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これぞビッケブランカのフルコース!
メジャーデビュー作にして全包囲型ポップス『Slave of Love』携え
ツアー真っ只中の超新星に迫るインタビュー&動画コメント
「幸せを体現するために僕には音楽という武器がある」 これぞビッケブランカのフルコース! メジャーデビュー作にして全包囲型ポップス『Slave of Love』携え ツアー真っ只中の超新星に迫るインタビュー&動画コメント
“Google Play Music 音楽のある生活・ウェルカム篇”には『Slave of Love』が、自然派スムージー“en Natural”には『Natural Woman』がCMソングとして起用されるなど、しょっぱなからトップスピードでメジャーの大海原へと漕ぎ出した、新世代のシンガーソングライター・ビッケブランカの、国も言語も性別も、躍動するピアノとグッドメロディでステッピンアウトしたデビュー作『Slave of Love』がもうやりたい放題! さらには、1月18日(水)発売のSKY-HIのニューアルバム『OLIVE』には共作曲『Over the Moon』が収録と、その勢力をグングン拡大する超新星は只今、いよいよスタートした全国ツアーの真っ只中にいる。そこで、ボーダレスでタイムレスでジェンダーレスな独壇場で、これでもかとみなぎるポップセンスと変幻自在のファルセットボイスを炸裂させている話題の新人に、今日に至るまでの激動の日々をインタビュー。数年前…とある恩人から突き付けられ答えられなかったある質問に、今ならどう答えるのか――? タフで愛すべきシンガーソングライターの現在地に迫る。
「『GOOD LUCK』から『Slave of Love』(‘16)の間は、いい意味で身動きの取れない時期で。いわゆるどこからデビューするのかとか、転がってくための窮屈さみたいな感じだったから、“いいないいな、いろいろとやりたいことが溜まってきたな”ってワクワクしつつ、曲ばっかり作ってた、みたいな。ライブもガツガツあったわけじゃないし、結構気ままにやってましたね。その間に釣りも行くし、バスケもするし、泳ぐし…まあ色恋沙汰も?(笑)」
「『Slave of Love』(M-3)に関しては、ディレクターさんから“スティーヴィー・ワンダーの『可愛いアイシャ - Isn't She Lovely』(‘76)みたいなイメージの曲はどう?”っていう提案があって、それを吸収して作って、みたいなやりとりから出来上がっていったんですけど。『Echo』(M-4)は元々あったバラードで、昔のデモにはコーラスが全然入ってないんで、今のビッケブランカがやるとこういうスケールになるというか。『ココラムウ』(M-1)『Your Days』(M-5)『Golden』(M-6)も昔からあって、『Your Days』を弾き語り一発録りにしたのは、ビッケブランカの一番根本の部分で魅せると。『Golden』でスピーディーで爽やかなピアノロックもやって、『Natural Woman』(M-2)は英語でも歌ったりして、ガガガッと畳み掛けるサウンドに振り切って自己紹介的に始める、みたいな」
「そうですね、始まりにふさわしい作品になりました。あと、別に構成が分かりやすいわけでもない『Slave of Love』を推し曲にするなんて、このチームいいなって思いました。『Natural Woman』はタイアップのために書き下ろしたから推す理由も分かるけど、僕は内心『Slave of Love』みたいな曲をリードにしたいと思ってたんですよ。そしたら、“『Slave of Love』がいいでしょ、これが一番ビッケブランカっぽいから”って」
――『Slave of Love』はある意味、展開が大げさで笑っちゃうような、ミュージカルとかサーカスみたいな派手さがある曲で。でも、最近こういうアプローチって案外聴かないもんね。
Mini Album 『Slave of Love』 avex trax 発売中 1800円(税別) AVCD-93490
<収録曲> 01. ココラムウ 02. Natural Woman 03. Slave of Love 04. Echo 05. Your Days 06. Golden 07. Natural Woman[English]
Profile
ビッケブランカ…‘87年11月30日、愛知県生まれ。本名・山池純矢。幼少期、読めない楽譜を横目に妹のピアノに触れてみる。両親の影響で日本のフォークと洋楽にも慣れ親しみ、小学校高学年で作曲を開始。中高時代は黙々と楽曲作りに励み、音楽活動を目標に大学進学のため上京。バンド活動でギター&ボーカルを経験した後、突如思い立ってピアノに転向。携帯電話を捨て1年間ピアノに没頭した結果、持ち前の集中力と天性の才能で楽曲制作能力が爆発的に開花し、ソロ活動をスタート。『MINAMI WHEEL 2012』では楽曲人気投票で『Wake up sweetheart』が1位に。 ’14年7月に配信で『追うBOY』を先行リリース後、同年10月に満を持して1stミニアルバム『ツベルクリン』を発表。収録曲『秋の香り』がFM802の10月度ヘビーローテーションを獲得し話題に。’15年8月には2ndミニアルバム『GOOD LUCK』をリリース。俄然注目度の高まる中、’16年10月26日に3rdミニアルバム『Slave of Love』でメジャーデビューを果たした。美麗なファルセットボイスと抜群のコーラスワークを、独創性に富んだ楽曲に昇華させ、ジャンルレスにポップとロックを自在に行き来する、新しいタイプのシンガーソングライター。人柄が滲み出る、楽しく激しく盛り上がるライブパフォーマンスも注目度が高い。なお、ビッケはポルトガル語で“海賊の下っ端”、ブランカはポルトガル語とスペイン語で“白”を意味し、海賊という粗暴な現場で一生懸命雑用をしている人間が、後々船長になるという願いが込められている。