ホーム > インタビュー&レポート > 結成22年目を迎えたスキップカウズの新作『オープンエンド』は 同期の桜・オセロケッツの森山公一が全面プロデュース! 盟友2組がバンドの過去も内情も過剰にぶっちゃける(笑) 抱腹絶倒のロングインタビュー&動画コメントが到着!
森山「ご挨拶にね、やっぱり来といた方がいいんじゃないかと。西でね、ここに挨拶来とかないともう無理になりますから(笑)」
――ありがとうございます(笑)。
イマヤス「俺は初めて来るけどね(笑)」
森山「実は俺もオフィスは初めてで。飲み屋以外で会うのが」
――居酒屋でしか会わないですもんね。
イマヤス「森山、酒好きだもんね~」
森山「うーん、あんたに言われたくない(笑)」
――似てますよね、2人。
森山「最近もう、俺の影響受けてメガネかけ出して」
イマヤス「違うよ! 単純に見えないんだよ」
森山「老眼とかもそろそろきますよね?」
イマヤス「うちのギターとか、もうなってるんだよ」
――年齢ならではのトークですね(笑)。
イマヤス「あのね、バンドやってても本当思うんだけど、若い頃はね、楽屋の会話がもっとフレッシュだった気がする。今はね、気付くと健康の話とかしてるんだよね(笑)」
森山「カントリーの世界だったらもう60~70歳がザラだから、誰々さんが最近入院したみたいな話ですから(笑)」
イマヤス「お前はほら、そこで気分がリフレッシュするじゃん。若手が頑張ってるな的ポジションで」
森山「そうそう。なのに下北行ったらトリやらされる。客おらんのにね(笑)」
イマヤス「だってもう、ライブハウスの店長が年下っていうパターンがすげーあるもんね。だから出順のことまで全部指図する。威張れるところは威張っとく。“動員のあるバンドを最後にするんだ、それがルールなんだ”って。“キャリアとか関係ねえんだ、1番に出せっつーの”みたいな」
――面倒くせえ先輩が来ちゃいましたね(笑)。
森山「でも先輩って面倒くさいもん」
イマヤス「そう! やっぱり面倒くさいことを俺らもされてきたから。継承ですよね、やっぱり」
――今はそういうタテの関係ってあんまりないですもんね。
イマヤス「そうそう、良くない。みんなタメ口みたいな、ゆとりとかはいらねえんだよ。ガツガツしていかないと。それがロックを駄目にしてるね」
森山「なんかヒップホップとかレゲエの方がタテの関係ありそうやからね」
イマヤス「あれはあれで怖いけどね(笑)」
森山「でもかわいい娘多いんですよね」
――確かにそんな気がします。何なんでしょうね?
イマヤス「どこに隠れてたんだっていうね。どうしたんだそのケツの動きは?と(笑)。何で俺ヒップホップとかレゲエやんなかったんだろう? 好きになったのが何でロックなの?っていうのはあるよね。て、これインタビューで話すことじゃねえよ!(笑)」
森山「でもあれですよ、これはAVで言うところの最初のくだりですよ。早送りするところやけど(笑)」
――なんでこの世界に入ったんですか?的な。でも、だんだんそこが大事になってくるんですよね。そのエピソードを見ないと燃えないという。何の話だ(笑)。
イマヤス「わかる。あのね、何事も過程なんだよ。過程を見ないとビンビンにならないんだよ。だからまずね、心を勃起させるところから」
森山「急いで早送りするような奴はね、若い」
――人生にもインタビューにも通じて深い(笑)。ちなみにお二方は同期(‘97年メジャーデビュー)ということで。
森山「でも、結成とかから考えると…(スキップカウズは)もう20周年越えてますよね?」
イマヤス「22年目」
――すごいですね。そこまで続けてるバンドも珍しくなってきますよね。
イマヤス「まぁフラカンとか怒髪天くらいかな。あとthe pillows…」
森山「怒髪天は1回休んでるんじゃないですか?」
――オセロケッツも今は休んでてって考えたら、スキップカウズが1度も休まず続いてるのはすごいですね。
イマヤス「大変だよね、やっぱり。よく続いたなと思うけどね。そらもう、俺がこのバンドに入ったときは高校生だったから」
――そうなんですか!?
イマヤス「そうそう。ギターとベースは18歳からずっといて。だから当時は高校生、専門学校生、バイト、といろんな年代がバンドにいて」
――生涯をひとつの…言ったら会社みたいなもんですけど、ひとつのバンドだけで生きていくって、なかなかすごいですね。
イマヤス「まぁ…解散するってやっぱやむにやまれぬ事情があるんだろうけど、あんまりいいことないよね。やっぱり続ける良さっていうものがあるから。ただ日本ではあんまり評価されないよね、そういうのは」
森山「えらいと思うわ、ホンマに」
――売れてたらヘンな話その状況にしがみつきたくもなるし、やっぱり家族もいるし、ある程度みんなが求めることをやることが自分の幸せにもみんなの幸せにもなる、ともなってきますけど、スキップカウズはそういうことじゃないわけじゃないですか? それでも22年続けるっていうことはやっぱり並大抵のことじゃない。
イマヤス「もうね、売れてないのに続けるっていうのはすごいことなんだよ、ハッキリ言うと(笑)」
森山「奇跡やね、もう」
――なんで続けられてるんですか?
イマヤス「どうなんだろうね? でも、よく話すんだけど、うちのバンドなんかは移動中の車の中とかでも、同じ話、同じネタで笑ってるんだよね。そこのツボが同じっていうのはやっぱりあるね。何回も同じ話をしてるんだけど、どうしてもおかしいみたいな、バンド鉄板」
森山「わかる。そこはデカいですね」
――バンドのスタートがある種思春期から始まってるから、音楽をやるためだけに集まった感じじゃないのもデカいかもしれないですね。
イマヤス「なんかね。初めにこのバンドやったときは楽だなと思った。同級生とやってたバンドは、“これ高校生のバンドじゃねえよ!”っていうくらい、人間関係で悩んでたから(笑)。年上だらけのところにヘルプのボーカリストとして入ったからそういうのもないし、しかも上手いし。このバンドはもっと動員があってもいいんじゃないか?みたいなところで始まったのもあるから」
――でも、もちろん解散というバンドの危機はありましたよね?
イマヤス「やっぱりメジャーの契約が切れたときとか、事務所がなくなったりとかはあったけど、そこまでデカいのはなかったかな。逆に言うと、なんとなく辞めるという選択肢をみんな取らない」
森山「やっぱりそれだけ長くやってきてるからね。あと演奏力もすごいよね、あんまりリハせえへんのに」
イマヤス「あんたよく知ってるね(笑)」
(2011年8月 6日更新)
スキップカウズ…写真左より直井茂雄(ds)、今泉泰幸(vo)、遠藤肇(g)、小川雄二(b)。'89年、前身バンド・少年倶楽部に今泉泰幸=イマヤスが加入。'94年に現編成となり、'97年にはシングル『赤い手』でメジャーデビュー。シンプルで骨太なロックサウンドと、イマヤスの気さくなキャラクターで人気を博す。以降もライブを軸に着実に活動、'09年には結成20周年を迎え、漫画『クローズ WORST ( 高橋ヒロシ・作) 』の 公式ソングとして『俺』『キリトリセン』を配信リリース。'10年にはバンド結成20周年記念ベストアルバム『財宝 ~スキップカウズ結成20周年特別盤 非常に分かりやすい入門編~』をオーダーメイド方式で発表。現在は、同期のバンド同士で主催イベント『同期の桜』をコンスタントに開催。またバンド活動と並行して、イマヤスはラジオDJとしても活躍中。
Album
『オープンエンド』
発売中 3200円
Starman Records
DDCS-4035
<収録曲>
01. 冬の時代
02. 無理矢理君のモノ
03. 特別な人
04. けどでも
05. 号泣
06. イエス
07. 発展途上
08. キリトリセン
09. 俺
<DVD収録曲>
01. あすなろ
02. 犬の目
03. 裏切りの歌
04. 赤い手
05. 荒野の四人
06. 幸せな瞬間
07. 予定
08. スルメ男
09. チャック全開
10. タバコ
スキップカウズ presents
『イマフェス2011』
▼8月7日(日) 16:00
LIVE SQUARE 2nd LINE
オールスタンディング2500円
[出]スキップカウズ / Empty Black Box /
中尾諭介&ニックバッカーズ /
ワタナベフラワー / ザ・ビートシャワー /
ナショヲナル / ALOHA BANANA
※当日券その他問い合わせは…
LIVE SQUARE 2nd LINE■06(6453)1985
ザ・マーム…'06年にオセロケッツの森山公一の呼びかけにより結成された、真っ向勝負のカントリーロックバンド。メンバーは写真左より、稲葉健二(pedal steel)、国分広年(b)、松崎智浩(ds)、森山公一(vo&g)。'07年には田中和将(GRAPEVINE)、坂本サトル、浅田信一らも参加した1stミニアルバム『Always』を発表。都内のホンキートンク(ライブバー)を中心に精力的にライブ活動を続け、国内カントリー系フェスにも多数出演。海外アーティストとの共演も果たす。兎角誤解されがちなカントリー/アメリカーナ音楽を、いかしたオリジナル曲とテンガロンハットでこっそり伝道中の4人組。
Album
『The Ma'am』
発売中 2000円
gee up! / K&A CO.,LTD
GU-001
<収録曲>
01.Mrs.Country
02.代書屋2010(PC頼み)
03.サマックスバイオレット303
04.騎士と街の悪夢
05.派遣~覇権
06.biwako
07.あるご破算
08.せいだ
09.Get a bun on(Theme #1)
『ネバーエンディング冒険2011☆
~故郷に錦を~』
▼9月10日(土) 19:00
心斎橋・LIVE Bar 酔夏男
前売2000円(2D代別途要)
[出]Midnight Specials(森山公一&M.M.KING)
LIVE Bar酔夏男■06(6245)1198
『円山コンサート2011 カントリードリーム
All Japan Country Music Festival』
チケット発売中 Pコード140-305
▼10月9日(日)12:00
京都市円山公園音楽堂
一般-3000円
[出]永冨研二とテネシーファイブ/
ロビー・ファルクス/宮前ユキ/永井崇/
福原照晃とカウボーイ・ドリーマーズ/
The Ma'am/シン上田とトラッカーズ/
津田実とザ・カントリークラブ/
片山誠史/采野弘和/他
京都いつでもコール■075(661)3755
※雨天決行。中学生以下は無料。
スキップカウズ オフィシャルサイト
http://ccr.ne.jp/skipcows/
The Ma'am オフィシャルサイト
http://themaam.com/
オセロケッツ オフィシャルサイト
http://www.oserockets.com/