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3. 三輪眞弘 人と作品

三輪眞弘

現代音楽作曲家。メディア・アーティスト。1958年東京に生まれる。国立ベルリン芸術大学および国立ロベルト・シューマン音楽大学で学ぶ。1980年代からコンピュータを用いたアルゴリズミック・コンポジションと呼ばれる手法で数多くの作品を発表。1989年第10回入野賞第1位をはじめ、2004年芥川作曲賞、2007年プリ・アルスエレクトロニカ(ゴールデン・ニカ)、2010年芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。近著「三輪眞弘音楽藝術全思考 一九九八-二〇一〇」をはじめCDや楽譜出版など多数。旧「方法主義」同人。「フォルマント兄弟」の兄(弟は左近田展康)。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。

 

作曲年 作品名 備考

 

1985
ピアノのための《エアシャイヌング》  

ヴァイオリンのための《詩人でない人は》 ハムバッヒャー国際作曲コンクール佳作

 

1986
コンピューターのための《満潮と3つの月》  

架空木管5重奏のための《BqmovenE》  

 

1987 ピアノとコンピューターのための《デュオクラーヴ》  

 

1988 メゾソプラノとコンピューター制御による自動ピアノのための《赤ずきんちゃん伴奏器》 第10回入野賞第1位(1989年)

 

1989
クラリネット、ホルン、ファゴット、弦楽5重奏とエンドレステープのための
《歌えよそしてパチャママに祈れ!》
「今日の音楽・作曲賞」第2位(1991年)

 

1990 ハープとコンピューターのための《夢のガラクタ市》  

 

1991
テープのための《Dithyrambe》 “第14回ルイジ・ルッソロ国際音楽コンクール第1位
(1992年)”

「架空の極東の島の唄Ⅰ」チェロとピアノのための  

「架空の極東の島の唄Ⅱ」フルートとピアノのための  

 

1992 2台のピアノと1人のピアニストのための《東の唄》  

 

1993
ピアノ、アンサンブルとコンピューターのための《東のクリステ》  

「私の好きなコルトレーンのもの」ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための  

「スピリトゥス・ドミニ」二十絃筝のための    

Animatrix アッケ・ワーグナーとの共同制作

 

1994
筝のための《曙継承》  

5Animals::Tiger アッケ・ワーグナーとの共同制作

5Animals::Ape アッケ・ワーグナーとの共同制作

3つのミニチュア  

 

1995
サクソフォン、ピアノとコンピュータのための《SendMail》  

ハンス・リヒター《午前の幽霊》のための音楽  

Wonderer ジェームス・サウンダース、マルティン・シルケンとの共同制作

 

1996
Vbody Rbody アッケ・ワーグナー、マティアス・メルヒャー、ミヒャエル・ホッホとの共同制作

Nomadische Harmonie 入鹿山剛堂との共同制作

 

1997
"バイリンガル話者とKymaシステムのための《SpeechManager》"  

コンピュータによる感覚整体術 祝田久との共同制作

 

1998 言葉の影またはアレルヤ-Aのテクストによる-  

 

1999
50台のiMacとオペレーターのための《新しい時代》  

ふたりのオルガニストとメガホンを持ったアシスタントのための《新しい時代》  

ふたりのピアニストとコンピュータのための《18さいのし》  

バイリンガル話者のための《SpeechManager V2》 モーリー・ロバートソンとの共同制作

パペット・マスター マルティン・バトラー、ドリス・ヴィラとの共同制作

 

2000
語られた音楽が語るとき、クラーレンス・バルローの言葉による  

モノローグ・オペラ《新しい時代》  

IAMAS校歌(未承認)  

ゼフュロスとメガフォンの為の《mega-phone-m》  

弦楽四重奏曲「皇帝」  

 

2001
フォルマント兄弟の《インターナショナル》 ピエール・C・デジェテール作品の編曲、佐近田展康との共作

存在と時間♯1 前田真二郎、赤松正行との共作

「新しい時代」混声合唱のための 混声合唱  

「すべての時間」ハープのための  

Wach Jetzt auf!  


2002
新しい時代の《流星礼拝》  

新しい時代《布教放送》  

またりさま  

津田式  

逆シミュレーション音楽の定義 プリ・アルスエレクトロニカ、デジタル・ミュージック部門グランプリ(ゴールデン・ニカ賞2007年)

トランペット、ピアノとコンピュータのための《SendMail V3》)  

混声合唱のための《またりさまCPU》》    

独奏チェロとコンピュータのための《N市役所福祉局保育課業務日誌より》 佐近田展康との共作

 

2003
村松ギヤ(春の祭典)  

異界ゲートbyまたりさまエンジン  

またりさま・パッチ奉納  

「村松ギヤ・エンジンによる、ボレロ」オーケストラのための 芥川作曲賞(2004年)

またりさま人形 小笠原則影との共同制作

フォルマント兄弟の《兄弟deピザ注文》 佐近田展康との共作

「無限旋律生成術」合唱のための  

「蝉の法」箜篌(くご)のための  

 

2004
おおがき蛇居拳太鼓  

8人の僧侶のための《またりさまの双子》  
「四指繰講」オルガンのための  

 

2005
「愛の占いタアヘルムジク」  

『日々』のための音楽 前田真二郎制作の映画のための音楽

 

2006
ヴィオラとピアノのための《虹の技法 HarmoniaⅠ》  

「369」HarmoniaⅡ(弦楽六重奏のための)  
弦楽のための、369 B氏へのオマージュ  

 

2007
ラジオとマルチチャンネル・スピーカーシステムのための《新しい時代》  

マルガサリのための《愛の賛歌 4ビットガムラン》  

思考する機械 Thinking Machine Martin Richesとの共同制作、プリ・アルスエレクトロニカ、ハイブリッド・アート部門佳作(2008年)

古代の竪琴と水遊人のための《五芒星》  

思考する機械と古代の箜篌(くご)のための逆コンピュータ音楽
《箜篌蛇居拳》公案番号十七
 

 

2008
ヴィオラとピアノのための《虹機械》  

キターラ、ギリシア・ハープ、アウロス、ラジカセのための《感情礼賛》  

 

2009
フレディーの墓/インターナショナル 佐近田展康との共同制作、プリ・アルスエレクトロニカ、デジタル・ミュージック部門佳作(2009)年

ピアノのための虹機械第2番《7つの照射》  
アウロスとハープを伴うリュートのための《三千世界》  

NEO都々逸六篇 佐近田展康との共作

 

2010
フォルマント兄弟のNEO都々逸シリーズ 《せんだいドドンパ節》  

死者の都テーベの壁画に描かれた四楽器のための 《かぞえの儀》  

Four Bit Counter  

 

2011
舞楽 《賛命楽》  

「永遠の光」"Lux aeterna luceat eis,Machina "for orchestra and CD player 作曲家の個展2011 三輪眞弘

 

2012
フォルマント兄弟の 《ぽっくり きのくつ》  

フォルマント兄弟のNEO演歌 《夢のワルツ》  

「光のない」 エルフリーデ・イェリニク(原作) 三浦豊(演出)

 

2013
「ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ」 やなぎみわ新作公演/音声デザイン/フォルマント兄弟

「人のきえさり、藤井貞和の詞による序奏と朗読」  

 

2014
「みんなが好きな給食のおまんじゅう」6人の当番のための  

「お母さんがねたので」低音デュオのための  

「火の鎌鼬(かまいたち)」女声傍観者達と5人の男性歌手のための  

2人の詠人、10人の桁人と音具を奏でる傍観者達のための「59049年カウンター」  
「万葉集の一節を主題とする変奏曲」  

 

■出典「三輪眞弘音楽藝術 全思考1998-2010」アルテスパブリッシング刊
WEBページの作成にあたっては三輪眞弘氏、株式会社アルテスパブリッシングの許諾と協力をいただきました。

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