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10年を経てたどり着いたNothing’s Carved In Stoneの第二の青春
強烈対バンツアーを超え、目指すはZeppワンマンファイナル大阪!
『By Your Side』村松拓(vo&g)インタビュー&動画コメント
「ナッシングスは発見があるバンドなんで。それがやっぱり面白い」 10年を経てたどり着いたNothing’s Carved In Stoneの第二の青春 強烈対バンツアーを超え、目指すはZeppワンマンファイナル大阪! 『By Your Side』村松拓(vo&g)インタビュー&動画コメント
昨年の結成10周年のアニバーサリーイヤーには、ついに初の日本武道館公演を実現。その絶景から束の間、’19年2月には自主レーべルSilver Sun Recordsを設立。新たな根城を築き動き始めたNothing's Carved In Stoneが、通算10枚目のフルアルバム『By Your Side』をリリースした。制作環境を一新した次の10年の1stアルバムとも言える今作は、バンドのアティテュードとサウンドを再チューンナップし、音楽的な挑戦もきっちり同時進行で行ったさすがの充実作。「俺たちは、前に進みたくて、殻を破りたくて…そういう人の想いを表現してきたよなと改めて思った」と語る村松拓(vo&g)の表情はとても晴れやかで、苦楽を共にしてきたメンバーとの、10年かけて培ったファンとの、今なお己を救い続ける音楽との信頼関係が言葉の端々から伝わってくるよう。年内の前半戦は対バンツアー、年明け以降の後半戦はZeppワンマンツアーという構成で送る、『By Your Side Tour 2019-20』の真っ只中にいる彼らが、ここだけの秘蔵エピソード満載で送るインタビュー。10周年、武道館、独立、レコーディング、あの夏の真相!?(笑) Nothing's Carved In Stoneの11年目の再出発に迫る――!
「今思えば、10周年は通過点という意味での区切りだったんだなって。最終的にはあれだけの人が武道館に集まって、共感してくれる仲間がこれだけいるんだっていう自信にもなったし、ライブを通して多幸感がすごいあったんですよ。1曲目からリラックスできたし、何だか不思議な感覚だったんですよね。ある意味、10年かけてたどり着いた場所だったので、『By Your Side』の削ぎ落せた部分とか開けた雰囲気にもつながるものがあったのかなって」
「しかもそれがほぼ決まったのが、歌録りの最終日の前日とかだったんですよ。別にメンバーの誰にも言ってないし、この日は『Blow It Up』(M-3)と『Alive』(M-4)を録ったのかな? まず『Blow It Up』を歌って、次に『Alive』を歌おうというときに生形の歌詞が上がってきて、この歌詞がまたよ過ぎて(笑)」
(一同笑)
――“I wanna sing for someone to leave behind a memory that will show that I’m alive(=自分以外の誰かの為に歌いたい/自分以外の誰かの為に/そして生きている証しを刻むんだ)”って、すごくいいこと言うじゃないと。
――アルバムを作るたびに宝物を見つけていくから、そらまた作ろうってなるもんね。このヒリヒリ感がちゃんとありながらの10枚目っていうのはすごいなと思います。そして、『By Your Side』というタイトルは歌詞の世界観にも通じるけど、アルバムが完成した後に付けたんですか?
「まさに一番最後に。今回の歌詞は『Music』(M-8)から書き始めたんですけど、もうその時点で“いつか誰か救えるような”って書けてるんですよ。実は最初は、“一度ぐらい自分を救えなきゃ”って書いてたんですけど、そうじゃねぇなと思って変えたら自分の中で腑に落ちて。そこから『By Your Side』的な世界観が一貫して書けたから。タイトルは最後に付けたけど、それを言葉にした感覚ですね」
「間違いないですね。『By Your Side』は本当にタイトルに込めた通り、みんなの手に届いて、それぞれのシーンでこの曲たちが鳴って、その先でみんなが想うことでようやく完成すると思ってるので。俺たちも気持ちを込めて作ったし、たまには音楽を頼りにしてもらってもいいかなって。もしそれで元気が出たなら、ライブに来ればそこには俺たちがいて、同じ空間が作れるので。期待してZepp Osaka Baysideで待っててください!」
Album 『By Your Side』 発売中 2800円(税別) Silver Sun Records DDCZ-9058
<収録曲> 01. Who Is 02. One Thing 03. Blow It Up 04. Alive 05. Bridges 06. The Savior 07. Kill the Emotion 08. Music 09. Still 10. Beginning
Profile
ナッシングス・カーブド・イン・ストーン…写真左より、大喜多崇規(ds)、村松拓(vo&g)、生形真一(g)、日向秀和(b)。生形が所属するELLEGARDENが’08年9月に活動休止したことをきっかけに、ストレイテナーの日向に声をかけたのが結成のきっかけとなる。日向の紹介によりFULLARMORの大喜多が加入、ボーカル不在のまま何度かのセッションの後、生形がMySpaceで見付けたABSTRACT MASHの村松のライブに大喜多と共に足を運び、そのパフォーマンスに惚れ込み始動。’09年に1stアルバム『PARALLEL LIVES』をリリース以降、毎年コンスタントにアルバムを発表&ツアーを敢行。10周年となった’18年には初の日本武道館公演を開催。ソールドアウトの中、圧巻のライブを披露する。’19年2月には自身のレーべルSilver Sun Recordsを設立し、武道館公演の模様を収録したDVD&Blu-ray『Nothing's Carved In Stone Live at BUDOKAN』をリリース。また、10 年前にファーストライブを行った同日に、豊洲PIT でのワンマンライブ『BEGINNING』を開催、ソールドアウトに。5月にはシングル『Beginning』をリリース。2年ぶりの日比谷野外大音楽堂公演含むツアー『Tour Beginning』を開催。9月25日には10thアルバム『By Your Side』をリリース。対バン、ワンマンを含めた『By Your Side Tour 2019-20』を開催。バンド名はモーゼの『十戒』に出てくる十の規律が刻まれた石に、何も書かれていない=規律、タブーがないという逆説的な意味。
Thank you, Sold Out!! ▼11月27日(水)18:30 U★STONE スタンディング3900円 [ゲスト]Age Factory Thank you, Sold Out!! ▼11月28日(木)18:30 神戸VARIT. スタンディング3900円 [ゲスト]Age Factory キョードーインフォメーション■0570(200)888 ※3歳以上はチケット必要。
【埼玉公演】 Thank you, Sold Out!! ▼12月10日(火) HEAVEN’S ROCKさいたま新都心 VJ-3 [ゲスト]DATS 【神奈川公演】 Thank you, Sold Out!! ▼12月11日(水)F.A.D YOKOHAMA [ゲスト]DATS
【大阪公演】 『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY』 一般発売未定 Pコード未定 ▼12月25日(水)11:00 インテックス大阪 1dayチケット9500円 [出演]FM802 RADIO CRAZY×ROTTENGRAFFTY 20th ポルノ超特急臨時大増便!!/OKAMOTO'S/Official髭男dism/KANA-BOON/King Gnu/グッドモーニングアメリカ/SHISHAMO/sumika/teto/10-FEET/Nothing's Carved In Stone/Hump Back/パスピエ/ビッケブランカ/ポルカドットスティングレイ/MY FIRST STORY/LAMP IN TERREN/ROCK KIDS 802 EXTRA CRAZY BAND [Spotify Early Noise LIVE HOUSE Antenna出演]Karin./サイダーガール/w.o.d./Novelbright/YAJICO GIRL/ユアネス FM802 RADIO CRAZY公演事務局■06(7732)8787 ※6歳未満は入場無料。出演アーティストは変更になる場合があります。その際の変更・キャンセルに伴う払戻しはできません。公演に関する詳細は、公式サイト(http://radiocrazy.fm/)にてご確認ください。
~12/3(火)11:00まで先行予約受付中!
【東京公演】 ▼1月9日(木)Zepp Tokyo 【福岡公演】 ▼1月11日(土)Zepp Fukuoka 【宮城公演】 ▼1月13日(月・祝)仙台Rensa 【愛知公演】 ▼1月17日(金)Zepp Nagoya
「7thアルバム『MAZE』(’15)以来、4年ぶりとご無沙汰だったNCISのインタビュー。その間に大きく環境が変わって、交換する名刺もお互いに新しくなったりして。結成当初はELLEGARDENやストレイテナーという自らが築いてきたキャリアが、かえってこのバンドの実像を見えにくくしていたところがあったかもしれませんが、10年以上続くなんて、武道館でやれるなんて、もしかしたらメンバーですら想像していなかったかもしれません。いや~素晴らしい未来が来ましたね。取材にあたって今回の『By Your Side』はもちろん、途切れた時間を取り戻すべく『Mirror Ocean』('18)も『Existence』('16)も改めて聴いたんですが、よくここまでのアルバムを出してきたなと改めて。毎回、呆れるほどにカッコいい。こっちは仕事柄たくさん観聴きしてますから、それでもお世辞抜きにそう思わせるってホントすごいバンドです。インタビューの中盤では最高のエピソードも飛び出しましたが(笑)、村松氏もタフになったな。例のMCは検索したらすぐに出てくると思うので、知らない方はぜひググってみてください(笑)。絶対にもっと彼らが好きになりますよ。音も、人も、相変わらず信頼のブランドだったNCIS、改めて追いかけていきたいです」