ホーム > インタビュー&レポート > 【第2回】『Hyper Luv Pop 2026』直前対談企画 Qoodow ×『Hyper Luv Pop 2026』主催 / Live House Pangea・住田悠真さん
Qoodowと『Hyper Luv Pop』。同年代の出演者との意外な関係性
――Qoodowは『Hyper Luv Pop』の初回から出演されていると思うのですが、住田さんがQoodowを呼びたいと思ったのはなぜですか?
住田「Qoodowは、落ち着いた音楽性ではあるけど結構ピュアに音楽を楽しんでくれてるなって印象があって。対バンもちゃんと観てるっていうか」
福田「意外とそこで見られてるんや(笑)」
住田「いいものをいいものとしてピュアに受け止めてるなっていう印象もあったし。あと、シンプルに2023〜2024年のあいだで出会ったバンドでいちばんかっこいいなと思ったんで」
福田・藤岡「おー!」
住田「関西にこういうジャンルの若手があまりいないんで。関西オルタナ若手代表な存在やなって思ってたのもあって、ぜひ出てほしいなと思ってオファーしました」
――昨年の『Hyper Luv Pop』でのQoodowも、フロアが満員でしたもんね。
住田「パンパンでしたね」
――福田さんは、『Hyper Luv Pop』をどのようなイベントだと感じていらっしゃいますか?今まで色々なサーキットイベントやフェスに出演してきた中で、他と違うところがあるなとか、ここがやりやすいなとか。
福田「Pangea・ANIMAでやってるような他のサーキットと比べて、客層も違うし......。出演者がわりと過去に対バンしたことある人や近い人が多かったりするので、やりやすいですね。あとは、みんなが今観たいって思ってるようなアーティストが集まっているようなイメージはあります」
――実際に『Hyper Luv Pop』でライブを観て、特に印象に残っている出演者はいますか?
藤岡「結構いる......(笑)」
福田「僕はインナージャーニーですね」
住田「あ、そうなんや。意外やな。インナージャーニーは『Hyper Luv Pop2024』以降対バンはしてない?」
藤岡「やってないですね」
福田「インナージャーニーは、カモシタサラさんの歌唱力に衝撃を受けました」
住田「あの人の歌声って特別だよな」
福田「そうですね。エネルギーがあるっていうか。あとは、ハシリコミーズやな」
藤岡「そう。(ハシリコミーズのライブは)確か楽屋で観てたんです」
福田「衝撃を受けました」
住田「どういうところに?」
福田「アタルさん(Vo / Gt)のカリスマ感とノリ。めっちゃ体で乗れる感じが、"ああ、いいな"と思いました」
藤岡「で、フー・ドゥ・ユー・ラブ」
住田「フー・ドゥ・ユー・ラブはどういうところに惹かれたの?」
藤岡「......かっこよかった」
住田「(笑)」
――NEWFOLKのアーティストは、そういう人間くさい良さを持ったアーティストが多い印象はありますよね。のアーティストは、そういう人間くさい良さを持ったアーティストが多い印象はありますよね。

福田「いいですか?『Hyper Luv Pop』に関して聞きたいことが今ちょうど思い浮かんだんで。フライヤーってテーマあるんですか?」
住田「毎回僕が作るんですけど、"赤"がテーマ」
福田「あ、そうなんですね。2025年は人がソファに座ってるデザインで、今回はビルですけど、このモチーフに対する気持ちってありますか?」

住田「特にはない。赤くてかっこいいフライヤーにしたいって感じで」
福田「結構ニュアンスなんですね。"今のかっこいい気分はビルだった"という。ビルかっこいいわ。ビルと星」
住田「最近、星にハマってて。星って形がめっちゃかっこよくない?」
福田「ここ(ビルの真横)に星ってあんまり描かない。あと、輪郭のギザギザは多ければ多いほどいい!(笑)」
住田「フライヤーは、イベントの雰囲気に合わせてカラーを分けてて。見た時に、その色とイベントのイメージがイコールになるように意識して作ってる。『Hyper Luv Pop』は赤。9月にオルタナ系のエモとかポストロックを中心としたスタイルのイベントをやってて、そっちは黒くてちょっときらびやかなイメージみたいな。で、年始にザ・シスターズハイとかmukとか下北系ぽい雰囲気をイメージして組んでるイベントは、もっとどんよりした黒みたいなイメージで作ってます」
――Qoodowは昨年、『FUJI ROCK FESTIVAL』のオーディションステージ「ROOKIE A GO-GO」に出演されていたと思うんですけど......。無料で観られるステージということもあって、人に流れや増減が比較的見えやすいとか、初見のお客さんに曲目で判断されちゃう可能性が高いとか、結構厳しめの環境ではあると思っていて。そういった経験をしていくなかで、何か意識し始めたことはありますか?
福田「1曲目に色を出した方がいいんじゃないかなと思ってます。一番Qoodowらしい曲というか。(Qoodowの音楽を)知らん人もおるから掴みに行ってやろうって感じじゃなくて、最初にもう"僕らはこうです"って提示した方が、観てくれるんじゃないかなと思います」
――タイムテーブルを作るとき、Qoodowの出演順について何か意図していることはありますか?過去2回分を見返してみると、両方ともタイムテーブルの真ん中あたりにQoodowがいますよね。
住田「朝から夕方くらいまで色々なアーティストを観て、"楽しい!"ってなったときに後ろから頭殴られるみたいな感じ。"このバンドやば!"みたいな、真ん中でひとつフックになってほしいなっていう気持ちで、(2024年、2025年は)Qoodowをここに配置しました。でも、ある程度Qoodowを知ってるお客さんも増えたと思うから、今年はまたイベントにおける役割が変わってきそうな気がしてて。今までは、関西の最近出てきためっちゃかっこいい若手っていうポジションやったけど、そこは多分次の別のバンドが担うと思う。次の段階に進んだQoodowのポジションって何になるんやっていうのを最近考えてます。トリやりたいとかある?」
福田「めっちゃやりたい」
住田「そんな風に思ってくれてるんや。さらにタイムテーブルの意図に関して言ったら、同世代のバンドで始まって同世代のバンドで終わるっていうのは意識してる。初回の2024年は、Subway Daydreamで始まってNagakumoで終わった。2025年は、Nagakumoで始まって水平線で終わり。だから、Qoodowもどこかのタイミングでトリをしてもらえたらめっちゃ嬉しいなって思う」
福田「(『Hyper Luv Pop』は)毎年やっていくつもりなんですか?」
住田「毎年やっていくつもり」

――同世代のバンドで始まって同世代のバンドで終わることを意識しているということですが、もしQoodowがトッパーかトリをやるとしたら、対応するもう一組のバンドってどういうバンドが思い浮かびます?
住田「逆に誰がいい?」
藤岡「同世代でいうとLinen Frisco」
住田「Linenは同世代になるのか。バンド始めてから出会ったの?」
福田「そうなんですよ」
住田「QoodowもLinenも神戸やから、元々知り合いなんかと思ってたけど......。穴熊は友達だったよな」
福田「穴熊は普通に友達ですね」
住田「ボーカルの秋月って、大学の友達なん?」
福田「大学は一緒でも、関わったことはなかったんですけど......。いきなりDM来て、初対面で行ったのが銭湯」
住田「えー!ハードル高!(笑)」
福田「銭湯、今は大好きですけど当時は嫌いやったんですよ。割と渋ってたのに、"めっちゃいいから行こう"ってグイグイ来て。まあでも、それで仲良くなったような気がします(笑)」
――『Hyper Luv Pop』において、Qoodowに期待することはありますか?
住田「2024年と2025年は、けっこう意図してANIMAにしてて。ANIMAってやっぱりシステムがめちゃくちゃいいから、そういう環境でいい演奏をしたときに、Qoodowの持ってるポテンシャルが全部お客さんに届くと思っていて。だから、今まで観たことがある人も初見の人もちゃんとそこで振り向かせてほしいっていう意図があった。Qoodowがいいライブをしたらイベント自体が引き締まるなと思うし、ただ"楽しかったな"で終わらん日にしてほしいなって思ってるんですよね」
――やっぱり期待されてますね!イベントの主な空気を作るバンドでもあるような感じでしょうか?
住田「そうですね。Qoodowはやっぱりいい意味で浮いてるから。お客さんが期待してることも、他のバンドとは全然違う。独特な空気があるから、そこはちゃんと上回ってほしいなって思います」
――今年の『Hyper Luv Pop』では、バンドとしてどういうお客さんと出会いたいかっていうのをちょっと聞いてみたくて。
福田「特に、歌好きなお客さんに見てもらいたいです」
住田「演奏っていうよりは、歌をめっちゃ聴く人っていうこと?」
福田「そうですね」
住田「福田は、歌を大事にしてるんや」
藤岡「歌も込みで、バンドの音全体を聴いてかっこいいと思ってくれる人がいてくれたら嬉しい」
――逆に、住田さんはQoodowを初めて観る人に注目してほしいポイントはありますか?
住田「初めて観る人は特に、Qoodowを体験してもらえたらそれでいいなと思ってて。歌とかサウンドに注目してほしいというよりは......もう、QoodowってQoodowというジャンルなんで。それを体験してほしい。Qoodowは、(ライブでの演奏が)音源からどんどん変わっていってるやん。前観たときと全然同じ曲やけど、全然違うアレンジになってたりする。今まで観たことある人は、そういう違いにも注目してほしい。そういうニュアンスを感じ取ってくれたら嬉しいかな」
Qoodowのこれから
住田「Qoodowは飄々としてるように見えるけど、すごく頑張り屋さんたちなんですよ。めちゃくちゃストイック。一度、午前4時ぐらいまで打ち上げしてたことがあって......」
福田「ありましたね」
住田「イベント終わってから焼き肉屋さん行って、4時くらいまで打ち上げしてから、始発までスタジオ入ってましたね。他の人、全員ドン引き(笑)。今のクオリティは、多分そういうストイックさが絶対裏付けになってると思う。そうやって、自分らの表現したいことにずっと向き合ってるバンドやなと。Qoodowは、これから今とは違う音楽性になっていく可能性ってあるん?」
藤岡「ありますね。よりストイックに、より先鋭的に」
住田「"こういうバンドみたいになりたい"みたいなのってあったりするん?ロールモデルみたいな」
藤岡「目標はないですね。とりあえずもうやりたいことを。でも、そこ以外は迷ってるなあって思うことがあります。最近、その迷いをライブでたまに感じる。"なんか前よりちょっと自信なさげじゃね?"みたいな日がたまにあって」
住田「逆に、Qoodowからそういう人間味を感じられるのが嬉しいんですよ。こいつらライブで感情とか見えんねやと思って。Qoodowは別にロボじゃないっていうか。人間がやってるっていう要素もちゃんと感じられるから、それが関西っぽいなと思って。なんか不思議やわ。音楽に表情があるというか」
福田「そんな感じあります?」
住田「音源からはあんまり感じ取れへんけど、ライブ観たら"ちゃんと人間がやってんな"と思えるような体温がある」

――1月14日には、3年ぶりのニューリリース『落下 / 穴』が配信開始されました。
住田「みんなめちゃくちゃ待ってたと思うよ」
藤岡「ライブではやってますけど、音源でのアレンジは全然違います。録ったのは1年前ですし」
住田「この2曲は、今までと結構カラーが違う?」
藤岡「全然違います。制作の仕方がまず全然違ったんで。前は本当にほぼ宅録で作ったんですけど、今回はちゃんとスタジオ入って、みんなでアレンジ固めてレコーディングしました。もう、本当に全然違うバンドやと思ってくれたらいい。今Qoodowが表現したいことが詰まってる......というか、1年前のQoodowが録りたかったものが詰まってます。タイムカプセルみたいなシングルになってますね」

取材・文/竹内咲良
(2026年2月 6日更新)
▼2月28日(土) 12:00
ANIMA/Pangea/HOKAGE
前売-4500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]インナージャーニー/オートコード/コロブチカ/水平線/ベランダ/Monomi twins/穴熊/宇宙ネコ子(ふたりセット)/開始/月野恵/Gill Snatch/CRAZY BLUES/Highvvater/hardnuts/Linen Frisco/ゴリラ祭ーズ/sickufo/天国注射/Hammer Head Shark/pavilion/ホーボー(工藤祐次郎×後藤大樹、サポートBa.藤原寛 (DOGADOGA))/MoritaSaki in the pool/リュベンス/iVy/aldo van eyck/Qoodow/SuU/Nagakumo/ハシリコミーズ/ムノーノモーゼス
※11:30~ANIMAにてリストバンド交換。Subway Daydreamはメンバーの体調不良に伴う休養のため出演キャンセルとなりました。また、今回のキャンセルによる払い戻しはございません。
[問]LIVE HOUSE Pangea■06-4708-0061