ホーム > インタビュー&レポート > 結成22年目を迎えたスキップカウズの新作『オープンエンド』は 同期の桜・オセロケッツの森山公一が全面プロデュース! 盟友2組がバンドの過去も内情も過剰にぶっちゃける(笑) 抱腹絶倒のロングインタビュー&動画コメントが到着!
イマヤス「これはね、森山が浅草橋のライブハウスのブッキングを手伝ってて、“イマヤスさん、なんか面白いこと出来ないですかね?”“だったらいっしょにやろうよ”っていうところから始まって。バンドって意外と横のつながりがなかったりするから、同期のメンツを集めてみようっていうのがコンセプト。その延長線上でいろいろと話をしてる内に森山とまた仲良くなって、ちょっといっしょにレコーディングもやんないかみたいな」
――じゃあこのイベントをやるまでは、そこまで森山さんとかと頻繁に何かをしていたわけではないんですか?
イマヤス「ないないない。会えば仲良かったけど、そういう機会もあんまりないし。森山がたまたま電話かけてきてくれて、まぁそこからだよね。同期ってもうほとんど解散したりしてるんだけど、それでもまだ音楽にしがみついてやってる奴らを見る機会が欲しかったんだよね。だからね、ヘンなイベントなんですよ。普通ライブハウスで対バンすると、みんなあんまり会ったことないし知らないし、挨拶したらすぐに自分の出番まで外に出て、楽屋を空けてあげるっていうのがルールのひとつでもあるんだけど、『同期の桜』は似たようなメンツが毎月出たりするんだけど、とにかく楽屋が超満員(笑)。みんな楽屋で喋りたいっていう。だってずっと立って喋ってる奴とかいるもん(笑)。それでもここいたいんだっていう」
――(笑)。今までにどんな方が出たんですか?
イマヤス「ソニーで言うと大森洋平とか。あと、チョップスティックスとか」
――いましたね~!
イマヤス「元プロペラのゴンちゃん(権田タケシ)とかにも出てもらうんだけど、その辺のメンツだよね。あとはIn the Soupの(中尾)諭介とか。あと、森山に感謝してるのは、浅草橋の面白さを教えてくれた」
森山「大阪の人にしかわからんと思うけど、なんか玉造みたいな感じがするんだよね(笑)」
――あと、この『同期の桜』の周辺のメンツで、ソニーの投票制オーダーメイドファクトリーのベストアルバム企画もやってて。
イマヤス「そうそう。うちがそれやり始めて、森山にも別ルートでオセロケッツの話が来たときに、“あれってどういうシステムなんですか?”って2人でその話で盛り上がって。うちはクリアしてリリースが決まってたから、こうこうこうでって説明して、“よし、じゃあ他の奴も売り込むか”ということでタートルズに振ったり」
――あの企画自体はどうでした?
イマヤス「まぁ受注した人にしか聴いてもらえないのが、ちょっと残念だけどね」
森山「でも、改めて自分のアーカイブをもう1回マスタリングし直せたり、またメンバーが集まって、それをライブで売れる(※2011年4月9日・渋谷クラブクアトロにて行われた『スキップカウズ / オセロケッツ 合同ライブ 1997~2011“再会”』)。The Ma’amとかやったら、いつもおじちゃん相手にライブしてるところが、“あれ? なんか人気ある!?”みたいな(笑)。夢をもう1回見れましたね(笑)」
イマヤス「これはキてるなと。当日券めちゃくちゃ売れたもん。キャー!って言われてね」
森山「物販も売れてね。これいけるんちゃうか!?って次にThe Ma’amでライブやってみたら、まぁいつもの20人くらいで知った顔っていう(笑)」
イマヤス「俺は“毒りんご”っていうユニットを遠藤くん(g)と2人でやってて、クアトロの4日後にライブがあって。でも、900人入ったクアトロ当日、まさかのチラシ入れ忘れっていう(笑)」
――でも、言うても絶対ホームページで検索して来ますから。
イマヤス「そうそうそう。で、8人」
(一同爆笑)
――みんなアレですね、ハッキリしてますね。流れに乗るとかがない(笑)。
イマヤス「そういうところでもね、最近の客はわかってないね。素敵なダマされ方をしようよ?っていう(笑)」
――そもそも、’97年にデビューした当時にお互いの認識はあったんですか?
イマヤス「ありますよ。ソニーってタマ数が多かったから、そのタマの潰し合いなんですよ。名前は出さないけど、他にもロン毛のあぁこいつら別にどうってことねえなみたいなバンドもいっぱいいたけど(笑)、ライブ観ても分かっちゃうし。そこに彗星のごとくこいつらとかタートルズとか出て来て。これはちょっと油断出来ねえ1組だな、それが第一印象です(笑)。油断出来ないと思うからちゃんとCDも聴いて。“あ、コレはなかなかちゃんと作ってるな~”って(笑)。それはすごいあったな」
――逆にオセロケッツから見たスキップカウズは?
森山「もうね、スターやったから。電飾もいっぱい付いててね(笑)。当時、俺らは割とカルト的な笑いを求めていたけど、(スキップカウズは)王道の盛り上げ方みたいなものをすごくやってたんで、どこか憧れはありましたね。早い段階でギターの遠藤さんと仲良くなって、遠藤組にも入って」
――そんなんあるんや(笑)。
イマヤス「勝手に住み分けされてて。俺、別に組とか作ってないのに(笑)」
森山「都合のいいときだけ“俺、ちょっと遠藤組なんで”って」
イマヤス「何かを断るときとかね(笑)」
――’97年デビューっていうのも、それこそもう14~15年前とかで。何やかんや音楽をやり続けてたからまた、こういう接点があるという。
イマヤス「『同期の桜』をやってるのはその意味合いもあるんだよね。やっぱりね、続けてる奴は強い。最近、久しぶりに(大森)洋平の弾き語りを観て。シビれるくらいに今いいんだよね」
森山「でも、飲んだら最悪(笑)」
イマヤス「やたらと絡み酒(笑)。あれも意外だったね~あんなに爽やかなイメージなのに(笑)。またね、その洋平とIn the Soupの(中尾)諭介の絡みとかを見てると、もうおかしくてしょうがない(笑)」
森山「やりとりがちょっとずつバカなんだよねぇ(笑)」
――それこそ、『スキップカウズ / オセロケッツ 合同ライブ 1997~2011“再会”』(※ゲスト:タートルズ)みたいなライブが、大阪でもあればと思うんですけどね。
森山「僕はね、大阪&広島もやろうか言ってたんですよね。でも、なかなか日程も合わず」
――例えばフロントマン+ギターのミニマムバージョンみたいな感じでツアーとか。
森山「思い付いてなかったな、それ」
イマヤス「その方法知らなかったね(笑)」
森山「(心斎橋の)酔夏男とかでね。最近、坂本サトルさんがそこライブして」
イマヤス「そうだ。坂もっちゃんとね、太い絆があるんだよね」
――めちゃくちゃお世話になってて。学生時代から好きで、昔取材でお会いしたときに“僕、ジガーズサンの解散ライブ、有給取って観に行きましたよ”っていう話をしたら、そこからすごく仲良くなって。それこそレコーディングに遊びに行かせてもらったりとか、いろいろしてますね。
イマヤス「いいね、そういう関係。俺も誰かいねえかな、金持ってる奴」
森山「またヤラしいこと乗せるから(笑)」
イマヤス「“ちょっといっしょに会社やりませんか?”“おう、いいよ”みたいな。言ってみたいよね、このハスキーボイスで(笑)」
――(笑)。あと、今回のアルバムは、ブックレットの仕様も地味に3Dとかで。
イマヤス「地味って言うなよ(笑)」
――この飛び出してんのかしてないのかよく分かんない…。
イマヤス「飛び出してますから!(笑)」
――CDの帯にも、あの有吉弘行さんから「何をグズグズしてるんですか! しょうもない後輩達がくだらない曲を歌って天狗になってますよ! 早くネジ伏せて下さいよ! 今回は無理でも次回はきっと(笑)」という素晴らしいコメントが寄せられ(笑)。
イマヤス「昔、広島で番組を通じて知り合いになって。普段は東京に住んでるから、“ライブ来ない?”って誘ったら来てくれるようになって、まぁよく飲んでたんですよ。今は再ブレイクしてすごいことになってるから、有吉くんに電話して“ちょっと売名なんだけどいい?”って(笑)」
森山「ハッキリ言ってた。俺、横におったもん(笑)」
――それってやっぱり損得勘定なしの付き合いが元にあるからですよね。
イマヤス「本当に有吉くんって変わんないなと思って。ものすごく忙しそうだけど、今でも電話を入れれば律儀に絶対返してくれるし。元々人間的に有吉くんってなんか芸能人ぽくないんだよね。それですごく仲良くなれたっていうのもあるしね」
(2011年8月 6日更新)
スキップカウズ…写真左より直井茂雄(ds)、今泉泰幸(vo)、遠藤肇(g)、小川雄二(b)。'89年、前身バンド・少年倶楽部に今泉泰幸=イマヤスが加入。'94年に現編成となり、'97年にはシングル『赤い手』でメジャーデビュー。シンプルで骨太なロックサウンドと、イマヤスの気さくなキャラクターで人気を博す。以降もライブを軸に着実に活動、'09年には結成20周年を迎え、漫画『クローズ WORST ( 高橋ヒロシ・作) 』の 公式ソングとして『俺』『キリトリセン』を配信リリース。'10年にはバンド結成20周年記念ベストアルバム『財宝 ~スキップカウズ結成20周年特別盤 非常に分かりやすい入門編~』をオーダーメイド方式で発表。現在は、同期のバンド同士で主催イベント『同期の桜』をコンスタントに開催。またバンド活動と並行して、イマヤスはラジオDJとしても活躍中。
Album
『オープンエンド』
発売中 3200円
Starman Records
DDCS-4035
<収録曲>
01. 冬の時代
02. 無理矢理君のモノ
03. 特別な人
04. けどでも
05. 号泣
06. イエス
07. 発展途上
08. キリトリセン
09. 俺
<DVD収録曲>
01. あすなろ
02. 犬の目
03. 裏切りの歌
04. 赤い手
05. 荒野の四人
06. 幸せな瞬間
07. 予定
08. スルメ男
09. チャック全開
10. タバコ
スキップカウズ presents
『イマフェス2011』
▼8月7日(日) 16:00
LIVE SQUARE 2nd LINE
オールスタンディング2500円
[出]スキップカウズ / Empty Black Box /
中尾諭介&ニックバッカーズ /
ワタナベフラワー / ザ・ビートシャワー /
ナショヲナル / ALOHA BANANA
※当日券その他問い合わせは…
LIVE SQUARE 2nd LINE■06(6453)1985
ザ・マーム…'06年にオセロケッツの森山公一の呼びかけにより結成された、真っ向勝負のカントリーロックバンド。メンバーは写真左より、稲葉健二(pedal steel)、国分広年(b)、松崎智浩(ds)、森山公一(vo&g)。'07年には田中和将(GRAPEVINE)、坂本サトル、浅田信一らも参加した1stミニアルバム『Always』を発表。都内のホンキートンク(ライブバー)を中心に精力的にライブ活動を続け、国内カントリー系フェスにも多数出演。海外アーティストとの共演も果たす。兎角誤解されがちなカントリー/アメリカーナ音楽を、いかしたオリジナル曲とテンガロンハットでこっそり伝道中の4人組。
Album
『The Ma'am』
発売中 2000円
gee up! / K&A CO.,LTD
GU-001
<収録曲>
01.Mrs.Country
02.代書屋2010(PC頼み)
03.サマックスバイオレット303
04.騎士と街の悪夢
05.派遣~覇権
06.biwako
07.あるご破算
08.せいだ
09.Get a bun on(Theme #1)
『ネバーエンディング冒険2011☆
~故郷に錦を~』
▼9月10日(土) 19:00
心斎橋・LIVE Bar 酔夏男
前売2000円(2D代別途要)
[出]Midnight Specials(森山公一&M.M.KING)
LIVE Bar酔夏男■06(6245)1198
『円山コンサート2011 カントリードリーム
All Japan Country Music Festival』
チケット発売中 Pコード140-305
▼10月9日(日)12:00
京都市円山公園音楽堂
一般-3000円
[出]永冨研二とテネシーファイブ/
ロビー・ファルクス/宮前ユキ/永井崇/
福原照晃とカウボーイ・ドリーマーズ/
The Ma'am/シン上田とトラッカーズ/
津田実とザ・カントリークラブ/
片山誠史/采野弘和/他
京都いつでもコール■075(661)3755
※雨天決行。中学生以下は無料。
スキップカウズ オフィシャルサイト
http://ccr.ne.jp/skipcows/
The Ma'am オフィシャルサイト
http://themaam.com/
オセロケッツ オフィシャルサイト
http://www.oserockets.com/