ホーム > インタビュー&レポート > 【第5回】『Hyper Luv Pop 2026』直前対談企画 Nagakumo・コモノサヤさん ×『Hyper Luv Pop 2026』 主催 / Live House Pangea・住田悠真さん
同い年の距離感だからこそ見える、互いの現在地
――コモノさんと住田さんとの出会いって、いつごろだったんですか?
コモノ「私が大学生で住田が専門学生だったので、2020年ごろ。前から、友達の友達みたいな感じで住田の存在は知ってたんですよ。イベントやってる人がいるって。それで、友達のバンドを観に行ったときに、コロナ禍のガラガラのライブハウスで転換中に文庫本読んでる人がいて。"誰だろう、バンドマンかな?"って思ってたんですけど、あとであれが住田だったんやって繋がりました。当時はまだ大阪出て一年くらいしか経ってなかったから、ライブハウスもそこまで行ったことなくて。そんな時期に、平日のESAKA MUSEで、佇まいがなんかできあがってんなーみたいな人いたから、すごく印象に残ってます(笑)」
住田「めっちゃ恥ずかしい(笑)」
コモノ「人少なめのフロアだったのもあり、"どういう人が来てるんかな?"みたいな目で見ちゃってたから "本読んでる!めっちゃ慣れてる人おる!"って思った(笑)」
住田「いやいや(笑)」
コモノ「だって、私は地元大阪じゃないもん。地元が広島で、2019年にこっちに来てて。だから 、住田と出会ったのは2020年、POOLSの活動が開始してすぐとかだよね」
住田「そう。Nagakumo始める前から面識ありましたね」
コモノ「友達の友達みたいな感じでやんわりは繋がってて、Nagakumoを始めたときに一回住田のイベントに呼んでもらった気がする。(自分たちよりも)ちょっと上の世代がキラキラしてる中で、当時はコロナもあって同世代があんまりいなくて。だからこそ、住田が自分と同い年っていうのはめっちゃ印象的だった。同世代でイベンターっていう立場の人はまだ周りにいなくて、逆に上の世代にはめちゃくちゃイベンターがいた時期があって。関西インディーみたいな界隈に憧れを持ってたからこそ、"同世代っていったらこのへん"みたいな意識が当時は今以上にあった気がする」
住田「なるほどね」
――住田さんは、Nagakumoの初ライブを観ていらっしゃるんですよね。
住田「観ました。『テレビショウ』とか出たくらいのときかな」
コモノ「そう。ライブが(音源よりも)遅かったんですよ。1月に音源リリースを発表して、3月ぐらいまでライブしなかったので......。いわゆる"バンドの初ライブ"って感じよりは、音源聴いて東京から来てくれた人がいたりとか、友達がめっちゃ来てくれたりとか、そんな感じだった」
――コモノさんから見た住田さんの第一印象は、ライブハウスで文庫本を読んでいる姿だったということですが......。今と比べると、印象変わりましたか?
コモノ「あんまり変わらない。当時もこの佇まいの感じで、この佇まいなのに20歳だったっていう。住田は本当に音楽が好きなんだなというのは、ここまで20歳くらいで出会った人たちが今どう過ごしてるかみたいなところの流れを見てきたなかで、ブレてない感じがすごいする。ブレずにステップアップしてきたんだろうなって」
住田「ありがとう。逆(コモノさんも)も然りやけどな」
コモノ「最近ちょっと若いバンドに遠慮なくアドバイスしてるのとかも、住田がやると説得力あるよ。(若手に)怖がられてる?(笑)」
住田「そんなこともないで!最近、オートコードと東京遠征一緒に行ったりしてんねんけど、メンバーはKOTORIってバンドがめっちゃ好きで。
このあいだPangeaで、KOTORIとハク。の対バンを組んだときに、オートコードのメンバーが観に来てくれてて、終わってから"住田さんのこと見直しました〜"って言われて(笑)」
コモノ「(笑)」
――続いて、お互いに信用できるなと感じるところを聞いてみたいです。
住田「サヤちゃんは、ちゃんと発言できるタイプというか。そういうところ、ライブとかでも出てると思うけど......。例えば、僕が(Nagakumoを)呼んだときとか、こっちの気持ちを汲み取って言葉にしてくれるし、それがちゃんとお客さんにも伝わってると思う。結果的に、その雰囲気がイベントのカラーになったり、その日がいい日になったりするから。イベントをちゃんといいものにしようっていうスタンスがすごい伝わってくる。そこはめっちゃありがたいし、信用できると思うポイントかなあ」
コモノ「それに関して言うと、住田はしっかり想いや考えがあってイベントをやってて、その中でも私たちを選んでくれてるっていうのが伝わってくる。それは『Hyper Luv Pop』だけじゃなくて、日々のイベントでもそう。自分たちは出られてなくても、見てたら分かる。それこそ、本当に音楽好きな人なんだろうなっていうのもそうだし。そういう応えたくなるイベントを組んでくれる人っていう意味で信用してる。多分、自分の中に大事にしたいものがあるんだろうなっていうのが分かるからこそ、会話をしたくなるし」
コモノ「『Hyper Luv Pop』も、初回にトリで呼んでくれて、さらに昨年も呼んでくれたっていうのは、すごく嬉しかった。私たちNagakumoって、関西でやってるわりにあんまり関西色が強くないなと思ってて」
住田「そんなことないでしょ〜」
コモノ「それこそ、前回の『Hyper Luv Pop』は、関西でほぼ1年間ライブしてない状態だったのに呼んでくれたんですよ。Pangeaにたくさん出てた時期もあったけど、(メンバーの就職などで)出られる回数も少なくなってきても、自分たちのことをちゃんと見ててくれたんだなというか、住田に対するありがたみが増しました」
――『Hyper Luv Pop』に限らずなんですけど、住田さん主催のイベントに対してどういうイメージがありますか?
コモノ「なんか、"住田がやってるんやろな"って感じがすごいする。フライヤー作り始めたとかさ、映像撮り始めた、カメラ撮り始めたとかも、0のところから知ってるんですけど、どんどん色々なアプローチの仕方を獲得していったから、今住田が関わってるものにより強くカラーが出てるというか」
住田「それは、2020年くらいに出会ったPOOLS、Nagakumoとか、解散したけどAIRCRAFT、The Papaya Collectionsとか、点と点が繋がってきて、今そういう状況になってるから。だから、それはもうバンドありきっていうか。俺だけじゃ絶対になってない状況。皆さんのおかげって感じです」
コモノ「世代的なところで言うと、その点と点としてのバンドがあったとして、それを繋げる立場にある人が住田以外あんまり思いつかなくて。もちろん、色んなとこにいるとは思うんですけど、私たち(Nagakumo)も含めて点をつないでくれてるのは、私たちにとって住田しかいなくて」
住田「Pangea自体の土台が完全にできあがってるから。だから、上にも下にも点があるし、さらに俺が今3年ぐらい働いてできた新しい点があって、全然ジャンル違うけど繋がっていけるみたいなことがずっとあるから、今はその作業をしている感じ。色んなところにある点を線にしていくみたいな。そういうときにNagakumoがいてくれると、やっぱりすごいありがたい。『Hyper Luv Pop』はけっこう、Nagakumoが真ん中にいるイメージ」
コモノ「めっちゃ意外。ライブハウスの人ってやっぱりミュージシャンではないので、本当に一個の点ではなく線を描ける存在だと思うんですけど。住田がそれを描くときに、私たちがそこに入れてもらえるというか、中心に考えてるって言ってもらえるのが意外だった。今は、普段めっちゃPangea出てるとかでもないし」
住田「いやいや!もう年一でいいねん(笑)。年一でフロアパンパンにしてくれたらそれでいい」
コモノ「シーンとして住田が捉えるものがあって、そこに私たちがいられるのは嬉しい」
住田「今の存在感のまま関西にいてくれて、それが下の世代のバンドの刺激になってるっていうだけでもかなり貢献してくれてる」
コモノ「しばらく、関西インディーシーンを引きで見ることがあんまりできてなかったんで。やっぱり、ずっと前だけ見てると分かんないから、そういう引きの視点というか、俯瞰した視点で見てくれるんでありがたいなっていうのはありますね」
――しかも、その俯瞰して見えたものを、同世代の視点から伝えてくれるっていうのも心強いものがありますよね、きっと。
コモノ「そう思います。やっぱり、上の世代の人から見た感じとは違うやろなって思うし。住田みたいな立場の人の方が難しいと思うんですよ、若くして何かを成し遂げるみたいなのって。だから、みんなが言うように、住田が大人びてるというか、階段をちゃんと上がってきた人なんだろうなっていうのは思います。ただ同世代だからっていうだけじゃなくて、ちゃんと言葉に根拠や中身があるからこそ嬉しいし、頷ける」
――住田さん的、Nagakumoの推しポイントを教えてください!
住田「ライブハウスで観るのと、野外で観るのと、アコースティックで観るのとでは全然別のバンドって感じもするし。その場その場のいちばんいい見せ方を模索してる感じもして。お客さんへのアプローチの幅がすごく広いバンドっていう印象があります。あと、前にローラ(Laura day romance)の鈴木迅さん(Gt)がXでNagakumoって結構ロックバンドだと思うって言ってて。それにめっちゃ共感したんですよ。Nagakumoはもっとゆったりしてる感じなのかなって印象持ってたけど、意外と気持ちが前に出てるライブするし。音源だけ聴いてたらギャップがあると思う。そこ、そんなアレンジになってるんや!ってこともあるし。ぜひライブでのNagakumoを観てほしいですね」
コモノ「そう思ってもらえるのはめっちゃ嬉しい。というのも、私たちってネオアコとか渋谷系とか、そのイメージで止まっちゃう方もいると思うんですよ」
住田「実際のNagakumoは、多分そういうくくりがあまり全くなくて」
コモノ「そう。自分の中には渋谷系とかネオアコっていうのはあまり意識してなくて、だからこそ、そういう視点だけで見られることには少し違和感があって......。そこを否定するつもりは全くないんですけど、フラットに見てもらえたら嬉しいなって。だから、住田に色んな顔があっていいって言ってもらえるのは結構嬉しい」
――住田さんのイベントで、Nagakumoに出演してもらいたいなって思うのってどういうときですか?
住田「Pangeaに入ってから、(Nagakumoには)ほとんど『Hyper Luv Pop』しか出てもらってなくて。それは、Nagakumoは自分にとって大事なタイミングでいてほしいなと思って誘ってて。昨年末にトルーパー(Trooper Salute)とツーマンを組んだんですけど、それも俺がPangeaで作ってきた点のひとつ。今そういうのが増えてきたし、Nagakumoも活動を 5年くらいしてある程度固まってきたっていうのもあって、もうちょい幅を広げてあげたいなと思うし。もっといろんな可能性があると思うから。ライブハウスでできることって知れてるけど、それでももう少し広げられるようなサポートができたらいいなっていうのはあるな。それこそ、さっきの渋谷系とかネオアコ風の印象で止まってる人もきっといるけど、そこのギャップは覆せると思う」
コモノ「ありがたいです!」
住田「今まで、Nagakumoからもらったものが多くて。今は、俺がそれを返していく段階なのかもなと思います」
――これから、住田さんのイベントでまだまだ色々な姿のNagakumoが観られるかもしれないですね。
住田「そうなっていったらいいなって思ってます」

実は不安を感じていた、前回の出演。『Hyper Luv Pop2026』に向けて思うこと
――『Hyper Luv Pop』が他のイベントと違うなと思うところはありますか?
コモノ「他のライブと違うなって思ってシンプルにびっくりしたのは、来てるお客さんたち。知らない人がたくさんいて、関西のライブハウスに来てくれてる人ってこんなにいたんだって実感しました」
住田「俺も同じ感覚」
コモノ「しかも、結構若い人たちが多かったりして。え?どこにいたんだっていうのと、ここにいたんだ!っていう感じもすごくあって。それって多分、私たちNagakumoだけでライブしてたら出会えなかったお客さんたちだと思う。それに、"この界隈、こんなに熱いんだ!"みたいなのも、住田に見せてもらった景色だなと思います。あと結局、出てみても、住田がやってるイベントなんやなってわかる。いい意味で主催者の色がちゃんと出てる」
住田「サーキットっていうとどうしてもショーケース感が強くなっちゃうけど、それとは違う感じにしようっていうのはずっと意識してるし。そういうこだわりと集客とのバランスも取らないといけないけどね」
コモノ「住田って、そういうのが上手いなって思うんですよね。社会人っていう立場になって、改めて住田ってすごいなって思います」
住田「Pangea入ってから、そういう意識が強くなったかも。"『Hyper Luv Pop』で赤字めっちゃ出たら、それPangeaが負担することになるからやばい!"みたいな。現実的な部分がね」
コモノ「責任の中にちゃんと自分を落とし込めてるというか、飲み込まれてない感じがすごいする」
住田「好きにやらせてもらえてるのは結構でかいねんけど」
コモノ「私も、(『Hyper Luv Pop』を)住田の仕事として見ちゃってる部分があるから。『Hyper Luv Pop』に参加すると、住田がやってる仕事を見られるのが嬉しいし、見ててやっぱすごいなって思う。友達としても同世代としても、なんかライブハウスの人とバンドマンとしても、いい刺激だなって思います」
住田「ありがたい」
――昨年トッパーとしてステージに立ったときの感覚はどうでしたか?昨年、Nagakumoが始まった瞬間に暗いライブハウスがパーッと明るくなった感じがしたのをすごく覚えてるんです。お客さんもみんな楽しそうな顔をしていて。
コモノ「当時、自分たちは逆のこと思ってて。一昨年、これに初回でトリを任せてもらうって次ないって言われてるんかなって思ってたし、昨年はトッパーってなって、なんか逆に任された感がすごいなみたいな。より頑張らないとって思いながら行ったんです。で、2024年は、私たちがあまり関西にいなかった年で。本当に関西で半年以上ライブしてなくて。東京とかに行って、大きなフェスに出て......っていうのが続いて、"待ってたよ"みたいな感覚を知ってしまった年だった。それに悪い意味でも慣れちゃってたから、いざ『Hyper Luv Pop』でトッパーで出たときに、"お客さんの心を掴みきれたのか?"っていうところで不安になったんです。その場を笑顔になって楽しんでいただいていたとしても、(自分たちも)それをすごく感じていたとしても、"誰?"って思われてるかな?って」
住田「サヤちゃんが思ってるより、Nagakumoは関西に根付いてると思うよ」
コモノ「昨年は、トッパーを任された責任感もめっちゃ感じてました」
住田「背負わせてしまった」
コモノ「いやいや。でも、悪い思い出になったわけじゃなくて、さっきの話に出たみたいに、関西のシーンって熱いんだとか、こんなに若いお客さんがいっぱい来てくれてるんだっていうのを知ったときに、やっぱりもっと関西でもライブしていきたいなみたいな、そういう機会を大切にしようみたいな気持ちが生まれたきっかけになった」
住田「それは嬉しい!」
――今年の『Hyper Luv Pop』は、過去2回よりも出演者やステージも増えて、規模感が大きくなったと感じているのですが......。今年の出演者のラインナップを見て思ったことがあれば。
コモノ「住田も観たことないバンドがめっちゃ増えたんじゃない?」
住田「めっちゃ増えた。出演者の3分の1くらいは、全然面識なかったりするから」
コモノ「今まで、自分たちより年下のバンドにあまり出会ったことがなかったんですよ。昨年住田にブッキングしてもらったとき、初めて後輩というものを見たみたいな、すごいなみたいな感覚を知ったんですよ。だから、今住田が気にかけてる関西の若手を観られるのがめっちゃ楽しみ。あとは、前から思ってることでいうと、東京で頑張ってるバンドの関西のシーンへの混ぜ方がめっちゃ上手いなって」
住田「偏ったら地域感が出ちゃうんで」
コモノ「しかも、その東京のバンドの呼び方も、本当にただこの組み合わせがいいって思って呼んだんだろうなって思う。東京のバンドが遠くから来てくれることを特別視しすぎてないというか、フラットに見てる。みんなが観たことないバンドを観た方がええやろっていう感じになりすぎてもないし、そっちの方がチケット売れるやん、とかにもなりすぎてない。純粋な気持ちがこもっているような感じがしますね」
住田「そこまで関西とか東京とかはあんまり意識してなくて。誰もやってへんことやらな意味ないみたいな意識の方が強い。だから、こうしたいってなったときに浮かんだバンドを呼んでいったら、結果的に関東のバンドが半分ぐらいになったっていうだけで、どこに住んでるか、どこで活動してるかはあんまり意識したことないかも」
コモノ「いろんなイベントの事情はあると思うけど、(『Hyper Luv Pop』は)単純に今売れてるバンドを集めようとかそういうことじゃないじゃん」
住田「そうやな」
コモノ「それがすごい分かるっていう意味で、そうやって色んなところからバンドを呼ぶっていうことも含めて、なんかいいなぁって」
住田「それで言ったら、関西の『Hyper Luv Pop』に出てくれてる同世代は、(自分と)スタンスが結構一緒っていうか。みんな、売れへんかったら解散するみたいなバンドじゃないし。結果が出なくても、いいものをやりたいから音楽やってるっていうバンドが出てくれてて。地元のバンドたちが同じ方向を向いてくれてるから成り立ってるっていう部分は結構あると思う」
――コモノさんが気になっている出演者はいますか?
コモノ「ゴリラ祭ーズ、見たことなくて。あと、穴熊とかオートコードとか、サブステージや火影に出てるバンドが気になります。住田のおすすめ教えてほしい」
住田「穴熊は見てほしいな。あと、CRAZY BLUESとかも。CRAZY BLUESは最近、Pangeaにもめっちゃ出てくれてて、シューゲインディー系の若手。それと、sickufoは本当に観てほしい。(NagakumoのANIMAメインステージでの出番直前に)サブステに出るから、多分必然的に観ると思うけど......。sickufoは今回、ほんまにただただ好きな気持ちだけで呼んだ。定期的にPangea出てくれてるけど、めちゃくちゃ最高やねんな。ローファイだけど、ライブめっちゃタイトやし。何も考えずに踊れる」
コモノ「観てみたい!」
住田「オートコードも、曲めっちゃいいから聴いてほしい。歌詞が天才」
――Nagakumoと同年代のシーンができてる感覚があるっていうのをおっしゃってくださってたんですけど......。今回の出演者の中で、長い付き合いがある出演者といえば?
コモノ「水平線は、同世代だけど、そんなに初期からは知らなくて......。ムノーノ(ムノーノ=モーゼス)とかの方が多分長いです」
住田「そうね」
コモノ「水平線はGROWLY(2024年12月まで京都二条にあったライブハウス)に出てた時期とかを知ってるんだけど、私がちゃんと面識を持ったのはめっちゃ最近。でも仲良くさせてもらっていて、好きですね。かっこよすぎてずるいなって思う(笑)。仲良しのバンドって今の私は思ってるけど、それって、私たちがさっき言ってたシーンみたいな話とはちょっとまたフェーズが違うんですよ。Nagakumoが今の活動の土台をしっかり築いたあとで出会って、直近で切磋琢磨してきたバンドかなっていう感じですね。その0から1を一緒にやってきたバンドって感じではない。お互いしっかり自分たちを持った状態で出会って、次のステップアップを一緒に進みましょうっていう感じ」
住田「そうだね、それはすごいあるかも」
コモノ「あと、上の世代ではあるんですけど、ベランダはツアー(2025年10月4日『ベランダ presents 夜明け生まれの人たち vol.07』)に出させていただいたりもして。もうただのファンです(笑)。高校生のときからめちゃくちゃ大好きで、ツーマンしてもらったことも、すごく感慨深いというか。私からしたら、ありえないくらいの尊さ」

コモノ「ムノーノは、いわゆる私たちが憧れた関西インディーの人たちの中に入ってるから、ちょっと先輩っていう意識が強いんですけど。でも、本当に初期から仲良くしてもらってて、ありがたいですね。大好きです」
住田「前に水平線が言ってたけど、"初回の『Hyper Luv Pop』でNagakumoと仲良くなった"みたいな」
コモノ「そのくらいの時期だよ。そこから繋げてもらって、(水平線には)企画も呼んでもらいました。水平線は、メンバーの誰と会っても"イエーイ!"みたいな。めちゃくちゃ気のいい、お兄ちゃんみたいな存在ですね」
住田「そうなんだよな」
コモノ「ムノーノは、レイジ(オオニシレイジ・Nagakumo / Gt)たちも大好きっていうバンドで、大学が一緒とかちょっと近しくはあるんですけど......。私たち、ライブより前にレコーディングをしてて、活動開始とともに音源を出したんで、誰もまだ世に知れてない状態でレコーディングエンジニアさんしか私たちの存在を知らないというときに、(エンジニアさんが)レコーディング最終日に"これからどんな活動していきたいの?"、"誰と一緒にライブやりたい?"みたいなことを聞いてくれて。当時は20歳とかやし、"フジロックに出たい"とか言ってほしかったらしいんですけど、私たちは"Pangeaでムノーノモーゼスとやりたいです"って言ったんですよ。そしたら叶った。本当に憧れの先輩って感じ」
住田「ムノーノは、俺にとってもそういう存在かも」
コモノ「それは、彼らの人間性も絶対にあって。年下の私たちを可愛がってくれて遊んでくれてっていう。ほんとお兄ちゃんみたいな感じなんで」
――そういう意味では、Nagakumoが繋いできた縁も『Hyper Luv Pop』の要素のひとつとして含まれている感じがしますね。
コモノ「そうですね。今まで繋がってこれた人たちと住田のイベントにいられてるっていうところで、これが今のシーンなんだろうなっていう見え方もしますね」
住田「ずっと同じ対バンでやるわけにもいかないし、あそこがあそことツーマンしたから、じゃあ次は......みたいな感じで、やっぱり循環を持っていかないといけないっていう感覚もこっちはあるので」
コモノ「少し前は"また水平線とNagakumoや!"みたいなのがあったと思うんですけど、そうなってくると、(バランスなどを考えると)その組み合わせは減ってくるかもしれない。そんな中で、住田が呼んだらみんないるみたいなのがすごくいい。そういう意味でも、すごく重要な機会になってるというか」
住田「戻ってくる場所を作るのがライブハウスの役割かなと思ってる」
コモノ「サーキットって、いっぱい会場があるっていうのがお客さん側からしても醍醐味だと思うし、その分出演者が多いやんか。一気に集まることってないじゃん。だから、サーキットはあまりたくさん出てないけど結構好き。特に『Hyper Luv Pop』は、自分たちも一緒になってやってる文化祭みたいな感じ。PangeaやANIMAに行く道で、知ってる人とめっちゃすれ違うのとかめっちゃ楽しい!」
――それこそ、後輩とおっしゃってた世代の出演者も増えてきてる中で、いい意味で恐ろしいなって感じている出演者はいますか?
コモノ「みんな恐ろしいですけど......。穴熊かな。メンバーの一人と出会ったときに、"Nagakumoがめっちゃ好きやからついてきた"みたいな感じで言ってくれて。それが結構衝撃的というか。関西でバンドやってて、Nagakumoが好きなんですって言われたのが初めてだったんですよ」
住田「え、そうなん?(Nagakumoに憧れているバンドは)いっぱいおるで」
コモノ「そっか......。その後に穴熊のライブを観て、"すごいな。恐ろしいな"って思ったかな。今までの『Hyper Luv Pop』は下の世代があまりいなかったし、そういうみんなにとっての色々なきっかけになったらいいな」
――出演者の方々にとってもまた、刺激的な一日になりそうですね。
コモノ「『Hyper Luv Pop』に出るのが目標のバンドがいたらしいよ」
住田「え、そうなん?だれだれ?」
コモノ「たしか、Linen Frisco。レイジが言ってた。どうやったら『Hyper Luv Pop』に出れますか?って言ってたって」
住田「えー!」
コモノ「彼らがバンドを始めたてのころにね」
住田「レイジくんとLinenは仲いいんや」
コモノ「えっとね、大学の後輩。私もメンバーの何人かは知ってて、遊んだこともあるけど」
住田「俺、Linenを最初に知ったのはレイジくんがきっかけやわ。レイジくんが好きなバンドみたいな感じで知った」
――最後に、『Hyper Luv Pop』の意気込みをお願いします!
コモノ「今いろいろ話を聞いたからこそ、(『Hyper Luv Pop』は)等身大で楽しめばいいんだなって思えました。元々は、若手が増えたこともあっていいとこ見せなあかんってちょっと思ってたかも」
住田「なるほどね」
コモノ「今年は、あまり考えすぎずに楽しみに行きたいなと思いました!」
住田「そうしてください!もう好きにやっちゃってください」
コモノ「......って思ってくれてるっていう信頼を改めて知りました」
住田「汲み取ってはくれてるやろうから」
コモノ「ここまでさ、ストレートに言うのってこういう機会じゃないと(笑)」
住田「そうだね」
コモノ「ツアーファイナルが、2月22日にSHIBUYA QUATTROであるんですけど......。だから、そのすぐ後にある『Hyper Luv Pop』は、"ただいま"って感じ。ツアーファイナルもみんなに観てほしいけど、東京から帰ってきたら、『Hyper Luv Pop』でギュッてしてほしいと思います......!」
取材・文/竹内咲良
(2026年2月26日更新)
【大阪公演】
▼2月28日(土) 12:00
ANIMA/Pangea/HOKAGE
前売-4500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]インナージャーニー/オートコード/コロブチカ/水平線/ベランダ/Monomi twins/穴熊/宇宙ネコ子(ふたりセット)/開始/月野恵/Gill Snatch/CRAZY BLUES/Highvvater/hardnuts/Linen Frisco/ゴリラ祭ーズ/sickufo/天国注射/Hammer Head Shark/pavilion/ホーボー(工藤祐次郎×後藤大樹、サポートBa.藤原寛 (DOGADOGA))/MoritaSaki in the pool/リュベンス/iVy/aldo van eyck/Qoodow/SuU/Nagakumo/ハシリコミーズ/ムノーノモーゼス
※11:30~ANIMAにてリストバンド交換。Subway Daydreamはメンバーの体調不良に伴う休養のため出演キャンセルとなりました。また、今回のキャンセルによる払い戻しはございません。
[問]LIVE HOUSE Pangea■06-4708-0061
Nagakumo Web Site
https://nagakumo.jimdosite.com/
Nagakumo 公式X
https://x.com/ngkm_band
Nagakumo 公式Instagram
https://www.instagram.com/ngkm_band/
【第1回】HOLIDAY! RECORDS・植野秀章さん
https://kansai.pia.co.jp/interview/music/2026-01/hyperluvpop-2026-1.html
【第2回】Qoodow
https://kansai.pia.co.jp/interview/music/2026-02/hyperluvpop-2026-2.html
【第3回】月野恵さん
https://kansai.pia.co.jp/interview/music/2026-02/hyperluvpop-2026-3.html
【第4回】水平線
https://kansai.pia.co.jp/interview/music/2026-02/hyperluvpop-2026-4.html