第61回岸田國士戯曲賞はヨーロッパ企画・上田誠の『来てけつかるべき新世界』に決定！

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第61回岸田國士戯曲賞は
ヨーロッパ企画・上田誠の
『来てけつかるべき新世界』に決定！

2月27日、白水社主催の第61回岸田國士戯曲賞の選考会が東京神田錦町の學士會館で行なわれ、ヨーロッパ企画・上田誠の『来てけつかるべき新世界』が受賞作と決定した。

選考委員は岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、野田秀樹、平田オリザ、宮沢章夫で、「ほぼ最初から、上田誠氏の作品に評価が集中した。見事な筆致に唸ると同時に、悔しいがいくつもの場面で笑った。この技術の高さとセンスの鋭さに感服した」と宮沢がコメントした。

『来てけつかるべき新世界』は近未来の人々の姿を描いた“新世界コメディ”。最新テクノロジーとアナログとが入り乱れる大阪の下町の串カツ屋が舞台のヨーロッパ企画流の新喜劇だ。2016年9月～11月にかけ、プレビュー公演を含め全国10都市で上演した。

上田誠は1979年11月4日生まれ、京都市出身。ヨーロッパ企画の代表、劇作家、演出家で、岸田國士戯曲賞の最終候補回数は今回が初めてだった。他の主な作品は、『サマータイムマシン・ブルース』『曲がれ！スプーン』などがある。

なお、市原佐都子『毛美子不毛話』、長田育恵『SOETSU 　－韓くにの白き太陽－』、オノマリコ『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』、瀬戸山美咲『埒もなく汚れなく』、林慎一郎『PORTAL』、平塚直隆『ここはカナダじゃない』、山縣太一『ドッグマンノーライフ』（以上、すべて上演台本）が最終選考に残っていた。

また、関西で上演された芝居の中から本当に面白いと思った作品と役者を観客が話し合って決める『関西Best Act』の2016年下半期分のベスト3が2月18日に決定し、作品部門第1位に同作が選ばれた。『関西Best Act』のレポートはこちらから。