『MINAMI WHEEL 2015』の出演者の中から
独断と偏見と愛をもってススめる
大好評ミナホ“推しメン”5周年企画・第7弾は
a flood of circle佐々木亮介(vo&g)さんが登場！

　大阪ミナミのライブハウス20ヵ所以上を舞台に繰り広げられる、関西音楽シーンの秋の名物イベント『MINAMI WHEEL』。パス1枚で1日ライブ見放題のスタイルで、400 組以上が出演するこの巨大イベント。そこで、ぴあ関西版WEBでは、毎年大好評のカウントダウン企画として、関係各者が選んだオススメアーティストをピックアップする『MINAMI WHEEL 2015 “俺の推しメン” 5th Anniversary』を実施！　そう、今年で5周年なんです!!　そして第7回目にして、今年初のアーティスト・セレクターが参戦！　来年の結成10周年に向け決意表明のニューシングル『花』を11月4日(水)にリリースするロックンロールバンド、a flood of circleの佐々木亮介(vo&g)さんがレコメンド!!

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　初日の裏テーマはやっぱり、a flood of circleの元ギタリストがいるっていう(笑)。突っ込まざるを得ない(笑)。Made in Asiaがいて、つばきには曽根さんも関わってて。で、俺もおっさんになったなぁって思っちゃうのが、“フラッドをコピーしてました”って最近よく言われるんですよ。ドラマチックアラスカの子にも言われたんですけど、ここにも言うヤツらがいて。Bentham、あとKidoriKidoriのドラムの子が“『Human License』カバーしてました”って。そういう微妙に近めの遺伝子が(笑)。


　タイムテーブルを見て思ったのが、特に2日目。俺が割とシンパシーを覚えるロックンロール系のバンドが揃ってるんですよね。それを追っていくだけも1日楽しめるなぁと思ってて。時系列でいくとまずはDrop’sですね。Drop’sは北海道出身じゃないですか。北海道のフラッドのライブで、女子高生のとき制服着て普通に出待ちしてたっていう(笑)。この間ギターマガジンで対談したときに、“あのときの写真あるんですけど…”って見せられて、めっちゃ恥ずかしかった(笑)。今度初めてうちの対バンに呼んだんで、ちょっと今アツいんじゃないかなと思ってます。

　次はどっちを観ようか迷ってるんですけど、the twentiesとPAN。PANは最近仲良くなったんですけど、去年の『MINAMI WHEEL 2014 EXTRA -MIDNIGHT EDITION-』で初めて観て衝撃だったんですよ。女王蜂→フラッド→PANって流れで、女王蜂とも仲良くなったんですけど、清水温泉の方にわざわざ紹介してもらったという。この間、digmeout ART&DINERで弾き語りをやったときも、ダイスケさんにベースを弾いてもらったんですよ。っていう流れもあるんですけど、今回のテーマで言ったらthe twentiesかな？　the twentiesは大分のバンドで、昔フラッドと大分で対バンしたことがあったんですけど、そんときからもうキレッキレだったんで。最近観れてないから観たいなって。PANはもうアレでしょ？　年末Hatchやるからいいでしょ？(笑)　the twentiesは頑張って欲しいなっていう。

　その流れでいくと次はTHE PINBALLSなんですけど、彼らは『ROCK'N'ROLL NEW SCHOOL』っていうイベントにも出てて、歳はちょっと上なんですけど、やってることはかなり近い。the twentiesもそうですけど、2組続けて観たらいいんじゃないかな。で、場所は離れてReiちゃん。Reiちゃんはすげぇ若いんですけど超カッコよくて。Duranのバンドを観に行ったらアンコールでReiちゃんとセッションしてて、そのとき初めて観て衝撃を受けて。この間『RISING SUN ROCK FESTIVAL』でも会ったんですけど。音源はペトロールズの長岡亮介さんがプロデュースしてて、そっちも超よくてちょっとビビったんで。これはライブをちゃんと観たいなって。ブルースマンですから彼女は。すげぇ渋いブルースカバーしてるんですよね。

　その2日日のトリには、ビレッジマンズストアと8ottoがいるっていう。ビレッジマンズストアは名古屋、8ottoは大阪ですけど、それぞれの土地柄というか、街の空気感も出てるロックンロールバンドなんじゃないかなっていう気がしました。


　3日目は、フラッドと全然関係なく気になってる人たちがたくさんいて。DAOKOさんとかROTH BART BARONとか。俺はラップも好きなんで、DAOKOさんは普通に音源を聴いてカッコいいなって。あと、1回弾き語りでやったことがあるPredawnさん、Keishi Tanakaも昔から知ってるんですけど、弾き語りのキャラで言うと全然違うじゃないですか(笑)。何かすごいカッコよくて好きですね。GLIM SPANKYとかLarge House Satisfactionとかフラッドに近しいヤツもいますけど、3日目は敢えてフラッドと関係ない音楽をちゃんと楽しめる日な感じがするなぁ。日本人ぽくない人が揃ってる気がします。


　俺がお客さんだったら、全然知らないし名前も初めて聞くようなところに絶対飛び込んでみますね。知ってるバンドを追いかけても楽しいだろうけど、発見の方が多そうな気がする。フラッドは確か’07～’08年ぐらいに初めて出たんですけど、そのときは“ちょっとでも観に来てください”みたいに三角公園で弾き語りして。今思うと超泥臭いやり方をしてたなぁ。でも、全然誰も観てくれなかったっていう思い出がありますね(苦笑)。あの頃はまだ、真っ当な4人組バンドでしたけど(笑)。

（2015年10月 9日更新）