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「音楽以外何も出来ないから、やっぱり」
奥華子から10年目の覚悟と感謝を込めて――
失恋ソング濃縮還元、渾身の最新アルバム『プリズム』!
10周年ツアークライマックスに捧ぐインタビュー&動画コメント

 片想いあり、遠距離恋愛あり、友達以上恋人未満あり。忘れられないあの恋も、まぶしいぐらいの思い出も、巡り出会えた喜びも、もう会うことのない、大好きなだったあの人も…。“失恋ソング女王”奥華子・濃縮還元の最新アルバム『プリズム』は、恋愛における様々なシチュエーションを、持ち前のクリスタルボイスと涙腺崩壊のドラマチックなメロディで徹底的に磨き上げた珠玉の13曲を収録。年齢や時代やタイミング…乱反射する心模様とブレない奥華子の美学を投影した『プリズム』は、彼女がシンガーソングライターとして充実期を迎えていることを確信させる渾身の1枚だ。動画サイトで再生回数累計1500万超えの失恋ソングの原点『楔 -くさび-』、デビューのきっかけとなったインディーズ時代のシングル曲『花火』、青春映画『あしたになれば。』(‘14)主題歌『君がくれた夏』など、オリジナルアルバムながらこの10年の道のりが今改めて1つになったような今作を旅の新たな道連れに、現在は全国39ヵ所を巡る『10th Anniversary Concert Tour 2015』の真っ只中にいる彼女。デビュー10周年の集大成と言える『プリズム』、この10年を経てたどりついた奥華子の視野を問うインタビュー。

 
 
ギリッギリのやつを経験してるから、味をしめてしまったんですね(笑)
 
 
――珍しく“今回はかなりいい曲が揃ってる”とか“かなり濃いです”とか“いいのが出来ちゃうかも”みたいなことを事前にブログでも言っていて。いつものヘトヘトになってギリギリに出来た、みたいな感じじゃなくて(笑)。
 
「アハハハハ!(笑)」
 
――何故にそうなったんでしょう? “10周年記念”みたいな気持ちではなく、オリジナルアルバムを作るような感覚だったのに。
 
「あれですね、シングルにしたいなと思いながら作った曲で、でもシングルにしなかった曲だからかもしれない」
 
――やっぱりその辺はいろいろあるんやね(笑)。作家としての温度が。
 
「あるよね(笑)。あとは何かこう…“自然体で作れた”というか。本当は焦って、バタバタして、“うぅ~”ってなんなくちゃいけいぐらいだったのに、意外にそうでもなく、あんまり気負いもなく。“あ~また今回も時間ないな、でもどうにかなるか”みたいな。何かそういう開き直りの精神で作れたというか。このアルバムに関してだけじゃなくて、ライブもそうだし、どう思おうと、もう奥華子でしかないから、やっぱり。だから、今出来ることを、本当に今日出来ることを、頑張るしかない。そう思えるようになったのが大きいかもしれないですね」
 
――すごい。ポジティブシンキングですね。いつもどうしようどうしようって前日まで泣きながら追い詰められてもうダメ、みたいな感じが多かったのに(笑)。
 
「でも、それがあったから、前回のアルバム『君と僕の道』(‘14)も結局出来たから、絶対に大丈夫、みたいな。何かそのギリッギリのやつを経験してるから、味をしめてしまったんですね(笑)」
 
――スーパーサイヤ人やな(笑)。死にかけて強くなるパターンや(笑)。
 
「アハハハハ!(笑) でも、前はそれを知らなかったから。もう本当にヤバいかも…みたいな、その焦りが自分を追い込んで余裕をなくしてたんですけど」
 
――それほど前作の制作が過酷だった。
 
「そう。でも、振り返ってみると今回の方が過酷なんですけど(笑)、余裕があったのは今回ですね」
 
 
常にオン状態。自分の気持ちも、声も
 
 
――曲自体は既発の曲もありますけど、それ以外は前々から種があったのか、このツアー中に書き下ろしたのか。
 
「曲自体はツアーの前から、もう去年ぐらいからシングル曲を作るつもりで書き溜めていった感じですね。だいたいワンコーラス作って書き溜めるんですよ。で、聴いてもらって、じゃあどの曲にしようってまたフルコーラス作るから、それが結構大変な作業というか。一気にワーッて作らないから。で、最終的に曲を並べて見たときに、ちょっとこれ、全部切な過ぎないかと(笑)。もうちょっと明るい曲とか、何かアクセントになる曲も欲しいねって、『雨のプリズム』(M-8)と『羅針盤』(M-7)を作ったり、全体のバランスをとるというか」
 
――『羅針盤』なんかは、絶対領域である奥華子の歌声にエフェクトをかけるっていう。
 
「アハハハハ!(笑) プロデューサーがね、“この曲はいいんだ”みたいな。初めてですよね、ああいうの」
 
――それがすごく新鮮味になってますよね。まぁでも、気持ち的にはそこまで追い詰められてないけど、やっぱり過酷は過酷やったんや、制作自体は。
 
「いや~もうめちゃくちゃ大変でしたね。7月からツアーが始まって、その時点でまだ全然出来てなかったから」
 
――リリースしてツアー、みたいな形じゃなかったもんね、今回は。
 
「そうなんですよ。ツアーをやりながら、次の日に帰ってすぐレコーディング、曲を作ってまたツアーっていう。何か本当に常にオン状態。自分の気持ちも、声も。でも、むしろよかったなぁとは思いますね」
 
――よくツアー中に録ることでライブの勢いが音に出て、スケジュール的にはキツいんだけど、そのテンションが音源にも入れられる、みたいな話もあるけど、それが奥華子にも同じくあったんやね。しかも今回のツアーは10周年の冠があるから、そのツアー自体も観に来る人の思い入れもちょっと違うというか。その波動はありますね。
 
「ある。やっぱり初めて来てくれる人も今回のツアーでは多くて、“ずっと好きだったけど、社会人になってやっと観に来れました。中学生の頃から好きです!”みたいな。そういうのを知ると、10年ってすごいなぁって。“その人の人生と共にいたんだ、奥華子”みたいなことを感じるのは、すごい嬉しいですよね」
 
――それこそ『花火』(M-12)のPVを作ってくれたモゲラッタさんも、高校時代からの奥華子のファンだと。すごい時代がやってきました(笑)。
 
「アハハハハ!(笑) やわらかいタッチのイラストがすごくいいなってお願いして。そうしたらホントに偶然“奥華子がすごい好きです”って言ってくれって。これまたPVがいいんですよ」
 



――しかも、デビューのきっかけとなった大事な曲を、ようやくアルバムに入れられてね。
 
「そう。やっぱり、アルバムに入らないと何か“残せた”っていう気持ちになれないから。やっとここで居場所を与えられた感じがします」
 
――そう考えたら、『楔 -くさび-』(M-1)もそういう気持ちでシングルにして、今回アルバムに入れられて。何かいろんなことをちゃんと決着させたアルバムというか。
 
「そうですね、確かに。何か本当にここでやっとひと区切り付いた、みたいな」
 
 
それでも好きみたいな。“それでも”っていうのが好きなんですよね~
 
 
――『スターチス』(M-2)とかもなかなか聞かない言葉ですが、花の名前で。歌詞の“愛することは 何も失くさないこと”っていう1行はハッとさせるワンフレーズだなぁと。
 
「歌詞と曲が出来て、最後にタイトルを決めるときに、何かひと言で表したいなって。スターチスの花言葉は“一生に一度の恋”なんですけど、“永遠”とか“変わらぬ心”っていう意味があるんです。あと、ドライフラワーによく使う花だから“枯れない花=永遠”じゃないですか。ピッタリだなぁと思って」
 
――華ちゃんは一生に一度の恋だなと思うような、大恋愛はしたことある?
 
「そうですね、今回はもう実体験の曲ばっかです(笑)」
 
――アハハハハ!(笑) それがこうやって曲になっていく。だったら、『好きだったんだ』(M-4)みたいに、後から気付くこともホントにある?
 
「ありますね。自分が好きなときはそれでいいんだけど、逆に好きって言ってもらってるときって、もう逃げたくなるんですよ(笑)。でも結局、自分もすごく好きだったんだなって。本当に後から気付きますね」
 
――『友達のままで』(M-6)とかは、一歩踏み出すことで同時に失う可能性が生まれてしまう、だったら友達のままでいいっていう、男女間の永遠のテーマというか。さすが恋愛ソングを書き続けてきただけあって、恋における心の動きを描いたスタンダードな曲が今回はしっかり入ってるなぁと。遠距離恋愛あり、友達以上恋人未満あり(笑)。
 
「アハハ!(笑) そうね。奥華子の中の“王道ソング”が結構入ってる。確かに多いですね」
 
――だから、新作なんだけどベストっぽいというか、ありとあらゆるシチュエーションが取り揃えてある感じがする。ただ、“傷つくだけだと 分かっていても 何度も会いに行く私を”っていう『嘘つき』(M-10)みたいな恋が、一番奥華子なイメージですけど(笑)。
 
「アハハハハ!(笑) 確かに、そうですね。“お前またか!”みたいな(笑)」
 
――こっちに行っときゃ幸せになれるのに…じゃない方にいつも(笑)。
 
「でも、やっぱり自分はそこに行きたい、それでも好きみたいな。“それでも”っていうのが好きなんですよね~」
 
――困難が待ち構えてる方がいいんだろうね。
 
「そうなんですよ(笑)。普通に好きじゃダメなんですよね」
 
――だから後から気付いちゃう(笑)。それこそ恋愛観に関しても、制作的なシチュエーションも、安パイであることには実はドキドキ出来ない女性であり、アーティストであるというか。
 
「あぁ~そういうことか。安心を欲してると口では言ってるんですけど、実際は別にそうじゃないのかも。それじゃ物足りないと思ってるのかもしれない」
 
 
何でここまで頑張ってこれたかって言うと
やっぱり奥華子を観てくれてる人がいるから
 
 
――大阪市中央公会堂から始まったツアーは今もまだ続いてますけど、まずあの日はやってみてどうでした?
 
「あの日は今回が“はじめまして”っていうメンバーだったし、10周年で一夜限りだからすごい緊張感もあったんですけど、リハーサル重ねていく内に“これはいいかも”って楽しみになりましたね。いつもはMCも結構考えて臨むんですけど、あの日はそのとき思ったことをそのまま言おうって。何かそれが結構上手くいったような気がしますね」
 
――すごくハマってました、あの場所は。『嘘つき』(M-10)とかは、あのときのアレンジが元になってると。
 
「そうなんですよ。最初は弾き語りとバイオリンぐらいのアレンジがいいかなと思ったんですけど、あのライブがあって、ベースとパーカッションが入って。“こういうサウンドもいいな”って、レコーディングではそういう風に。だから、あのライブをやったからこその今のCDですね」
 
――そう考えたら、制作とツアーがきっちり分かれてて、アルバム作り切ってからあのライブに臨んでたら、生まれなかったアレンジやもんね。
 
「そう! 本当にそうですね」
 
――そんな風にシングル曲を目指した楽曲群だけあって、今回は本当にクオリティが高いですね。
 
「ホントですか!? やった! あと、『ガンバレ』(M-13)は最後に作ったんですけど、とにかくみんなへのメッセージというか…10周年ということで振り返る機会も多くて、そのときに何でここまで頑張ってこれたかって言うと、やっぱり奥華子を観てくれてる人がいるからだなって。それはファンの人も、周りのスタッフの人もそうだし、“頑張って”って言ってくれることが…すごいことなんだって。これだけたくさんのアーティストがいる中で、奥華子に対して声を掛けてくれる、観ていてくれるってすごいなって。時に“頑張れ”っていう言葉がプレッシャーになったり辛くなったりするときもあったんですけど、今思えば“頑張れって=観ているよ”っていう意味なんだなって。例えばマラソンでも、辛くなって歩きたくなるときがあるじゃないですか? でも、遠くで“頑張れ~!”って旗を振ってくれていると頑張れたり、自分ではない力が湧き出てくる。それってまさに、“頑張れ=観ているよ”ってことだなぁって。何かそのことを伝えたくて作った曲ですね」
 
――そうやってみんなが言葉にしてくれたことに対して、華ちゃんもこうやって曲にして。時々思うけど、アーティストって“頑張れ”という言葉に対して過剰に反応するというか、“俺、頑張れっていう言葉が大嫌いなんですよ”って言う人もいるし(笑)。でも、“頑張れ”を発する人って、何かしらポジティブな想いじゃないとわざわざ言わないというか。それをちゃんと受け止められる自分になったのかもしれないですね。
 
 
『ガンバレ』が出来たことで、やっとアルバムが完成したと思えた
 
 
――他に制作中の何か印象深いエピソードはありましたか?
 
スタッフ「いやぁ~超いっぱいあると思うんだけど」
 
「(笑)。『羅針盤』のサビの前に♪テレレレンってスライドさせるところは最初はなかったんですけど、ディレクターから提案があって入れたら、1回でマメが出来て超血が出た、みたいな(笑)。あと、『花火』のストリングス・レコーディングを初めて聴いたときは、もう号泣しましたね。レコーディングであんなに泣いたのは初めてですね。ファンの人との距離も近いけども、10年やってきてミュージシャンとかアレンジャーとの距離も近くなって、友達みたいに仕事が出来てるのも、すごい大きいですね」
 
――以前のインタビューでも、著名な知らない誰かより、ちゃんと理解あるアレンジャーさんたちを集めたって話になったもんね。だからこそ、奥華子である感じがなくならないのかも。
 
スタッフ「あと、最後にレコーディングしたのは『ガンバレ』だよね。『ガンバレ』は自分でアレンジして、ミックスもほとんど自分でしてる感じ」
 
「『好きだったんだ』も、1、2回録りで歌ったら、もうそれがそのまんまOKみたいなね。それも1人でレコーディングしましたね」
 
――思いのほか、ツアー中に作るのは合ってるのかもしれないですね。
 
「あぁ~いいかも。声が出てますよね。やっぱりツアー中って常に歌ってるので。アルバム曲の半分ぐらいで、ライブでいつも使っているマイクのSHUREの57を使ったのも初めてで」
 
――制作に没頭するより、ちゃんとお客さんともコンスタントに会って、それこそ“頑張れ”と言ってくれてる人たちの何ヵ月か前の顔を思い浮かべるんじゃなくて、昨日とか一昨日とか、次の日にまたそれを観て、気持ちを確認していくのは全然違うよね。
 
「本当にそうですよ。『ガンバレ』だってツアーの途中に作った曲だし、全然違いますね、やっぱり」
 
――あと、今回はジャケットがいつものプロデューサーの撮影じゃないですね。クレジットを見て“あれ、違う”と。
 
「今回はスタジオで撮って。ジャケットのデザイナーはインディーズの『花火』のときからやってもらってる人で」
 
――じゃあ新旧の奥華子の理解者たちがやっぱり集まってきて、今回のアルバムが出来て。だから、オリジナルアルバムなのに特別感がすごいある。出来上がったときは何か思いました?
 
「うーん…“間に合って良かった!”っていうのが第一声(笑)」
 
――そこはいつもと一緒なんだ(笑)。
 
「出来てよかったぁ~!みたいな感じだったけど(笑)。でも、『ガンバレ』が出来たことで、やっとアルバムが完成したと思えたかな。それまでは何かがちょっと足りない、みたいな。“もう12曲にしようか”みたいな話もあって諦めそうになったんだけど(笑)、プロデューサーも“もう1曲頑張れ!”みたいな(笑)。で、この『ガンバレ』が出来て、ライブの最後に、アンコールとかで歌えそうな曲がやっと出来たねって。それが大きいですかね」
 
――何か腑に落ちたというかね。その1曲があるかないかで、見え方とか収まりがガラッと変わる。
 
「そう! ね。本当そうですね」
 
 
こんなにツアーを楽しんでるのは初めてですね
 
 
――ツアーもいよいよゴールが見えてきましたけど、途中経過はどうですか?
 
「何かめちゃくちゃ楽しいですね。こんなにツアーを楽しんでるのは初めてですね。昔は弾き語りだけだとみんなつまんないかなぁ? 飽きるかなぁ?と思って、途中で即興ソングとか、カバーとか、何とかコーナーみたいなものを設けてたんだけど、今回はもう何もかもやり尽くして、逆に何もしないっていう(笑)。決め事もなく、ひたすら歌って、ひたすら喋って。何かちょっとヘンな言い方なんですけど、自分の歌を、誰かが歌う、みたいな。客観的に奥華子の曲を、“この曲、実はいい曲じゃないか!?”と思ったり、昔の曲を客観的に歌える感じがしますね。そういう意識ですごく歌ってる。ひと言ひと言みんなに伝えるというか、伝えるように歌いたいというか」
 
――めっちゃ…ちゃんとしたアーティストですね(笑)。
 
(一同爆笑)
 
「えぇ〜っ!?(笑) 待って! どういうこと? ちゃんとしてなかったっけ?(笑)」
 
――今ではそんな意識を持ってね、ライブに臨めてるなんて(笑)。
 
「アハハハハ!(笑) ちょっとちょっと!(笑) 真面目ですよ! 前から」
 
――これをやらなきゃ、あれをやらなきゃじゃなくて。いい状態ですね。
 
「うん。だからもう、ありのままの自分を観てもらおう、みたいな。そういう感じですね。お客さんが来なかったらどうしよう?とか、ライブがうまくいかなかったらどうしよう?とか、今はもう全っ然思わないですね。全く気にならないんですよ。もちろんいっぱい来てくれたら嬉しいし、盛り上がる。でも今は、“大事なことは本当に今目の前にいる、この人たちに伝えることだ”って思えるようになったし、思うだけじゃなくて本当に心からそう出来るようになった。それが大きいかも」
 
――以前、“奥華子にとって恋愛とは?”って聞いたら、“生きる意味”って即返ってきたのがあったけど。
 
「フフ(笑)」
 
――今回、聞きたいなと思ったのは、“奥華子にとって音楽とは?”って言ったら、何て答える?
 
「えぇ~っ!? 音楽とは? …“社会とのつながり”かな。そこに奥華子の意味じゃないですけど…何ですかね。音楽以外何も出来ないから、やっぱり。それでしかないかな。この社会に奥華子が所属してる証は、歌を歌ってることでしかないですね、今は」
 
――そして、ツアーファイナルには東京で、再びストリングスを招いたスペシャルコンサートもあって。あと、他のインタビューでも言ってたけど、来年は全曲演奏ライブをやってみたいとか。現時点で全部で何曲あるのかな?
 
「多分150曲ぐらいだと思うんですけど。1日10時間ぐらいかけて2日でやろうかとか言ってるんですけど」
 
――150曲は2日じゃ無理ちゃう?(笑) 歌えるの?
 
「歌えるはず! 喋るのが一番声が枯れるんですけど(笑)、歌うのは全然平気」
 
――他のアーティストの全曲演奏ライブでも、1日最大40~50曲だと思うよ。
 
「そっか、じゃあちょっと省略バージョンも入れつつ(笑)。来年も何かおもしろいことをやっていきたいですね」
 
――10周年というお祭りを終えた後の奥華子が、どうなるかも楽しみよね。
 
「うん。全く想像つかないです。今は本当に何も考えられないですね。何やってるんだろうね?(笑)」
 
――まぁでも、歌い続けるのは間違いないと。
 
「そうですかね? また休みたいとか言い出しそう(笑)」
 
――お願いしますよ、ホントに(笑)。
 
「頑張ります!(笑)」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
 




(2015年12月18日更新)


Check

Movie Comment

元気ハツラツでいろいろ宣伝(笑)
最後は…奥華子からの動画コメント!

Release

新旧の名曲群があらゆるドラマで
涙腺を刺激! 充実の8thアルバム

Album
『プリズム』
発売中 2875円(税別)
ポニーキャニオン
PCCA-04273

<収録曲>
01. 楔 -くさび-
02. スターチス
03. 東京暮らし
04. 好きだったんだ
05. 流れ星
06.友達のままで
07.羅針盤
08.雨のプリズム
09.大切なもの
10. 嘘つき
11. 君がくれた夏
12. 花火
13. ガンバレ

Profile

おく・はなこ…千葉県出身、シンガーソングライター。キーボード弾き語りによる駅前路上ライブを’04年にスタート、僅か1年間で2万枚の自主制作CDを手売りする。“10万人が足を止めた魔法の声”と評された路上ライブでの驚異的な集客力が話題となり、’05年にシングル『やさしい花』でメジャーデビュー。劇場版アニメーション『時をかける少女』の主題歌となった『ガーネット』(‘06)で注目を集めたほか、これまでにシングル15枚、アルバム8枚を発表。グランドピアノとキーボードのみで行う全国弾き語りツアーは7度目を迎え、’14年のツアーでは自身最多の全国48公演を成功させた。聴いた瞬間から心に染み入るメロディと歌詞、“声だけで泣ける”と称されるまっすぐな歌声は、老若男女問わず幅広い世代の人々から支持を集め、積和不動産 “MAST”、ガスト、くもん等、数々のCMソングも手掛けている。7月にはデビュー10周年記念シングル『楔 -くさび-』を、10月28日にはアルバム『プリズム』をリリース。現在は、『10th Anniversary Special Concert Tour 2015 ~弾き語り~』を開催中。

奥華子 オフィシャルサイト
http://www.okuhanako.com/
 

Live

7月から続くロングツアーも終盤へ!
セミファイナル大阪公演が間もなく

 
『10th Anniversary Special Concert
 2015夏 in 大阪市中央公会堂』
【大阪公演】
▼7月11日(土)大阪市中央公会堂 大集会室


『10th Anniversary Concert Tour 2015
~弾き語り~』

【東京公演】
▼7月18日(土)よみうりホール
【新潟公演】
▼7月26日(日)新潟市民芸術文化会館 劇場
【静岡公演】
▼7月30日(木)しずぎんホール ユーフォニア
【宮城公演】
▼8月1日(土)仙台イズミティ21 小ホール
【秋田公演】
▼8月2日(日)秋田市文化会館 小ホール
【福島公演】
▼8月8日(土)福島テルサ FTホール
【山形公演】
▼8月9日(日)山形テルサ アプローズ
【岩手公演】
▼8月11日(火)盛岡劇場 メインホール
【千葉公演】
▼8月15日(土)千葉市民会館 大ホール
【栃木公演】
▼8月16日(日)宇都宮市文化会館 小ホール
【北海道公演】
▼8月19日(水)札幌市教育文化会館 小ホール
【群馬公演】
▼8月22日(土)前橋市民文化会館 小ホール
【埼玉公演】
▼8月23日(日)パストラルかぞ 小ホール
【茨城公演】
▼8月25日(火)
茨城県立県民文化センター 小ホール
【神奈川公演】
▼8月29日(土)関内ホール 大ホール
【埼玉公演】
▼9月6日(日)
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
【福岡公演】
▼9月12日(土)福岡国際会議場メインホール
【山口公演】
▼9月13日(日)スターピアくだまつ
【東京公演】
▼9月18日(金)町田市民ホール
【岡山公演】
▼9月20日(日)三木記念ホール
【愛媛公演】
▼9月21日(月)松山市民会館 中ホール
【宮崎公演】
▼9月23日(水)
宮崎市民プラザ オルブライトホール
【京都公演】
▼9月26日(土)京都府立府民ホール(アルティ)
【兵庫公演】
▼9月27日(日)新神戸オリエンタル劇場
【愛知公演】
▼10月1日(木)名古屋芸術創造センター
【広島公演】
▼10月10日(土)広島市南区民文化センター
【島根公演】
▼10月12日(月)島根県民会館 中ホ-ル
【香川公演】
▼10月24日(土)高松国分寺ホール
【福井公演】
▼11月20日(金)
福井まちなか文化施設 響のホール
【石川公演】
▼11月21日(土)北國新聞赤羽ホール
【富山公演】
▼11月23日(月)富山県教育文化会館
【長野公演】
▼11月25日(水)
上田市交流文化芸術センター 小ホール
【熊本公演】
▼12月5日(土)・6日(日)
熊本市国際交流会館 ホール
【長崎公演】
▼12月12日(土)
長崎ブリックホール 国際会議場

【滋賀公演】
▼12月19日(土)ルッチプラザ

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード264-748
▼12月20日(日)16:00
松下IMPホール
全席指定4800円
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※未就学児童は入場不可。

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【東京公演】
『10th Anniversary Special Concert
 2015冬 in 昭和女子大学人見記念講堂』
一般発売10月4日(日)
Pコード262-024
▼12月23日(水・祝)17:00
昭和女子大学 人見記念講堂
全席指定5900円
ホットスタッフ・プロモーション■03(5720)9999
※未就学児童は入場不可。

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チケット情報はこちら

 

Column1

「もう1回はやりたくない(笑)。
ぐらい、必死の10年だったから」
動画再生回数累計1500万超えの
名曲『楔 -くさび-』が
デビュー10周年を機に遂にリリース
失恋ソングの原点と揺れ動く
10年間を語る前回インタビュー

Column2

昨日までの自分にサヨナラを
人として、アーティストとしての
転機がタフにしたアルバム
『good-bye』の世界を語る

Comment!!

ぴあ関西版WEB音楽担当
奥“ボウイ”昌史からのオススメ!

「“名前一緒やから取材したらおもろいよな”ってことから始まった華ちゃんとの関係(笑)。そんな華ちゃんが10周年ですよ。しかも今やどこも切っても厳しいメジャーシーンに10年。その理由が最新作の『プリズム』にはあるなと改めて思いました。代表曲と呼ばれる曲は10年に1曲書けるか否か。しかもそれは曲の出来のみならず、世に受け入れられるかというタイミングも運も問われます。でも、その間だってずっと“いい曲”は求められ続けるんです。例えば、このアルバムに収録されたとき、改めて『君がくれた夏』(M-11)『花火』(M-12)とかもいい曲だな~って思いました。『友達のまま』(M-6)『雨のプリズム』(M-8)だってそう。そういうときに気付かされるんです。こういう絶え間ない努力というか、やっぱり10年かけていい曲を要所要所でしっかり書いてきてるんですよね。いつだって代表曲に成り得る曲を。 “いい曲書くなぁ”って長年関わってるアーティストに改めて思えるのって嬉しい。そういう曲を日々踏ん張って書いてる華ちゃんに感謝。いつか自分の名前を説明するときに、“奥華子の奥で”って言って全国民に通じるようになったら痛快ですよ(笑)」