デビュー15周年を迎える広沢タダシが
2年ぶりのアルバム『真夜中の散歩』を手に
7/9(土)梅田AKASOよりアニバーサリーツアーへ!
新作について語る&動画コメントも到着
今年デビュー15周年を迎える広沢タダシが、7月9日(土)の大阪・梅田AKASOを皮切りに、広島、東京を巡るアニバーサリーツアーをスタートさせる。そして、そのツアー初日には、1年9ヵ月ぶりのアルバム『真夜中の散歩』をリリースする。
「ええ、散歩は好きです(笑)。東京で夜中、ぶらぶらします。知ってる街なんだけど、生まれ育ってはいない、ちょっと旅をしている感覚。そういうしみじみとした感じがアルバムのテーマにはありましたね。印象的なのは『nothing』(M-4)だと思います。父親がギタリストなんですけど、現代音楽的なものを好んで弾いていて、それがとにかく暗い(笑)。常に音がぶつかり合っている、そういう中で育ってきたんで。先日、ロンドンに行ったんですけど、街を歩いて父親が通っていた学校にも訪れました。でも、初めて来たんですけど、そういう感じがしないんです。空気に懐かしさを感じるような…街の雰囲気が、父親が弾いている音楽のムードに似ているというか、もの哀しくてね。昼と言うよりは夜、晴れと言うよりは曇り。そういうムードみたいなものはありましたね」
今年で39歳になる彼だが、
前作『月の指揮者』(‘14)に比べ言葉もシンプルになり、何だか急に大人になったような。
「『月の指揮者』で一回全部出し切ったみたいな感覚があって。いろんな意味で、次のステージに行くきっかけのアルバムだったのかなと。でも、『真夜中の散歩』では、15年を振り返ったりしながら、自然に作りましたね」
様々な角度からの多彩な音楽的アプローチ、哲学的とも思える楽曲作りをしているようだが、「デビューした頃のJ-POPの広沢タダシもいるし、最近ではジャズの要素を取り入れたりもしているし、音楽的な挑戦を自然にしているだけです。みんなが思っているより、あんまり考えてないんです(笑)」と笑う。
今回のツアーでは、新譜はもちろんデビュー15年の集大成となるという。豪華なセットリストも楽しみだ。
Text by 清水智宏
(2016年7月 6日更新)
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