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「僕にとって1つのゴールとも言える作品」
シーラ・ジョーダン、ジョン・ヘンドリックスらが集った
ジャズピアニスト大江千里の縁と軌跡を束ねた初のボーカルアルバム
『Answer July』インタビュー&動画コメント

 ジャズピアニストとして早くも4作目となる大江千里の最新作『Answer July』は、初の全編ボーカルアルバム。フィーチャーされているシンガーの1人であり、このアルバムの主人公と言えるシーラ・ジョーダンは、チャーリー・パーカーに多大な影響を受け、御年88歳ながら日本にも足繁く来日しているジャズ・レジェンド。アルバムの冒頭、再生ボタンを押した瞬間に音よりも気配よりも真っ先に耳に滑り込んでくるのが、『Tiny Snow』(M-1)で聴けるシーラの歌声だ。そして、彼女がボーカルで参加した楽曲を含め3曲の作詞を手掛けたのが、ハービー・ハンコックの『ウォーターメロン・マン』(‘62)『チュニジアの夜』(‘42)の詞でも知られる、大御所シンガーであり作詞家のジョン・ヘンドリックス。他にも日本でも人気の高い男女混成コーラスグループ、ニューヨーク・ヴォイセズのローレン・キンハンなど、現在のニューヨークジャズを象徴する才能が大江の元に集まった今作は、インタビューでも語る通り彼の音楽人生において記念碑的な1枚になった。J-POPの世界で頂点にいた大江千里がその全てを脇に置き、幼い頃から思い描いたジャズピアニストになる夢を叶えるべく渡米して8年。本作を携えたジャパンツアーの大阪公演を前に、新作を通して描きたかった人間の持つ奥深さや人生の様々な場面について、じっくりと語ってもらった。何にも縛られない自由な魂で音楽を創造する彼の言葉の1つ1つは、彼の音楽同様にとてもシンプルだけれど奥深い。

 
 
足掛け3年半かかりました
 
 
――以前のインタビューで、1枚目の『boys mature slow』(‘12)は大学の卒業制作を作るような気持ちで作って、2枚目の『Spooky Hotel』(‘13)はビッグバンドで楽しく、3枚目の『Collective Scribble』(‘15)はトリオという最少人数で臨まれたと。今回の4枚目は初の全編ボーカルアルバムですが、元々計画されていたのですか?
 
「今回、ボーカルで参加しているシーラ・ジョーダンは、チャーリー・パーカーが“ジャズ・チャイルド”と呼んでいたシンガーなんですね。’13年に僕がビッグバンドで『東京JAZZ』に出演したときに、シーラがゲスト出演してくれたのが最初の出会いで、ニューヨークに帰って改めて彼女を訪問して、“今度、シーラを主人公にしたアルバムが作りたいねんけど、どないですかねぇ?”と聞きまして(笑)」
 
――思いっきり関西弁(笑)。
 
「そしたら“ええんちゃうん?”って感じで返してくれて(笑)。『Collective Scribble』を作り始めるちょっと前ぐらいから本作に取り掛かって、ちょっとレコーディングしては休んで、また時間をおいてレコーディングして、という具合に時間をかけて制作して、足掛け3年半かかりました。元々アメリカの大学に入るときの願書にも“ジャズシンガーに曲を書きたい”、“これから大学で学ぶことを活かして、ジャズのボーカルアルバムを作りたい”と書いていたんですね。なので今回のアルバムは、僕にとって1つのゴールとも言える作品で。ただ、最初にシーラに話したときに彼女からの約束が1つあって、“もしも、私が貴方の音楽のテイストとは違うと思ったらすぐにクビにして。その代わり、私にはたくさんコネクションがあるから、もっといいジャズシンガーを紹介するわ”って。そう言われて逆に身が引き締まって、家に帰ってガーッと曲を作りました。それで翌月にまた彼女を訪れて“こういう曲ができました!”って持って行く。そんなふうに始まりましたね。ニューヨークで生活していると、シーラがいかにジャズファンに愛されているかをひしひしと感じるんですね。他に、僕よりも年齢は若いけど大学の先輩にあたるベッカ・スティーブンス(vo)や、テオ・ブラックマン(vo)もカリスマ性の強い人で、大学であった彼の講義はとても人気がありました。さらに、マンハッタン・トランスファーに続く次世代のコーラス・グループであるニューヨーク・ヴォイセズのローレン・キンハン(vo)。ベッカもローレンもシンガーであるとともに、素晴らしい詞を書くんですね。全員がシーラのことが大好きで、最初にそれぞれに“今度、曲を書き下ろしてシーラのアルバムを作ろうと思いますが、参加してくれますか?”と打診したときも、“本当にシーラが参加するんだよね?”って何度も何度もチェックされたぐらいで(笑)」
 



オーガニックであり、人生をいろんな切り口で語れるものにしたい
 
 
――『Tiny Snow』(M-1)のミュージックビデオも拝見しました。微笑みを絶やさないシーラさんの表情や歌声、佇まいに気品があって、そこにいるだけで絵になるレジェンドの凄みを感じました。CDのブックレットを見てみると、1つ1つの歌詞が短い物語のようでもあり、ブックレット自体も1冊の読み物のようでもあるなぁと。
 
「“ジャズ絵本”というわけじゃないけど、シーラ・ジョーダンという1人の人生の光と影、人生の春夏秋冬の季節を描いたものにできたんじゃないかなと思います。表紙をめくって最初の『Tiny Snow』(M-1)ではそり遊びをして、“雪がとけて次の春に還る”というフレーズから『Answer July』(M-2)につながって、“7月よ、答えて”という入口から、いつのまにか冬の日々のことを歌い始めていく。この詞はベッカが書き下ろしてくれたんですが、若い頃のシーラが恋をして、こういう想いを胸に秘めていたら…という詞になっているんですね。元々『Answer July』というのは、詩人であるエミリー・ディキンソンの散文詩に由来しているんです。アメリカを代表するエミリーという詩人へのリスペクトも込めながら、彼女が詩に綴ったオーガニックに自然とつながっている人間という存在や、自然に比べれば人間は小さな存在ですけども、その一生の中にあるいくつもの季節や、その中で心が揺れた瞬間、人生の機微。そういったものを綴っているジャズ・ソングブックにしたかった。『Just A Little Wine』(M-4)も、お酒好きな主人公が“後生だから一杯だけ飲ませて”と請うかわいらしい一面というか、人間の弱い一面をジョン・ヘンドリックスがあたたかい目線で詞に書いてくれましたし、『Very Secret Spring』(M-6)は、『Answer July』のアンサーソングになってるんですよ。元々そうしようと決めていて、ベッカの詞が出来上がるのを待って、イメージとしては『Answer July』から20年ほど経った頃のシーラを思い描きながらローレンが書き、歌ってくれました」
 
――千里さん自身、元々エミリー・ディキンソンの詩が好きだったんですか?
 
「大学で受けたジャズの中にあるポエムを学ぶ授業で、エミリー・ディキンソンの存在を知りました。彼女の詞は非常にオーガニックで、生命力に満ち溢れていて、大木のように大地に根を張っている。そんな中に、人生のおかしさやかわいらしさみたいなものも漂ってくる、とても素敵な世界観なんですね。僕のアルバムはアメリカのマーケットに打って出る作品でもあるので、現地でもより多くの人に聴いて共感してもらいたい。人生をいろんな切り口で語れるものにしたいという僕の中のテーマに、エミリーはピッタリじゃないかなぁと思ったんですね。ベッカやローレンにも、エミリーの詩の世界をモチーフにしつつ書いてもらったんですが、ジョン・ヘンドリックスに関しては、彼の好きなように書いてもらう方がいいのかなって。“この曲は雪山のキラキラした感じで”(=『Tiny Snow』)とか、“この曲はワインラバーに捧げる世界観で”」=『Just A Little Wine』)とか最小限のヒントを出して、あとは彼の横にくっついてジョンが鼻歌みたいに歌った詞を、僕が書き取っていきました。それで3行ぐらいできたら、休憩してティータイム。奥さんが出かけるとジョンは“シャンパン飲んでいいかな?”と聞くんですが、“詞を書かないとダメです”と言うと、いわゆる“てへぺろ”みたいな感じの表情をするんですよね(笑)、90歳を超える大レジェンドが」
 
――アハハハ(笑)。
 
「部屋にあるピアノを指して、“あのピアノはセロニアス(・モンク)、こっちは(ジョン・)コルトレーンが来たときに弾いて。コルトレーンは僕に、どうしたらあんな詩が書けるのかといつも聞くんだよ”、という会話を1日に3回ぐらい繰り返して(笑)。歌詞が完成するまでは、何度もジョンの家に行っては隣で詞を書き取る作業をしましたね」
 
 
伝わり過ぎる怖さというか、声が聴こえてきたら
音楽全部がその声に支配されてしまうことを知っているので
 
 
――それぞれにテーマや編成が異なるアルバムを3枚リリースしてこられて、作品ごとに様々なチャレンジを自分に課していると言えますか?
 
「まさにチャレンジですね。今回は特に、僕も長いこと歌を歌っていたので(笑)、ボーカルの強さは知ってるつもりだし、伝わり過ぎる怖さというか、声が聴こえてきたら音楽全部がその声に支配されてしまうことを知っているので。だから、そこには性根を入れて取り組もうと思いましたね。いいメロディと素敵なアレンジメント、演奏が不可欠やし、その中心にはリスペクトがなければ成り立たない。このアルバムに参加している人はみんなシーラのファンだし、テオのファンでもあるし、ベッカのファンでもある。例えば、ベッカのボーカルのレコーディングが終わって、曲に彼女の声が入ったものをみんなで聴きながら“いいね!”みたいに言い合って。そういう化学反応がどの曲でもできたと思います。ニューヨークでもこれだけの顔触れが1つのアルバムの中に揃うことはなかなかなくて、大江千里というソングライターがベーシックにあった上で、こういうコンセプチュアルな世界観を作れたことは、’16年の今の記録であり、将来に伝えるもの=アーカイブとしてもすごく意味のあるものにできたかなと思っています」
 
――千里さんでなければ成し得なかったでしょうね。
 
「僕自身がポップスをずーっと長いことやっていたので、スタジオでの作業も含めてポップスのノウハウみたいなものはある。ジャズだからと言ってそれを手放す必要はないし、自分の持てるものは全部使ってこのアルバムにエネルギーとして、アイディアとして入れるべきだと思いました。例えば、ポップスの世界では最後の最後まで刷毛でほこりを取り払うような綿密な作業をします。それと同じように、ジャズには即興という楽しさもありますが、だからと言って“産地直送のホタテを動いているままどうぞ!”と差し出すのではなく、それがいつまでも新鮮に、長い時間聴けるものにするための調理法や、ポップスならではの編集法は果敢に使いましたね」
 

 


どういう状況にいるどんな人にも伝わる言葉だけを使おうと
世界は基本的にシリアスですけど、それすらも抱きしめるというか
 
 
――日本盤の最後に収録されている『KUMAMOTO』(M-9)は、今年4月の熊本での震災後から千里さんの公式サイトで公開されていた曲で。イントロでパチパチと聞こえる音は、焚火の音なんですね。
 
「その曲を作ろうと思い立ったのが朝の8時ぐらいで、この曲を歌ってくれているマミちゃん(ニューヨーク在住のシンガー、平麻美子)に電話したら夕方5時ぐらいに歌いに来てくれることになって、それまでに曲を書かなアカンということで、昼の2時ぐらいまでには何とか書き終わって、先にピアノをレコーディングして。それを聴きながら夕方にマミちゃんに歌ってもらって、夜7時過ぎぐらいにミックスを終えて、8時を過ぎた頃にインターネットにアップしました。熊本で地震があった後、被害に遭った人たちのTwitterやブログの投稿をいくつか見たんですが、その中で倒壊した家の外で子供と焚火にあたりながら、“喉が渇いたなぁ”とか“お腹が空いた”と話しているのを目にしたときに、投稿している=インターネットにつながる可能性が高いんだなと思って。Twitterやブログに投稿していた人たちが、画面に『KUMAMOTO』と出ているこの曲を“何やろ?”と思ってクリックして、流れてきた曲を聴いて“あとちょっと頑張ろう”と思ってもらえたら。この曲であたたまってくれたらええねんけどなと思ったんですね」
 
――僅か1日の間に、曲を書いて、レコーディングして、公開されたんですね。
 
「“この曲をこの人たちに届けるんだ”、“そのためにも5時までに書くんだ”と決めた、そのモチベーションですよね。歌詞も難しい言葉を使わずに、どういう状況にいるどんな人にも伝わる言葉だけを使おうと、迷いなく書いてたんですね。自分でも、こういうふうに書けるんやなと思いました。普段からもっとこうやって書くべきやなぁって (笑)」
 
――“人は人を想って 人は人を包んで 強く生きていける”という辺りあたたかさや、“朝は必ず来る”の後に“きっと来る”というひと言が添えられているのが、やんわりと包んでくれているように感じました。
 
「僕自身もそうなんですが、やはり人は迷いながら生きていて。全てを断言することはできないというか、必ず来るものが“来ないかもしれない”という揺らぎと迷いを常に含みながらも、どうにか一歩前に踏み出す場面はあると思うし、自分自身でも“きっと来るんだ”と言い聞かせているところがあって。熊本の人じゃなくても、東北でも神戸でもイタリアでも、どこにいても明けない夜はないし、“今、ちょっと大変やな”と思っている人に、音楽で少しでも“よいしょ”と手助けができれば。落ち込むときがあるから浮上するんだし、とことんまで落ちたら這い上がっていくしかない。未来を信じて生きることですよね」
 
――ジョン・ヘンドリックスの隣で詞を筆記したことも、『KUMAMOTO』の作詞には影響していますか?
 
「そうなんでしょうね。ジョンの横で、彼がオーガニックに詞を生んでいくのを見ながら…ジョンはまさに音楽を楽しみながら作詞していて、そういうときに出てくる言葉ってすごくキラキラしていてジューシーで、果汁が飛び散っているみたいなんです。そういう、このアルバムを通じての経験が『KUMAMOTO』にはつながっていると思います。自分で詞を書くときにも、“深く書くべし。でも自分を閉ざさず、心のふたを開けて、外に向かって書くんだ”と思いました。ジョンの楽しそうに言葉を紡いでいくあの横顔を思い出すとね、自分もそんなふうにできたらなと思いますよ。世界は基本的にシリアスですけど、それは誰しもが感じてることなんでことさらに言うことでもないし、それすらも抱きしめるというか。実際は抱きしめられない遠く離れた場所にいても、人間が発明したインターネットというものを使って、“頑張れ”という気持ちを伝えることはできる。短い言葉だけど、僕も“頑張れ”と一緒に思っている。それを伝えたかったんですね」
 
――アルバムを携えたツアーの大阪公演は、10月31日(月)梅田クラブクアトロです。今まで以上にステージを近く感じられる会場で楽しみです。
 
「今回はローレンと、僕と、いつものベースのジム・ロバートソンの3人でやります。ソロピアノの場面があったり、ボーカルがあったり、あとは最近、童謡やわらべ歌など、誰もが歌えるような日本の曲を自分なりにアレンジしてライブでやっているんですけど、そういうのも今回のツアーで聴いてもらおうかなと思っていて。だから、お子さんを連れてきてもらっても楽しめると思いますし、いろんなシーンがあって、いろんな入口があるコンサートにしようと思っているので、ぜひいらしてください!」
 
 
Text by 梶原有紀子
 




(2016年10月26日更新)


Check

Movie Comment

新作に実家からの足どりまで(笑)
大江千里からの動画コメント!

Release

ポップスの技も熊本への想いも込めた
初にして意欲的なジャズボーカル作品

Album
『Answer July』
発売中 2778円(税別)
VILLAGE MUSIC
VRCL-10132

<収録曲>
01. Tiny Snow
02. Answer July
03. Without Moon or Rain
04. Just a Little Wine
05. You and Me
06. The Very Secret Spring
07. Mischievous mouse
08. The Garden Christmas
09. KUMAMOTO

Profile

おおえ・せんり…’60年9月6日生まれ。’83年にシンガーソングライターとしてデビュー、’07年末までに45枚のシングルと18枚のオリジナルアルバムを発表。音楽活動の他にも俳優として多くの映画やテレビドラマに出演、またテレビ番組の司会、ラジオ番組のパーソナリティー、エッセイ執筆など幅広い分野で活躍。’08年、日本国内の音楽活動にひと区切りをつけ、ジャズピアニストを目指しニューヨークへ渡る。ニュースクールオブミュージックに入学し真摯にジャズを学び、卒業の’12年7月、自身がニューヨークに設立したレーベル、PND Records & Music Publishingから、ジャズピアニストとしてのデビュー作『Boys Mature Slow』を全米発売。9月には日本盤が発売され、同月の『東京ジャズ2012』で凱旋公演。再来日した翌10月、ブルーノート東京・名古屋公演はソールドアウト。デビュー作は、雑誌『ジャズジャパン』の’12年度アルバム・オブ・ザ・イヤー“ニュー・スター部門”を受賞。’13年9月に2ndアルバム『Spooky Hotel』を発売し、同月に『東京JAZZ2013』に2年連続で出演。特別編成のオーケストラと共に出演し、ダイナミックなステージで聴衆を魅了。その後に行われた日本ツアーも盛況のうちに終了。’15年2月に3rdアルバム『Collective Scribbles』を発売。同年4月に渡米後の生活や学生としての奮闘ぶりをつづったエッセイをまとめた『9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学』を発刊。そして、’16年9月7日には初の全編ボーカル作品となる4thアルバム『Answer July』を発売。10月26日(水)静岡BLUE BOOKS Café Shizuokaを皮切りに、ジャパンツアー『Senri Oe “Answer July” ~Jazz Song Book~』を開催。大阪公演は10月31日(月)梅田クラブクアトロにて行われる。

大江千里 オフィシャルサイト
http://peaceneverdie.com/

Live

ジャパンツアーがいよいよ開幕!
大阪ワンマンは希少なクアトロ公演

 
『Senri Oe “Answer July”
~Jazz Song Book~』

【静岡公演】
▼10月26日(水)
BLUE BOOKS cafe SHIZUOKA
【福岡公演】
▼10月27日(木)Brooklyn Parlor HAKATA
【北海道公演】
▼10月28日(金)Zepp Sapporo
【宮城公演】
Thank you, Sold Out!!
▼10月30日(日)
仙台市シルバーセンター 交流ホール

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード309-253
▼10月31日(月)19:00
梅田クラブクアトロ
全自由6500円
[共演]ローレン・キンハン(vo)/
ジム・ロバートソン(b)
SMASH WEST■06(6535)5569
※未就学児童は入場不可。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

 
【神奈川公演】
Thank you, Sold Out!!
▼11月2日(水)モーション・ブルー・ヨコハマ
【東京公演】
Thank you, Sold Out!!
▼11月4日(金)・5日(土)ブルーノート東京

Column

音楽人生の第二の青春を歩む
大江千里のジャズとルーツと
アイデンティティ。現在地を語る
『Collective Scribble』
インタビュー&動画コメント

Column2

ニューヨークより届いた
大江千里からのギフト
ジャズピアニストとしての
2ndアルバム『Spooky Hotel』
'13年の初登場インタビュー!

Comment!!

ライター梶原有紀子さんからの
オススメコメントはこちら!

「ニューヨークのライブハウスで千里さんが演奏している様子をYouTubeなどで眺めるたびに、ジャズ音楽とニューヨークの人たちの距離の近さや、ジャズを軽やかに楽しむお客さんたちの様子に憧れてしまう。50歳を前にジャズピアニストになる夢を叶えるために挑戦し、その夢を叶えた驚異の音楽家である千里さんの演奏も普段着で軽やか。ただ、ニューヨークの大学を卒業後、毎年のように新作を発表している創造性とバイタリティはすごいのひと言では簡単過ぎるけど、すごい。新作の4曲目『Just A Little Wine』の間奏で、絵を彩るようにしっとりと流れ広がっていくピアノが見せてくれる音景色の静けさと豊かさは、一瞬本作がボーカルアルバムであることを忘れてしまう。彼のピアノと、奏でる音楽の持つ奥深さはやっぱりすごいとしか言えない。千里さんがシンガーソングライター時代に発表した『AVEC』(‘86)という曲を今でも聴くけれど、いずれ彼が60歳、70歳になった頃にふとこの曲をピアノでぽろんと弾いているのを聴けたなら、それはとても嬉しい」