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混迷する現代社会に今こそ“NO”ではなく“YES! GO!”を
既存の概念を破壊する大胆不敵な試みを音魂と共に次々投下する
ロックバンドFoZZtoneが放つ大いなる『LOVE』!
ユーストリームで実施された公開生インタビューを掲載 (2/3)

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賛否両論あるものを敢えてブッ込んでみてもいいんじゃないかって
 
 
――ここで、今回のユーストリームに乗じてFoZZtoneに聞いておきたいことがある、あのときのアレどうなったんですか?とか、真面目な質問に織り交ぜて全然プライベートなことを聞いてもらってもいいんで、Twitter上で募集してみましょうか。画面から見切れてるところにFoZZtone担当のイベンター、Y番地の方がいるので。
 
竹尾「Y岡さんが」
 
――滑り落ちそうななで肩でパソコン叩いてますんで、ピックアップしてくれます…お、早い! 早速来てます。“ワッチの髪型がだいぶキてる、だから観て”っていうのが(笑)。
 
竹尾「アハハハハ!(笑) どういう意味でキてんねん!」
 
――カッコいいってことなのかな?
 
竹尾「生え際なのかな?(笑)」
 
渡會「そっちか(笑)。一応説明だけさせてもらうと、家族は代々おでこがとても広いです(笑)」
 
(一同笑)
 
渡會「でもまぁ僕はハゲることに何の恐怖もないので、そのときは、あのピアノ弾く人…」
 
竹尾「ベン・フォールズ!?」
 
――それだけでよく分かったな! “ピアノ弾く人”の範囲めっちゃ広いのに(笑)。
 
(一同笑)
 
渡會「カワイイ前髪こさえてね。ハゲ好きの女子たちにキュンキュンされて…」
 
――でも、ベン・フォールズの髪型で『LOVE』を熱唱してるところを想像したら、ちょっとすごいな(笑)。
 
渡會「相当エモいっすね(笑)」
 
――冒頭にも言いましたけど、今や全うなことは絶対にやらないFoZZtoneですが(笑)、次々といろんな企画があります。『REC OK! TOUR』は、ライブの録音、撮影OKです。ライブ中に携帯で写真撮ると場の空気が悪くなったり警備員さんにつまみ出されるのが常ですけど、それをOKにしちゃうと。コレ、何でやろうと思ったんですか?
 
渡會「基本的に今の日本の音楽業界って何かおかしいんじゃねぇかっていうのがあって。時代がどんどん変わっていってる中で“大変だ!”って言ってるだけで、具体的な行動をしてない気がして。だったら、賛否両論あるものを敢えてブッ込んでみてもいいんじゃないかって。あとはもう単純にキャノンがU2が大好きで」
 
キャノン「U2のDVDとかを見てると、4人がスタジアムに登場した瞬間にフラッシュがバババババッて。あれがもう単純に好きで。それがより感動を演出してるところもあるし、海外ではOKで日本ではダメっていうのが、今のウチらからしたら分かんなくて。せっかくYouTubeだったりFacebookとかだったりTwitterもそうですけど、情報を共有出来るツールがいっぱいあるのに、何でそれを日本では使えないんだろう、使わないんだろうって思ったんで。そこを“YES! GO!”の精神でね」
 
渡會「語弊も含めて極端に振り切った人がいるから、逆にネットには絶対映像を出さない人も際立ってくるだろうし。日本人っておしなべて足並みを揃えるのが好きだけど、結局それだと誰も突出しない感じになっちゃうから。今はお客さんに楽しんでもらえてる自信というか、ライブ中にお客さんが歌ってくれたりコールに対してレスポンスをくれたりが、自然発生的に出来てきてるんで。その映像を観て単純にライブに行ってみたいと思ってくれたら嬉しいし、とりあえずこのバンド面白そうだなって思ってもらえることが大事かなって」
 
――今はそれが自由に出来る環境ですもんね。ライブにおけるもう1つの挑戦としては、冒頭でも言いましたけど“C’mon! U-22”ということで、メンバー全員22歳以下の対バンを募集してますが、FoZZtoneのオフィシャルホームページでも竹尾氏がアツい宣戦布告をしてましたね。
 
竹尾「高校のときとかってコピーバンドでライブするじゃないですか。今振り返ると“人の曲でなに調子乗っとんねん!”って思うんですけど(笑)、あのときの自分って何であんなに自信があったんやろって。ああいうエネルギーにすごく出会いたくなったというか。あと、“優勝者にはメジャーデビューをお約束”みたいなコンテストが最近すっごく多くて。もちろんメジャーは若者にとって魅力的だとは思うんですけど、実際自分たちが音楽を生業としてやる上で、自分たちの音楽を末永く聴いてもらいたい、そのためにはどうしたらいいかを考えると、デビューを目標にする必要なんて1つもなくて。そういうことも直接対バンして教えてあげたいのもあるんですよね」
 
――お? ちょうどそういう質問が来てますね。“インディーズとメジャーのメリットデメリットって何ですか?”。
 
渡會「例えばFoZZtoneの“オーダーメイドアルバム”っていう企画は、とても手間がかかります。けれども、インディーズは基本的に制約がとても少ないので、自分たちが腹さえ括れば、その作業は割とスムーズに出来る。でも、メジャーはたくさんの人が関わっているので、1つのことをやるためにいろんな人の協力を仰がなければいけない。そういう意味で実現までにとても時間がかかります。でも、メリットとしてはたくさんの人が関わってる分だけ、爆発力がある。いろんな人に聴いて欲しい、自分たちの音楽を日本中の隅々にまで届けたいと思っているのであれば、メジャーは抜群に宣伝力があるので…と、言われていた」
 
竹尾&キャノン「おぉ~!!」
 
――シニカルシニカル~!(笑)
 
キャノン「が、しかし!(笑)」
 
渡會「今はホントに境界線がなくなりつつあって、僕らも大好きなthe band apartさんとかもインディペンデントでやってらっしゃってて、ロックファンなら誰もが知ってる状態になってたりするんで…実はそんなに差はない」
 
――昔だったら、やっぱりレコーディングとかになると大資本のメジャーじゃないと名門スタジオでは録れないみたいなところもありましたけど、今は各スタジオの機材も良くなり、自宅でもそこそこの音で録れるようになってきたんで、誰もが発信出来る時代にはなりましたよね。自分の音楽をそれこそYouTubeとかで世に発表したら、もしかしたら評価されるかもしれない。ただ、その先残っていけるかどうかは…。
 
渡會「そうなんです、はい」
 
――今は例えメジャーデビューしても契約が1年そこそこで終わる人も多いんで、安心は出来ないというか。おっ、また質問来ました?
 
渡會「“C’mon! U-22”のために、ファジーロジックの西田(vo)くんが、“今から神戸より乱入しに行きます!”って」
 
(一同笑)
 
渡會「間に合うかお前! もうその頃には俺たちベロンベロンかもしれない(笑)」
 
 
高校んときはもう、スラッシュになりたくてしょうがなかった(笑)
 
 
――今回はその“C’mon! U-22”企画もありますけど、皆さんは学生時代からバンドをやってたんですか?
 
キャノン「コピーバンドをやってました。最初はニルヴァーナをやろうとしてね」
 
渡會「初耳だな。なんかカッコ付けてない? USTだからって(笑)」
 
キャノン「違う違う、事実なの。ニルヴァーナをやろうとバンドを組んだんですけど、1回目のスタジオに入る前にドラムとギターボーカルが喧嘩して解散しました(笑)」
 
(一同爆笑)
 
渡會「カッコいい~!!」
 
――ある意味ロックですね。
 
キャノン「だから家で練習して終わりました(笑)」
 
渡會「俺はパンク全盛期だったんで、ハイスタのコピーバンドをやろうとしたんですけど、ドラムが結局見付からず、リズムをシーケンサーで打ち込んでイスの上に機械を乗せて(笑)。ギターボーカルとベースという謎のユニットでやったことがありますね。それが初ライブやったかな」
 
竹尾「僕はガンズ(・アンド・ローゼズ)でしたね~。あとはMR.BIGとか洋楽系ばっかやってました。でもあんなの正直歌えるヤツなんかいないんですよ。けど当時は自分がやりたいだけやから、メンバーを無理矢理5人集めて“お前ら明日までにコレ覚えて来い”ってやらせて、俺は1人悦に入るっていう」
 
――じゃあバンド内での立ち位置としてはスラッシュ?
 
竹尾「そうそう! 高校んときはもう、スラッシュになりたくてしょうがなかった」
 
――アハハハハ!(笑)
 
渡會「流れで質問が来てます。“初めてコピーした曲は何ですか?”だって。俺はスピッツの『チェリー』です(笑)」
 
キャノン「僕は『BANDやろうぜ』っていう雑誌にGLAYの『SHUTTER SPEEDSのテーマ』が載ってたんでそれを」
 
竹尾「知ってるその曲~! 俺は(ディープ・パープルの)『ハイウェイ・スター』ですね。高校1年で、リッチー・ブラックモアに衝撃を受けて」
 
――この時代の差…メンバーみんな年齢近いんですよね?(笑)
 
渡會「一応、同年代なんですけど(笑)」
 
――それが今や日本の音楽シーンで稀に見るダブルネック・ギターの使い手と(笑)。
 
竹尾「若い子ってああいうの見たことないじゃないですか。俺にとって、FoZZtoneが売れるというか、ガンガン突き進むエネルギーは、ギターシーンをもっと面白くしていこうとするエネルギーとすごく似てる。もちろんそれはFoZZtoneの中にも入ってるんですよ、こういう感じで…」
 
――せっかく身振り手振り説明してくれるけど、分からないっていう(笑)。
 
渡會「なんか、ちょっと酔っ払いのめんどくさい感じになってきてるけどさ~(笑)」
 
(一同笑)
 
――ダブルネックはやっぱり重たいんですか?
 
竹尾「重たいですよ~」
 
――弾きづらい?
 
竹尾「弾きづらい! ホントに弾きづらい!」
 
――アハハハハ(笑)。
 
竹尾「やめたい! やめたい!(笑)」
 
渡會「お! さっきのファジーロジックの西田くんが、“今大阪に着いたので、僕が行くまで終わらないでください”って(笑)」
 
――放送中に間に合うかな~間に合わんでもおもろいな~(笑)。じゃあ次はキャノンさん。
 
キャノン「“渡會さんには愚問ですが、差し入れでもらって嬉しいものは何ですか?”だって」
 
竹尾「ていうかね、まず差し入れを求めてないですから。ライブに来てくれただけで俺らは嬉しいし、差し入れとかするのはお前の自己満やから」
 
――この愛憎入り乱れるコメント(笑)。
 
キャノン「ちなみにウチの姉ちゃんが陶芸教室に通ってて、スピッツのマサムネさんが大好きだったんですよ。陶器を作って“コレ、マサムネさん受け取ってくれるかな~?”って俺に聞いてきたんで、“絶対ムリ!”って」
 
竹尾「アハハハハ!(笑)」
 
――まぁビールとかはね、普通に嬉しいですよね。お酒ね。
 
竹尾「まぁ確かにね。お酒は大好きですね、やっぱり」
 
キャノン「嬉しいですね。で、葱大好きの渡會さんには愚問だと思いますがって」
 
渡會「確かに葱はすごく嬉しいんだけど、葱っていうのは鮮度が大事なんです。だから、ツアー中にアレを大量にくれたりすると、ちょっと食べ方に困る」
 
――葱はどの状態で食べるんですか? アレをかじるの?
 
渡會「やむ負えずそれをしたこともありますけど(笑)、なるべく刻むようにはしてます」
 
――アハハハハ!(笑)
 
キャノン「レコーディングでも“ちょっと風邪引きそうだから葱食うわ”みたいなことがあって。“ちょっと歌入れしてくるから葱刻んどいて”とか」
 
(一同笑)
 
渡會「あと、“葱のオススメの食べ方は何ですか?”ってふざけんなこの野郎(笑)」
 
――そもそもなんでそんなに葱が好きなんですか?
 
渡會「ウチの家族がすごい葱好きで」
 
――おでこが広くて葱が好き(笑)。
 
(一同笑)
 
渡會「実家に帰ったときに、“息子が久々に帰ってきた。鍋にしようじゃないか”と。その味がまぁ恐ろしく薄かったんですよ。これはもう歳のせいだな、両親の味覚はそういうレベルにまで達してるんだな…と切なく思ってたら、父親が“ちょっとお前コレ…味薄すぎやしないか?”って母親に言って。そしたら、“あ、ダシ入れるの忘れた”って」
 
竹尾「お湯やん!」
 
(一同爆笑)
 
渡會「そこで母親が“ちょっと待ってて”って何を持ってくるのかと思ったら、葱を大量に刻んできたんですよ。味噌とか何かダシ的なものを入れるなら分かるけど、葱かよ…って、ちょっと! 俺が葱の話してるときにみんなでそういう顔すんのやめて!」
 
竹尾「葱の話はもういいよね?」
 
――はい(笑)。家族みんなが葱が好きってことで。
 
 

 


(2012年7月 4日更新)


Check

Release

強烈なエネルギーと光を放つ
生命力溢れる全5曲!

Mini Album
『LOVE』
発売中 1600円
TIME'S MARK
XQKN-1003

<収録曲>
01. LOVE
02. TOUGH!!!
03. GAME
04. Tomorrow Never Knows
05. blow by blow

※7月11日(水)発売の次回作『INNER KINGDOM(内なる王国)』のインタビューも近日掲載予定。乞うご期待!

Profile

フォズトーン…‘01年、ジェフ・ベックやジミー・ペイジ、スラッシュなどのギターヒーローに憧れた竹尾典明(g)と、ビートルズやサイモン&ガーファンクルに幼少の頃より親しんだ渡會将士が(vo&g)が出会い、FoZZtoneの前身となるバンドがスタート。’03年、邦楽ロックをルーツとし、レッド・ホット・チリペッパーズ、ベン・フォールズ・ファイヴなどを好む菅野信昭(b)が加入。’07年にミニアルバム『景色の都市』でメジャーデビュー。’10年、購入者が曲順を選べる業界初のオーダーメイド・アルバム『from the NEW WORLD』企画を実施し話題に。同年9月にドラム越川慎介が脱退。’11年7月に2枚組の最新アルバム『NEW WORLD』を発表。

・渡會将士(vo&g)
「僕は天才です。音楽、美術、文学、およそ芸術でくくる事が出来るものには万能とも言える黄金の右脳を持った天才なのです。以後お見知りおきを」
(11.4.23 赤坂BLITZワンマンの自己紹介にて)
※作詞、作曲、アートワーク、
ライナーノーツ、他を手掛ける。

・竹尾典明(g)
「彼は子供です。この2011年の現代に、80's HR / HMの様なギターヒーローになる事を真剣に追求している化石のような子供です」
(同日、渡會談)
※作曲を手掛ける。マーシャル三段積み。
メインギターはレスポール。
無類の酒好き、釣り好き。

・菅野信昭(b)
「彼は凡人です。髭の濃い凡人です」
(同日、渡會談)
※一部作曲を手掛ける。

FoZZtone オフィシャルサイト
http://www.fozztone.com/


Live

録音&撮影オールOK!
前代未聞のツアーも後半戦へ突入

『REC OK! TOUR』

【大阪公演】
チケット発売中 Pコード168-335
▼7月6日(金)19:00
心斎橋DROP
オールスタンディング2800円
[共演]ecosystem
[オープニングアクト]
BURNOUT SYNDROMES
夢番地■06(6341)3525

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

 
【徳島公演】
チケット発売中 Pコード169-217
▼7月7日(土) 19:00
徳島club GRINDHOUSE
スタンディング3150円
[共演]a flood of circle
デューク高松■087(822)2520

【福岡公演】
チケット発売中 Pコード167-165
▼7月8日(日)17:00
福岡DRUM SON
スタンディング2800円
[共演]竹内電気
[オープニングアクト]
幻想殺(イマジンブレイカー)
キョードー西日本■092(714)0159
※6歳未満入場不可。FoZZtoneの出演時のみ録音・録画OK。

【福島公演】
チケット発売中 Pコード166-056
▼7月18日(水)19:00
福島OUT LINE
スタンディング2800円
[共演]セカイイチ
[オープニングアクト]ザ・童貞ズ
U-ONE MUSIC■024(597)7202

【仙台公演】
チケット発売中 Pコード165-599
▼7月19日(木)19:00
仙台LIVE HOUSE enn 2nd
オールスタンディング2800円
[共演]セカイイチ
[オープニングアクト]SNUFF FILMS
G・I・P■022(222)9999

次回作に伴う
秋のツアーが早くも発表!

『INNER KINGDOM TOUR』
【大阪公演】

一般発売8月11日(土)
Pコード174-434
▼10月7日(日)18:00
梅田Shangri-La
オールスタンディング3300円
夢番地■06(6341)3525

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

Column

革新的なオーダーメイドアルバム
に至ったバンドの危機と再生を語る
前作にして驚異の傑作
『NEW WORLD』インタビュー!