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「突き抜けて気持ちいいアルバムを、渾身のエクスタシーを」
一十三十一の音楽がもたらす、極上の夏の『Ecstasy』
Dorian、cero高城晶平らを迎えた2年ぶりの新作から
小沢健二ワークスへの参加までを語るインタビュー&動画コメント

 ‘12年に発表した『CITY DIVE』を皮切りに、毎度ため息が出るようなハイクオリティでクリエイティブなポップアルバムを連発してきた一十三十一が、約2年ぶりのフルアルバムにして、自らの音楽が最も機能すると自負する4年ぶりの“夏”の作品となった、『Ecstasy』をリリースした。彼女の一連のワークスには毎回様々なコンポーザーやアレンジャーが出入りし刺激的な名盤を作り上げてきたが、今作ではパートナーに勝手知ったるDorianを据え、プロデュース/アレンジ/作曲の全てを委ねる大胆不敵なトライアルを実施。これが見事に功を奏し、エキゾチックでラグジュアリーな、極上のリゾートミュージックを生み出している。彼女曰く「スーパーインプットイヤー」という1年の充電期間で得た経験から、あの小沢健二の作品やライブへのコーラスでの参加、さらには、作詞にceroの高城晶平(vo&g,fl)、トランペットに思い出野郎Aチームの高橋一(tp&vo)を迎えた『Ecstasy』にまつわるブランニューなエトセトラまで…変わらぬ魅力と新たな充実感に満ち溢れた、一十三十一に語ってもらった。

 
 
周りが心配するぐらいずっと遊んでたんですけど(笑)
 
 
――名盤『THE MEMORY HOTEL』(‘15)から2年って早いですね…=去年はリリースがなく。
 
「もう旅行も久しぶりに長期間で行けたり、読みたかった本を読んだり、観たかった映画をゆっくり観に行ったり。ユーミンさん、(山下)達郎さん、復活・小沢(健二)くんのライブも何回か観に行ったりして、本当にスーパーインプットイヤーだった。『CITY DIVE』(‘12)以降、ほぼ“心ここに在らず”で制作に没頭してたんで(笑)、久しぶりに人間活動してましたね、うん」
 
――あかんやん(笑)。故にちゃんとインプットの期間を取ろうと。逆にそれぐらい疲弊してたと言ったらアレですけど、常に活動が続いてたっていうことですよね。
 
「もうグルングルンに(笑)。半年ぐらい掛けて制作して、半年こういう宣伝だったりライブをして、また“ジェイル” (=監獄)って言われてる私の制作部屋にこもって制作して(笑)。ここ4年間そのタームでやってきて、久しぶりに1年間のお休みというかインプットをして、周りが心配するぐらいずっと遊んでたんですけど(笑)。でも、コラボ仕事とかライブはしてたし、本当に刺激的な1年だったので、『Ecstasy』にはそれがだいぶ反映されてるんじゃないかな」
 
――その中でも印象的だったなと思うインプットはあります?
 
「印象的だったのは、小沢くんの全国ツアー『魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ』の札幌と東京公演に行って、弾き語りの『言葉は都市を変えてゆく 小沢健二 美術館セット×2』の大分県立美術館の公演にも行けたりして。その流れでまさかの『流動体について』(‘17)にコーラスで呼んでいただいて、さらに『FUJI ROCK FESTIVAL ’17』にも参加させていただいたりと…コーラスでステージに立つこと自体が人生初で」
 
――何か意外な感じもしますね。
 
「最初はどういう感じでやればいいのか全然。ceroの『Orphans/夜去』(’14)で初めてコーラスをやらせてもらったことも、彼らと親交のある小沢くんにとっては大事なきっかけだったのではと思います。あとは小沢くんと仲が良いタケイグッドマンさんと私の友人が古い付き合いだったり、私のバンドメンバーであるNONA REEVESのみんなも小沢くんと親交があったりして、パーティーに呼んでもらったりしたり…そんな感じで自然と距離が近くなっていって…『魔法的』ツアーが始まり…と」
 
――最初にお声が掛かったときはどう思ったんですか?
 
「もう時が止まりましたね。お兄ちゃんの影響でフリッパーズ(・ギター)を中学生の頃に好きになって以来ずっと、青春ド真ん中みたいに憧れた人の音源から、私の声が聴こえてくるっていう奇跡。まさに魔法的体験。フフフ(笑)」
 
――ここまでキャリアを重ねてきて、またそういうフレッシュな体験ができたことは、本当に刺激的でしたね。ただの休みじゃなかったと(笑)。
 
「もう本当に(笑)。あとは、家族でパリに何週間か滞在して、それも久しぶりのゆったりとした海外だったので、そこでもインプットだったり刺激が。って言っても、向こうでもだいたい走ってたんですけど(笑)。往復10キロぐらいだったらパリ中の名所や美術館やお店とかどこへでも走って行くっていうのが、自分的に流行ってしまって(笑)。あと、フランスづいてますけど私、エリック・ロメールが大好きで。その特集上映を角川シネマで去年やってたんで、8タイトル全部観に行って。それが世の中的にも好評だったらしくて、今年は18タイトルになってまたやって来たんで(笑)、もう時間割も自作してロメール中心で過ごしたりして。何かに駆られるように観に行ってましたね」
 
――そういうインプットが自分にもたらすものの大きさを体感しちゃうと、そりゃ貪欲になりますよね。
 
「かなり! 本当にいろんなお楽しみが満載の、スーパーボーナスイヤーでしたね」
 
 
これはDorianだけの方がよっぽど素敵なんじゃないかと思って
 
 
――いざ、今作に取り掛かろうとなっていったのはいつ頃だったんですか?
 
「実際に始まったのは去年の12月ぐらいだったのかな?」
 
スタッフ「いや、10月ぐらいに打ち合わせをして」
 
「あ! そうですね。私が“いい加減に作り始めてください”みたいに怒られたのが12月ですね(笑)。まず、次は満を持して夏の作品を作りたいなと思ってて。『CITY DIVE』(’12)、『Surfbank Social Club』(’13)と続いてシティポップ界のTUBE的なつもりでいて(笑)、その後にシーズナルなもので『Snowfbank Social Club』(’14)、『Pacific High / Aleutian Low』(‘14)があって。で、ちょっとミステリアスな『THE MEMORY HOTEL』を出して。あれは私の最近の作品の中では一番まとう布量が多いと言われてるんですけど(笑)。だから次は、脱げた感じのもの、精神的にも音楽的にもヌーディなものを作りたかったんですよね」
 
――北海道出身なのに、やっぱり夏に惹かれるんですね。
 
「生まれた頃から14歳まで、うちの両親がやっていたお店がトロピカルリゾートレストランで、そこへの憧れであり、それこそが原風景=落ち着くところだったり。北海道ですけど、うちは常夏だったので(笑)。じゃあ誰とどう作ろうって話ですが、『CITY DIVE』のクニモンド瀧口さんプロデュース以降、基本セルフプロデュースだったので、次は1人のプロデューサーとガチンコで作りたいと思っていて。“夏に出す、ガチンコで。突き抜けて気持ちいいものを!”ってなると、もうDorianしか思い付かなくて。でも、彼のこだわりにこだわり抜いた制作ペースを考えると、最初はあんまり現実的ではない気がしていて。そしたらちょうどこの頃、何かのイベントでDorianにたまたま遭遇したときにやんわり聞くことができて、すると意外にも乗り気で、自然に成立。そこからはレーベルも巻き込んで」
 
スタッフ「最初は、全曲は…ってDorianも本人も話をしてて」
 
「『CITY DIVE』のときも、クニモンドさんがプロデュースで、KashifだったりDorianだったり、アレンジも曲もいろいろ振ってたんで、その形を当初はイメージしてたんですね。まさか全曲のアレンジと作曲までDorianが1人で担うっていうのは考えてなかったんですけど、作ってるうちにDorianがまぁいろんな球を投げてきてくれて、それがどんどん進化していって、これはDorianだけの方がよっぽど素敵なんじゃないかと思って。そんなサプライズも経て、私の活動的にも初めてな試み、スペシャルなアルバムになっていったんです」
 
 
今まではサントラを作るようにやってきたので
そのときに出せなかった夏の感じがあったんで
 
 
――ここ数年は、アパレルブランドYugeのデザイナー、弓削匠さんによる脚本を元にアルバムを作ったりと、かなり特異なスキームで制作してましたけど、今回はそれとはまたちょっと違うニュアンスになりましたね。
 
「『THE MEMORY HOTEL』を作った後に、次はその脚本から離れて作ってみようっていうのがまずあって。ここのところサントラを作るようにテーマに忠実にやってきたので、そのときに出せなかったそれとは別の夏のネタは豊富だったんですね。あと、Dorianが素晴らしいトラックを第1稿から上げてくるんで、それをじっくり聴きながらまっさらで音楽の中に入っていって、何がそこにあるのかっていう答えを探しながら、私の中の夏ネタやらスーパーインプットで得たものと照らし合わせていく作業が面白くて。かなりディープな、濃密な制作期間でしたね」
 
――そして、今作には前述のceroの高城晶平(vo&g,fl)さんが作詞で、思い出野郎Aチームの高橋一(tp&vo)さんがトランペットで参加しています。
 
「私とDorian以外のエネルギーの広がりも欲しくて、最初はデュエットとかも考えてたんですけど、高城くんの書く詞のアンニュイで、モヤァ~ッとした男の子っぽい色気というかあの独特の言葉使いが好きで、『Ecstasy』にきっと必要な、何か魂みたいなものを吹き込んでくれるだろうと。『Orphans/夜去』から小沢くんへの美しい流れもあって、今度は私から高城くんにお願いするのも自然な形のような気もして。高橋くんは今回が初めてのセッションだったんですけど、グッとくるトランペットと言えばっていうことで、Dorianが連れてきてくれて」
 
――こういう歌詞の提供を受けて歌う=自分の言葉じゃない曲って、感覚的には何か違うものですか?
 
「だいたい他人の詞だと生理的にダメなパターンが多いんですけど、例えば、クニモンド瀧口さんの詞は、流線形の『TOKYO SNIPER』(’06)(※一十三十一は江口ニカ名義で参加)のときにアルバムを1枚やらせてもらったのですが、自分の気持ちを邪魔しないというか、違和感なく演じられて、そんなのって珍しくて。高城くんとのやりとりの中で、例えば男友達に恋愛相談をされて、その男友達が泣いちゃったら、私がドン引きするかどうか参考までに聞かせてほしいとメールが来て(笑)。それに“ドン引きはしないし、人によるけど、そんな恋愛相談とかで目の前で泣かれたら、かわいそうになって、かわいいになって、一緒に寝てあげる”って返信して(笑)。冗談ですが」
 
――アハハハハ!(笑)
 
「そしたら高城くんから、“なるほど! ナイス回答!”と(笑)。とかそういう過程を経て、今回の歌詞になっていったわけです」
 
――その事前のやりとりが抜群に活きてたんですね。“相談しといて泣くような男なんてイヤ!”っていう返信だったら、こういう曲にはなってないし。でも、寝ちゃっていいんですか?(笑)
 
「いやいやいや!(笑) そうじゃなくて、泣くとかなると、もう子供みたいに…」
 
――ああ、よしよし系ね(笑)。
 
「そういう感覚で(笑)、母性本能にいくかなぁって」
 
 
私の音楽もそうですし、生きてる上でのテーマだったりするのかもしれない
 
 
――ちなみに、リード曲の『Flash of Light』(M-3)の作詞を手掛けるKamissimoさんとは?
 
「私の友人で趣味でいマイペースに詩を書いてる人なんですけど、書く詩がいつも面白いので個人的に注目してたんです。“この曲からインスパイアされるものって何かある?”みたいに軽い気持ちで振ってみたら、ふわーっと気持ちのいい世界観をいきなり作り上げてくれて。私の書く詞ってもっとプライベートな感じが多いんですけど、こういう普遍的な切り口は『Flash of Light』みたいなトラックにはマッチしてて、このままブラッシュアップしていったら素敵だなと。そこから2人で共作っていう感じで作っていって。だから彼も“歌詞を作る”のは初めてだったんで、そういう意味でもブランニューですね」
 
――だから検索しても全然出てこなかったんですね。そういう意味では、ちゃんと一十三十一による目利きによってチームに入れる人を選んでるから、違和感なく。
 
「あと、『Flash of Light』にフランス語の語りが入ってるんですけど、それも日本とフランスを行来きしてるMIKA POSAっていう仲良しの素敵なフォトグラファーだったりするんです。彼女も語りのレコーディングなんてもちろん初めてだったんで、緊張しながらスタジオに来てくれて。だから、彼女も彼も初めての試みで。で、後から話してたら、ブランニューな2人の誕生日が一緒で、これは運命だと思って(笑)」
 
――この曲のMVも公開されてますが、ドローンってありがたいなって思いますね(笑)。
 



「ホントに(笑)」
 
――まぁ今回もさすがのクオリティのアルバムができましたけど、『Ecstasy』というタイトルはどこから?
 
「スーパーボーナスイヤーを経て、私の音楽もそうですし、生きる上でのテーマだったりするのかもしれないですけど、突き抜ける気持ちよさというか、魂の浄化というか、そういうアルバムを目指していたので、もう『Ecstasy』と付けてしまえと。“ここじゃないどこかへ”はずっとテーマですけど、ある夏の気持ちよさの“極み”みたいな」
 
――あと、最後の『Varadero via L.A.』(M-10)は、かつてキューバに旅行に行ったときの?
 
「そうです。行ったのは結構前ですけど、バラデロビーチはやっぱり天国に近かった印象がすごくあって。バラデロはカリブ海なんで、また複雑な高揚感がありますよね」
 
――ハワイとかもそうですけど、旅のあの開放感って気分をフレッシュにさせてくれるし、本当に人生を変えてくれますよね。そういうことを音楽で実践してるのが、一十三十一のプロジェクトかもしれない。リリースに伴ってビルボードライブ東京で豪華メンバーでのバンドセットのライブを経て、その後はDorianとKashifとのミニマムなクラブセットで地方へと。関西でもやってほしいなぁ(笑)。
 
スタッフ「これがみんな忙しくて、スケジュールがなかなか合わないんですよね(笑)」
 
――では最後に、今後に向けてシメの言葉をいただけたらなと!
 
「突き抜けて気持ちいいアルバム、渾身のエクスタシーをDorianと作ったので、終わらない極上の夏をぜひお楽しみください」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2017年8月30日更新)


Check

Movie Comment

キュート+天然=完璧(笑)
一十三十一からの動画コメント!

Release

Dorianとガチンコで作り上げた夏仕様
2年ぶりの高品質ポップアルバム!

Album
『Ecstasy』
発売中 2600円(税別)
Billboard Records
HBRJ-1027

<収録曲>
01. Ecstasy
02. Serpent Coaster
03. Flash of Light
04. Discotheque Sputnik
05. Let It Out
06. Moonlight
07. Blue, Midnight Blue
08. Galanterie
09. Swept Away
10. Varadero via L.A.

Profile

ひとみ・とい…札幌出身。’02 年に『煙色の恋人達』でデビュー。“媚薬系”とも評されるエアリーでコケティッシュなボーカルで、アーバンでエキゾな独自のポップスを展開。リードボーカルをつとめるネオ・ドゥーワップバンド、JINATANA & EMERALDSの1stアルバム『Destiny』(‘14)が、MUSIC MAGAZINE誌“ベストアルバム2014 J-POP/歌謡曲部門”の1位に選ばれる。またCM音楽やナレーションなど様々なフィールドで活躍中。Billboard Recordsより、フルアルバム『CITY DIVE』(‘12)『Surfbank Social Club』(‘13)『Snowbank Social Club』(‘14)『THE MEMORY HOTEL』(‘15)、ミニアルバム『Pacific High / Aleutian Low』(‘14)、邦楽カバーアルバム『YOUR TIME route 1』(‘12)をリリース。最新作は、7月19日にリリースされた2年ぶりのフルアルバム『Ecstasy』。

一十三十一 オフィシャルサイト
http://hitomitoi.com/

Live

東京でバンドセットでライブ後は
クラブセットで各地にツアーへ!

 
『一十三十一 bandset ECSTASY 2017』

【東京公演】
リセールチケット発売中
▼8月31日(木)19:00/21:30
ビルボードライブ東京
自由席7000円
[メンバー]奥田健介(g)/南條レオ(b)/
冨田謙(key)/小松シゲル(ds)/
ヤマカミヒトミ(sax&fl)
[ゲスト]Dorian(key)/Kashif(g)
ビルボードライブ東京■03(3405)1133
※未就学児童入店不可。18歳未満・高校生は成人の同伴にて入店可。チケット購入後、手元にチケットを用意の上、問合せ先まで要連絡(入場整理番号決定)。

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チケット情報はこちら

 
 
『一十三十一 clubset (Dorian+Kashif)
 ECSTASY 2017』

【長野公演】
『RK GARDEN MUSIC HYKE 2017
「小さな森のフェス」』
▼10月9(月・祝)RK GARDEN
【熊本公演】
▼10月24日(火)NAVARO
【福岡公演】
▼10月25日(水)Kieth Flack
【愛知公演】
『GOLD EXPERIENCE -7th Anniversary-』
▼11月11日(土)Live&Lounge Vio
【北海道公演】
▼12月22日(金)PROVO
▼12月23日(土・祝)Cafe & Bar MONARCH

Column1

1枚の写真から生まれたアーバンで
非日常なクオリティポップス
一十三十一が誘う10篇の
砂漠のミステリーとは?
『THE MEMORY HOTEL』を語る

Column2

一十三十一が誘う音の
ロマンティック・リゾート
『私をスキーに連れてって』
にオマージュを捧ぐ
『Snowfbank Social Club』
インタビュー&動画コメント

Column3

『波の数だけ抱きしめて』を
アップデートしたクールで
メロウなシティポップ!
『Surfbank Social Club』
インタビュー&動画コメント

Column4

5年ぶりのオリジナルアルバム
『CITY DIVE』と80s邦楽カバー
『YOUR TIME Route1』で魅せた
ニューモードは“シティポップ”!
初登場インタビュー&動画コメント

Comment!!

ぴあ関西版WEB音楽担当
奥“ボウイ”昌史からのオススメ!

「一十三十一=安心のクオリティという僕の中のセオリーが、まるで裏切られることなく遵守された『Ecstasy』。久々にお会いした一十三十一嬢は相変わらずキュートで、相変わらずちょい天然でした(笑)。最近では、あの小沢健二さんのコーラスにも参加し、今年の伝説のフジロックでそのステージにサポートとして立つ姿も拝見しましたが、丸々1年遊びまくって…いや充電期間を経た彼女は(笑)、アーティストとしても充実期。音楽的にも人間的にも、会うたびどんどん魅了されるような…いないよなぁ~こんな人。クリエイティブなチームにも恵まれ、唯一無二を軽やかに実現し続ける彼女の最新作『Ecsatsy』はもちろん、『CITY DIVE』(‘12)以降の音源はどれもいいので、未体験のあなたはぜひチェックしてみてください。あ、あと関西でのライブを切に望みます!」