ホーム > インタビュー&レポート > FRONTIER BACKYARDやCUBISMO GRAFICO FIVE他多数の アーティストが所属するレーベルNiw! Recordsの10周年を記念し 代表山口氏、FLAKE RECORDSのDAWA氏、FBYのTGMX、 FM802DJ土井コマキが語るスペシャル座談会の完全版をお届け!
DAWA「ホーム感を感じてくれるのは嬉しいですね。逆に僕にとってそういうお店がないので。お店をホームっぽく思ってくれる方がいるのは嬉しい」
TGMX「ホーム感はかなりFLAKEはあるんじゃないですかね。東京で僕そんなにCD買わないですもん、実は」
土井「そうなんですか?」
TGMX「うん。自分じゃ知ることが出来ない音楽を教えてくれるから、FLAKEに行ったら買おうと思って」
DAWA「すげぇまとめ買いしてもらったりしてますね(笑)」
土井「すごい。みんなでFLAKE RECORDSを支えてる感じがします(笑)」
DAWA「そうです、もちろん僕の方が支えてもらってますよ」
TGMX「ミュージシャンの端くれとして、いろいろ聴きたいじゃないですか。DAWAがいろいろ紹介してくれるのを聴くのはまぁ間違いないなと思っています。信頼をしてるんですよね」
土井「それは友達が紹介してくれるバンドに会いに行くのと似た感じですよね」
TGMX「その感覚です。僕にとってはとても重要なレコード屋さんです。和田貴博40才、よろしくお願いします(笑)」
(一同笑)
DAWA「すみません(笑)」
土井「人がつながってそこからレーベルが広がっていくというのは、まだこれからも続いていきそうですか?」
山口「はい、そう願っています本当に。幸いなことにたくさんのアーティストを10年で出させてもらっていて。それこそNiw! Records初期のことを知らないアーティストもたくさんいるんですよ。今度出るTHE KEYSというバンドとかも、多分本当に設立当初のこととかを何も知らない」
TGMX「QUATTROですら、DOPING PANDAとかそんな時代をあんまり知らなかったですからね」
土井「そうなんですね」
山口「育ってきた環境も違いますからね」
TGMX「でもねNiw! Recordsのイベントとかするじゃない? そうするとみんな仲良くなるんですよ。それがすごくいいなと思うんですよね。最近出てきたTHE KEYSとか、MONTBLANCっていう子らもすごくいい子たちで、先輩にも、俺たちにも話しかけてくれるし。俺もかわいいし、音楽がカッコいいから普通に友達として付き合える。他の大きな会社とかだと、結構知らないバンドがたくさんあるって話も聞くし」
土井「それすごいですよね」
TGMX「音楽って感覚だから、先輩も後輩もないんですよね。打ち上げに関しては面白い方がいいんで(笑)、考えますけど」
(一同笑)
TGMX「多分ここは俺が王様になった方がいいんだろうなとか、もちろん考えますけどね(笑)」
DAWA「ファミリー感ありますね。Niw! Records所属のアーティストは」
土井「確かに。縦がなくなる感じってすごいですね。もちろん、先輩方に憧れて入っていくっていうのはあるかもしれないけどすごいですね」
TGMX「僕とかチャーベくんってまぁ上の方じゃないですか。でも多分Niw! Recordsのバンドは、そういう意味で集まってきているんじゃないんですよね。riddim saunterやDOPING PANDAの頃はそれこそ先輩後輩のそういう感じもあったかもしれないんですけど、今は普通に1つの大きな音楽シーンとして見てもらえているんだろうなって思うんです。以前あるところで、“田上さん、FRONTIER BACKYARDってNiw! Recordsでしたっけ?”とか言われて。あれ? 俺結構最初からいるのになぁなんて思って(笑)」
(一同笑)
TGMX「しかもそれバンドをやってる近い子だったからね。そんなに伝わんないものなんだなって思った」
DAWA「あんまり重要じゃない人にとっては重要じゃないんですよね、レーベルの枠とかくくりとか。バンド単位でしか見る人もいないので」
TGMX「それはそうだね。昔はレーベル買いみたいなものもあったけどね。今はあんまりないし」
DAWA「でもNiw! Recordsのバンドは“Niw! Recordsのバンドです”という主張があるというか、分かるというかね。例えば出てきたバンドがどこのレーベルのバンドかって僕らもすごく思うこともあるし、そういうカラーがあんまりないレーベルもあったりする。海外ってそういうレーベルのカラーというか核がすごくあるから、もしかしたらNiw! Recordsは海外っぽいのかもしれないですね」
TGMX「それは憧れるよね」
DAWA「それこそ一緒に周りでやってるカクバリズムやSecond Royalは同じように感じるんですけど、僕が知らないだけかもしれないですけど、そこから離れるとあんまりそういう風にしているレーベルは日本ではないかもなって。自然に仲良くなるのも同じ感じでやっているし、みんな海外のバンドが好きって言うのも多いし。だから僕らのレコード屋ともつながるし」
土井「何か昔は多かった気がするんですけどね。レーベル色の強いところって」
TGMX「それこそエスカレーターもそう」
土井「KOGAも」
TGMX「他にも周りで言えば、PIZZA OF DEATHもある」
DAWA「そう、あるっちゃあるんですけど、絶対的なバンド数からするとちょっと薄れているのかなと」
TGMX「なるほどねぇ」
DAWA「僕らはそっちが面白いと思ってしまうので、つい目がいっちゃうっていうのもあるかもしれないけどね」
土井「Niw! Recordsはこれからどうしていきますか? 10年ひとくくりって言いますやん」
山口「そうですね。とりあえず、今度大阪でイベントやらしてもらいます。東京では1週間やったんですが、ぶっちゃけすごかったんですよ」
土井「あれね! 何やってるのかなって思ってました(笑)」
TGMX「僕、何かくやしいので毎日毎日行きましたよ(笑)」
DAWA「面白い日があったら後でくやしいから(笑)」
TGMX「それで毎日Ustreamやってたんですよ。それがもうしんどくて!」
(一同笑)
TGMX「やるって言いだしたのは僕らなんですけど(笑)。言った手前やり切ろうってね」
山口「そりゃあもうライブ終わったらすぐ準備して、みたいな。すごかったですね、怒涛の1週間を過ごして」
TGMX「だからね、こんなんだったらば20周年は迎えないで欲しいなって思いますね(笑)。だって僕50過ぎちゃうから、もうオールナイトのイベントとか無理だよ!とかってなってしまう」
(一同笑)
山口「そうなってきますよねぇ、僕も45歳ですよ」
TGMX「15周年目指そう!」
土井「15周年でとりあえず次はいきますか?」
TGMX「15周年…あと5年は頑張ろう」
山口「そうですね。まぁ5年と言わず20周年も頑張りますけども」
(2013年11月 1日更新)
写真左より、Niw! Records代表・山口隆弘氏。関西出身の凄腕レーベルオーナー?今年で祝10周年。今回の対談の主役。
大阪・堀江に店舗を構えるFLAKE RECORDS、和田貴博氏(通称DAWAさん)(写真中上)。海外のWEBサイトにて“死ぬまでに行っておきたいレコード屋27選”にも選ばれたりと、様々なアーティストとの交流も深い大阪の顔。
土井コマキ(写真中下)。FM802『MIDNIGHT GARGE』『BEAT EXPO』という2番組のDJであり、イベントの司会や自身のイベント開催など大阪で活躍するマルチDJ。Niw! Recordsのアーティストを昔から番組で紹介し続けたりとNiw!との関係は深い。
TGMX aka SYUTA-LOW TAGAMI(写真右端)。Niw! Records所属のFRONTIER BACKYARDのフロントマン。山口氏とはNiw! Records立上げから共にするNiwの生き字引。5枚目のフルアルバム『fifth』を引っ提げての全国ツアーも開催中。
■FLAKE RECORDS HP
http://www.flakerecords.com/
■Niw! Records HP
http://www.niwrecords.com/
■FRONTIER BACKYARD HP
http://www.frontierbackyard.com/pctop.html
■FM802『MIDNAIGHT GARAGE』 HP
http://funky802.com/garage/
『Niw! Records 10th Anniversary
-Niw Standard- finale in OSAKA』
チケット発売中 Pコード212-376
▼11月24日(日)14:00
BIGCAT/Pangea
オールタンディング3,910円
[出演]COMEBACK MY DAUGHTERS/
CUBISMO GRAFICO FIVE/
FRONTIER BACKYARD/
Keishi Tanaka/NOSHOW/
QUATTRO/the band apart/
toe/THE KEYS/MONTBLANC/
CIRCLE DARKO/PINK POLITICS
GREENS■06(6882)1224
※小学生以上は有料。
※出演者の変更・キャンセルや、出演時間・出演会場の変更に伴う払戻しは不可。