女としての感覚と、チームの男性としての感覚が交わってできた
 
 
――『女の友情』(M-3)も女の涙同様、男性からは未知の世界です。
 
「女の人の浅く広く感というかは自分にもあるんですけど、その中でさっき話したみたいな親友と呼べる人ができたとき、自分のお金だって時間だって何でも裂けちゃうぐらい母性を注ぎ合えるというか(笑)、へその緒感覚で“ギュッ!”っとつながる。女の友情は何にも負けないんじゃないかって、歳を重ねたからこそ思えたのかもしれないです」
 
――この曲のアレンジにはちょっとビックリしました。割とディープなメッセージをこんな音を乗せるとは。
 
「こういう曲だからこそ明るいサウンドにしないとヘヴィになり過ぎるから、ギタリスト兼プロデューサーのカワムラ(ヒロシ)さんがまた面白いアレンジを考えてくれて。レコーディング自体も“深刻になり過ぎず、楽しくやるように”が、この曲を録ってるときのキーワードになってましたね」
 
――あと、曲のイメージを絵に描いてバンドメンバーに伝えたそうですけど、そんな現場はなかなかないなと(笑)。
 
「これはもうエンジニアの兼重(哲哉)さんの案で(笑)。『ハワイと日本』('17)では自分がハワイに行ったときの写真をスタジオに散りばめてみんなで一斉に録って、『波を待つのさ』('18)ではサーフボードをスタジオに持ち込んで置いてみたらスムーズにいったので、“イメージがハッキリしたものの方がみんなの解釈も早いから、今回はまずEmiちゃんの描いた絵を見せて、みんなでセッションしたらいいんじゃない?”って。それがすごくいい方向に転びましたね。歌詞とデモだけだと深刻に受け取っていたバンドメンバーが、絵を見たら“え? 結構明るいイメージなんだ!”って、またアレンジを組み直したりして。この曲のレコーディングは本当に楽しかったです」
 
――それこそ『いつかお母さんになれたら』も、“なれないかもしれない お母さんには/ならないかもしれない お母さんには”のくだりには、ある種の覚悟と諦めみたいなものがあって、男側からすると易々と触れられない領域だと思うので、そういうコミュニケーションにも絵はすごく役立ったと。
 
「本当にそうですね。男性チームはデモと歌詞だけだと最初は“重っ!”って思ってたみたいで。それこそ兼重さんが“この曲を男性にも届けやすくするには、母性=母なる大地というところまでトラックも振り切らないと”ってアイデアをくれて。この曲は私の女としての感覚と、そういうチームの男性としての感覚が交わってできた曲だなと」
 
――ブログでそれらの絵も見ましたけど、絵って描き慣れてなかったらうまく伝えるのが難しいと思うので、それが描けたのは以前幼稚園の先生をやってたのもあるんですかね?
 
「そうなんです。そもそも、小っちゃい頃から自由帳だけはすぐページがなくなるぐらい本当に絵を描くのが好きで。絵も音楽も歌詞も、こういうインタビューの見出しとか言葉の選び方もそうだと思うんですけど、そういうところに人柄が出る気がして。昔はライブが終わった後に、“ありがとうございます! 今日はどこから来てくれたんですか?”みたいな感じでお客さんと話せてたんですけど、今は撤収の時間の関係とか、お話をし過ぎると声をダメにしちゃうのもあってそういう機会があまりなくなったからこそ、お客さんへの手紙みたいな気持ちでなるべく字や絵を描くようにしてるんです。私は実際の出来事がそのまま歌詞になるので、それを絵に描くことは割と簡単ではあるんです。歌詞が空想だったら難しいかもしれないですけどね。なので、絵心はないですけど(笑)、描くのは楽しいです」
 
――そういう写真とかサーフボードとか絵とか、一見、“そんなことをして音楽的に意味があるの?”って思いがちなことから、ちゃんと表現が変わってくるのは面白いですね。
 
「私はある意味、歌詞を書く人だから、何かを音に変換する方が難しくて。だから、その絵を見て“じゃあ俺は鳥になるわ!”とか、“俺は凸凹道になるね!”とか、どの役になるかを音で選べるバンドメンバーはやっぱり変人だなと思うのと同時に(笑)、本当に素晴らしいミュージシャンたちだなと思いましたね」
 
 
何回ライブを観ても泣いちゃうし、やっぱり頑張ろうって思う
 
 
――『おむかい』(M-5)は実際に歌詞の登場人物の声を録りに行ったらしいですけど、その場限りの関係だったら、そんなお願い自体ができないですから、そういうつながりを他者と持てているのはすごいなと思いました。
 
「ありがとうございます! でも、それぐらい面白い人たちに出会ってきたというか(笑)。ただ、電話番号を知らない方もいたので直接家にピンポンしに行ったり(笑)。自分にとっても思い出深い、本当にリアルな曲になりました」
 
――ちなみに、“無理なお願いをしたら「同じ屋根の下だしいいですよ」ってさ”のくだりは、OHESO GARAGEの方ですか? “無理なお願い”=ジャケットを作って、ってこと?
 
「わ! そうです! さすがぁ〜(笑)。それを分かってくれた人は初めてです(笑)」
 
――OHESO GARAGEのホームページを見たら、建築系のデザインがメインな感じでしたもんね。この曲のレコーディングのことを書いたブログに幼稚園の頃からあるというピアニカが出てきて、エゲつない色に変色してるパーツがあって心配になりましたけど(笑)。
 
「アハハ!(笑) 20代の頃に弾き語りとかで1回使って以来ずっとケースも開けてなかったんですけど、それをなぜかカワムラさんが吹かされて(笑)。この曲は小っちゃい子とかご近所さんたちとみんなで歌ってるイメージがあったので、ピアニカとかバンジョーとか、明るい音をいっぱい入れようと思って」
 
――導入の“ちょっと聞いてくれるかい 私の話”って、何だか噺家みたいでいいですね(笑)。
 
「(笑)。うちの地元のレゲエのミュージシャンたちがそういう口上でライムを始めるんで、その人たちのイメージが自分の中にあって。そんな始まりでしたね」
 
――そんな『おむかい』は本当にぬくもりが感じられる曲ですけど、一転、『痛ぇ』(M-6)はかつて観た竹原ピストルの衝撃のライブについての曲で、そのヒリヒリが伝わってきます。
 
「いやぁ〜本当に。あれから何回ライブを観ても泣いちゃうし、やっぱり頑張ろうって思う。ず〜っとそう思わせられるなんて本当にすごいですし、私が喉を傷めたときも、“ぶわぁ〜!”って胸に迫ってくる言葉をメールに残してくれたり…“もう、何て人だ! やっぱりこの人はすごいなぁ”って」
 
――それはもう曲にせずにはいられないですね(笑)。
 
「ひと言ひと言がこれだけ響きますからね。最初はバンドアレンジにしようかと思ったんですけど、ヒューマンビートボックスのカサリンチュのコウスケくんも、ギターのカワムラさんも、竹原さんに本当に影響を受けてる人たちだったので、このメンバーでやるのが一番いいんじゃないかと、せーので録りました。“竹原愛”が詰まってます(笑)」
 
 
女性はもちろん、男性にこのアルバムをどう聴いてもらいたいのかを
みんなで常に考えながら作ってました
 
 
――『甘っちょろい私が目に染みて』(M-7)は、ライナーノーツに“自分の中でも一番大好きな曲になりました”と。
 
「これが一番最後にできた曲だったので、頑張った自分に素直に“よしよし”できたのかもしれないし、今まで自分が集めてきた大好きな言葉がやっと1つになった曲なので、歌ってても自分が“グワァ〜!”っと入っていくというか…。『スケボーマン』('16)は男の人の心と共に自分が入っていける曲で、あの曲をライブに入れると自分の集中力もすごく違ってくる。その女バージョンが『甘っちょろい私が目に染みて』でできた感じですね。これがリード曲になるんじゃないかって、本当に迷ったぐらいの曲です」
 
――『スケボーマン』は男の気持ちを歌うからこそ言えた本音も多分入ってて。それをちゃんと女として、女の本音が書けたというか。そして、最後の『相棒』(M-8)はフォルクスワーゲンとのコラボから生まれた曲で、カワムラさんのコードに自分の歌詞とかメロディを乗せていく作り方をしてみたと。
 


「今回はそういうところも人に頼ることができたなぁと思ったし、いろんな形でいろんな人に頼れたアルバムかもしれません。そこから新しいものがいっぱい出てきたと思うし」
 
――ちなみに、『探偵!ナイトスクープ』でお母さんが20年ぐらい乗ってきた愛車に“ヴィヴィオ”って名前を付けてて、いよいよもう限界ということでスクラップ工場に運んで行くエピソードって見ました? 車を『相棒』と称するNakamuraEmiなら観たら絶対に泣きますよ(笑)。
 
「へぇ〜絶対観よう! 実はこの曲の歌詞は、自分が17年間乗ってきた車を廃車にしたときの気持ちが元になってるんですけど、やっぱり本当に辛かった…。車が持って行かれるときに、いろんな思い出が蘇りましたから」
 
――このレコーディングのブログも見ましたけど、スタジオの2階からマイクを引っ張ってきて車のドアの開閉音を録ってたのはすごいなと。そのうちサーフボードのみならず車をスタジオに入れるときが来るのかも(笑)。
 
(一同笑)
 
「本当にやりかねない現場なんですけど(笑)、男の子、中学生感覚のノリが面白いなぁと思いながらマイクを2階から垂らして、どのドアのどの場所の音がいいかを全部録ってみて。映画『ボヘミアン・ラプソディ』(’18)でも面白い録り方をしてたけど、まさにそういう感じだなぁと思って。いつまで経ってもこういうことはやっていきたいですね。今回は女性がテーマですけど、こういう男性チームだからこそ書けた曲も多いから、女性はもちろん、男性にこのアルバムをどう聴いてもらいたいのかを、みんなで常に考えながら作ってましたね」
 
――またもや濃密なアルバムになりましたね。しかも今回は過去曲の再録もなく。
 
「それもあって、まさに’18年の自分がそのまま入った、自分の人生がそのまんま音楽になったみたいな感覚ですね」
 
――リリースツアーはアコースティック編成で全国を細かく回り、そのさなかにはシングル『ばけもの』(NHKドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』主題歌)もリリースされ。そして、ツアーのクライマックスにはバンド編成で愛知、大阪、福岡、東京にて過去最大規模のワンマンライブがあって。大阪は6月13日(木)に初のなんばHatch公演がありますけど、どう楽曲が熟成されているか楽しみですね。
 
「やっぱりライブでやっていくと曲もまた変わってくるので、お客さんとそれを作っていけたらなぁと思いますね。今年でデビュー3周年を迎えて、またこうやってアルバムができて、次のことなんか考えられないぐらい出し切って…ここからもう1回初心に戻ることを忘れず、より丁寧に、自分が見た景色を曲に残していきたいと思ってます」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
 




(2019年6月 5日更新)


Check

Movie

大阪の思い出も聴きどころもたっぷり
NakamuraEmiからの動画コメント!

Release

弱さも脆さも抱えて進め
女性をテーマに描いた最新アルバム

Album
『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6』
発売中 2700円(税別)
日本コロムビア
COCP-40750

<収録曲>
01. バカか私は
02. 雨のように泣いてやれ
03. 女の友情
04. いつかお母さんになれたら
05. おむかい
06. 痛ぇ
07. 甘っちょろい私が目に染みて
08. 相棒

ドラマ『ミストレス~女たちの秘密~
主題歌がシングルで緊急リリース!

Single
『ばけもの』 New!
【初回生産限定盤 紙ジャケ仕様】
発売中 1204円(税別)
日本コロムビア
COCA-17637
【通常盤】
COCA-17638
※初回生産限定盤がなくなり次第、
通常盤に切り替わります。

<収録曲>
01. ばけもの
02. Don't(※)
03. 甘っちょろい私が目に染みて(※)
04. バカか私は(※)
05. かかってこいよ(※)
06. モチベーション(※)
※…『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6
~Release Tour 2019~ Acoustic公演』
2019.04.09 三重 松阪M'AXA公演ライブ音源

Profile

ナカムラエミ…’82年生まれ、神奈川県厚木市出身。山と海と都会の真ん中で育ち、幼少の頃よりJ-POPに触れる。カフェやライブハウスなどで歌う中で出会ったヒップホップやジャズに憧れ、歌とフロウの間を行き来する現在の独特なスタイルを確立する。その小柄な体からは想像できないほどパワフルに吐き出されるリリックとメロディは、老若男女問わず心の奥底に突き刺さる。’16年1月、メジャーデビューアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』をリリース。収録曲『YAMABIKO』が全国のCSやFM/AMラジオ52局でパワープレイを獲得。メジャーデビューから1年、’17年3月に2ndアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』を、そして5月にTVアニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』のオープニングテーマ『Don't』が収録されたシングルをリリース。’18年3月には、3rdアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』をリリースし、全22ヵ所を巡る全国ツアーを開催。秋にはNakamuraEmi × Volkswagenコラボレーションソング『相棒』をデジタルと7inchアナログで、’19年2月20日には4thアルバム『NIPPONNO ONNAWO URAU Vol.6』をリリースし、現在は全24公演の全国ツアーを敢行中。5月29日にはシングル『ばけもの』(NHKドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』主題歌)をリリースした。

NakamuraEmi オフィシャルサイト
http://www.office-augusta.com/nakamuraemi/

Live

ツアーもいよいよクライマックス!
バンド公演で大阪はなんばHatchへ

 
『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6
 ~Release Tour 2019~』

〜アコースティック公演〜
[メンバー]カワムラヒロシ(g)/
朝光介(Human Beat Box・カサリンチュ)

【北海道公演】
▼3月29日(金)ペニーレーン24
▼3月30日(土)CASINO DRIVE
【京都公演】
▼4月3日(水)KYOTO MUSE
【兵庫公演】
▼4月4日(木)チキンジョージ
【三重公演】
▼4月9日(火)松阪M'AXA
【静岡公演】
▼4月12日(金)Live House 浜松 窓枠
【群馬公演】
▼4月17日(水)高崎 club FLEEZ
【栃木公演】
▼4月18日(木)HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
【鹿児島公演】
▼4月26日(金)鹿児島SRホール
【熊本公演】
▼4月27日(土)熊本B.9 V2
【宮城公演】
▼4月30日(火・祝)仙台 darwin
【岐阜公演】
▼5月2日(木・祝)EVENT HALL club-G
【岩手公演】
▼5月5日(日・祝)club change WAVE
【福島公演】
▼5月6日(月・祝)CLUB #9
【岡山公演】
▼5月11日(土)CRAZYMAMA KINGDOM
【広島公演】
▼5月12日(日)LIVE VANQUISH
【香川公演】
▼5月17日(金)DIME
【高知公演】
▼5月18日(土)高知X-pt.
【新潟公演】
▼5月21日(火)Gioia Mia
【石川公演】
▼5月22日(水)金沢vanvanV4



〜バンド公演〜
[メンバー]カワムラヒロシ(g)/
中西道彦(b・Yasei Collective)/
TOMO KANNO(ds)/大塚雄士(perc)

【愛知公演】
チケット発売中 Pコード144-110
▼6月11日(火)19:00
ダイアモンドホール
全自由5000円
ジェイルハウス■052(936)6041
※小学生以上有料。未就学児童は入場可。

チケット情報はこちら

 

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード140-675
▼6月13日(木)19:00
なんばHatch
1Fスタンディング5000円
GREENS■06(6882)1224
※小学生以上は有料。
 未就学児童は保護者同伴に限り無料。

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【福岡公演】
チケット発売中 Pコード142-357
▼6月14日(金)19:00
DRUM Be-1
全自由5000円
キョードー西日本■0570(09)2424
※未就学児童可。
 小学生以上の方はチケットが必要。

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【東京公演】
チケット発売中 Pコード141-098
▼6月18日(火)19:00
Zepp DiverCity(TOKYO)
1F全自由5000円
ソーゴー東京■03(3405)9999
※小学生以上はチケット必要。
 未就学児童は入場可。

チケット情報はこちら


Column1

「相手に合わせず、環境に合わせず
 誰かに合わせたNakamuraEmi
 じゃダメなんだって」
女性にしか、大人にしか
NakamuraEmiにしか書けない歌
『NIPPONNO ONNAWO UTAU
 Vol.5』インタビュー('18)

Column2

「また新しい自分の全てができた」
自分の人生を正解にするのは自分
感謝も使命も刻み付けた、まばゆき
『NIPPONNO ONNAWO UTAU
 Vol.4』を語る!('17)

Recommend!!

ライター奥“ボウイ”昌史さんの
オススメコメントはコチラ!

「開口一番、“今日は奥ボウイ相談室だから(笑)”と言ってくれた、毎回恒例の(嬉しいことです)アルバムインタビュー。僕ら男性側からしたらまだまだ分からない、いつになったら分かるのか、いやいやいつまで経っても分からないであろう(笑)、“女性”をテーマに描かれた濃厚な全8曲。たまに、“生まれ変わったら男になりたい”とか聞きますけど、その逆って案外聞かない。女性だからこその心の機微が、今作からはヒシヒシと伝わってきます(男はアホだから酒に逃げたり、楽観的過ぎるので…)。相変わらず、“NakamuraEmiだから書ける曲だし、女性にしか、大人にしか書けない歌”であり、“今だからこそ歌うべき歌”が詰まった『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6』。今作にはいわゆる分かりやすいアンセムはないけれど、強さではなく包み込むような優しさに、放っておけない可憐さに、決して勝てない気高さに、ノックアウトされるまた新たなアプローチに唸らされました。あと、レコーディングに際しバンドメンバーのために描いたEmiさんの絵、味があって思いのほかいい。いつか歴代の全曲の絵を描いて、画集みたいな絵本になるのを見てみたいな」