FRONTIER BACKYARDやCUBISMO GRAFICO FIVE他多数の
アーティストが所属するレーベルNiw! Recordsの10周年を記念し
代表山口氏、FLAKE RECORDSのDAWA氏、FBYのTGMX、
FM802DJ土井コマキが語るスペシャル座談会の完全版をお届け！ （2/6）

土井「山口さんはそのとき、何歳だったんですか？」

山口「10年前なので…25歳とかですね」

TGMX「今思えば若いね」

山口「そうですね、よくやったなって思います。単純に右も左も分からずに“レーベルを始める”って言っちゃえば出来ちゃったって感じの始まりなんですけどね。その当時は何をしたのか何が出来たのか分からないんですけどね」

DAWA「DOPING PANDAの『PINK PaNK』の後の話？」

山口「そうです。『PINK PaNK』は田上さんのプロデュースのときなので。仕事はDIWPHALANX RECORDSの中で仕事してたんです」

土井「『PINK PaNK』はNiw! RECORDSじゃなかったんですね」

TGMX「そうなんですよ実は。でもすでにNiw! Recordsっぽい匂いは出してましたけどね。だから最初はDOPING PANDAのおかげでしょ。DOPING PANDAも『Niw Stocks』に楽曲が入ってるよね」

山口「そうですね。Niw! Records結成のコンピレーション『Niw Stocks』を田上さんに監修してもらって」

TGMX「お披露目したほうが分かりやすいんじゃないかってね。どういう方向でカラーでやっていきたいかというのを、その匂いのするバンドを海外からも日本からも集めて作ったんだよね」

DAWA「『Niw Stocks』が01番？」

土井「01番って？」

山口「そうですね。品番です。記念すべきレーベル第一弾って意味ですね」

土井「あ～、なるほど。田上さんの楽曲も入ってますよね？」

TGMX「僕はTGMX名義とCUBISMO GRAFICO FIVEで入ってますね。あとはDOPING PANDA、SCAFULL KING のギターのKENZI MASUBUCHI、そして海外からのバンドが3組ほどいて。それこそダワが昔働いていたレコード屋で買ったものがすごく良くて。コンピに入れたいって海外に連絡したんです」

DAWA「ゼロゼロってバンドね」

山口「ロニー・リチャーズとか」

土井「なるほど。コンピのリリース記念のイベントがあったようにも記憶してますが」

山口「はい。大阪・心斎橋のTRIANGLE で。あれは伝説のイベントですね。ちなみにriddim saunterは初音源を携えての初大阪でしたね」

TGMX「ちなみにFRONTIER BACKYARDはまだないです」

土井「そうですよね。そういえば、あのときDOPING PANDAのロックスターが無理からみんなに言われて弾き語りをやったっていう話もありますね(笑)」

TGMX「それ、何年たっても状況は変わらないですね(笑)」

土井「山口さんも“代表だけどとりあえずの名詞で別に代表はしてなくて…”って自己紹介されたり(笑)」

山口「(笑)。今でもそうですからね、社長は別にいますし一部門として担当ですから」

土井「そのとき“先輩たちがいろいろ音楽やイベントをして遊びたいのの交通整理をやっています”って言われていたような。今は？」

山口「そのときは本当にそうでしたね。今はもっと若いバンドもたくさんいますので、ちょっとぐらい敬ってもらえてる部分も感じてはいますけど(笑)」

TGMX「でもriddim saunterの隆弘に対する扱いはひどかったよね(笑)。結構年上なのにな」

山口「そうですね、特にギターの佐藤寛っていうのは…(苦笑)。でもあのイベントはすごく思い出深いイベントの1つなんです。TRIANGLEっていうライブハウスは一番上にジャグジー風呂があるの知ってます？　チャーベくんが誤って最初に落ちちゃって、そこにみんな服のまま浸かってたんですよね」

TGMX「まあ、僕が落としたんだけどね(笑)。チャーベくんが俺だって言ってくれないから言うのも悪いんだけど、僕がチャーベくんをふざけてポンって押したら思ったより強かったみたいで…(苦笑)」

山口「チャーベくんが落ちたとき、riddim saunterのメンバー皆で“入るか！”ってなって」

TGMX「当然、僕も入りましたけどね(笑)。芸人さんの集りみたいでしたね」

土井「そんな感じは10年経っても変わらないんですか？」

山口「変わらないですね(笑)。また今後もそんなことが起きるのではないかと」

土井「その『Niw Stocks』が一番最初で、その次は？」

山口「次は、KENZI (MASUBUCHI)さんのソロで、CUBISMO GRAFICO FIVEとつながってます」

TGMX「その辺りまでは最初の段階で決まってたんだよね」

土井「riddim saunterはまだ決まってなかったんですか？」

山口「決まってなかったですね。そこから2年ぐらい時間が空いて」

TGMX「今でこそというか…解散しちゃったけど(笑)、ライブが最初はそんなに良くなかったんだよね」

山口「そうですね。なんかパッとと観に行って誘ったような感じだったんです。なので、もう少しライブの活動がまとまってからリリースしようという話をしてたのは覚えてますね」

TGMX「でも今どきレーベルはそんな考え方なかなかないですよね。すぐリリースするっていう」

DAWA「うん。僕が関わっているバンドでリリースした経緯は、とりあえずリリースしちゃって、逆にプレッシャーを与えてライブを良くしようという風に思ったから。そのバンドというのがNOKIES!なんですよね」

TGMX「NOKIES!ってライブよくなってきてるもんね」

DAWA「うん。最初はダメだなっていうのもあるけど、最初のダメなとこもお客さんにも観てもらって、次観たときに良くなってるというのを一緒に感じてもらいたいなと思ってて。そう思いながらやってましたね」

土井「結構考えてるんですね」

DAWA「考えてるで～俺」

(一同笑)

TGMX「居酒屋のことしか考えてないのかと思ってたわ(笑)」

土井「呑みのことしかね(笑)」

山口「やっぱり大阪にDAWAありやな」

（2013年11月 1日更新）